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8月


 31日【皿ヶ嶺】



 残暑が厳しい、明日は秋雨前線の影響で雨との予報だ。皿ヶ嶺を見ると雲の中だ。27日に頂上で見た標識で、明日から約一ヶ月間、畑の川コースの登山道を通行禁止にすると書いていたので、間伐作業の作業道から登山道の入口までは7月19日に行ってみたが、沢コースは歩いてないので行ってみる事にした。

 10時35分、上林トンネル南口を過ぎた広場に車を停めることとした。上林トンネルを抜けると、久万高原町側の上林林道は綺麗に草刈りされている。この時期になると、いつも、久万高原町側は綺麗に草刈りが行われている。畑の川登山口までは、林道を歩く。間伐作業で杉林が空いているのが見える。


 10時48分、畑の川登山口到着。工事関係の車はない。作業道を進み、登山道入口を10時52分に通過。旧登山口から暫くは、ジャガー道と呼ばれる道になっていた。久し振りの登山道だ。間伐で見通しが良くなっているが、間伐作業が済んで暫くたたないと登山道に積もった枝等はそのままだろう。


 作業道が登山道まで伸びている所もある。なるべく登山道は残して欲しい。登山道から作業道へ入る場所には、立入禁止のロープが張られていた。水量が多い時は滝になる場所を横切り、分岐に11時19分到着。頂上方面は通行禁止なのだが、今日は伐採作業はしていないようなので、少し行ってみる。


 真っ白のキノコ等が生えている。沢の所のオタカラコウが丁度見頃だった。そこから先も間伐作業も進んでいるようだ。


 沢で引き返し竜神平へ向かう。11時40分、竜神平に到着し、お昼を食べる。誰もいないが、腰を上げる頃に単独男性が上ってきた。単独の方は寡黙な方が多く挨拶だけ交わす。その方はすぐに頂上に向かわれた。12時6分、反時計回りに周回路を歩く。笹や草が生い茂っている。カワラナデシコは終わり、咲いているのは咲き残ったツリガネニンジン・アキノキリンソウだ。サワヒヨドリも咲いていたが、ヤマラッキョウ・リンドウはまだ蕾だった。この辺りは、登山道に草が覆いかぶさっているので、歩き難い。


 大きな枯木に付いていたキノコが落ちたのか、誰かが木株に並べてある。風穴、上林峠の分岐を12時29分に上林峠方面に向かう。途中でササユリの実を食べている毛虫を見つけた。葉っぱも下から食べてきて、丁度、実をも食べているのに出くわしたようだ。弱肉強食の自然だから仕方ないけど・・・、貴重なササユリの実だから毛虫は落としておいた。また這い上がるかな~。ササユリが少なくなるのは、盗掘ばかりでなくこんな事もあるんだ・・・。ここから上林峠までは、ノダケの道になっていた。


 上林峠の天狗の庭への登山道側のベンチに単独の男性が休んでいた。13時7分、車に戻る。

 上林トンネル南口までは、久万高原町だが綺麗に草刈りされている。上林トンネル北口の東温市側は、水の元でソーメン流しが行われている加減で風穴までは草刈りされているが、風穴から上林トンネル北口までの間はされてないので、道路に草が覆いかぶさり視界も狭くて走りにくい。


 27日【皿ヶ嶺】



 10日前は台風が通り過ぎ、このまま涼しくなるのかと思っていた。その後台風20号が徳島県に上陸したが、台風の左側だった為、我が家周辺は雨もあまり降らず日本海に抜けて行った。涼しくなるかと思ったのに暑さが戻り、この間、町内の盆踊り大会と「くもの会」の写真展に出掛けるほかは家でエアコンをつけっぱなしで過ごした。29日の水曜日にはリウマチの診察で血液検査があるので、身体を動かしてないとコレステロールが上るかもと山へ行く事になる。

 上林林道で下りてくる車が3台もあったので、おかしいな~と思っていたら、水の元のそうめん流しは昨日の日曜日で終了していて普段の水の元に戻っていた。10時35分、風穴の駐車場に着く。そうめん流しが終わっているのを知らなかった家族連れがボツボツ来ているくらいだった。下から上がってきた単独男性が登山道脇の花を熱心に写している。麗人草やミズヒキ等の秋の花が咲き出している。


