第6章 第3話カンスト達成までの道程

序論
第3話カンスト達成までの道程
1. 第2話・スラッシュ5万Arkコンボの詳細
2. 楽して決められる第2話の攻略法
3. 第1話の攻略法
4. 第3話のカンスト達成法


序論

初代影牢において、稼ぎを追求するにあたり最難関と言える部分は、まだ十分にトラップが揃っていない第1話と第2話にあると言えます。逆に、トラップさえ十分に揃えば、隠しトラップ・名前裏技なしでも、コンボ1を用いることによって第3話の時点からカンスト(65,535Ark)の達成は可能です。また、最近の研究では、同じく隠しトラップ・名前裏技なしでも、第2話の時点からカンストが達成可能であることが報告されています。(隠しトラップ・名前裏技ありの場合は、古くから達成可能であることが知られていました)

問題は、どのようにして、この最難関とも言える第1話と第2話を切り抜けていくかです。
本サイトでは、「稼ぎと決め易さの両立」をメインテーマとして掲げていることから、ゲームの序盤から1Arkのしのぎを削るような高難度の攻略法は紹介しません。すなわち、ここでは徹底的な「稼ぎ」の追及は行わずにある程度「稼ぎ」の面で妥協し、その代わり多少実入りのArkが減少しようとも「決め易さ」の方を重視し、誰にでも再現可能なレベルまで難易度を下げた攻略法を紹介します。
つまり、以下で紹介する攻略法は、ある程度の「稼ぎ」と、十分な「決め易さ」を兼ね備えることで、「稼ぎと決め易さの両立」を図ったものとなっています。

初代影牢が発売された1998年の時点で、テクモの公式BBSにて、第2話のスラッシュただ1人から5万Arkもの莫大なArkを稼ぎ出すコンボが発表されました。この5万Arkという値は、通常の方法では決して出し得ない、理論限界値を超える値です。このコンボの肝は、後に「同時ヒット」と呼ばれるようになる現象を利用している点にあり、❾倒れる柱(実ダメージ:85Dmg)でトドメを刺した直後に、さらに❿△スローガスを当て、この❿△スローガスでも❾倒れる柱と同じダメージである85Dmgを与えることで、理論限界値を超える莫大なArkを獲得しています。

しかし、その成立条件は、「同時ヒット」の名の通り❾倒れる柱と❿△スローガスをほぼ同時に当てることにあり、そのため要求されるタイミングが極度にシビアで、これがコンボの難易度を跳ね上げている主因となっています。また、このトドメの部分以外にも、トラップの設置・起動のタイミングが難しい箇所や、ヒット位置の微調整が必要な部分があり、そのためこのコンボは同時ヒットの部分を抜きにしても難易度が高い部類に入るのです。
したがって、究極的な「稼ぎ」が期待できるこのコンボは、「決め易さ」を犠牲にして初めて成立するものと言えるのです。

これに対し、以下では、この第2話の攻略法として、「稼ぎ」の面ではある程度妥協するものの、「決め易さ」を重視し、再現性を高めて難易度を下げたコンボを紹介します。その基本部分は上述した5万Arkコンボを踏襲しつつ、難易度の高い部分を適宜改変してその難易度を下げることで、ある程度稼げて、なおかつ十分な決め易さを兼ね備えたコンボとしています。
そして、以下で紹介するそのコンボを用いても、第3話でカンストを達成するために必要となるトラップを全て開発するに足りるArkを獲得できます。つまり、ゲームの序盤から無理して高い目標を掲げて苦しむ必要はないのです。

そこで、以下では第1節として、この第2話の攻略法を紹介した後、その前後のステージとなる第1話の攻略法と第3話のカンスト達成法を紹介し、その後第7章にて第4話以降でのカンスト達成法を簡単に紹介することとします。


第3話カンスト達成までの道程

〈1. 第2話・スラッシュ5万Arkコンボの詳細〉

まず初めに、第2話の対スラッシュ5万Arkコンボを開発されたsuz氏に敬意を表し、この5万Arkコンボの詳細から解説することにします。第2話における獲得Arkの最高記録は、影牢の発売から10年後の2008年になるまで、このコンボがずっと守り続けてきました。

※表の見方はこちらをご覧下さい。❿と❾の順序が逆になっていますが、これは「❿→(Ⓒ)→❾の順に起動する」ことを意味しています。
※表の中で番号が赤字で書かれたトラップについては、難所であることを示しています。(詳しくは後述)

このコンボの流れを解説する前に、このコンボにおける難所を挙げますと、主に以下の6点が挙げられます。

これらのうち最難関と言える部分は、もちろん同時ヒットに直結する【難所6】です。 しかし、これ以外の5つの難所のうち3つもが、トラップの起動タイミングではなく、トラップの設置タイミングで占められています。つまりこのコンボは、起動タイミングがシビアなだけではなく、設置タイミングについてもシビアなものが要求されるのです。

それでは、以下では上述した6つの難所に重点を置いて、このコンボの解説をしていきます。


・1ヒット目~2ヒット目:【難所1】※難易度を低減可能

❶油だまりヒット時の位置誘導

【図6-2】❶油だまりヒット時の位置誘導

まずは右の【図6-2】に示すように、ミレニアとスラッシュの位置が、南側(図の上側)の倒れる柱が存在するマスと南北方向の同一のライン上にあるマスの上に位置するよう、スラッシュを位置誘導します。このとき、ミレニアは倒れる柱の北隣のマスに立たせ、倒れる柱を背にします。
ここで1発でもダメージを食らうと、クリア後のライフボーナスが521Ark以上減りますので、スラッシュの攻撃を食らわないように注意を払って下さい。

そして、【図6-2】に示した位置でスラッシュが攻撃モーションを取って一時停止した隙を見計らい、ミレニアを退避させます。その際、スラッシュの攻撃を食らわないよう回り込みつつ、【図6-2】の❶のマスの北隣(図の下側)のマスへと移動します。そしてここからが重要なのですが、その移動の際、ミレニアを【図6-2】の赤色で示した部分、つまりブロック中央よりも東側(図の左側)に立たせるようにします。ここが【難所1】(❶油だまりを当てる際の敵の位置調整・誘導方法)です。
その後、❶△アブラカビンを起動して❶油だまりを発生させ、ミレニアめがけて歩いてきたスラッシュを❶油だまりで転ばせます。上記の通りに誘導できていれば、スラッシュは❶のマスの東側(図の左側)の部分で❶油だまりがヒットすることになります。

