2006年    




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 14日【薊岳〜明神平】
 長い連休も終わって初めての日曜日、明神平のブナの芽だしが気になって仕方がない。撮影山行におっちゃんを誘い出すには・・と、去年5月22日に薊岳に登った時に会ったご夫婦からの、麦谷林道からも登れると言う話を思い出して、この案で説得し決まった。

麦谷 薊岳登山口 二階岳
 夜まで雨が降り、朝止み、昼から晴れと言う願っても無い天気予報に期待を膨らませて東吉野へ。大又の手前の麦谷口から麦谷林道に入る。5キロ先の所で林道が崩れて通行止めとの看板があるが、行ける所まで行って林道歩きも仕方がないねと車を走らせた。結局、崩れて大きな岩が転がっている所は、なんとか車が通れるようになっていたので通過、3時間弱で薊岳登山口のある所まで行けた。

 雨は降ってないが、どこでも座れるし撮影しやすいのでカッパを着る。登山口を8時55分に出発、良く手入れされた杉林の尾根を登る。約10分で“二階岳”に到着。

気持ちのいい場所 新緑
 左側杉林、右側自然林の気持ちのいい尾根を少し下がると、バイケイソウの群落や大木のある気持ちのいい場所に出た。しばし撮影タイムだが、早く行かないと肝心の所で靄が消えてしまうのではと気が気でなく、結局私は撮影出来ずに出発!


木の実ヤ塚 薊岳頂上 シャクナゲの蕾
 9時50分に“木ノ実ヤ塚”に着いて小休憩。早く早くと焦る気持ちを抑えて黙々と歩く。段々と岩混じりの登りになって来て、10時30分に薊岳に到着。去年は丁度今日の1週間後だったが、満開だったシャクナゲの蕾もまだ固い。


バイケイソウの群落 ミツバツツジが咲いてきた
 記念撮影だけで明神平方面への縦走路を歩くと、バイケイソウの群落の場所に出る。ここでは一枚は写さないと・・と、はやる気持ちを抑えて写した。ここから約1時間、ピークを3つ越えた所が明神平の前山だが、だんだんと風が吹くたびにガスが晴れて来るので気が気でない。

 連休前から手首が痛くて、三脚の操作もままならない私の為に、最近助手?(笑)となってくれているおっちゃんも、このアップダウンでペースが落ちて来た。私は軽い荷物だし、気が焦り、早足で前山まで先行した。


ブナ 倒れても生きるブナ
 前山は、全体が濃いガスに包まれていて喜んだのも束の間・・、おっちゃんが三脚を担いで登って来る間に、ガスがさあ〜っと晴れてしまった。そして、撮りたかった木に着いたものの、ガスはなく・・、私が撮る準備をしている間に身軽なおっちゃんは、2番目に撮りたい木の所へ行って最後に来たガスに間に合って、ちゃんと撮っているのよね〜(上の右の画像)。

 前日、おっちゃんが大又からだと、早いよと言ってくれたんだけど、撮影の為だけの山行じゃ〜 おっちゃんに悪いと思って・・。ほんと、5分位の差だったわ。(-_-;)

すっかり晴れた国見山方面 帰る木ノ実ヤ塚〜二階岳方面
 晴れてしまったガスを待ったり、おにぎりを食べたり、コーヒーを飲んだりして2時間後に下山となった。この間に桧塚方面へ行った登山者2人、帰りの縦走路で会った登山者は7人だった。薊岳までのピストンは行きよりも帰りの方がきつい。ガスが晴れてしまった縦走路は、これはこれでミツバツツジや木々の芽だしが良く見えて気持ちのよいものだった。



 21日【前鬼・小仲坊】
 土曜日は雨で、日曜は曇りのち晴れの天気予報だったのに、朝から雲ひとつない天気だ。おっちゃんは、この頃なにやら書いているので頭が山にまでまわらず、行く所が決まらず朝決めようと寝た。結局、あの大トチの木はどうなっているのかと見に行く事になった。

緑陰
 大トチの木
 先週に続き、登山口まで約3時間かかる。途中の不動七重滝は昨日までの雨で迫力がある、これで靄でもあれば・・と思うが。それに、今日は67判で広角レンズしか持ってきてないので撮れない。

 小仲坊への道は綺麗に舗装されているのだが、一般の車は通れないようにゲートに鎖が掛けられている。道路歩きを30分で小仲坊に着く。今日はご主人も来られているようだ。

 少し休んで、大トチの所へ行く。「まだ、山ヒルはおらんやろうねぇ」「晴れとるからおらんやろ」「ヒルは何を食べとるんやろ」とおっちゃん、「血を吸うやんか〜」「ほな、蚊と同じやな〜」・・・、念の為に おっちゃんが歩いてない所をなるべく歩く。

キノコ マムシグサ
 25分程で大トチの場所についた。ひとまず偵察と一番大きなトチの所に行くと、少し異臭がしてハエや虫が多い。木の裏に回って原因が分った。その木はむろが出来ていて、その中で鹿が死んでいたのだった。何と言う大自然! ドキュメンタリー番組のカメラマンなら撮るのだろうが、カメラを向ける事は出来ない。
 一番良い木なので、横から撮ろうとするのだけれど、虫がまとわりついて目にまで入って来て、フレーミングやピント合わせが出来ない・・。おっちゃんもいつものように、あっち行ったり、こっち行ったりしてアミガサタケを見つけたりしているのだけど、どうにもならないので「虫をおっぱらってよ〜」と、帽子であおいで貰って写した。後で、持ってきていた網を被っても、ピントが見えるのが分ってからは何とか落ち着いて写す事ができた。

 太古の辻くらいまで行く予定だったが、余りに暑いので止めて、小仲坊に戻ると大勢の修験者(修験者の方達は二泊三日で行者還岳まで行をしながら行くとの事)が来ていて、コリトリ場〜三重滝に出掛けて行った。ビールを飲みながら、先週の遭難者の事(関東のグループで雨だから止めたらとも言えず・・)や、去年の予約しておいて解約の連絡をしなかった人がいましたねと話した。木のむろの鹿は病死だろうとの事だった。

 カメラを修理に出すので、どうしても後4枚撮らないと・・といろいろ探す。国道までの道の滝が凄い水量でいいのだけれど、谷が深く降りる所が無い(おっちゃんは降りれると言うが・・、手が不自由なので怖い)のでダメ。諦めて車に乗ってビックリ! 膝に茶色の何やらクニャっとしたものが・・、キャー 山ヒルやないの〜!! 今季、初めての山ヒルとの遭遇だった。(>_<) 血は吸われてなくてよかった。

 結局、帰る途中の明日香にある、高取城跡に行って夕景を撮ろうとしたのだけれど、あまり焼けなかった。