2006年    




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 3日【明神平】笹ヶ峰

 先週の日曜日は、おっちゃんが10月20・21日に行った“一の森”のレポートを書き上げるから山へ行かないと言うので休養日となった。休養しすぎて(^^ゞ(殴)、水曜日に会社から帰って熱があると言うので測ったら39度近くの高熱だった。手当てが良くて翌日には元気になり、ちょうど病院へ人間ドックの結果を聞きに行く日だったので、薬も貰って来てすっかり良くなった。隔月刊「風景写真」の“美しい国日本〜”違った(笑)、【2007美しい風景写真100人展】に明神平の写真が出展される事になったので、その御礼に行かないと!、それに秋の例の木は去年撮っているけれど、今年は暖かく紅葉は遅れているので、周囲の木々の紅葉も残っている筈と決めた。

登山口駐車場 明神谷の紅葉 明神滝
 6時前にアパートを出発、ETCを付けたので近畿道・吹田で500円が割引250円と表示されたので、おっ♪と得した気分で快調に走り、大又の駐車場に8時30分に着いた。既に10台余り駐車している。準備をして出発。林道を歩き登山道になる辺りで左上に付けられたコンクリートの道の方へ行くように誘導された。その道路と登山道の間の斜面に土砂の滑り止めの網を掛ける工事をしているようだ。登山道に出て3度目の渡渉の後で小休憩していると、夫婦連れ、単独女性、単独男性が追いついてきた。単独女性は、高見山まで縦走すると言っていた。明神滝横を9時34分に通過した。

落ち葉の登山道 頂上近くの紅葉 明神平
 
去年も同じ日に登っているが、もっと紅葉が綺麗だったような・・。10時43分に明神平に到着。今回は靄が出てなくていい、むしろ青空を撮りたいと思っていたので絶好の上天気だ。


撮影中 桧塚への分岐 ブナの紅葉 倒木
 そして、いつもの木は・・、なんと枯れた葉が残っているだけだった。((+_+)) 紅葉って、暖かすぎて時期が遅くなっても、その葉の寿命があるから枯れてしまうのね・・。仕方なく1枚写して、地図のブナの自然林が美しいという記述の場所に行く事にした。

 明神岳の標識のある所で記念撮影をしている5人のグループがいて登山道を塞いでいたのを譲ってくれたのだが・・、入れ替わり何枚も写真を撮っている。私達も記念撮影をしたかったんだけど・・。1人1人は、良識のある人ばっかりなんだろうけど、団体になるとなぜか周囲の人の事に気がいかなくなるのは何故なんだろう?

 桧塚への分岐をやり過ごして真っ直ぐ辿る。男性2人連れが休んでいて、「どちらへ行かれるの?」と聞かれたので、「桧塚方面じゃなくて、地図に書いてあるブナの自然林の方です」と答えると、「失礼しました、自分達が休んでいるので桧塚がこちらかと間違っていたらと思って・・」と言ってくれ、「千石山」へ行くとの事で別れた。そこからの尾根は踏み後もあり、ブナもたくさんあり綺麗な所だった。大木が倒れ、根が少し地面に残っているだけで枝が立ち上がり、木になっている。大自然だわ〜!


笹ヶ峰 大台ヶ原方面 薊岳方面
 そこから少しで、笹ヶ峰と書かれた標識がぶら下がっている所に来た。コーヒーでもと、おっちゃんがストーブをだすも・・、ガスがなかった・・。 前もって準備をしない性格だから・・。(*_*; 

 あまり写す被写体もないようだし、春のバイケイソウの所に行こうと引き返す。大台ケ原方面や、薊岳方面が綺麗に見える。桧塚の分岐で若者のグループとすれ違う。明神平には、テントが3張はってあった。バイケイソウの所で少し写して3時前に下山開始。


明神平から薊岳方面 マムシグサの実 林道から見えた滝
 落ち葉の登山道を写して残ったフィルムを使い切ってしまった後で、残しておけば良かった〜と思う所もあったけど、いつもの事だ。(^^ゞ 16時30分に下山。今回、温泉はパスした。


おばあさん飛び出し注意 子供飛び出し注意
 前回の帰りに、「大又では、飛び出し注意の標識はおばあさんやね〜」とおっちゃんに言うと、「嘘や〜、見間違いと違うか」と言われたので、今回は注意して見つけ写真に収めた。過疎の村ならではよね。普通は右のような子供でしょ。(笑)


交通安全人形 交通安全人形 交通安全人形
 ついでと言えばなんだけど、奈良では所々でこの人形にも会うのよね〜。普通は、この‘だっちゅうの’の腕の所に『交通安全』と言う標識が首から掛けているようになっているんだけど・・、この子のはなくなっている。なかなかおしゃれな感じ、いつ作られたのだろうか・・。