この【難所1】は、コンボ終盤の❾倒れる柱がコアヒットするか否かを分けるポイントとなります。具体的には、この【難所1】における位置誘導に失敗すると、❾倒れる柱がコアヒットせず、実入りの獲得Arkが最大で約8,700Ark減少し、目標とする5万Arkに届かなくなります。
とはいえ、この部分で失敗したとしても、コンボが途中で途切れるなどの致命的な問題が生じるわけではないので、慣れないうちは気にせず先に進めてしまっても構いません。

❶油だまりでスラッシュを転ばせた後は、この後に用いる❹△アブラカビンのチャージが間に合うようにするべく、なるべく時間をおいてからⒶ□プレスウォールを起動し、❷倒れる柱を倒して敵に当てます。

[2009/8/28 追記]
以下のように下準備を行うと、この箇所での位置誘導の難易度を大幅に低下させることができます。

□マグネットの吸引開始位置

【図6-2-2】□マグネットの吸引開始位置

スラッシュが階段を降りてくるように仕向け、降りてきたところでⒻ□マグネットで吸引します。このⒻ□マグネットの設置位置は、後で用いるⒷ□マグネットや❻□プレスウォールと同じ位置です。
ただし、吸引の際の開始位置には注意を要します。具体的には、Ⓕ□マグネットのあるラインの中央(赤い破線)よりも東側(右の【図6-2-2】で上側、青い斜線部分)に位置していないといけません。ここで吸引開始位置を間違えていなければ、後にⒿ△アブラカビンの効果が切れた頃には❾倒れる柱の中央の位置で停止する状態となります。逆に、もしここで正しく誘導できてない場合は、スラッシュは倒れる柱からずれてしまいます。
ここでこのような制約を受ける理由は、上記の【難所1】と同じです。つまり、ここでどの位置から吸引するかによって、その後のスラッシュの進行方向が決定され、ひいてはコンボ終盤の❾倒れる柱がコアヒットするか否かが決定されてしまうからです。

Ⓕ□マグネットのヒット後その効果が切れたら、コンボが途切れないうちにすかさずⒼ×フラッシュボム→Ⓗ△カビンと決めます。ここでは×フラッシュボムの起動はなるべくぎりぎりまで粘らず、気持ち早めに起動するようにしましょう。理由は後述します。

チャージバーの模式図(起動タイミングの目安)

【図6-2-3】チャージバーの模式図(起動タイミングの目安)

そしてその後、Ⓗ△カビンを被せたら×フラッシュボムをⒾの位置の設置し直し、Ⓗ△カビンの効果が切れたらすぐにⒿ△アブラカビンを設置して、Ⓘ×フラッシュボム→Ⓙ△アブラカビンと起動します。ここでの起動タイミングはコンボ9(第18話・刻の衛兵・ラムダ専用コンボ)で紹介したタイミングと同じで、右の【図6-2-3】に示すように、△天井トラップのチャージバーの文字「アブラカビン」のうち「ヒ」の真ん中(全体の5/9の長さ)から「ン」にかかる直前の位置(全体の6/9 = 2/3の長さ)にかかる位置でⒾ×フラッシュボムを起動するのがベストのタイミングです。

Ⓙ△アブラカビンの効果が切れたら、Ⓙの位置に設置したままの△アブラカビンのチャージが溜まるのを待ってから△アブラカビンを落として❶△油だまりを発生させ、コンボの下準備が終了します。

この方法の優れた点は2つあります。第1の優れた点は、従来の方法であったミレニアが油だまりの発生位置へと直接誘導する方法と比べ、ミレニアを移動させる手間を大幅に省力化できる点にあります。この方法で誘導した場合、Ⓕ□マグネットの起動タイミングを合わせるだけで、上記の【難所1】における課題である「(❶のマスの北隣のマスの)ブロック中央よりも東側にミレニアを立たせる」という場合と同様の結果を難なく得ることができるからです。つまり、Ⓕ□マグネットの起動タイミングを合わせるだけで【難所1】をクリアした際と同じ現象、つまり❶のマスの東側の部分で❶油だまりをヒットさせることができるので、❶油だまりへの誘導の際にミレニアの立ち位置を誤りスラッシュを❶のマスの西側で❶油だまりを当ててしまったり、また操作を誤ってミレニアが油だまりを踏んだりしてしまう事態を防止でき、難易度を大幅に低減できます。加えて、ミレニアがダメージを喰らう心配もほぼ無くなります。
(ちなみにⒻ□マグネットの起動タイミングを誤り図の斜線部分以外の場所で□マグネットの吸引を開始すると、上記の【難所1】における成功パターンとは逆のパターン、つまり❶のマスの西側の部分で❶油だまりを当ててしまった場合と同様の結果を招きます)

また、この方法の第2の優れた点は、Ⓕ□マグネットを直接ヒットさせることで、従来のスラッシュ5万Arkコンボでは獲得できなかった□マグネットのバージントラップ100Arkを獲得できる点にあります。たかが100Arkとて、馬鹿にはできません。序盤の第1話と第2話では、通常の方法では(名前裏技の利用や同時ヒットを駆使しない限り)決してカンストできません。したがって、ここでのバージントラップ100Arkの獲得は、第2話で稼げるArkの上限値を底上げする効果をもたらすのです。

ただし注意点が1つあります。それは、Ⓕ□マグネットの効果が切れた後のⒼ×フラッシュボムの起動タイミングです。ここでのⒼ×フラッシュボムの使用目的は、Ⓕ□マグネットの効果が切れてよろめく敵を停止させ、確実に次のⒽ△カビンを被せる点にありますが、ここでぎりぎりまで粘って×フラッシュボムを起動させると、場合によっては進みすぎてその後のⒿ△アブラカビンを設置すべき位置が1マス南にずれてしまうことがあるためです(右上の【図6-2-2】における白丸のⒿの位置)。
逆に言うと、最後のⒿ△アブラカビンを被せる設置位置は、序盤のⒼ×フラッシュボムを当てた時点で決まってしまうわけで、すなわちⒼ×フラッシュボムの起動タイミング如何でアブラカビンを被せるべき設置位置がぶれてしまうほど微妙な位置にスラッシュは位置しているのです。
それゆえ、コンボを決めるごとにその都度正確にトラップ設置画面で位置座標を確認する方法もありますが、ここではむしろコンボの成功確率を上げる意味でも、フラッシュボムの起動タイミングを気持ち早めにするようにして、最後のアブラカビンの設置位置を黒丸のⒿの位置に確定させてしまった方が賢明です。

(この誘導方法は さとちさん より情報をご提供いただきました。ありがとうございました。)


