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7月
27日【皿ヶ嶺】
台風12号が、いつもとは反対の方向からくるらしい。影響があるのは、28日の夜かららしいので、その前に皿ヶ嶺に行く事にした。
9時50分、風穴の駐車場に車を停める。今年は、上林森林公園の林床の草は刈られてなく、刈られているのは登山道から1〜2mだけだ。まあ予算もある事だし、毎年は刈らなくていいよね。風穴の井戸の近くの、たった一株になってしまったフシグロセンノウが満開だ。ウバユリも咲いてきている。
最近は、ほとんど風穴コースの途中から直登コースに入る事が多いのだが、今回は井戸の横から直登コースを登る。すると、半直登コースとの合流点で、駐車場で会った5人組のグループの人が登って行く。のっこしの手前で、老齢のご夫婦が休んでいた。花の名前などを聞かれる。10時50分、乗越を通過する。春にはイワカガミが咲く岩で休む。下方から靄が漂ってきた。
分岐を十字峠方面にとり、11時30分十字峠から頂上へ。アキノタムラソウがあちこちに咲いている。
面白い実がなっている。倒れた檜の林床にフユイチゴや新たな檜の小ばえが生えている。昨年の台風被害(風台風の時)で倒れた檜と違う方向に倒れている木がある。今の時期、ヤマジノホトトギスもあちこちに咲いている。
12時、頂上に到着。温度計は28℃を指している。暑いので、日蔭のベンチで昼食だ。5人のグループも賑やかに食べている。今年も梨の実がなっている。12時20分、下山にかかる。
2017.12.2にここを通った時には、手前と向こう側に木が倒れて、幹が塞いでいたのだが、その幹も手前の二本は切られている。向こう側の二本のうち一本が切られて、一本だけ残っているのだが、これを切ると大きな根っこが落ちてきて登山道を塞ぐので、残されているのだろう。
12時40分、竜神平到着。単独男性と、先程の老齢のご夫婦が休んでいた。5人グループが休まず花も見ずに風穴方面に向かっている。ベンチでおやつのゼリーを食べる。コバノギボウシ、ヌマトラノオ、ツリガネニンジン等が咲いていた。
カワラナデシコはまだ最初の一輪だ。反時計回りに周回路を歩いていると、5人グループが時計回りにぐるっと回ってきた。あっさりと下山したのかと思ったら周回路を回ってきたのね。13時50分、竜神平への分岐を通りかかると、「先般の豪雨により、上林峠コースにおいて崩土が発生したため、通行が非常に困難な状態です。他ルートでの登山をお願いいたします。 東温市」と標識がある。おっちゃんが上林峠コースで下山しようと言ったのだが、却下してよかった。
ギンバイソウや、クサアジサイが登山道脇に沢山咲いている。
登山道崩壊場所は、修復されつつある。階段状に修復するらしく、色々な道具類や資材が置かれている。
登山道脇にハガクレツリフネ、イワタバコが咲いている。風穴が近づいて来た頃、キツリフネが咲いていた。ここらで咲いているのを見たのは初めてだ。最初にふれたたように、今年は公園の中の除草が全面の除草でなく、一部に終わっていたので咲いたようだ。
14時40分、暑くてバテ気味なので風穴の井戸のベンチでしばし休憩。新聞の記事を見たとご夫婦に話しかけられ、花の事等をしばし雑談する。車に15時に戻ると、三脚を持ったカメラマン達を見かけ、その中に蛍さんもいた。アサギマダラを撮影に来たとの事だ。
19日【皿ヶ嶺】
7月14日 愛媛新聞
この新聞記事を見て、やっぱりねと思った。今年は、やけに青いケシの花が少ない、天候のせいかと思っていたのだ。井戸に下りてまで花を摘むなんて・・・。
11日に皿ヶ嶺に向かっていた時に、上林集落から見える水の元から天狗の庭に向かう登山道の下(以前から少し崩れていた)の崩れが拡がっているのが見えた。今日は、上林トンネル北口から天狗の庭に下りて見てみようと決める。
白糸の滝トイレの駐車場横に「上林観光・登山ルート」の看板が設置されているのに気がついた。まだ、そうめん流し&風穴観光の観光客の車が下りてくる時間でないのでヒヤヒヤしないで水の元を過ぎた。杉林の中のギンバイソウが満開だ。
10時35分、広い所に車を停めてトンネル横の林道を歩く。今日は工事関係者は来てないようだ。ブナの木が倒れ込んだ小滝を過ぎ、林道を奥に行くと崩れている場所がある。倒れた木を跨いで奥へ行く。
少しで大木が倒れている沢だ。ここは倒れた大木の根元まで行ってみたが、林道に下りるのは止めた。去年の豪雨と、台風で崩れた所はそのままだが、新たに崩落している所がたくさんある。工事は、奥へ林道を延ばしているみたいだが、手前がこれではイタチごっごではないか。
引き返して天狗の庭に下りる。ハガクレツリフネが咲いていた。ウスバヒョウタンボクの実は一個だけになっていた。オカトラノオ、トチバニンジンの実は赤くなり、クサアジサイも咲き始めていた。目的の崩れている場所へ下りてみたが、下までは見えなかった。登山道がどうなっているのかが気になっていたが、以前崩れた所より下だったので大丈夫だった。