 10〜11日【芦生】
 所属している日本山岳写真協会・関西支部の年1回の撮影会が芦生である。女性会員は私1人だし集合場所に行き難いので、おっちゃんに家族も行ってもいいから行かないかと持ち掛けたら「行ってもいいよ」との返事で参加出来た。

10日 “ヒツクラ谷”
 美山から芦生に入る。集合は山の家駐車場に9時〜9時30分との事なので、途中で撮影しながら行こうとアパートを6時に出発した。夜中に雨が降ったのか靄も出て由良川の紅葉も綺麗だったので、2、3枚写した。

由良川沿いの景色 U字の谷 おじいさん飛び出し注意
 駐車場の近くの道路で、奈良・大又の‘おばあさん’に続き、今度は‘おじいさん’の飛出し注意の標識を見つけた。(^_-)-☆

 「山の家の駐車場」に車を停めて待っていたら、「宿泊の方ですか?」と聞かれたので「ここで待ち合わせしているのですが」と答えたら、ここでもいいけど下の駐車場が空いてたら・・との事だったが、ここで待ち合わせしているのでと言うと「それならいいですよ」と言って貰えたので待っていた。時間になっても来ないので下を見ていたら大きな駐車場があって、4、5台停まっている。あそこなのか〜と行ってみると既に到着していた。(^^ゞ 前にも、美山の撮影に来たついでに芦生に偵察に来た事はあるのだが、いまいちよく分らなかったのも、今回おっちゃんが参加する気になった訳がある。


渡渉 高巻く登山靴組
 おっちゃんは写真展で何度か会った事があるし、山が好きなものどうしなので、人見知りもせず私の保護者兼助手(笑)として溶け込んでいる。林道歩きを25分程で、ヒツクラ谷川沿いの林道にはいる。林道終点からは、長靴の本領発揮だ。何度渡渉したのか分らない程だ。長靴の変わりにゴミ袋の中に足を入れると言うアイデア(☆)も、こう何度も渡渉する場所では大変みたいだった。私達長靴組は、バシャバシャと何処でも平気で歩けるのだが、登山靴組は道なき所を高巻いていたが、登山が達者な人達なので大丈夫だけど・・。

ヒツクラ谷 大木
谷に入って30分程で、大きな木のある気持ちのいい所に来たので、しばし撮影した。ゆっくり撮影後、谷を遡る。


なめこ マムシグサ 坂谷 タツナミソウ
 キノコがいっぱい生えている倒木を写していると、単独の女性が「ナメコですよ」と言って通り過ぎた。もう1人のカメラマンも「ナメコだ」と言うので間違いないのだろう。坂谷への分岐のある所で、昼食となった。


芦生の木と言えば・・ ヒツクラ谷 紅葉
 そこから15分程で、芦生の写真集でよく見る木の所に到着して撮影後、まだ奥にいい所があるとの事だったが、秋の日は釣瓶落としだし、林道歩きも長いので此処までとなった。帰路も最初に撮影した場所で撮影し、対岸の木を写したりしながら駐車場へ帰った。

 民宿では、まつたけの土瓶蒸し、地鶏すきやき、鹿肉さしみ等で舌鼓をうち、宴会は部屋に戻っても続いたのだった。(*^_^*)


11日 “トロッコ道”
 7時30分から食事、8時過ぎに民宿を出発し昨日の所に車を駐車。登山届けを提出後、トロッコ道に向けて歩いていると、京都府警のパトカーが数台停まって、山岳救助隊員も多数いる。にこやかに談笑して緊迫感はないので、訓練かな〜と思って「遭難者が?」と聞くと、頷いて「もう大丈夫ですけど」と言っていた。昨日、私達が引き返した時点でも、単独の女性、男女2人、カメラマンと奥へ行ったが誰も帰って来なかった・・。この頃は17時になると真っ暗になるので気を付けたいものだ。


佐々里峠への分岐 谷へ下りて撮影
 橋を渡るとトロッコ道になって、線路を歩くようになる。愛媛の別子銅山を歩いているような感じだ。30分で灰野の廃村跡だ。佐々里峠への標識がある。そこから25分で赤崎谷が合流する所が綺麗だったので下に降りて撮影した。

 通行止めの所の手前の橋を渡り、対岸の踏み後を登ると再び線路が現れた。

小屋跡ブナの植林 明るい欅(?)林 
 少しで、小ヨモギ作業所跡だろうか、小屋は解体されて積まれている。畑の後? に植えられた欅(?)の林が明るく綺麗だ。しばし撮影となった。