・2ヒット目の後~5ヒット目:【難所2】【難所3】

❷倒れる柱のヒットの後、□プレスウォールが引っ込み□壁トラップのチャージが再開されますので、なるべくチャージが再開された瞬間を狙ってキャンプモード(ゲーム進行を一時停止したモードで、トラップ設置画面を呼び出す前のモード)を呼び出し、速攻でⒷ□マグネットを設置します。ここが【難所2】(Ⓑ□マグネットの設置タイミング)です。
この【難所2】は、コンボ中盤の❻□プレスウォールを間に合わせてコンボをつなぐための重要なポイントとなります。つまり、この【難所2】でⒷ□マグネットの設置が遅れてしまうと、この後の❻□プレスウォールを当てる前にコンボが途切れ、コンボが失敗してしまう可能性が高くなります。

ここで、Ⓐ□プレスウォールが引っ込んだ後に□壁トラップのチャージが再開されるのを目視で確認してからキャンプモードを呼び出していたのでは、時間を大幅にロスしてしまい、この後でコンボが途切れてしまう可能性が非常に高くなります。具体的には、この【難所2】と、後述する【難所3】【難所4】の合計3つの難所を含む全ての部分で、合計約1.0秒以上の時間をロスしてしまうと、コンボ中盤の❻□プレスウォールが間に合わなくなります。

そこで、上述した「チャージが再開される瞬間」を狙ってキャンプモードを呼び出すためのテクニックを紹介します。
□プレスウォールが引っ込み画面上で黒ずんで、壁トラップのチャージが再開されそうになったら、指を滑らせて×ボタン→ボタンの順に連続して押し、ゲームの進行時間を1フレーム~2フレーム間隔でコマ送りします。こうすることで、□壁トラップのチャージが再開されるその瞬間を狙ってキャンプモードを呼び出すことが容易となり、時間のロスを最小限に抑えることができます。
このテクニックは、ここ以外の他の部分(例えば後述する❻□プレスウォールの設置時)でも流用可能ですので、是非活用して下さい。

❺×ベアトラップに関する注意点

【図6-3】❺×ベアトラップに関する注意点

その後は、スラッシュが起き上がる動作を始め、尻を膝の高さまで持ち上げる頃までに❸×フラッシュボムを起動して当てます。その次は、スラッシュの左腕に注目して、❸×フラッシュボムが当たることにより身構えて左腕で顔をガードしようとする動作を停止させる瞬間よりも前に❹△アブラカビンを起動して被せます。ここでもなるべく時間を稼ぎましょう。この部分も❻□プレスウォールが間に合うか否かを分けるポイントとなります。

その後❹△アブラカビンを被って移動している(上の【図6-3】の緑色の矢印)ところを、Ⓑ□マグネットのチャージが溜まり次第速攻で起動して吸引を開始し(【図6-3】の紫色の矢印)、そしてⒷ□マグネットがヒットする直前の位置で❺×ベアトラップを起動して拘束します。
このときのⒷ□マグネットによる吸引方向の詳細を示した図が、【図6-3】の中で右側に示した[上面図]です。ここで、図に示した赤い点は、□マグネットにおける吸引方向の中心点を表しています。この吸引方向の中心点の位置は、左右方向には、ブロック中央の地点にあり、また前後方向には、部屋の壁面に接した位置、すなわちマグネットの裏側の面上にあります。そして、スラッシュはこの吸引方向の中心点(赤い点)と現在位置(紫色の点)とを結んだ赤色の直線に沿って吸引されます。

ここで、❹△アブラカビンと❺×ベアトラップの間にⒷ□マグネットを挟んでいる意義は、Ⓑ□マグネットによって、ヒット数を増やすことなく、スラッシュの向きを逆方向へ方向転換させることにあります。この後に❻□プレスウォール→❼△カビンとつないだ際に、南方向(【図6-3】の右方向)へと歩かせるためです。Ⓑ□マグネットで吸引することで、スラッシュの向きは北向き(壁側)から南向き(壁とは反対側)へと180°転換されます。また、Ⓑ□マグネットはヒットさせない理由は、□マグネットはArk倍率が1.0倍と低く、直接当ててしまったのでは累積Ark倍率の伸び悩みを招いてしまうためです。
そして、この❺×ベアトラップの起動タイミングを見定める部分が、【難所3】(❺×ベアトラップの起動タイミング)に該当します。

この【難所3】は、前述の【難所2】と同じく、❻□プレスウォールを間に合わせてコンボをつなぐための重要なポイントとなります。この部分で❺×ベアトラップの起動が早すぎると、Ⓑ□マグネットにより時間稼ぎができる貴重な時間をロスしてしまい、直後の❻□プレスウォールが間に合わなくなる可能性を高めてしまいます。しかし、だからといって❺×ベアトラップの起動を遅らせたのでは、今度はⒷ□マグネット自体がヒットしてしまい、コンボは失敗してしまいます。よって、ここでの起動タイミングには注意が必要です。
ここでのタイミングを容易に見計らう方法としては、スラッシュの足の位置に注目しましょう。スラッシュが□マグネットの効果により吸引され、スラッシュのが□マグネットの壁面と接した瞬間を狙って❺×ベアトラップを起動するのが、ここでのベストタイミングです。これよりもわずかでも遅れると、Ⓑ□マグネット自体がヒットしてしまう可能性が濃厚となります。


・5ヒット目の後~7ヒット目:【難所4】

❺×ベアトラップのヒットの後しばらくすると、□マグネットの吸引効果が終了し□壁トラップのチャージが再開されますので、なるべくチャージが再開された瞬間を狙ってキャンプモードを呼び出し、速攻で同じ位置に❻□プレスウォールを設置します。ここが【難所4】(❻□プレスウォールの設置タイミング)です。

この【難所4】は、上述した【難所2】【難所3】と同様、直後の❻□プレスウォールを間に合わせてコンボをつなぐための重要なポイントとなります。つまり、この【難所4】で❻□プレスウォールの設置が遅れてしまうと、直後に❻□プレスウォールを当てる前にコンボが途切れ、コンボが失敗してしまう可能性が高くなります。

ここでも【難所2】を乗り切る場合と同様、指を滑らせて×ボタン→ボタンの順に連続して押すテクニックが有効です。ここでは画面上で□マグネットへ向かって吸い寄せられているキラキラした物体に注目しましょう。このキラキラした物体が全て消滅したのを確認した時点から上記のアクションを取ってゲームの進行をコマ送りし、□マグネットの効果が終了し□壁トラップのチャージが再開された瞬間を狙ってキャンプモードを呼び出します。
この【難所4】と、前述の【難所2】が、時間をロスする主な要因ですので、ともに細心の注意を払うようにして下さい。

