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 4日【御在所岳】

 先月20日〜24日まで尾瀬に行った帰りに、名古屋で開催されていた≪個展 忌野清志郎の世界≫を見て、新名神高速道路を走って帰ってきた時に「今までは鈴鹿スカイラインを走って御在所岳に行っていたが、近いな〜」とおっちゃん、それで今回久しぶりに思いついて御在所岳に決まった。

表登山道への分岐 7:43 中道登山道登山口 7:52 おばれ石 8:22
 鈴鹿スカイラインが全面通行止めなので、道路脇にある駐車場まで行けるかどうかわからないので、湯の山温泉を奥へ奥へと走ると鈴鹿スカイラインに突き当たる所に駐車場があるはずと車を走らせる。ところが、道路の広くなっている所にだんだんと車が停められてきて車が下りて来た。登山準備をしているグループに尋ねるともう駐車場は一杯との事だ。仕方なく引き返して広くなっている所を見つけて停めた。

なんやかやで、中道登山口を8時前の出発となった。小さな子供の家族連れが何組か出発している。おばれ石(横から見ると人を背負ったように見えることから名がついたそう)で休憩していると、女の子2人とご夫婦が上ってきた。石の上にロープをかけた跡があり、岩に金属を打ち込んだ跡があると言うと、ご主人が登ってみるかというそぶりを見せると、女の子2人が真剣に「やめて〜! だめ〜!」と通せんぼをするのが微笑ましい。奥さんが「そう言われる今のうちが花よ!」と言っている。

おばれ石から鎌ガ岳 地蔵岩 8:43 向こうに裏道の崩壊が見える のどかにロープウェイが見える 岩場の下降 8:54
 道は平坦になったり、岩場になったり、ザレ場になったりして下方に去年のゲリラ豪雨で崩れてしまった裏道登山道の崩壊場所も見える。やがて地蔵岩を見てのどかなロープウェイが見えて来るとキレットの岩場だ。岩場の下降場所で先の人が鎖を持ったりして怖そうなので困ったな〜と思っていたが、案外楽に下りれた。2003年5月14日にこのキレットにひょいと躍り出たよねと、愛媛に帰ればもう来る事がないかもと感慨深い。

しばし休憩 9:28 中道登山道の下山口に到着 9:48 裏道登山道の注意書き 9:50 
 展望のいい所で休憩。小さな男の子を連れた3人連れが来たので、「小さい子は岩に足が届かないので大変でしょ」と言うと、「子供は子供なりに小さいホールドを上手に見つけるんですよ」と答えながら、どの岩にでも平気で行こうとする元気な子なので3人体制で目配りしている。

裏道登山道への下り口には注意書きが立ててあった。

レストランで食事 頂上 10:50 下山 11:30
 私は、おっちゃんが御在所岳に行こうかと言った時から、上でビールが飲めると思って決めたんやな〜と思っていたのだが、おっちゃんは途中で「あ〜、上でビールが飲めるな〜♪」と気付いたみたいだ。時間が早いので、レストランの自動販売機ではお目当ての“きのこラーメン”はまだ販売してなかったが、声をかけると作ってくれる事になり、無事にビールときのこラーメンにありついたのだった。「食べる事はよう覚えとるな〜」とはおっちゃんの弁。

ほろ酔いの足取りで頂上に行き、私が尾瀬で木道で転んだので心配するおっちゃんがコーヒーを沸かしてくれてゆったり休んだ。次々にロープウェイで来た観光客がやってくる。子供が2、3人「石投げよう」と言って投げた。2005年5月15日に地獄谷からこの頂上に上がって来た時の事が思い出されたので、「この下に登山道があるから石は投げたらダメよ」と注意すると、親も、子供も黙って後ろに下がった。

表道登山道の下山口 11:35 大文字草 慎重に下りる
 頂上で、「初めてですが、同じ所を下りるのはつまらないのでどこが下りるのにいいですかね〜」と男性2人に聞かれたので、「一の谷新道もあるけど、厳しいので表道ならスカイラインの途中に下りて、その横に旧道もあるから」と言ったのだが、どうしただろうか。表道の途中の沢でダイモンジソウが咲いていて、沢の少し先ですれ違った年配の登山者グループの人がこの花を見て感嘆の声をあげるのが聞こえた。

閉鎖中の鈴鹿スカイラインに下りる 12:30 登山道は橋をくぐるようになる
下り立った鈴鹿スカイラインは、長い間不通なので大雨などで流れてきた古木が散乱していた。登山道は橋の下を潜る。


標識はきちんとしている 休憩 12:30
標識が整備されていて迷う事はない。神社を祀ってある所の少し下の沢で休憩。

山ツ口谷への分岐 12:40 朝の分岐に到着 12:55
 2004年2月1日に辿った三ツ口谷の分岐を横目に少しで、朝の分岐に着いた。愛媛に帰るとなかなか来れないが、それまでにもう一度“ハルリンドウ”の群落を見たいものだ。温泉は国民宿舎で入湯、時間的に早かったのか独り占めだった。