落ちた線路 岩を抱えた大杉
 落ちた線路の所は下を巻くようになっている。右手に大岩を抱いた大杉を見つけて撮影。青空か、靄があったらな〜。

昼食後トロッコ道に戻る 落ち葉のトロッコ道
 通行止めになったので、先まで見に行ったがこれは無理だと判断して、そこまでとなった。フタゴ谷へ下りる標識の所から下に下りる。余り撮る所はなかったが丁度昼時になったので昼食となった。引き返す頃から、ガイド付きのグループや、家族連れとすれ違うようになった。小ヨモギ作業所跡の欅林で、光の具合が変わっているのでもう一度撮影して後は帰るのみだ。

初めての芦生で2日間歩けて、大体の感じは掴めた。大杉の所もあるらしい、おっちゃんの探索好きの虫が騒ぎ出すか・・(^_-)-☆ 関西支部の皆さん、2日間お世話になりました。それぞれの撮影スタイル、とても参考になりました。これからもよろしく! カメムシを一匹お持ち帰りしてました。(^^ゞ


 
13日【カツラ谷】
 10月の石鎚山の時、予定より2日早く帰ってきたので、わいわいさんにその時取る予定だった休暇を取ってもらい、秋のカツラの木を撮影に出掛けた。

崩壊場所 もうすぐだ
 わいわいさんは、夕方から用事があるとの事で蛇谷ヶ峰には行けずカツラの谷だけとなった。さすがに平日、静かな登山道だった。木々は葉を落としているのもあったりして少し秋色になっているが、まだ青いままのも多い。季節が良いので、こんなに楽だったのかと思うほど早く着いたように感じた。

大桂 トチの木横から大桂を見る 二本のカツラの木 の間から
 そして、桂の木はいつものように堂々と聳えていた。周囲の木々の葉はまだあまり秋色になってなかったが、もともと桂の木の葉を写そうと思ってなく、6月の苔とシダの美しさと比べて、苔と岩の上の落ち葉で秋の感じが出ているので満足♪

撮影後、すぐに下山。車を停めた‘いきものふれあいの里’には小学生の遠足のバスが停まっていて、中から「ありがとうございました〜」の元気な声が聞こえた。いつも寄る喫茶店でケーキを食べようと思ったが、土日祝だけしかやってないとの看板があり閉店していた。


 18日【前鬼・小仲坊】
 紅葉の時期に行きたい場所の3ヶ所目は大峯奥駈道・前鬼のオオトチノキの所だが、一週間に1回しか行けないので丁度いい時には行けなかった。それでもいいかと行く事に決めた。

石や塔 不動七重滝 前鬼の由来
 まず、国道169号線を下北山村に車を走らせ、霧が出てたら日本とは思えない幽玄な雰囲気になる‘石や塔’に行ったが、全然靄もなく普通の景色だ。それでも、カメラマンが3人撮影していて、3人とも向こうから「こんにちわ」と挨拶してくれ気持ちがよかった。

 その後、不動七重滝へ移動。滝が影になっていたので、帰りに写す事にして前鬼林道の車止めゲートの駐車場に行くと既に5台停まっていた。中年の母親と息子さんらしい2人が、通行止めのロープがある奥駈道の方へ行こうとするので、「前には一度行った事がありますが、その後通行止めにしてあるので、どこか崩れているのか気になっているのですがね。私達は車道を歩きますが・・」と言うと、「地図ではこちらが近いので・・」と息子さん、お母さんの方が車道を行こうと言って、行きは車道、帰りは奥駈道にしようと言って出掛けて行った。三の滝まで行くそうだが、前に遭難者も出た厳しい所らしいのに大丈夫かな〜。

トチノキ  トチノキ
 今の時期は歩くのには気温が丁度よく、全然休まなくてもトチノキの場所に着いた。トチノキの葉はすっかり落葉しているが、周りの木は少し黄色くなっている。そして、又“ああでもない、こうでもない”と同じ様な写真を撮った。(^^ゞ 
6月2日に来た時には木のむろの中に、去年5月21日に来た時死んでいた鹿の骨があったのだが、その骨も落ち葉に埋もれたり外に引っ張り出されたりして少しになっていた。その内、小雨が降って来たので、垢離取場まで行く予定をあっさり止めて帰る事にした。
 不動七重滝を写していると、朝の親子の車が通り過ぎた。「無事帰って来たんだわ」と安心した。途中で柿を買って家に18時には帰りついた。