❻□プレスウォール以降の注意点

【図6-4】❻□プレスウォール以降の注意点

そして、❺×ベアトラップによる拘束が解け×床トラップのチャージが再開されたのを確認したら、速攻で❽×ヘビークローの設置→❻□プレスウォールの起動→❼△カビンの起動の順でコンボを続けます。ここで、(❻□プレスウォールの)起動が先ではなく、(❽×ヘビークローの)設置が先である点に注意して下さい。ここで設置と起動の順序を間違うと、この後の❽×ヘビークローが間に合わなくなります。
上記の【難所2】~【難所4】で述べた起動・設置タイミングを遵守していれば、この❺×ベアトラップによる拘束が解けてからコンボが途切れるまでの間に、最大で1.0秒の時間的余裕が生まれます。ですので、この部分はあせらず着実に実行するようにしましょう。

ここで注意点として、❻□プレスウォール→❼△カビンとつなぐ方法について触れておきます。このつなぎ方は少々コツが必要で、必ずスラッシュが❼のマスに到達するよりも前に❼△カビンを起動しなくてはなりません。ここでのベストな起動タイミングは、上図の右側に示すように、スラッシュが壁面から2マス目に到達した瞬間です。このタイミングであれば、❼△カビンにコアヒットが付き、最終的な累積獲得Arkが731Ark増加します。ですが、ここでは△カビンの起動をそれよりも早め、❻□プレスウォールを当てた直後であってスラッシュが壁面から1マス目にいる時点で早々に❼△カビンを起動した方が無難です。というのも、もし逆にタイミングが遅れて、壁面から3マス目、つまり❼△カビンを設置したマスにスラッシュが到達してから❼△カビンを起動してしまったのでは、必ず❼△カビンが外れるからです。

△カビン系が有する落下点補正の性質

【図6-5】△カビン系が有する落下点補正の性質

ここで、タイミングが遅れた場合に必ず❼△カビンが外れる理由を簡単に説明しますと、これは△カビン系トラップは「落下点補正」とでも言うべき性質を備えているからです。この「落下点補正」とは、右の【図6-5】の上部に示すように、△カビン系を設置したマスと同一のマスに敵が位置する場合、起動した時点でのその敵の真下めがけて落下する性質であり、換言すると静止した敵には必ず△カビン系がコアヒットする性質です。
ここでは必ずコアヒットするのは「静止した敵」の場合に限定されるのがポイントです。逆に言うと、動き続ける敵に対しては、右の【図6-5】の下部に示すように、△カビン系の起動から実際のヒットまでにはタイムラグが存在するために、△カビン系を落とした先には既に敵はおらず、従って△カビン系はヒットしないことになってしまいます。

これを現時点での状況に当てはめてみましょう。
❻□プレスウォールのヒットにより、スラッシュは絶えず壁とは反対方向へと移動し続けています。そのため、❼△カビンを設置したマスに到達してから❼△カビンを起動した場合、❼△カビンの起動から実際に❼△カビンがヒットするようになるまでの時間にはタイムラグがあるため、❼△カビンを落とした先には既にスラッシュはそれよりも前方に位置することとなります。そのため、❼△カビンは必ず外れてしまうのです。
ゆえに、この「落下点補正」の性質を❼△カビンに適用させず、❼△カビンの落下位置をブロック中央となるようにするためにも、❼△カビンの起動は早めにしなければならないのです。


・8ヒット目

最初の❶油だまりをヒットさせる際の位置誘導に成功していれば、つまり【難所1】をクリアしていれば、スラッシュは❼△カビンを被った後に下の【図6-6】の左の場合のように直進し、青い円で示す❽×ヘビークローのコアヒット成立範囲(ブロック中心から半径0.1ブロックの円内)に到達します(左の成功パターン)。❽×ヘビークローをコアヒットさせることが、そのまま次の❾倒れる柱をコアヒットさせるための条件となるため、この点は重要です。

❽×ヘビークローのヒット地点の違い

【図6-6】❽×ヘビークローのヒット地点の違い

最初の❶油だまりで上手く位置誘導が成功し、スラッシュを❶油だまりのあったマスのうち東側で転ばせることができていれば、❺×ベアトラップのヒット位置も、上の【図6-6】の左側に示すようにそのまま❺のマスのうち中央よりも東側(左側の図の斜線部分)となります。そうなった場合は、❻□プレスウォール→❼△カビンと決めた後の移動方向は南方向(図の右方向)に直進することとなり、❽×ヘビークローのコアヒット成立範囲に無事到達します。

逆に、❶油だまりでの位置誘導に失敗し、上記の場合とは逆にスラッシュを❶油だまりのあったマスのうち西側で転ばせた場合は、❺×ベアトラップのヒット位置も、上の【図6-6】の右側に示すようにそのまま❺のマスのうち中央よりも西側(右側の図の斜線部分)となります。この場合、❻□プレスウォール→❼△カビンと決めた後の移動方向は、なぜか南方向に対して斜めに移動してしまい、結果として❽×ヘビークローのコアヒット成立範囲からは逸れてしまいます(右の失敗パターン)。そして、❽×ヘビークローのコアヒットを逃してしまうことが、そのまま次の❾倒れる柱のコアヒットを逃してしまうことになり、最終的な獲得Arkの減少(最大で約8,700Ark減少)を招いてしまうのです。

いずれにせよ、スラッシュが❽のマスの南北方向の中央の位置に到達したところで、❽×ヘビークローを当てます。


・8ヒット目の後~トドメ:【難所5】【難所6】

❽×ヘビークロー以降のトラップ設置位置

【図6-7】❽×ヘビークロー以降のトラップ設置位置

話は戻りますが、先の❽×ヘビークローの設置位置を1マス南側(右の【図6-7】における右側)にずらし、❽×ヘビークローのチャージが溜まるまでの時間的余裕を確保すれば、わざわざ【難所4】で述べたような面倒なプロセスを経ずともコンボがつなげられるのではないか?と疑問に思われた方がいらっしゃるかもしれません。実際その通りで、❽×ヘビークローの設置位置を1マス南側にずらし、❾倒れる柱の根元から2マス先(右の【図6-7】の❿のマス)に設置することで、❻□プレスウォールの起動→❼△カビンの起動→❽×ヘビークローの設置→❽×ヘビークローの起動の順につなぎ、コンボの難易度を下げることも可能です。
しかしながら、このように変更した場合、❾倒れる柱には決してコアヒットが付きません。その結果、獲得Arkの減少を招いてしまいます。その理由は、❾倒れる柱にコアヒットが付けられるマスは、❽倒れる柱の根元から3マス先(今回❽×ヘビークローを設置したマス)と、その手前の4マス先のみに限定されるからです。
したがって、たとえ面倒であっても、❽×ヘビークローを設置するマスは上述の通りにせねばなりません。