 11時に分岐を直登コースに向かう。あまりの暑さに、おっちゃんが5歩歩けば休むと言うペースになってきた。ギンバイソウは花が終わっても大きな実が花のように見える。


 11時26分、やっとの事でのっこしに着いて暫し休む。休んだ後は元気が出るものだが、あまりに暑く今度は私がきつくなってきた。


 やっとの事でイワウチワの咲く場所(尤も、今年は花は見ていない)に来て腰を下ろす。フラフラなのはお腹が空いているからかと、弁当を食べる事にした。さあ~と腰をあげると、おっちゃんが木が根こそぎ倒れているのに気づく。案外、根が浅いんだな~。最近倒れたのだろうか?
 12時40分、十字峠を頂上に向かう。大株のヤマジノホトトギスが咲いている。何度見ても、去年の台風の爪痕は凄いな~。


 おっちゃんが登山道脇で見つけたキンミズヒキは、なよなよとしたのが多いのに立派だな。13時10分、頂上着。私は木陰の木株のベンチで一休み。おっちゃんが熱心に写していると思ったら、登山道の通行止めの知らせだった。『9月1日より4週間程度』だそうだ。


 頂上の梨は今年はあまりならなかったのか、それとも猿が食べてしまったのか、少ない。13時15分、竜神平へ向かう。夏バテと言うか、足に力が入らない感じだ。この登山道脇のヤマジノホトトギスはなぜか色が濃い。


 登山道に倒れて一本だけ幹を切らずに残している場所をくぐるのは少し気持ち悪いな~ 低くなっているようで。くぐらず、根の上部を回る人も居るみたいで、上の方にも踏み跡がついている。


 13時40分、竜神平でゼリーを食べてゆっくり休む。ご夫婦らしい二人連れが、大きな紙袋と、ビニール袋に枯木を採集している。持って帰ってどうするのかな~? コオニユリは、大株はまだ少し見られそうだ。オタカラコウは良く咲いていた。13時57分、竜神平を後にする。


 14時10分、途中のベンチでも座ってゆっくり休まないと下山を始める気力が出ない。岩の上にニホントカゲがいる。風穴の井戸の横のベンチでいつもより長く涼んで、15時40分に帰路についた。


 17日【皿ヶ嶺】



 台風が通り過ぎ秋の気圧配置になり、昨夜は久し振りに涼しかった。土・日を避けて皿ヶ嶺に登ろう。そうめん流しから帰る対向車と出会わない時間帯で上林林道を走るのだ。10時30分、風穴に到着。「〇子~」と連呼している男性が、家族に「〇子がいない」と言っているので、「それは大変、何歳の子ですか?」と尋ねると、笑いながら「34歳との事」、今話題だからね~。(笑) 風穴は何故涼しいのか知らない観光客がいたので、岩の隙間から冷風がでているんですよと教えてあげる。

 モミジガサと、今回も花の名前ラベルが目に付く。10時50分、直登コースへの分岐を風穴コースのまま歩く。分岐に置いてあった登山道整備用の木や鉄筋が少なくなっている。


 崩壊場所の整備に使用されているのね。登山道には風が吹いてなくて下界の方が涼しい。少しバテ気味でベンチで暫く休む。


 竜神平への分岐に表示されている上林コースの崩土の知らせの注意標識の下に、9日に来た時には「登山経験者の方へ 注意して歩行すれば通行可能です。(自己責任にて お願いします。)」と、表示してあったのだが除けてある。

 11時50分、竜神平到着。愛大小屋の温度計は20℃になっている。先行して行った単独男性が愛大小屋から出て来て「この間利用させて貰った時に100円を持ってなかったので、入れておきました」との事だ。なんか、気軽に利用出来なくなったな~。


 風はなくてもベンチは日蔭になっているので涼しかった。先に休んでいた男女二人の方が、アカバナを見に行って、『よく咲いている』との事、この前は踏み跡があまりなく途中で見に行くのをやめたのだが、今回は見に行く事が出来た。コオニユリにアゲハ蝶が来て蜜を吸っている。
 このまま早く下りても、水の元のそうめん流しに来る車との離合が難しいので、ゆっくりと休んで13時に反時計回りに周回路を歩く。今年はカワラナデシコが良く咲いていると感じる。リンドウが咲くのはまだ先だな。


