渡 島 駒 ヶ 岳 |
規制のある活火山の200名山 おしまこまがたけ 1131m 北海道森町 |
2024年7月17日(水)曇 8:106合目登山口→9:00馬ノ背A→9:45四ノ峰B→10:35馬ノ背→11:25登山口(地図) |
20代出張で初めて北海道へ。青函連絡船で渡り、電車から見た快晴下の本山の優美な姿が強い印象を残す。後年、札幌で1年間勤務、道内あちこちの山に登ったが本山は遠過ぎて登らぬまま。その思い出の山に70歳過ぎて登る。今回4回目の北海道山旅で道内300名山完登となるがその最後の山。先に最難のカムイエクウチカウシ山を初め狩場山、大千軒岳をこなしてきた後、観光地にあり短時間で登降できる本山は付けたり的で今一の乗り。前日、大千軒岳から下山後、函館江差道、函館新道を走り、大沼公園駅前のステーションホテル旭屋泊。2食付12000円。対応、料理とも不可、大浴場なし、深夜騒音あり。6:00起床、出発準備を済ませ、7:00朝食後すぐに出発。カーナビのミスリードで道道から登山口への林道入口を見つけるのに迷い、人に道を尋ねながら走る。道道にちゃんと道標あり。ホテル主人から入口ゲートは9:00開放と言われたがすでに開いている。林道は5合目辺りまで走りやすい舗装道だが砂利道となり、広い6合目駐車場着。既に数台駐車。トイレあり。活火山につき馬ノ背から先、立入禁止の掲示あり。法的規制、罰則はないともある。直線の林道を登り続ける。やや急でザレて滑りやすい。風情や変化がなく、蒸し暑い中、辛い登り。樹間から山頂部が見え、少し感動。途中から山道になると思いきや馬ノ背までこの道が続く。先の3山は山上のお花畑が良かったが、火山帯らしい景観。眼前に山頂部の岩峰(写真)。基部まで延びている道が見え、ネット情報では皆岩峰を登っており、とりあえず岩峰を目指す。立入禁止のロープを越えて分かりやすい道を進む。どうも砂原岳へ向かう道。途中で道から外れ、薄緑の固い苔に覆われた地面を進み、円山と岩峰との鞍部に出る。見上げる岩峰(写真)は取り付けそうにないが行ける所までと道をたどる。傾斜が急になり、ザレて滑りやすい。こんな土地でもリンドウがあちこち咲いている。岩場にはロープ・鎖があり、へっぴり腰で登り続け、岩峰の上に立つ。四ノ峰の小表示あり。すぐ隣の岩峰が最高点の剣ヶ峰か。そちらへ道も続いているが、夕刻、札幌で知人と会う約束があり、また、ヘルメットを車に忘れてきたこともあり、ここまでとあきらめ、往路を怖々引き返す。砂原岳の下に噴火口が見え(写真)、砂原岳まで足を伸ばしてみたく、心残りの山となったがガイド本でも馬ノ背までとなっており、警告を無視して岩峰に登ったことで納得し、円山経由で馬ノ背へ戻る。平日だがハイカーは結構多い。規制区域に入る人はほとんどおらず、まして岩峰に登る人はいない。林道は下りも辛く、登山靴も車もほこりまみれとなる。一句「竜胆や鎖頼りの岩登り」⇒トップページへ |