2月
7日【ポンポン山】
このところ週末は家の事で愛媛に帰省する事が多かったが、今週は予定がなくなったので、昨日は雪の予報で琵琶湖で撮影だった。さて、日曜の今日は・・・と、近畿の困った時の山“ポンポン山”に決めた。
昨夜からの冷えで高槻市内の道路も薄っすらと雪が積もり凍結している。4WDにして慎重に走る。ちょっとしたカーブで向こうから来たバイクが転倒したのが見えた。枚方亀岡線の出灰のバス停から登山口までの道路は車があまり走ってないようだ。いつも停めさせて頂く駐車場は、柵がしてあり停められないので、いつもは下山口になる所の広い場所に車を停めた。
8時35分に出発。鹿や小動物の足跡がある登山道を歩く。ほどなく森の案内所からの道と出合う。いつもは下山に使う登山道だが、昨夜降り積もったばかりのふかふかの雪の下は落ち葉なので、靴の底にくっついて直ぐに団子状になり歩きにくい。傾斜がだんだんきつくなってきた。
9時過ぎにツツジの丘に到着。おにぎりをひとつたべる。ちょうど、日が射して来て枝から落ちた雪がきらきらと輝いて綺麗だ♪
日陰の所は積もった雪が青味を帯びて美しい。向こうに鹿の親子が5頭くらい走っていた。
アップダウンを繰り返し、ふと見上げると薄い霧氷が日に輝いていた。出灰の登山口との分岐に10時10分に着いた。
ポンポン山の頂上広場に続く木の階段も雪に隠れている。ここまで、waiwai隊の前に足跡はなくまっさらの登山道を歩けて気持ち良かった。10時13分に到着した頂上の広場は、東海自然歩道の方から来た人だろう3人のパーティと単独の男性が休んでいた。
早い昼食を済ませた頃に、出灰からバスで来て登って来たのだろう女性が来たので、「お1人ですか?」と尋ねると、「おとうさんがもうすぐきます。」との事。親子で来たのかと思っていたら、同年輩の人が登ってきた。家でつれあいの事を‘おとうさん’と呼んでいるのね。つれあいの事を何と言うのか難しい問題だわ。この山行記でも、夫の事を‘おっちゃん’と呼んでいるし・・・。(^^ゞ
下山は、私だけ軽アイゼンを付けた。民家が近づいてくる頃、男性二人が登ってきた。あれ〜茅葺の家がない! と思ったら、屋根の片りんは残っていた。
初めて来た2003年2月、2年前の2008年3月とだんだん朽ちてしまったのね。登山口から車を停めた場所まで道路を歩く。途中で、地元の方が「最近は鹿ばっかり」と猟の話をしていた。11時30分に車で帰り支度をしていると、これから登ると言う単独の男性、また単独の女性が登って行った。
樫田温泉に入湯してログハウスでケーキセットを食べてゆっくり帰った。ポンポン山へ登るのもこれが最後かな〜。
11日〜13日【西穂山荘・丸山】
愛媛の家の事も、今は基礎工事〜土台敷きなので帰る用事もなく、連休は山へ行ける事になった。ところが、ここ2、3日は温かく雨が降っている様子。山は雪崩の危険もある・・・、という訳で信州方面の撮影でもいいかと行き当たりばったりの旅となった。
11日(祝)
何も決まってないので、ゆっくり起きて相談。冬期に安全な山と言えば、冬でも通年営業の山小屋がある所という事で西穂山荘まで行けたら行く、行けなければ信州方面の撮影と決まり、取り敢えず冬山の装備も車に積み込み11時に出発。5時前に平湯温泉に着き、観光案内所で旅館を紹介して貰う。料理が美味しいとの事で決めた旅館は、飛騨牛がなければ3000円位安いのだが、せっかくだから飛騨牛つきにした。この上にトイレが部屋にあるだけで2000円高い部屋もあったが、それは節約した。
部屋はガスストーブがついていたのだが、換気のパイプがついてないし・・・、夜中じゅうずっと点けて良いのかどうか・・・、とか明日の事が気になって眠れなかった。
12日(金)