 竜神平から森に入る手前の周回路の笹は晩秋には枯れたようになっているのに道が見えなくなるほど繁茂している。13時38分、風穴と上林峠の分岐に着く。上林峠コースを下山する予定だったが、「登山経験者の方へ」の方が除けてあったのでどうしょうかと思ったが、予定通りに通ってみる事にする。途中のベンチで休んでいた単独女性におっちゃんが聞くと、1人では危ないかと思い通ってないとの事。そこから少し下って、上林峠近くで会った単独男性に聞くと、少し下りてみたが、上がりなら通れるが下りは・・・と思ったのでやめましたとの事だった。

 13時38分、峠の傍のロープが張ってある所に着く。


 普段でもこのコースは嫌いなのだが、おっちゃんが確認したいようだし、少しは冒険心も残っているので予定通りに慎重に通る事にする。一枚岩の所に崩土が溜まっているが、踏み跡があり滑っても下の崖まで落ちる事はないのでゆっくり通れば大丈夫。見た目よりは簡単だった。安全に通れたのでお地蔵さんに感謝。


 もう一ヶ所も慎重に。沢の所より、踏み抜いたような跡がある所の方が危ない。水場の所の下方は、木が相当倒れている。この場所の林道のところは、小滝の場所だ。14時に無事上林重信林道に降り立った。


 7月19日に来た時、林道の奥の倒木で塞がれていた所もスッカリ綺麗に整備されている。先では林道工事の音がしている。そこから引き返し、路肩に咲くソバナ(おっちゃんが『白花が沢山咲いとる』と、熱心に撮っている。)を見ながら上林重信林道から上林林道に出て風穴に戻る。

 そうめん流し~風穴見学の観光客を横目にベンチでゼリーを食べる。15時が近いのにまだ観光客がぼつぼつ上がってくる。車が減ってきたので帰る事にする。上林林道で3台の車とすれ違ったが、どの車も中央よりを走っていたり、こちらが止まって待っていても離合が苦手のようだったりでヒヤヒヤする。


 14日【大川嶺】



 異常な暑さの夏、少しは涼しいかと、『夏と言えば・・』の恒例の大川嶺にドライブ。思い付いたのが遅いので昼前に到着だ。定点に撮っていたコオニユリが咲く場所へ直行。コオニユリは15年の夏台風で蕾ごと飛ばされていたが、そろそろ復活しているかと見に行くと、一株残っているのみだった。

 遠くに垣間見える石鎚山は雲に見え隠れしているが、皿ヶ嶺へと続く稜線は確認出来た。

 縦走路の周辺のシモツケやイブキトラノオはもう終わっていて、ホソバノヤマハハコの群落があるだけだ。吹き渡る風が涼しい。道路脇にツリガネニンジンやシコクフウロ、コオニユリが咲いている。

 車を降りて少し歩いてみる。アカバナ、シュロソウ、シモツケも少し咲いている。シコクフウロか、伊予フウロか、特定出来ないがギザギザの花びらが可愛い。


 少し伊豆ヶ谷の方に下って、カープの所で弁当を食べようと思っていたら先客がいた。仕方ないのでもう少し下った日蔭で弁当を食べた。谷で声がするので見ると、おじさんと若者が網を持って歩いていた。お盆で帰省しているのかな。

 食事を終えて下っていると、オオキツネノカミソリが咲いている所で蝶が飛んでいたのでしばし撮影タイムだ。アゲハ蝶の仲間か大きな蝶だった。13時30分には帰路についたが、良い気分転換になった。

 西谷の国道と交わる天狗高原への分岐からは、県外ナンバーの車が数珠つなぎだった。


 9日【皿ヶ嶺】



 最近は、暑い暑いと家の中ばかりでいる。明日は内科クリニックに行くので少しは身体を動かしてないと中性脂肪が基準値を超えてしまう・・・。山へ行くとなると最近は手軽な皿ヶ嶺になる。

 10時55分、風穴の駐車場に到着。夏休み中の風穴、この軽自動車は道に停めて風穴の井戸に行っているのか・・・、いくら広くてもね。道路脇の駐車スペースの車の後ろには弁当ガラや紙くず等が散乱している。学校で清掃や道端のゴミ拾いを体験しても、大人になって観光地へ出掛けるとなったら、これではね。風穴の手前のフシグロセンノウの無事を確認して上り始める。登山道の所々に花の名前をラベルに書いてさしてある。この花(上、右)はオオバヨメナらしい。


 今日は直登コースは止めて緩~く歩こう。クサアジサイのピンクが可愛い。この花は、帰ってオイワサンの『皿ヶ嶺の花図鑑』で調べよう。(コアカソ?)


