≪四国のみち≫ 【root27(雲辺寺へのみち)〜県境を越える】
2015年12月18日
≪七田(国道192号線)〜県境〜(第66番雲辺寺へ)≫(3.6+4.0km)
さて、計画段階で悩んでいたのが、椿堂から七田までの道路歩きがある事だった。バス便さえあれば、計画も容易だったと思うのだが、そんな事を愚痴っても仕方が無いのである。次のルートの出発点である七田バス停ははっきりしている。
椿堂からは、国道192号線を県境へと向かい歩く。すると、手製の案内板に次掲の案内があった。それは、ネットには載っていない情報だった。12時4分、道端に≪へんろ小屋・法皇・第五七号≫と書かれたへんろ小屋があり、お接待のみかんを有難く頂いた。
≪お遍路バス宿石川≫
66雲辺寺参道入口 R192境目トンネル800m手前
○料金 おひとりさま2000円
○設備、エアコン、テレビ(スカパー)レンジ、冷蔵庫、その他完備
○ふとん ベッド、畳上両方有り
○食事は宿前 御好焼店でOK
○連絡先・・・ 電話番号、携帯番号もあり。
七田橋バス停に遍路道は左右に矢印があり、直進→岡田屋と書かれた案内が貼られていた。そして、左手は≪この先で四国のみちと合流≫とも掲げられていたのだった。私たちの“四国のみち”愛媛環27の起点は、次のバス停がある≪七田≫である。12時24分、そのバス停から集落の中の道は先ほどのバス停へと戻るように付いていたので、先ほどの案内はその事を書いているのだと思った。(しかし、真相が後日判明したのだった。詳細は後述。)暫く先に、遍路道らしき道が山へと付いている。
一向に四国のみちの案内に出合わないので、この道を上がる事とし、昼食休憩と先ほどの民宿へ“そちらへ向かっている”旨の連絡をしようとする・・・が、呼べども一向に電話は鳴りっぱなしだった。再度の連絡は後にする事にして、取り敢えずコンビニで買ったおにぎりを頬張る。しかし、小生は一昨年の放射線治療の後遺症で、相変わらず“唾液が出ない”症候群のため、ご飯粒など固形の食物には汁物が必要なので、少々の時間は必要である。12時47分、再出発だ。すぐ先には遍路道の手印が建っていた。そして、遍路シールが貼っている。
畑地の中を上がるような道から、左からの林道に出会った。手持ちの地図には右手からの四国のみちと合流するように書かれているが、“イマイチ”思い描いているようには、頭の中で道が合致しないのだった。兎に角、道に合流さえしたら先を急ぐのみだ。
七田からの道では初めて四国のみちの標識に出合った。そして、≪自然遊歩道 川之江市≫とあり、右手は≪七田 1.3km≫左手は≪日向 2.4km≫とあるが、日向が何処かが判らない。13時8分、道端の民家の横に耕地が広がり、下方が開けた。そしてすぐ先から、林道には車が通った跡が少なくなった。そして、道端には先日降ったであろう雪が残っていた。
手入れが行き届いていないのか、植林の中の道は陽が射さない。この辺りは徳島自動車道の新境目トンネルの真上辺りだろう。しかし、この下のトンネルを車が通っている様子は辺りの景色からは想像できる筈は無い。
13時45分、林道から山道へと案内標識があるが、傍らの四国の道の案内は≪ ← 三角寺 15.8km 雲辺寺 7.6km → ≫とある。山道へは“雲辺寺”とあり、その脇に≪ ← 七田 7km 境目 → ≫とあり、この林道は境目峠へと続くので、我々は山道へと行く。そして、山道を暫くで、県境の案内板に着いたのは、13時53分だった。その境目の案内板は以下に載せる。
≪境目(さかいめ)≫
ここが、四国のみち愛媛県ルートの終点で、徳島県との県境です。県境のまち川之江市は愛媛県最東端の町で、香川・徳島両県と接しており、地元の人々は香川県との境界を「県境」、徳島県との境界を境目峠という地名から「境目」と呼んで区別しています。
ここからさらに北東へ、香川・徳島の県境を約8km行った徳島県側に、香川県霊場の打ち始め「66番札所雲辺寺」があります。
≪案内標や標識など≫
帰宅後、国土地理院の電子サービス“1/25,000”図と、小生が利用している地図を見比べていると、発見しました。
“七田バス停”を起点として入った道は“境目トンネル”寄りにもう一本あるのを見付けたのだった。上記の地図と、環27のダウンロード版地図を見比べれば明白な事だった。
実は翌日の帰路、三島公園から七田のバス停まで確認に行ったのだが、左からの林道に出合ったので、七田バス停から七田橋バス停あたりを再確認に行ったのだった。上記のように、全然見当違いの場所を探していたのだった。
【愛媛ルートを終えて】
今回をもって、昨年(2014年)11月に始めた、長距離自然歩道・四国のみち歩きを、13ヶ月を掛けて愛媛ルートを終える事が出来た。同時に、このみち歩きは、今回のように出発点や終了点、また、みちの途中での道迷いが多い歩きであった。ガイドブックの類も無くて、ネットにも載らないルートを歩くのは、小生は愛媛県在住なので、愛媛の場合は土地勘などもあり車で通った箇所も多いのでまだ良いが、今後、香川〜徳島〜高知へと続く四国のみちの完歩が、いつ頃実現出来るのか現在は想像も出来ないでいる。
しかし、どう考えても四国のみちはローマには通じていないので、イタリア語は話せなくても良いので安心して歩けるのである。
香川県root-1阿讃県境山麓のみちへ
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