 11日〜12日【瓶が森】

 連休に愛媛に帰ることになった。この時期は“石鎚山”でしょ! ところが、頂上は今年は9月末には既に紅葉が始まっており、10月の一週が見頃とのこと。それも、2日の風雨で天狗岳付近の紅葉は散ってしまったとの情報だ。一度は撮りたい墓場尾根が丁度良い頃だが・・、そこへ行くにはちと怖い。(-"-) 人も多いだろうし・・・、と始めから何が何でも行くんだという気持ちにならない。まあ〜、石鎚山はこんな連休の最中でなくても愛媛に帰ってからじっくり取り組めばいいし〜 と、まったくやる気なしのwaiwai隊だった。

土小屋の駐車場 9:30 瓶が森への林道の路肩にもずっと駐車


 それでも、瓶が森ででもテン泊しようと一応テント泊の準備はして出掛けた。面河山岳博物館で石鎚山系の写真展“名山に魅せられた山男たちの眼”という写真展が開催中との情報があったので、まだ閉まっているだろうと思いつつ行ってみた。案の定9時30分からになっていた。帰りでもいいかと石鎚スカイラインを土小屋まで、既にずっと手前の駐車場から満杯でここは北アルプスだろうかと思われる程だ。瓶が森方面へロケハンに走ると、狭い道端にもずっと車が停まっている。

誰もいない伊吹山 9:50 林道から 子持ち権現
 伊吹山にも登ってみた。ブナは少し色づいているかな〜という程度だった。瓶が森の駐車場はまだ停めれるもののたくさん駐車している。今の時間からテント場に行っても・・・と、もう一度面河に下りて写真展を見て来る事にした。

ブナ 11:20  色づいている木もある
 瓶が森林道沿いのブナを一枚写した。土小屋に近い道路沿いのカエデの古木だろうか綺麗に色づいている木もある。御来光の滝展望所でお弁当を食べて面河山岳博物館へ。写真展と、展示物などを見て再びスカイライン・瓶が森林道を走る。シラサ小屋の喫茶でケーキを食べる。この頃になると瓶が森林道の上部付近に渋滞が発生。充分車と車の間があいているのに、どうしても前へ進めない車も出てきた。3時前の瓶が森駐車場は空いてきていた。

瓶が森駐車場を出発 14:50 笹原を行く テント設営 15:30
 青空だった空も雲に覆われ、ガスも出てきた。それでも、waiwai隊と前後して登山の準備のない、赤ちゃん連れの家族が山へ入って来る。3時30分にテント設営終了。私1人でロケハンに出掛ける。

怪雲 
 雲が面白くなって来たのでカメラを取りに帰ると、おっちゃんもテントから出てきた。それから日が沈むまで1時間20分の撮影だった。おっちゃんのコンデジ “日の入りショー” をご覧ください。

撮影が終わると、食事をして寝るしかない。コンビニで買った、ししゃもとスルメで焼酎を飲み、尾瀬でも味をしめた‘スープでお焦げ’、餅と味噌汁などでなんとかお腹を満腹にして寝た。日が変わる頃、寒くなったおっちゃんが起きだして焼酎を温めて飲んでいる。外でたばこを吸ってなかなか入ってこないので、私も外を見ると満天の星だった。おっちゃんが「行っといで〜」と寝るみたいなので、1人で星を撮ろうと撮影場所に出掛けたら丁度東の空に月が昇ってきた。半月なのでそれ程明るくないが、バルブの時間はどれくらいだろうと悩んで、いろいろ試そうと早めにシャッターを閉じてレンズの前を見てびっくり! 露がついている。二回目は、ずっと厚紙であおいでいたのだが、今度も露がついている。($・・)/~~~ どうしたらいいの〜 と悪戦苦闘していたら、おっちゃんもやってきた。もう一回だけトライして諦めてテントに戻った。

waiwaiさん 撮影場所に来る 6:5 石鎚山の向こうが少し赤くなる 手箱山方面
 それから2時間程寝ただけで4時30分に起きて夜明け前のバルブ撮影にトライする事にしたが、寒いはずだ霜がおりている。結局、レンズの前に露が付くのは防げなかった。土小屋方面に夜中も車のライトが見えていたが、石鎚山にも、瓶が森の男山付近にも登る人の明かりが見える。そのうちに頂上付近でフラッシュが光るのが見えた。

おっちゃんが6時過ぎに起きてきた。日の出の時間になったのだろう石鎚山から太鼓の音が聞こえた。こちらは山の裏なので日の出は見えない。そのうち石鎚山がうっすらと赤くなり、向こうの空も赤くなってきた。やっぱり、あまりドラマチックではないわねぇ〜。(^^ゞ

霜が付いたカメラバック 所々紅葉している白石小屋と石鎚山 8:10
 6時30分に撮影を切り上げて、テントを撤収。すっかり、荒れ果てた瓶が森ヒュッテの様子が寂しい。白石小屋にも行ってみたが、閉まったままだ。

リンドウがたくさん咲いている 駐車場へ向かう 9:10
 登山道には、リンドウの花がたくさん咲いていた。瓶が森駐車場は昨日ほどは混んでなかった。岩屋寺の国民宿舎の温泉に入って帰ろうと寄ったが、12時からとの事で仕方なく上林経由で自宅に帰った。


 24日〜25日【一の森】

追分の紅葉山に恋する  
’09 一の森 へ 工事中