図のような木製研磨機を作った。(25cmパイレックス盤を上向き法で用いて凹作している図) (使い方) (1) 前後ストローク及びターンテーブルの回転はモーターで行う。 (2) 上側の盤が左右にずれないようにするのと、上側の盤の回転は人力で行う(従って作業者はつきっきり)。以上のような研磨機を用いたので労力の低減となった(15cm鏡を磨く位の力は必要)。なお、ターンテーブルの回転が遅いためアスの発生が心配なので、今後改良する予定。 |
S.50 | 8月 | 計画 |
9月 | ガラス注文 | |
12月 | ガラス完 | |
12月末 | 砂ズリスタート | |
S.51 | 1/27 | 砂ズリ完 |
2/11 | ピッチ流し込み | |
2/21 | 磨きスタート | |
2/25 | 初のフーコーテスト。45mmのものすごい過修正 | |
2/26 | ピッチ盤を縮小し上向き研磨に切換 | |
3/14 | 偏球になったので、以後すべて下向き研磨で整形 | |
3/17 | 完成 |
鏡面に石けんを塗るとすべるので取っ手をピッチで貼り付け型合せした。型合せ後のピッチの厚さ3.5〜4.0mm。 |
端のカーブ付と中央のオーバーハングが難しかったが、中央のオーバーハングでは特殊な磨き方を用い中央まで研磨痕のないスムーズな面を作った。 A: 今回用いた特殊なオーバーハング位置 B: 普通の解説にあるオーバーハング位置 |
凸面が完全球面ならば、球心から出た光線はν1を通り、ν2で反射、再びν1を通り正しく球心に戻ってくる。 ところが、半径rの部分が球面に対しdθのスロープを持っていれば反射光は2dθ傾くことになる(ν2→ν1)。これによる収差が儚(球心側がすべて等質のガラスでつまっている場合)と言うことだが、裏面が球面の関係で屈折した光線は、球心に向かう方向に対してn(2dθ)傾くから、収差はn儚となりn倍されたことになる。以上によりn倍した上式を用いて凸面の整型を行えば良い。 ガラスの厚みが厚いと(Rに比し)誤差が大きくなるが、一般的には問題ないと思う(詳細は未検討)。フーコーテストを用いるから試験しやすいことは間違いない。 |