2.(2)ペットに感情移入できますか?


 
これから当事者意識 Season2の補題が続きます。


送信者: 山田  日付: 2010/02/03 06:13 PM
宛先:  Aさん Bさん Cさん Dさん
cc:  
bcc: E先輩 F先輩 G先輩 Qさん
件名:  当事者意識 Season2 episode:1【ペットに感情移入できますか?】


 みなさん、お待たせしました。

 (待ってないか......)


 補題一


 ペットに感情移入できますか?


 ...なんか唐突ですね。


 人間以外の動物には心がない、なんていう人がいますが、私にはそうは思えません。

 文鳥のチュンちゃんがカーテンと格闘しているときは、楽しそうだなと思います。

 カーテンを表から裏へ回り、また表にきて一周すると褒めて欲しくて手元に飛んできます。

 褒めてあげると、とても喜びます。


 この冬、10年近く家族の一員だったチュンとみゅうが相次いで亡くなりました。

 悲しい...

 今でも5秒で泣けます。


 チュンとみゅうには心があると思っていますので、当然感情移入できます。

 うちで飼われて幸せだったかな?

 きっと幸せだった。


 私の妻はとても愛情深く2人の世話をしていました。

 文鳥の幼鳥は昼夜無く2、3時間毎に餌をスポイトで食べさせてあげなければなりません。

 成鳥になっても泊まりの旅行の時には大変心配していました。


 彼らがいなくなって強く思ったのは、彼らは私の思い出がいっぱい詰まった存在であるとともに、彼らに対する妻の気持ち、私に対する厳しい妻ではなく、彼らに対する優しく愛情深い気持ちが束になって詰まってる存在だったということです。

 妻の心の一部分が彼らに投影されているイメージです。

 彼らが亡くなったとき、その妻の気持ちの束が失われたことがとても悲しかった。

 彼ら自身の心と私の思い出の束、妻の気持ちの束がどのように解け合ってチュンとみゅうという存在になるかはよく分かりません。だれか良い喩えを考えて下さい。


 妻の投影という意味では、娘は分かりやすい存在です。娘の自我は妻の自我の一部分(私に対して厳しい部分含む)のコピーです。

 補題1「ペットに感情移入できますか?」に対する答えはYESです。

 更にチュンとみゅうへの感情移入は同時に妻の優しい気持ち(の一部分)への感情移入でもあると思います。



 
なかなか生徒さんから反応が返ってきません。


送信者: 山田  日付: 2010/02/04 10:34 AM
宛先:  Aさん Bさん Cさん Dさん
cc:  
bcc: E先輩 F先輩 G先輩 Qさん
件名:  Re: 当事者意識 Season2 episode:1【ペットに感情移入できますか?】


 みなさん(bccのみなさんも)


 反応がなくてさみしいです...

 一応、ディアレクティケーを目指しているので、反応がないと先に進めないのですが...

 一言、何でも良いのでお返事ください。

 ブログのコメント欄みたいなので良いです。

 それもめんどくさい人は、twitterのつぶやきみたいなので良いです。

 (twitterのつぶやきの意味が分らない人は↓を見てください。)

 http://twitter.com/hatoyamayukio


 bccの方もよろしく。


 
沈黙に耐えられなかったのか、Aさんからメールが来ました。

送信者: Aさん  日付: 2010/02/04 01:02 PM
宛先:  山田
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件名:  Re: 当事者意識 Season2 episode:1【ペットに感情移入できますか?】

 山田さん

 色々アイデアがあって、まとまらないため、少し考えてみます。

 よろしくお願いします。

 Aより


送信者: 山田  日付: 2010/02/05 01:37 PM
宛先:  Aさん
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件名:  Re: 当事者意識 Season2 episode:1【ペットに感情移入できますか?】

 Aさん

 アイデアをまとめない方が面白そうなので、まとまっていないアイデアを箇条書きでください。


 
沈黙に耐えられなかったのではなく、課題を一生懸命考えてくれていたことが、次のメールで分りました。


送信者: Aさん  日付: 2010/02/08 09:57 AM
宛先:  山田
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件名:  Re: 当事者意識 Season2 episode:1【ペットに感情移入できますか?】

 共感について、以下のように考察

 大辞林によれば、

 【感情移入】

 (1)他人の言葉や表情をもとに、その感情や態度を追体験すること。共感。

 (2)〔哲〕〔英 empathy;(ドイツ)Einfhlung〕リップスの美学などで、自然や芸術作品などの対象に自分の感情を投射し一体化すること。

 この場合、(1)が適当と考えられます。

 具体例を挙げると、

 ◇なにかおいしそうなにおいが、...くんくん

  →おかし食べて、ちょっとおすそ分けしようかな。

 ◇キッチン周辺で微動だにせずおすわり

  →ご飯の時間だけどまだ誰もあげてないのかな?

 ◇無意味にはしゃぐ、暴れる

  →散歩行けって、ひと暴れしてきますか。

 [中略]

 感情移入すれば自然と行動に結びつき、犬のための行動をとっている時は、逆に(言うと)感情移入できていると言えるのではないかと思われます。

 また、感情移入できるかどうかは、ケースバイケースであると思われます。

 以前の飼い犬が死ぬ間際、母のあまりの悲しみように驚き、母を心配するあまり、早く全てが終わればよいのに、とさえ感じました。

 このとき、犬に対して感情移入できていたかは疑問です。

 以上、回答です。

 よろしくお願いします。

 Aより


送信者: 山田  日付: 2010/02/10 11:07 PM
宛先:  Aさん
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bcc: E先輩 F先輩 G先輩 Qさん
件名:  当事者意識 Season2 episode:1【ペットに感情移入できますか?】

 Aさん

 あなたが、ワンちゃんと楽しい毎日を過ごしていることが良く分りました。

 行動が表情のように気持ちを語っているのですね。


 なんか、辞書に(2)〔哲〕とか書いてあるので、ちょっと寄り道を...

 アリストテレス全集に人相学という話が入っています。

 今回のテーマとは逆に、人の人相を動物に例えて、性格を判断するというものです。

 あの人は、ライオンに似ているから猛々しいとか...

 私が知っているアリストテレスは絶対書かない内容なので、後世の人の作品が混ざっているのだと思います。

 少なくとも、長く権威ある人が書いたものとされていた訳ですから、動物に心があることは広く認められていたということになります。


 前にも言いましたが、あまり固く考えなくて良いです(時間も掛けなくて良いですよ)。

 当事者意識 Season1は、あなた方に感じてもらうのが主題でしたが、

 当事者意識 Season2は、私が答えを見つけるのが主題です。

 思いつきでも良いので、答えを見つけるヒントが欲しいと思います。


 それより、

  > また、感情移入できるかどうかは、ケースバイケースであると思われます。
  >
  > 以前の飼い犬が死ぬ間際、母のあまりの悲しみように驚き、母を心配する
  >
  >あまり、早く全てが終わればよいのに、とさえ感じました。
 
 この状況をもっと詳しく教えてください。

 あなた自身が、自分を理解するきっかけになると思います。

 これは、メールじゃなく、お話しましょう。


 
Aさんとはその後も沢山お話をする時間がありましたが、結局この話題で話す機会は訪れませんでした。

この春、Aさんは別の部署に異動しました。

この件で話す機会は、もうないかな、と思いながら、私自身がこの件を忘れていました。

せっかく今思い出したので、そのとき話そうと思っていたことをここに書きます。

(長いので別のページに飛ばします。)

 Aさんへ言いたかったこと



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アップロード日 2010.09.30