電子書籍情報まとめノート

紙の出版市場規模

出版科学研究所によると、日本における紙の本の販売金額は1996年をピークに毎年減少し続け、2013年は1兆6823億円(96年比で37%減)。

内訳は、書籍:7851億円(前年比2.0%減)、雑誌:8972億円(同4.4%減)

▲出版市場規模の推移(数値は出版科学研究所調べ。電子書籍は含まず)

書籍の新刊発行点数と販売部数

2012年の書籍の新刊発行点数は7万8349点(前年比3.3%増)。書籍の販売部数は6億8790万冊(出版科学研究所調べ)。

▲書籍の新刊発行点数と販売部数のグラフ(2年ごと)を重ねてみた
※書籍新刊発行点数の収録範囲は1995年に改訂(自主出版の点数も統計に追加)
※販売部数の算出方法は、取次出荷部数−小売店から取次への返品部数=販売部数

発行点数は増えているのに、販売部数は減っている!?

売上高の減少は新刊刊行点数の増加をもたらし、さらなる返品増につながっていく。こういった負のスパイラルに対して、出版界が返品もなく、在庫を抱えるリスクもない電子ブックに新たな起爆剤としての役割を期待するのは無理からぬことである。(「Mac Fan」2010年5月号)

返品率は40%近く

2013年の書籍返品率は37.5%、雑誌返品率は38.8%。書籍返品率は30%台後半で推移中。雑誌の返品率は近年急上昇中で、書籍返品率を上回ったのは初めて。

書店数も減り続ける

アルメディアの調査によると、2000年に全国で2万1495店だった書店数は、2013年は1万4241店。2000年以降だけで3割以上(7000店以上)減った。

《参考》
「Mac Fan」(2010年5月号)特集:電子ブック最前線
「本の現場」永江朗著/ポット出版(2009)
出版物販売額は6年連続減少、返品率は3年ぶり改善(2010年) - JAGAT
出版物販売額7年連続減少、書籍は下げ止まり(2011年) - JAGAT
2012年出版物販売額、1兆7398億円に(新文化)
2013年書籍・雑誌推定販売金額、前年比3.3%減の1兆6823億円に(新文化)
出版不況止まらず、売上高は70年代後半の水準へ
書店数の推移 1999年から2013年【日本著者販促センター】
出版状況クロニクル61(2013年5月1日〜5月31日)

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