さて、話を元に戻して、❽×ヘビークローを当てた後は終始細心の注意を払わねばなりません。ここからは気を引き締めて下さい。

❽×ヘビークローを当てた後、1.5秒(チャージに換算すると、1[CHG])が経過した時点でキャンプモード(トラップ設置画面)が呼び出し可能になります(詳細は序章参照)。ここでは最速でキャンプモードを呼び出し、❿△スローガスを設置する必要があります。詳しくは後述しますが、ここで許される誤差はわずか5フレーム(1/6秒)です。ここが【難所5】(❿△スローガスの設置タイミング)です。

この【難所5】は、最後の❾倒れる柱、❿△スローガスを間に合わせて十連コンボを成立させられるか否かを分ける重要なポイントとなります。もしここで時間をロスして❿△スローガスの設置が遅れてしまうと、❾倒れる柱と❿△スローガスを当てる前にコンボが途切れ、8連コンボで終わってしまいます。

では、どのようにすればその瞬間を逃すことなく素早く❿△スローガスを設置できるのか、その具体的な手法について説明します。
先にも述べましたが、ここで許される時間のロスはわずか5フレーム(1/6秒)しかありません。よって、ただ闇雲に○ボタンを連打していたのでは、そのタイミングを逃してしまう可能性が高く、好ましくありません。

❿スローガスの設置タイミング

【図6-8】❿スローガスの設置タイミング

ここでは、チャージバー(画面右下の、各トラップのチャージの状況を示した棒グラフ)に注目します。△カビンのチャージの値は2(CHG:2)なので、❽×ヘビークローを当てて△カビンのチャージが再開されて、キャンプモードが呼び出し可能になる1.5秒(=1[CHG])が経過する頃には、ちょうど△カビンのチャージ(右の 図6-8】の緑色領域)は全体の半分まで溜まります。しかし、文字「カビン」では文字数が少ないため、△カビンのチャージバーだけを見ていたのでは、このちょうど半分の地点を見極めることができません。そこで、ここでは代わりに、その下の文字「プレスウォール」の位置を参照してタイミングを見極めます。この文字「プレスウォール」において、半濁点は1/2文字分の幅を占めますので(詳細は序章参照)、全体で9文字入るこのチャージバーのうち4.5文字分、つまり「フ゜レスウ」まで△カビンのチャージが溜まった時点が、ちょうど1.5秒(=1[CHG])となります。そして、文字「プレスウォール」のうち、「ウ」と「ォ」の間が、その境界線(右図赤線部分)となります。
つまり、カビンのチャージバーが文字「プレスウォール」の「ウ」と「ォ」の間に到達する瞬間を見極めてボタンを押すことで、キャンプモードが呼び出し可能になる瞬間に実際に呼び出して、❿△スローガスを最速で設置することが可能となります。
ここで許される時間のロスは、チャージバーにおいてわずか1/2文字分です。これを時間に換算すると、5フレーム(1/6秒)となります。つまり、文字「プレスウォール」のうち「ォ」の半分までカビンのチャージが溜まってしまい、たった5フレーム(1/6秒)の時間をロスしただけで、このコンボは8連コンボで終わり、失敗が確定してしまいます。つまり、それほどこの【難所5】の部分は要求されるタイミングがシビアなのです。

そして❿△スローガスのチャージが溜まったら速攻で、以下に記すタイミングで❿△スローガス→Ⓒ□プレスウォールの順に起動することで、❾倒れる柱(Dmg:85)→❿△スローガス(Dmg:85)の順に当て、同時ヒットを成功させることができます。ここが最難関であり最も肝心な箇所でもある【難所6】(❿△スローガスとⒸ□プレスウォールの起動タイミング)です。

その具体的な起動タイミングは、以下の通りです。

❿△スローガスの起動から10フレーム後(0.33秒後)に、
Ⓒ□プレスウォールを起動する

[2022/7/1追記]
同時ヒットに関しては様々な研究をしてきましたが、同時ヒットを成し遂げるタイミングが2フレームに跨がることは経験上存在せず、「9~10フレーム目」としていたタイミングも例外の多い「9フレーム目」は除外することにしました。

筆者は、8例の同時ヒット成功例と、15例の同時ヒット失敗例とをキャプチャし、そのソース映像を1フレーム単位で解析することにより、❿△スローガスの起動からヒットまでのタイムラグは93フレームであり、Ⓒ□プレスウォールの起動から❾倒れる柱のヒットまでのタイムラグは81フレームであることを突き止めました(誤差±1フレーム)。まだ確たる結論は出せませんが、❾倒れる柱のヒット後、2フレーム以内に次の❿△スローガスをヒットさせることで、上述した同時ヒットの成立条件を満たすものと考えられます。なお、「同時ヒット」と銘打ってはいますが、実際に倒れる柱と△スローガスとを同時に(つまり同一のフレームで)ヒットさせた場合は、スローガスが9ヒット目で0ダメージ、倒れる柱が10ヒット目で85ダメージとカウントされ、累積ダメージが減少する分獲得Arkも減り、最終的な獲得Arkは5万Arkには届かなくなるようです(要検証)。

ところで、上で触れた「10フレーム後」というタイミングを会得し自分のものにするには、周到な練習が必要です。その練習方法としては、実際に影牢をプレイするよりも、ストップウォッチ、あるいはその機能を有する電子機器を利用してボタンを押す練習を積む方法を推奨します。この方法であれば、実際にプレイする場合よりも効率的にタイミングを会得できます。ちなみに、筆者はシュウォッチを用いてこのタイミングを会得しました。

同時ヒットが成功すると、❾倒れる柱で16,867Ark(コアヒット)、❿△スローガスで23,591Ark(テクニカルボーナスなし)を獲得でき、スラッシュ1人から合計48,438Ark(or 49,169Ark)(※注)を獲得できます(カッコ内は❼△カビンがコアヒットした場合)。

以上により、第2話の終了時点で、獲得Arkは

トラップヒットボーナス48,438Ark
(or 49,169Ark)
ソウルサックボーナス800Ark
ライフボーナス1,000Ark
合計50,238Ark
(or 50,969Ark)

となり、約5万Arkもの大量のArkが獲得できます。

2009/8/28 追記
※注:【難所1】の項目の追記として説明したⒻ□マグネット、Ⓖ×フラッシュボムなどを用いた下準備にてスラッシュを誘導させれば、これに加えて□マグネットのバージントラップ100Arkをさらに獲得可能。

以上述べたように、この5万Arkコンボは、上述した【難所1】~【難所6】の6つもの難所を全てクリアすることで初めて成立するものなのです。特に最後の【難所6】は1フレーム単位の起動タイミングが要求されることから、このコンボを確実に完全な形で成功させるのは事実上不可能であり、また5割の確率で成功させるようになるだけでも相当な練習量が必要です。
とはいえ、獲得Arkの減少を抑止する【難所1】と、同時ヒットに直接絡む【難所6】とを除けば、経験を積めばほぼ確実に成功させることができるようになります。同時ヒットの成立を狙わず、ある程度獲得Arkの面で妥協しても構わないのであれば、その難易度は大幅に下がることになることを付記しておきます。