 このキノコは食べれるのか?? 崩落場所は階段状に整備されて歩き易い。整備して下さる方に感謝。このキノコはナギナタタケか?


 分岐を竜神平へ。コバノギボウシが咲いている。竜神平に12時5分到着。久し振りに皿ヶ嶺のマドンナNさんに会う。高知の5人パーティが食事を終えて花談義をしているところだった。この高知の方々が愛大小屋を覗いて「アオダイショウ」がいるとビックリしている。waiwai隊も覗いてみたが、大きいのが軒下にいた。青大将は家の守り神、人に危害を加えないのでそっとしておこう。(ちなみに、我が家の周囲にも時々いる)


 コオニユリ、ヒオウギを見て、半時計回りに周回路を歩く。カワラナデシコ、ツリガネニンジンが花盛りだ。


 13時5分、分岐を風穴方面へ。『オオヤマサギソウ』とラベルがさしてある。


 上林峠コースが崩土しているとの注意標識の下に、「登山経験者の方へ 注意して歩行すれば通行可能です。(自己責任にて お願いします。)」と、表示している。親切だな~。コハウチワカエデの種子を、おっちゃんが形の良いのを一生懸命探して写している。


 14時40分、水の元のそうめん流しに来る車がなくなる時間待ちに風穴の井戸のベンチでゆっくりする。子供連れの子供達の動きや、親の対応なんかを見ていると面白い。30代(?)くらいのご夫婦に話しかけられる。「登山靴を履いているのでお尋ねしますが、皿ヶ嶺に登られたのですか? どれくらいで登れますか? 剣山や伊予富士には登っているのですが」と言う問いかけに、おっちゃんが丁寧に答えている。汗も引いて来たし、15時を過ぎたので帰った。


 3日~4日【東京国立博物館・明治大学博物館・上野動物園・不忍池】


3日


 早割2枚セット券をゲットしていたので、国宝土偶5点が揃う7月31日以後で、入場者が空いてる日を考える。金曜日は午後9時まで開いているとの事で出掛ける日を決めた。最近は飛行機より新幹線利用が安心かな~と、“のぞみ早得往復切符”で行こうと旅行社に行くと、平成30年7月豪雨の影響で、JRの多度津の鉄橋が被害を受けて復旧がいつになるのか分からないので切符は買えなかった。仕方なく飛行機で行く事になった。ゆっくりと出発して、上野で昼食を済ませて、午後2時前、東京国立博物館に到着。展示物は撮影禁止・・・、出口の岡本太郎が昭和27年(1952年)『みずゑ』誌上で掲載した4点のみが撮影可だった。特別展会場を出て、常設の考古展示室を見終え、午後5時過ぎに東京国立博物館を出た。

縄文への旅 【縄文ー 1万年の美の鼓動】 

4日

 ビジネスホテルで朝食を済ませチェックアウトを終えると、もう一つの目的の明治大学・博物館へ。大学前はオープンキャンパスで賑わっていた。大学の博物館は、京都大学もそうだったが立派だ。10時過ぎから12時前まで見て、近くの喫茶店で一休み。飛行機の時間まで少しあったので、上野に戻る。


 一年前に生まれたパンダのシャンシャンだが、夏休みの土曜日だからどれくらい待つのかと入口へ行くと、30分待ちとの事なので入場する事にした。列はずんずんと進み、20分で見る事が出来た。寝ていても仕方ないのだが、隅でいたのにシャンシャンが動き出して親が近くに寄っていくのを見る事ができた。立ち止まれないんだけどね。動物園のモノレールの方から下りる。不忍池のハスがたくさん咲いていて満開だった。動物園を出て階段を上り、歩いていると精養軒の看板が見えた。その隣に豆腐料理の韻松亭があったので遅めの昼食を食べた。行きの便は、羽田が混んでいて給油をしないといけなくなり出発が遅れたのだが、帰りは定刻だった。
縄文への旅 【明治大学 博物館】