2015年                      

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 13日【皿ヶ嶺】
 梅雨の晴れ間の月曜日、皿ヶ嶺に行く事にした。

  
 赤柴峠への標識の所にそうめん流しが営業中かどうかの看板があるが、今日は営業中だ。風穴には東温市の中型バスが停まっている。保育園児が紫陽花が咲いている方面に行くのが見える。登山準備をして風穴の井戸の中を覗いていると、保育園児が賑やかにやってきた。10時20分出発する。
  
 白い花が咲いている木にアサギマダラ、モンシロチョウが来ている。直登コースの分岐付近に咲くピンクのギンバイソウの花がちらほら咲いている。タマガワホトトギスも咲いている。

   
 登山道のギンバイソウが咲くのはもうすぐだな。私達と相前後して登って行く二組の、小さなお花を写されている<ご夫婦>、高齢の御婦人連れの3人がゆっくり登られている。11時16分ベンチの所の枯木を写す。分岐を竜神平へ右折し、竜神平で昼食とした。

   
 ミズチドリ、コバノギボウシ、ハンカイソウが咲き始めている。ご家族らしい3人組がトイレの方に行き竜神平で休まないのかベンチの方には来なかった。登山道で花を写されていた<ご夫婦>は一生懸命に湿原の花を写されている。わいわい隊は、十字峠経由で頂上へ行く事にした。

   
 十字峠から頂上までには、オニノヤガラ(この花の名は、後述の通り教えてもらったのだ)が咲いていたり、ツツジ、ササユリも咲いていた。何よりも嬉しかったのは、2011年7月7日に撮影して、私の写真集「精霊の森 森遍路」の37ページに載せたササユリと同じ場所に2輪のササユリが咲いていたことだ。頂上には、先ほどのご家族らしい3人が休まれていた。おやつのジュレを食べて下山する。

  
 下から単独の男性が上がって来た。先日は二軒隣のご夫婦だが、今回は何度目かのすれ違いだ。地元の某“山行会”に最近入ったそうだが、初級者の山行でも参加を躊躇しているそうだ。先にも触れたのだが、この方を含めて、三組の隣組みの方と皿ヶ嶺で出会うというのは奇跡的と思える。
 竜神平へ下りる途中で花を写されている<ご夫婦>とすれ違う。カメラに収めておかないとと熱心に写されている花を教えて貰う。おっちゃんが写している名前の分からない花の画像を見て貰いオニノヤガラだと教えて頂く。この時に、昨日の新聞の投稿欄に、

 いつだったかはっきりとは覚えていないが、遠く離れた友にササユリの球根を送ったことがあった。
 毎年、芽は出るけど花は咲かないと、2、3回便りがあったけど、それきりになっていた。便りのやりとりは時々していたが、ササユリの話題が出たことはなかった。
 この時期になると私はカメラを持って山に写真を撮りに出かけるが、友に球根を送ったことなど、気にもかけなくなっていた。
 この花は都会派ではなく、田舎のちょっと開けた芝草やササの中にひっそりと咲くのが似合う。そそと咲くその姿は非常に高貴で、人を引きつけるようで私も好きだ。
 今年もぼちぼちだなと思っていたところに、朝、友から突然のメール。「あなたにもらったササユリが見事に花を咲かせました。一株に七つも咲いたのもあります」との知らせ。
 何だか自分のことのようにうれしく、「よく頑張ったな」と心の中で思った。その土地に慣れるまで、花は花なりに環境に合うように努力したのかなと思った。
 梅雨空の合間から漏れる太陽の光がまぶしく感じられた。


 との記事を読んで、ササユリの努力の美談だととれば良いのだろうが、私は『このササユリの球根は何処で手にいれたのだろうか、まさか山で採ったのではないよね〜、田舎のササの中でもみんなが採れば絶えてしまうし・・・。園芸種であれば、その土地に慣れるという表現はしないだろうし』と思った話を<ご夫婦>にしたのだが、 載っていたと地方紙の名前をあげ、某中央紙かもと言ったのだが、帰って確認すると某中央紙の方だった。(投稿は県内の方ではない)

 希少になりつつある山の植物(クマガイソウ・シコクカッコウソウ採掘跡を見たり、風穴に咲いていたフシグロセンノウを採る観光客を見た事がある)、この<ご夫婦>のようにカメラに収めるだけにしたいものだ。