 23日【摩耶山】
 当hpでもリンクしている
「出たがり家族のお出かけ日記」の、愛媛の我が家の隣町に住む“おいわさん”が六甲全山縦走に挑戦されるのは知っていたが、いつなのかな〜と思っていたら、21日にてるみさんのhp「摩耶山さん歩」の掲示板に書き込みがあったのを見て、23日は予定がないし応援に行きたいな〜と思うも、何処へ行けばいいのか全然判らない。早速てるみさんに連絡した。連絡が付き一緒に行ける事になった。でも、ニアミスはあっても、会った事がないので判らないかも・・。打ち合わせする時間もないし・・、一応、オレンジ色のタオルを持ってますと掲示板に書き込んだ。出発前のおいわさんから携帯番号をメールで知らせて頂いたので、一安心だ。

摩耶ケーブル下登山口 展望所 上野道の標識 登山道からの紅葉
 10時に阪急・王子公園駅で待ち合わせして、摩耶ケーブル駅下の登山口へ向かう。10時30分に上野道登山口を出発。10分ほどで海の見える展望所に着いた。いつもは誰もいない事が多いそうだが、「やっぱり休みの日ね〜」何組かが休んでいる。遠くに見える金剛山等を説明して貰った。さすがてるみさんの裏庭のような摩耶山、要所要所でてるみさんの説明を聞きながら登る。紅葉はまだ少し早いようだが綺麗だ。

摩耶山が見えて来た 青谷道と合流 山門
 11時15分にアンテナが林立する摩耶山が見えてきた。11時30分過ぎに青谷道と合流、5分で山門に着いた。山門の裏側の屋根が木の枝で擦れて傷んでいるが、修理する様子もない・・、由緒ある文化財と思うが本尊も遷されていては仕方ないのか。

本堂跡 もうすぐ山頂
てるみさん撮
 石段が続き、本堂等があった広場に到着、紅葉も見頃だ。○拾年前の同窓会の時に来た時には本堂があった話を聞きながら歩く。

摩耶山三角点 チェックポイントで待つ チェックを受けるおいわさん
 12時1分に三角点に立ち記念撮影、おいわさんが既に着いていたらと気が気でない。車道に降り立つと、続々と早足の登山者が歩いている。その内の1人に聞くと、掬星台のチェックポイントは12時からなので、それ以上早く着いても待っていないといけないとの事。掬星台のチェックポイントでは、いままさにチェックを受けたトップの人達が、先を争って走って縦走を始めたところだった。この時間にここに着いている人はさすがに元気ねと、オレンジ色のタオルをてるみさんのストックに結び付けて待った。見失ってはいけないと良く見える所でてるみさん手作りのおにぎりを頂く。「いくら健脚でも、初めてなので14時より先には無理よ」と余裕のてるみさん。
 12時49分においわさんの携帯に連絡すると、首尾よく電波が届き「いま、○○を出た所です」との事、てるみさんの読み通り14時過ぎの到着とのメドが着いたので、てるみさんにおうどんを作って貰い食べた。暖かくておいしかった〜!! ありがとう。(*^_^*) 清家先生は?と、それらしい方が通ると「リュックが素人よ、腰に固定するタイプじゃない・・」とか言いながら、挑戦者を見送った。老若男女入り乱れて皆さん頑張っている。面白いもので元気な人が通る時間帯と、ほとほと疲れたっていう感じの人が通る時間帯がある。休んだ場所によるのかな〜?

 そして、14時13分に携帯が鳴り、「今、NHKのアンテナが林立している横を歩いています、僕の特徴は紺色の帽子をつばを後に被り、胸にコンデジです」と話された。てるみさんと道路の方に迎えに行き、無事会うことが出来た。もっと若い美人の出迎えならよかったのにね〜(笑)

 14時26分、先ずはチェックを受けて、ホットレモンの接待を受けて、海が見えるベンチでしばし休憩された。全然息もあがらず余裕のおいわさんだった。1人でゆっくりしたかったかも・・と思ったが喜んで頂いたようなので良かった。タイムを書いたメモに、14時43分と記入して元気に掬星台を出発された。ケーブルで下山の予定を変更して、山寺尾根(なかなか良い道で誰にも会わなかった)を下り、そまたに堰堤〜護国神社の途中の長峰坂は、さすが△△百選、急な坂道だ。

 小春日和の一日を、摩耶山にも登れ、押し付け(笑)の応援も出来て充実した一日だった。そして、おいわさんは20時20分に無事完走され、温泉に入り、残念ながら販売時間を過ぎてビールを飲めず、高速バスで帰られたそうだ。掬星台で、白猪の滝にしばらく行けてないとのお話だったが、朝4時に愛媛に着いて寝込んでいるのかと思ったら白猪の滝に行き、当日のアップも果たしているとは・・、鉄人だわ!