〈2. 楽して決められる第2話の攻略法〉

これから紹介するコンボは、上述した対スラッシュ5万Arkコンボの基本部分を踏襲しつつ、そのコンボに存在する6つの難所を全て排除したコンボです。獲得Arkこそ26,605Arkと大きくダウンしますが、5万Arkコンボに存在した6つの難所を全て排除することで、格段に難易度を下げることに成功しています。

※表の見方はこちらをご覧下さい。
※表の中の太字の部分は、5万Arkコンボに変更を加えた部分であることを示しています。
※このコンボはニコニコ動画でもご覧になれます。収録動画のリンクはこちら

まずは、このコンボにおいて、上述した5万Arkコンボに存在した6つの難所をどのようにして全て排除したのかを簡単に説明することとします。

このように、成立条件が厳しい部分の条件を緩和したり、そもそも究極的な稼ぎの追求は最初から諦めたりすることによって、6つあった難所を全て排除し、難易度を大幅に低下させています。

では以下では、5万Arkコンボとの相違点を中心に、このコンボの解説をしていきます。5万Arkコンボと同一の部分については、5万Arkコンボの方の解説を参照して下さい。


・下準備~2ヒット目:【難所1】の排除

以下に示す手順に従って誘導することにより、❶油だまりを当てる際の位置誘導が容易となります。

位置誘導その1

【図6-11】位置誘導その1

第2話が開始されたらⒺ△アブラカビンとⒹ□マグネットと❸×フラッシュボムを設置し、スラッシュが階段を上ってきたら、ミレニアを上の【図6-11】(下準備 Step1)の位置まで一旦退避させます。

位置誘導その2

【図6-12】位置誘導その2

そして、ミレニアを追いかけてきたスラッシュが上の【図6-12】(下準備 Step2)の★の位置に到達した時点でⒹ□マグネットを起動し、スラッシュを吸引します(これにより、□マグネットのバージントラップ100Arkを獲得できます)。その直後、Ⓔ△アブラカビンを起動してⒺ油だまりを発生させ、図に示すようにミレニアを北側(図の下側)の端のマスまで移動させます。
このとき、Ⓓ□マグネットにより誤ってミレニアも吸引されないよう注意して下さい。□マグネットによる吸引の効果が及ぶ範囲の横幅は、具体的には1.5ブロックもあり意外と広いので、Ⓓ□マグネットの付近には近寄らないようにしましょう。

位置誘導その3

【図6-13】位置誘導その3

ミレニアを図の位置に移動させていれば、Ⓓ□マグネットの効果が切れたスラッシュはⒺ油だまりめがけて歩き、転倒します。その後、スラッシュは油まみれ状態で、上の【図6-13】(下準備 Step3)の青い破線に示したように移動するので、△アブラカビンのチャージが再開されたら速攻で❶△アブラカビンを設置し、チャージが溜まり次第起動して❶油だまりを発生させます。
なお、□壁トラップをⒶ□プレスウォールに切り替えるのを忘れずに。

上述した手順を踏むことにより、ダメージを食らうことなく、いともたやすくスラッシュに❶油だまりを踏ませることができるようになります。また、詳しくは後述しますが、このコンボにおいては❿倒れる柱にコアヒットを付けるのは最初から諦めています。こうして、倒れる柱にコアヒットを付けるのを目的とした位置誘導の難所であった【難所1】は排除されました。

しかし、実はこの誘導方法には一つ欠点があります。それは、❶油だまりのヒット位置がブロック中央よりも西側(図の右側)であり、5万Arkコンボにおける【難所1】の課題をクリアしていないという点です。そのため、コンボ中盤で❼△カビンを被せた後の移動方向が斜めとなり、結果としてコンボ終盤の❽×ベアトラップをコアヒットさせることができなくなってしまいます(5万Arkコンボにおける失敗パターンに該当)。したがって、この誘導方法は、上述した5万Arkコンボには応用できません。
ですが、このコンボにおいては、終盤の❽×ベアトラップの設置位置を❿倒れる柱の根元から2マス目へと変更しており、この位置ではどう足掻いても❿倒れる柱にはコアヒットが付かないので、このコンボにおいては何ら問題はありません。


・2ヒット目の後~7ヒット目:【難所2】【難所3】【難所4】の排除

このコンボでは、5万Arkコンボの中盤・5ヒット目で用いていた❺×ベアトラップを、❺×ヘビークローに変更します。たったこれだけで、5万Arkコンボに存在した【難所2】、【難所3】、【難所4】の3つの難所を、全て排除できます。

その理由を以下に説明します。まずは下の表をご覧下さい。

トラップ名拘束時間
(単位:秒)
拘束時間
(単位:CHG)
×ベアトラップ9.5秒チャージ6+1/3
×ヘビークロー11.5秒チャージ7+2/3

この表から、×ヘビークローは×ベアトラップに比べ、拘束時間が2秒も長いことが分かります。ただし、この表では×ベアトラップの拘束が解けてからよろめく間の時間(コンボがなおも持続する時間)は含めていませんので、コンボの持続時間については単純比較はできませんが、いずれにせよ×ヘビークローの方が×ベアトラップよりも長時間拘束しコンボを持続させる効果があることが言えるのは確かです。
ここで、先の【難所2】、【難所3】、【難所4】の3つの難所において許容されるロス時間は、合計で約1.0秒であったことを思い出して下さい。その原因であった×ベアトラップを❺×ヘビークローに代えることにより、この許容されるロス時間は合計で約2.3秒にまで増加し、×ベアトラップを用いた場合と比較して1.3秒もの更なる時間的余裕が生まれます。この1.3秒の更なる時間的余裕により、【難所2】におけるⒷ□マグネットの設置タイミング、【難所3】におけるⒷ□マグネットで吸引してぎりぎりまで引き付てから❺×ヘビークローを起動するタイミング、【難所4】における❻□プレスウォールの設置タイミングの3つの箇所において、全て条件が緩和され、これらの箇所は全て難所ではなくなるのです。例えば、【難所3】のポイントだった❺×ヘビークローの起動タイミングにおいて多少起動を早めてしまっても、問題なく以降のコンボをつなげられるようになります。