  
 竜神平に下り、愛大小屋でコーヒーを飲んで14時13分に風穴に下山した。

 十字峠から頂上経由で竜神平までの笹の中には、ササユリがボツボツ咲いていた。皿ヶ嶺のササユリは、実に咲く時期が長いんだなぁ〜。今日は、花を写されている<ご夫婦>、ご家族らしい3人と、上りも下りも前後しつつ楽しんだ皿ヶ嶺だった。

 雨が降り出してきた、今週末には台風に襲われる・・・予報である。


 9日【塩ヶ森・金毘羅寺】
 8日に黒森峠〜古岩屋に撮影しようと行ったのにあまり撮るものも無くて、カメラにフイルムがまだ残っている。何か写さないと・・・とドライブに出掛ける。

  
 まずは白猪の滝の駐車場近くの紫陽花はどうかと車を走らせていたのだが、おっちゃんが井内の信号を右折して井内方面に走るので、「どこいくの〜」と言うと「あれ〜」との事だが、塩ヶ森への標識が目についたので塩ヶ森へ行く事にする。紫陽花が満開なのだが、草刈りの真っ最中でまだ刈った草がそのままなので撮影は出来ない。引き返すこととしたが、展望所でコーヒーを飲んで一服。松山方面は前線が停滞しているのか雨がこちらに来ているのがわかる。帰ってニュースを見ると、前線の下だった松山市方面はゲリラ豪雨で大変だったみたいで、全国ニュースになっていた。

  
 気を取り直して、金毘羅寺で撮影とした。某高校のマイクロバスが停まっていたが、境内には誰も居なかった。紫陽花が綺麗なので、ここで暫らく撮影である。案内板にもあるここの本堂の4本杉は立派なものだ。

  
 ここでやっと、フイルムを使いきる事ができた。

 8日【黒森峠〜古岩屋】
 3日にカメラにフイルムが残っている・・と天狗高原に行ったのだが、結局、フィルムが残ってしまったので、ねむの木を探して写そうと目的地も無くドライブだ。

  
 黒森峠の唐岬の滝駐車場に車を停めて、林間のギンバイソウはどうかな〜とか少し歩いてみるが、間伐後によく咲いていたギンバイソウも、あれから数年たち灌木が大きくなって以前のようには咲いていない・・・。黒森峠に向かう途中でヤマアジサイと小滝を撮っていると、男性が黒森峠の方から歩いてきた。石墨山の登山口の駐車場に一台車が停まっていたので、石墨山から下山して来たのかと聞くと、要領を得ない返事だ。「小さい滝だね」と言って通り過ぎた。向うに行っていたおっちゃんが聞いたところによると、奄美大島を皮切りに、高知から歩いてきた。これから今治へ出て広島方面へ行く。雨で足止めをくったと言いながら歩いて行った。いろいろな人がいるな〜。

  
 その後、面河ダムへ行き、今までは、黒森峠から494号線で面河へ行くのみで、ダム湖を周回した事がなかったので周回してみる事にする。四季彩橋という吊り橋があるのも知らなかった。この辺りのねむの木はまだ咲いていない。湖面越しに堂が森が望めた。いつもは向こう側から湖面を見下ろすのに、ちょっと不思議な感じだ。

  
 湖の周回路には立派な松の木が茂っていた。ウルグアイ・ラウンド対策事業地区という何やら訳のわからない広場があり、愛媛県松山発電工水管理事務所、面河ダム出張所の関係者以外立入禁止の標識があったので、ここで引き返すこととした。もう12時を回ってしまったので、古岩屋荘でうどんでも食べようと走っていると、ねむの木があるにはあるが雨が降ってきたのでビショビショで写せなかった。結局、ねむの木の撮影は来年に持ち越しだ。


 3日【天狗高原】
 6月27日に皿ヶ嶺で撮影したカメラにフイルムが残っているので写してしまわないと現像に出せない。ササユリが咲いているだろうと皿ヶ嶺に決める。

風穴散策


 一週間ぶりに上林林道を車で走ると、草刈りが済んでいる。そうめん流しの旗を取り付けている人がいる。水の元には一台しか車が停まっていない。平日だものね。風穴の辺りも草刈りが済んでいる。