降っていた雨も夜には小雪になって少し雪が積もっている。8時に朝食を済ませてチェックアウトし、まず平湯大滝へ行く。駐車場まで500円、駐車場から歩いて10分位だろうか、途中の広場からしか見えず、撮影には遠い。そのうち、バスで来た観光客が次々来る。
まだ、迷っているwaiwai隊だったが、いちおう新穂高ロープウェイまで行ってみる。登山者用の駐車場が手前にあり車を停める。小雪がちらつく中、女性二人組と、単独男性が早くも下山してきた。女性の方は、昨日の雨に濡れてしまい避難小屋までで下りてきたとの事、単独男性の方は「あわよくば3泊4日で槍が岳までいくつもりだったけど、そんな甘いもんじゃありませんでした〜」と、テント泊装備にスコップを持った重装備だった。「どこまで?」と聞かれて「前穂山荘まで」などと、とぼけた返事をしてしまった私でした。(^^ゞ
天候が悪いので、西穂山荘まででも一応登山届を出す。ロープウェイ料金を往復で1人2800円、おっちゃんの荷物代300円(おっちゃんの体重と荷物で一人前なんだけどね。(^_^;))を払う。天候が悪い為かロープウェイはまだ空いていて座れた。第一、第二と乗り継いで西穂高口駅に到着。もし、西穂山荘まで行かないのなら最終が16時15分なのを確認する。昨夜、食べ残した釜めしのおにぎりを休憩所で食べて12時22分に出発! 下山して来た5、6人のパーティを避けたらズポッと落ち込んでしまい足を抜くのが一苦労だった。
途中で撮影しようと思うポイントもおっちゃんの「行くのか、途中で引き返すのか、写していたらどっちつかずになる」とのお叱りに、明日も今日と同じような曇りの天気予報だったので帰りに写せばいいかと登りに専念する事にした。先程のパーティのアイゼンの足跡は途中で引き返したのかなくなり、登りばかりの足跡になってきた。スキーの跡が登山道を横切ったりしながら続いている。山荘まで500mの標識があってから、400m、300mの間の長い事。そのうち、前のスキーのグループが見えてきた。
14時に西穂山荘に到着。スキーのグループはテント泊のようだ。先に到着していた大阪からのグループは丸山の方へ出掛けて行った。山荘の中は、何処もストーブがついていて温かい。ひとまずコーヒーを飲んでゆっくりしてから、部屋に案内して貰った。今日は、ペアで来ている3組が同室だった。外は来た時と変わらず小雪が舞っているので、食堂に戻ってビールを飲む事にした。
大阪のグループといろいろ話をしていると、窓の外を見た女性が太陽が出ているというので見ると、一瞬太陽が出たのが見えた。こんな事はしてられないと、外へ飛び出した。それ(5時頃)から30分程が撮影タイムだった。
やっぱり、どんな時でも来てみるものねぇ〜。誰も、今日明日の天気予報では、こんな事になるとは思わないだろう。
なにせ、ミステリー山行だから、全然自分がどの位置にいるのか、どんな山がどの方向に見えるのかも把握してないので、後ろに西穂が見えても、横に笠ガ岳が見えても、前に焼岳・乗鞍岳が見えても何が何やら分からないwaiwai隊だった。(笑)
夕食時には、同席の二人(西穂〜槍が岳の縦走をした事があるそう)が私の撮影を見ていたそうで、カメラの事などで話がはずんだ。19時には就寝する。おっちゃんが羽毛の上下インナーを着込んでいるので、えらい厚着をするな〜と思っていたら・・・、案の定、水〜みず〜と夜中に起きだしてふうふう言っている。又10年前の2000年7月22日〜27日の剣沢小屋での出来事の再来かと思ったが、ただ暑かっただけとの事だ。($・・)/~~~
13日(土)
朝6時からの朝食を済ませて外へ出ると、昨日と同じように展望もないかと思っていたらすっかり雪も止んでいた。撮影の用意をして丸山へ行く。
ロケハンも出来てないし、ただ白いだけの山ではね。
昨夜の二人が、西穂独標へ行くのを見送って下山する事にした。
8時50分に西穂山荘を出発。下山路は昨日と違って日が射しこみ、私が撮りたいものとは違っていた。