こうして、❺×ベアトラップを❺×ヘビークローに変更することで、【難所2】、【難所3】、【難所4】の3つの難所は、全て排除されました。

さて、そもそもなぜ5万Arkコンボでは、この3つもの難所が存在する部分で、5ヒット目でわざわざ拘束時間の短い❺×ベアトラップの方を用いていたのでしょう? その答えは、もしここで5ヒット目として❺×ヘビークローを用いた場合は、決して十連コンボとしては成立しなくなるためです。より詳しく述べると、5ヒット目の×クロー系トラップを❺×ヘビークローへと変更した場合、コンボの終盤・8ヒット目の×クロー系トラップは❽×ベアトラップとせざるを得ず、その場合×ベアトラップの拘束時間が×ヘビークローよりも2秒短いがために、その後❾倒れる柱と❿△スローガスを当てようとしても、当てる前にコンボが途切れて8連コンボで終わってしまいます。

なお、このコンボにおいては、7ヒット目までのトラップ設置・起動順を、❻□プレスウォールの起動→❼△カビンの起動→❽×ベアトラップの設置の順に変更しています。つまり、❽×ベアトラップの設置は、"❻□プレスウォール→❼△カビン"の後に回しています。


・7ヒット目の後~トドメ:【難所5】【難所6】の排除

❼△カビンを被せた後は、△カビンが割れるまで歩かせます。ここも5万Arkコンボとの相違点です。それに伴い、❽×ベアトラップの設置位置も、5万Arkコンボ(右上の【図6-7】)とは異なり、❿倒れる柱の根元から2マス先(左上の【図6-14】)へと変更しています。
このように変更を加えている理由は、❽×ベアトラップによる拘束時間の短さを補うためです。

より詳しく述べると、5万Arkコンボでは、この部分のトラップの起動・設置の順序を、

"❽×ヘビークローの起動→(1.5秒経過 ※1)→❿△スローガスの設置"
の順にしていましたが、このコンボでは、この順序を、
"❾△スローガスの設置→(最大3秒待機 ※2)→❽×ベアトラップの起動"
の順に変更しています。この変更により、5万Arkコンボの場合と比較して、×クロー系(×ベアトラップor×ヘビークロー)で拘束した後の△スローガスのチャージが完了するまでの時間を、最大で4.5秒早めることができます。つまり、5万Arkコンボの場合と比較して、❾△スローガスの起動を最大で4.5秒早めることができ、その分その後の❿倒れる柱を当てる際の時間的余裕を生み出すことができます。このように❾△スローガスの起動を早めることができるのも、5万Arkコンボの場合のように❼△カビンで歩かせている最中に×クロー系で拘束するのではなく、❼△カビンが割れて❾△スローガスを設置した後にさらに時間稼ぎをしてから×クロー系で拘束するからこそ為せる業なのです。
こうして、5万Arkコンボに存在していた【難所5】(△スローガスの設置タイミング)は排除されました。

※1:「1.5秒経過」とは、トラップを起動してから、キャンプモードが呼び出し可能になる(つまり、トラップが設置可能になる)までの時間を指す(詳細は序章参照)。
※2:「最大3秒待機」とは、❼△カビンが割れてからもなおコンボが持続する時間を指す(詳細は天井トラップの性質を参照)。

❽ベアトラップの起動タイミング

【図6-15】❽ベアトラップの起動タイミング

さて、上では❽×ベアトラップの起動タイミングとして「最大3秒待機」と書きましたが、このタイミングを測る方法として、ここでもチャージバーに注目する方法が有用です。具体的には、❼△カビンの効果が切れて△天井トラップのチャージが再開されたら速攻で❾△スローガスを設置し、△スローガスのチャージバーが、右の【図6-15】に示すように、文字「スローガス」のうち3文字分である「スロー」の部分まで溜まった時点で❽×ベアトラップを起動するのが、推奨するベストのタイミングです。これを時間に換算すると、2.5秒後となります
なお、❽×ベアトラップを起動するまでのこの待機時間は最大で3秒確保できますが、この最大値は❼△カビンのチャージ再開の瞬間に❾△スローガスを設置できた場合の理論値であるため、余裕を持たせるためにもそれよりも若干早いタイミングで❽×ベアトラップを起動させた方が無難です。無理をしてここでコンボを途切れさせてしまっては元も子もありません。(ちなみに、その「最大で3秒」を確保できる場合のチャージバーの位置は、右の【図6-15】に示すように、文字「スローガス」のうち3.6文字分です)

❾△スローガスを起動したら、2~3秒程度待ってからⒸ□プレスウォールを起動して❿倒れる柱を押し倒し、❾△スローガス→❿倒れる柱とヒットさせて、十連コンボの完成です。ここでは❾△スローガスと❿倒れる柱の同時ヒットは狙いませんので、自然と【難所6】(同時ヒットのための起動タイミング)は排除されます。
なお、❿倒れる柱のヒット位置はその根元から2マス先であることから、どう足掻いても❿倒れる柱には決してコアヒットは付きません。この❿倒れる柱によるトドメの獲得Arkは最低で15,836Arkで、コンボの合計獲得Arkは、Ⓓ□マグネットのバージントラップ100Arkを含めると、最低で26,705Arkとなります。

以上により、第2話の終了時点で、獲得Arkは、

トラップヒットボーナス26,705Ark~
ソウルサックボーナス800Ark
ライフボーナス1,000Ark
合計28,505Ark~

となります。これでは少ないように思われるかもしれませんが、これでも第3話でカンストを達成する際に用いるコンボ1を決めるために必要なトラップを全て開発するのに十分なArk(第2話だけで27,900Ark、第1話も含めた総計で32,400Ark)を確保できています。

このコンボでは、❿倒れる柱のコアヒットを諦めたり、同時ヒットの成立を諦めたりすることによって、確かに「稼ぎ」の面ではある程度妥協しています。しかし、その代わりに、5万Arkコンボに存在した6つの難所を全て排除することにより、格段に「決め易さ」の面を向上させることに成功しているのです。


〈3. 第1話の攻略法〉

第2話で上述したコンボ(5万Arkコンボ・低難易度版コンボ共通)を決める際に必要となるトラップは、△カビン、△アブラカビン、□マグネット、×フラッシュボム、×ヘビークローの5種類で、これらを全て開発するのに必要なArkは4,500Arkとなります。
そこで、以下では第1話の攻略法として、この4,500Arkの獲得を目標とし、それ以上の稼ぎの追求は行わない、難易度の低い攻略法を紹介します。

まず、ヨカルに対しては、以下の6連コンボを決めます。

まず6連コンボを決める前に、ミレニアをヨカルから遠ざけ、次にヨカルを移動させるためにⒶ△メガロックを転がします。すると、ヨカルはジャンプして△メガロックを避けて❶のマスの北西端に移動します。ヨカルをこの位置に移動させてからが、6連コンボの始まりです。