12時10分、上林峠への階段の所に戻り、弁当を食べる。どこへ行っても風もなく暑い。林道横にシモツケソウが咲いていた。このトンネル横の林道は上林重信林道と言うんだ。道路脇に【昭和62年 上林重信林道】と標識があった。長いレンズを持った男女二人組が来た。鳥やさんだな。声をかけると鳥が逃げるのに、声をかけてしまった。車を停めた所には、waiwai隊の車の他に2台停まっていた。以前、大型車が車を回すので、と言われた一番広い場所は避けて停めるのだが、「今日は工事がないからいいんだけどね」と話しながら車に戻ると、男性が1人熱心に植物?を観察していた。あまりに暑いので涼んで帰ろうと風穴に向かう。
12時50分、風穴に着く。上の駐車場には、おむつが捨てられていた。フシグロセンノウは、綺麗に竹をさして養生して下さっていたのだが、もう一ヶ所の養生場所には何も生えてなかった。どうしたのだろうか・・・。そして、観光客で賑わう井戸の中には、少しだけ青いケシが咲いていた。何だかいろいろと寂しいね。
13時20分、 5月1日〜3日【春の花ロケハン】の時に見た、畑の川登山口の愛媛森林管理署の間伐による作業道の先が、どうなっているのか確認に寄る。沢を横切る所(木橋が付けられている)の下からは、今までの登山道が残されているみたいだ。
この時間に上林集落へ下りると、上林林道を走り慣れていない車との離合が大変なので畑の川へ下り、道の駅「てんくうの郷さんさん」で、おっちゃんはソフトクリーム、私はコーヒーを飲み、野菜や花の苗を買って砥部まわりで帰った。
11日【皿ヶ嶺】
6月29日に発生した台風7号が7月4日に日本海上に抜けたが、梅雨前線の影響で北海道で大雨が続いていた。その後、梅雨前線が活発化して停滞し、広範囲に記録的な豪雨となり『平成30年7月豪雨』と名付けられた。中国地方の広島県・岡山県、我が四国の愛媛県・西予市・松山市怒和島・宇和島市吉田町・大洲市等で大変な被害となった。
雨が止んで、9日に梅雨明けが発表された。去年の大雨の後(2017年9月19日)に皿ヶ嶺に行って、凄い被害を目の当たりにした。今回は他の被害をテレビで見ていて身の危険を感じたので落ち着いてから出掛けた。上林林道は何事もなく、そうめん流しも平常通り営業していた。
11時20分、風穴の駐車場に着く。そうめん流しに来た家族連れがぼつぼつ居る。今年は青いケシの花が少ないな〜。
6月の初めに見た時は青い実だったウスバヒョウタンボクの実が赤く熟れている。なるほど名前の如くひょうたんのようだな。登山道脇のギンバイソウの蕾の頂点の一輪だけ咲いてきている。
いつもすれ違う時に挨拶していただくご夫婦が下りてこられた、途中で一ヶ所登山道が崩れている場所があるとの情報を頂く。その場所は、急な上りの箇所で、慎重に進む。
登っている時は気がつかないのだが、振り向くとヤマボウシが咲いているのが見える。12時20分、ベンチに到着。途中で抜かれた男性二人組が休んでいる。
そして、なんと! 定点観測していた枯木が倒れてしまっているのが目に入った。形の良い立派な枯木だったのだが、左の枝が落ち、右の枝が落ち・・・、朽ちてしまったのだな〜。今回の雨はそんなに風は吹かなかったのに・・・。後は、土に還るだけだね。
そこからぐるっと回った場所のこの枯れ木も、随分朽ちてきたな〜。12時36分、竜神平に到着。ベンチで昼食とする。さっきの男性二人組が来て、愛大小屋の中を1人が案内している。
愛大小屋の休憩料が100円と書いてあったので、雨が降ったり、冬の寒い時以外は気楽に休めないね。頂上からおっちゃんの元職場の先輩が下りてきて、東温アルプスに載っているタチカモメヅルの事を聞かれたが、まだ今年は見てなかったので答えられなかった。ササユリが咲き終えて花びらが落ちている。そして、竜神平を反時計回りに帰る途中で、先程話していたタチカモメヅルが咲いているのを見かけた。先輩は見て帰ったかな〜。
ハンカイソウは咲き始めたばっかりの真っ新だ。おっちゃんお気に入りの笹が青葉になっている。そして、登山道に被さるように、赤松と、何の木が分からないが互い違いに倒れていた。
分岐を風穴方面に帰る。この木(リョウブ?)のシルエットは好きなのでタブレットで撮る。蝉の抜け殻が葉の裏に引っ付いている。
登りの時には気に留めなかった玉川ホトトギスが咲いていた。14時50分に風穴に下りる。これからは、そうめん流しに来る車とすれ違いヒヤヒヤするので、上ってくる車がない時間帯に下りるように考えないとね。おいわさんが林間を整理してくれた場所のギンバイソウがそろそろ咲いてきそうだった。
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