途中から、西穂の全貌が見えて気持ち良かった。一番のロープウェイで来た登山者が口ぐちにこんなに良い天気になるとは♪と言って登って行く。ロープウェイ駅が近づいた頃、槍が岳が見えた。
昨日の私の壺足の跡を見つけた。ロープウェイが着くたびにハイヒールの人や、乳母車の人が下りてくる。
ロープウェイから見下ろす木々の霧氷は綺麗だ。影や、雪面の筋がなんとも言えず美しい。下山届を出して駐車場に戻ると、西穂独標に行った二人が既に帰り支度をしていた。車は、昨日は2、3台だったのに結構停まっていた。
平湯温泉に戻って、昼食後に温泉に入湯。高速に入ると、雪が降ってきた。名神高速は1000円効果か・・、渋滞していた。大阪へ来て6月で8年になるが、愛媛よりアルプスが近いので期待していたが、おっちゃんのこちらでの仕事関係で、以前のように夏休みの計画が立たず愛媛でいた方がよく遠征していたように思う。今年の夏山からは、いろいろな山へ行きたいものだ。
21日【堂満岳】
今週も雨が多く、愛媛の家の基礎工事が遅れているとの連絡があった。棟上げの予定の26日は延期となったが、打ち合わせがあるので帰らないといけない。2月の山行は今回が最後となる。おっちゃんが「武奈ヶ岳にするか」と言ってきたが、私は秋に行ったし、登りはいいが帰りにスノーシューやワカンで何処でも歩いた後や、尻シェードで下りた後のグチャグチャの登山道を下りるのは嫌いなので却下。結局、久しぶりに堂満岳に行く事になった。
イン谷口の周辺の駐車場は駐車している車が多い。ひょっとしたら、破線のコースを戻るかもしれないので、その下山口に車を停めた。8時20分過ぎに出発。暖冬のせいなのか大山口まで全然雪が積もってない。堰堤の横を登る頃になってやっと雪道になった。
50分弱歩いてアイゼンをつけようと登山道から外れた。堰堤を途中で追い抜いて貰った男性二人が登っている。女性と、後から来た連れの男性が、ヘルメットやアイゼン等で登攀準備を始めたので、「ルンゼを登られるのですか」と聞くと頷いて、「第一ルンゼを登ります」との事。「一度は登ってみたいルートです」とどこまでも羨ましげなおっちゃんだった。
青ガレの手前で小休止。雪が少なくてところどころ岩が露出していて、アイゼンでは歩きにくい。
それでも、昨日少し降ったのだろう新雪が気持ちいい。10時10分、金糞峠に着いた。休んでいる時に先行した男性が、北比良峠の方から戻ってきて、下山して行った。登って来た男性二人は、武奈ヶ岳に行くそうだ。
waiwai隊は、予定通りに堂満岳へ。トレースは、1人の足跡のみだった。途中の南比良峠への分岐にはウサギの足跡のみだった。昨日のだろう尾根筋でない所にトレースがあるが、今日の1人の足跡は的確に尾根筋についていて安心して歩ける。
いつも写真を撮る開けた所からは、釈迦岳方面や琵琶湖が見え美しい。
11時10分に頂上に到着。女性3人組も着いたばかりのようだ。お互いに記念撮影を撮り合う。お昼を食べていると、堰堤から第1ルンゼを登って行った男性二人が到着した。「岩の上の雪が直ぐ取れたり、滝も凍ってなくて・・・」と言っていた。
11時30分過ぎに下山にかかる。聞いていたルンゼから上がって来た場所を確認、後は下るのみだ。ノタノホリから登ってきた最初の人の足跡がトレースになって、本当の登山道でない所なので、雪の下の落ち葉に足をとられて滑ると立ち上がるのに大変だった。なだらかになったいつもの場所でコーヒータイムとした。
ノタノホリの方へは下りず、2007年12月2日に登りに使った破線のコースを下りる事にした。谷をずんずん下りて、13、4分で左岸に明瞭な道があるのを見落とさないように歩けば、後は快適な道が続いている。分岐が表れたら、左にとるとすぐに駐車場が見える。13時23分に戻り、比良トピアに入湯して帰った。