 まずは、ササユリを見に行く。みんなが見物しているササユリの群生地に行ってびっくり、4株くらいしかなく寂しい限りだ・・・、ショックを受けた。
  
 もう一ヶ所にも、あまり株がなく・・・。それでも、草刈りの後でも残してくれてあり一株だけ大株が残っていた。車の所へ戻ると、たくさんの車が来ていたし、霧もなかったので撮影するものはないだろうと別の所へ行く事にした。


天狗高原セラピーロード


 この前、『四国のみち』のロケハンで四国カルストへ行った時、道路脇の草が伸び放題だったので刈られているかどうかの下見と、セラピーロードを歩き、ヒメシャラの林を撮影しようと天狗高原に決めた。地芳峠から姫鶴荘までの道でおっちゃんが「あっ、ササユリが咲いとる」と言ったが、私は見逃した。そして、この道も工事中の看板を置いて、草刈りの作業をしていた。こちらは上林と違って、地元の人じゃなくて業者が作業していた。少人数の一班だけなので、何日も掛かるだろうし、県を跨る道なので、連絡をしあって除草作業をするのかと、いらぬ心配をしたりもする。

  
 天狗荘に12時前に到着。駐車場には神戸ナンバーのバスが停まっていた。その内に、天狗荘で昼食を終えたのだろう、団体の人たちが戻ってきて出発していった。バンガローの所の休憩所でお昼とし、おっちゃんの荷物を軽くして、セラピーロードを大引割・小引割に向けて12時3分出発。ちなみにこのコースは、四国のみち高知ルート(天空の蒼回廊)なのだ。最初はルンルン気分だった。小休止のついでに蚊取り線香をつける。

  
 ササユリが一輪だけ咲いていた。12時58分天狗の森コースから下りてくる分岐。13時15分姫百合平から下りて来る分岐。

  
 ゆる〜い下りで、徐々に高度が下がっているのが分かる。沢にかかる橋など綺麗に整備されている。コース合流点に13時33分到着、ジェルを食べる。ここからグングン下るようになる。

  
 ヒメシャラ林に13時53分到着。霧もなく、撮影してもな〜と思うが、重いカメラ(67判)と三脚を背負って来たんだしと、私は残り撮影。おっちゃんは大引割・小引割へと分かれる。ここを13時59分出発。大引割・小引割に14時9分と10分の行程だ。

  
【waiwai記】

 何年か前に来たことがあったが、ヒメシャラ林からは直ぐに暗い林の中の道になった。石灰岩がゴロゴロしている中の道だった。しかし、記憶の中の景色が広がっていた。もちろん、誰も居なかった。四国のみちの案内板があるが、再び、高知県の四国のみちを辿るのは何時だろう。

   
 おっちゃんが14時28分に戻ってきたので下山する。これからは、行きはよいよい帰りは恐いだな〜。黒滝山分岐14時49分、コース合流点には14時57分に戻りコーヒーを飲む。2011年5月8日に大引割・小引割に来た時にここの標識に≪天狗の池 0.8K パロラマコース≫とあったのだが、こちら向きの標識は鋸で切り取られている。2012年9月2日に天狗の森コース・黒滝山へ来た時に、天狗の池にも行ったのだが、荒れていたのでコースとしては止めたのだろうか。

  
 今日のこのコースはwaiwai隊の独り占めとなった。皿ヶ嶺と同じくアカハラも這い出してくる。行きには無かったモグラが通った跡があちこちでロードを横断しているのが印象に残った。天狗荘が近づいてくる頃、暗くなってきたのは霧が出てきた為だった。この霧がヒメシャラの林で出てくれていたら良い写真も撮れたのにな〜。成果がないし、カメラ三脚は重いし、虫に刺されまくり・・・、遅れ気味の私だった。

  
 天狗荘駐車場に16時5分に戻る。平日だからか waiwai隊の車だけがポツンと待っていた。それにしても・・・、おっちゃんは半袖のTシャツなのに虫に刺されないのはなぜだろうか。私は虫が逃げると言うヤッケを来て、そのフードを被り、虫よけスプレーもしているのに・・・。耳なし芳一の如く、ヤッケ以外の両手、頬を刺され腫れまくっている。

 帰路、ハンカイソウの咲き具合を見る。そして、姫鶴荘でソフトクリームを買って食べる。ここのソフトクリームはミルクが濃く美味しいな〜。(^^♪ 美川の軍艦岩の所のねむの木が満開だった。