△メガロックを❷の位置に設置し、チャージが溜まったところで❶×スモールボムを当て、❷の位置まで吹き飛ばします。ヨカルが着地する直前に×スモールボムのチャージが再開しますので、すぐに❹×ベアトラップを設置し、ヨカルが起き上がり始めたら❷△メガロックを当てます。
△メガロックのチャージが再開したら、すぐに❺△スローガスを再設置します。その後の❸□プレスウォールの起動タイミングは適当で構いませんが、次の❹×ベアトラップの起動はコンボが途切れるぎりぎりの所まで粘って下さい。
その後、□プレスウォールのチャージが再開したら即❻□アロースリットを設置し、チャージが溜まり次第速攻で❺△スローガスと❻□アロースリットを起動します。

このコンボで、ヨカルから合計1,792Arkを稼ぎ出すことができます。

上のコンボにおける注意点は1つ。最初のⒶ△メガロックを転がす前に、ヨカルから離れねばならないことです。というのも、ミレニアが初期位置のまま動かずにいると、ヨカルとミレニアとの距離が近いために、Ⓐ△メガロックのチャージが溜まる前にヨカルがミレニアに話しかけてしまうからです。その際、ヨカルは向きを変え、ミレニアのいる方向を向きます。そうすると、Ⓐ△メガロックを転がした際にジャンプする方向も変わってしまうのです。
ゆえに、ミレニアをヨカルから遠ざける作業を忘れることのないよう、十分に注意して下さい。

[2014/10/20追記]
現時点で、ヨカルから4回に分けて合計で4,040Arkまで稼ぎ出せるコンボを開発できています。その方法の肝としては、別室でミレニアにスローガスを当てた後、ミレニアの状態異常が続いている最中にヨカルにコンボを決める方法を採用しており、これによりヨカルがミレニアに話しかけてコンボが強制中断されてヨカルが離脱してしまう現象を回避しています。また、このようにすることで、ヨカルがコンボを喰らった後に体力を自然回復させ(回復累計値 最大255)、コンボを決めてもその都度体力を全快させることに成功させています。
「同時ヒット」の原理については後日「第8章 影牢最後の謎、同時ヒット」でその仔細を公開し、対ヨカルコンボの詳細は後日「第9章 同時ヒットを用いた第2話カンスト達成までの道程」の一コンテンツとして公開する予定ですので、それまでしばらくお待ち下さい。


次に、ダールに対しては、以下に示す有名な4連コンボを決めます。

従来より広く知られているコンボですが、一応解説しておきます。
ミレニアを上の【図6-17】に示した位置に立たせてダールを❷のマスへと誘導し、ダールが❷のマスの中央へと入ろうとしてくるのを見計らって、❶□アロースリット→❷×ベアトラップの順に起動します。なお、この❶□アロースリットと❷×ベアトラップの順序は逆でも構いません。
その後、Ⓐ□プレスウォールを最速で設置し、❸△スローガス→Ⓐ□プレスウォールの順に起動します。ただし、その起動タイミングを見誤ると、❹倒れる柱が当たる前にコンボが途切れてしまうことが多いので、それを防止する策を一つ紹介します。

その防止策とは、「❸△スローガスの起動をなるべく遅らせる」。ただこれだけです。具体的には、□プレスウォールのチャージバーに注目し、このチャージバーが文字「プレスウォール」のうち最後の文字である「ル」に掛かるくらいまで粘ってから、❸△スローガスを起動します。すると、❸△スローガスが当たるタイミングが❷×ベアトラップによる拘束が解ける時期と重なり、この❸△スローガスのヒットにより❷×ベアトラップの拘束が解けた後もコンボが継続され、通常よりもやや長い時間コンボが持続されるようになります。したがって、❹倒れる柱が間に合う確率が上昇します。ただし、この方法では❹倒れる柱のダメージが減少し、結果として獲得Arkが若干減少することがありますが、第1話での獲得Arkはたかが知れていますので気にするほどではありません。

このコンボで、ダールから合計1,140~1,680Ark前後を稼ぎ出すことができます。

[2014/10/20追記]
現時点で、ダールから最大で2,793Ark稼ぎ出せるコンボを開発できています。その方法としては、「同時ヒット」と呼ばれる裏技を駆使することで、❹倒れる柱(83 Dmg)を当てた直後に、同じダメージの❺△スローガス(83 Dmg)を続けざまに当て、理論最大値を超えるArkを稼ぎ出すことに成功しています。獲得Arkとその難易度は、「同時ヒット」1回で計2,433Ark(難易度:中)、「同時ヒット」2回で計2,793Ark(難易度:超高)となっています。なお、「同時ヒット1回」のコンボについては、YUI氏が開発したコンボそのままです。
「同時ヒット」の原理については後日「第8章 影牢最後の謎、同時ヒット」でその仔細を公開し、対ダールコンボの詳細は後日「第9章 同時ヒットを用いた第2話カンスト達成までの道程」の一コンテンツとして公開する予定ですので、それまでしばらくお待ち下さい。

以上の2つのコンボで、第1話の獲得Arkは、

トラップヒットボーナス約2,930~3,470Ark
ソウルサックボーナス800Ark
ライフボーナス1,000Ark
合計約4,730~5,270Ark

となり、目標とする4,500Arkに余裕で到達します。


〈4. 第3話のカンスト達成法〉

第3話開始前に、以下のトラップを開発します。これらを全て開発するには27,900Arkが必要となりますが、第2話で上述したコンボを決めていれば十分に足ります。

△天井トラップ:△ヨウガンカビン、△タライ、△オオタライ、△スパイクロック
□壁トラップ :□アタックウォール、□スパイクウォール
×床トラップ :×マイン、×スプリングフロア、×ブラストボム、×スマッシュフロア、×クエイクボム、×カタストロフボム
そして、以下のトラップを装備し、第3話を開始します。
△天井トラップ:△ヨウガンカビン、△アブラカビン、△オオタライ
□壁トラップ :□アタックウォール、□スパイクウォール、
(他一つは任意)
×床トラップ :×スプリングフロア、×カタストロフボム、×スマッシュフロア
戦士・ホークは適当に殺してしまって構いません。瞬殺するも良し、オリジナルのコンボを組み立てるも良し。ただ一点注意点として、電気イスを壊さないようにして下さい。電気イスはガストーンに決めるコンボで必要となります。
クラッシャー・ガストーンに対しては、拷問部屋にてコンボ1を決めます。このコンボにより、ガストーンただ一人から約71,000Arkを稼ぎ出すことができ、ソウルサックボーナス、ライフボーナスを加算しなくても余裕でカンストできます。

※コンボ1の詳細: ※表の見方はこちらをご覧下さい。
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