2006年    




 


 2日【前鬼・小仲坊】

 新緑のこの時期に行きたい所の1つが前鬼の大トチの場所だ。山ヒルの宝庫(笑)となるので梅雨に入る前に行かないと・・。去年5月21日に行った時に出会った行者さんから、太古の辻から南奥駆道方面の石楠花岳の石楠花が満開だったと聞いていたので、その時期に行きたかったが、先週は午前中しか時間がなかったので断念した。今週では花も終わっているだろうし、夕方から用事があるのでトチの木を見に行くしか時間がない。

トチノ木 トチの木2 トチの木3
 アパートを6時頃出発。8時30分に前鬼林道の車止めゲートの駐車場に着いた。丁度、和歌山ナンバーのワゴン車が登山者数人を乗せて出発するところだった。車止めの鎖は鍵がかかっているのに、どうやって越えたのだろうか?(鍵を持っているとしか思えないよね) 小仲坊に宿泊すれば鍵を貸して貰えるのだろうか。
それから準備をして林道を歩いていると、工事関係者の車が追い越して行った。途中の工事中の看板によると、“三重滝への道整備”と書いてある。そう言えば垢離取場までの道は荒れていた。世界遺産になったので予算がついたのだろうか。

 小仲坊までは、30分弱で到着。トイレを借りて、大トチの所へ行く。去年来た時に大木のむろの中で死んでいた鹿も骨となっていた。それにしても、どうすれば、この大きさを表現出来るのだろうか・・。今までは、広角レンズで写したので、良くなかったのかも・・ と、150ミリ(35ミリ換算で71ミリ)を持って来た。去年はピーカンで太陽の日差しが強かったが、今年は曇りなので違う写真が撮れたかな〜。靄のある時にも来たいものだ。
おっちゃんは、相変わらずあっち行ったり、こっち行ったりしていたが、お目当ての物はなかったようだ。撮影を終えて、おにぎりを食べ、小仲坊に戻ると、修験者の方がお堂で拝んでいた。昼過ぎには駐車場に戻り帰ったが、朝と違い時間がかかり、アパートに着いたのは16時前だった。


 3日【行者還岳】
 去年の秋に行者還林道からの紅葉を撮る為に、紅葉の見頃はいつ頃かな〜とネットサーフィンしていて、トンネル東口から奥駈道の一の峠を経由して行者還岳へ行けるのを見つけていた。行者還岳で検索すると、シロヤシオのトンネル、クサタチバナの群落等、花の多い山らしい。これは行かねばなるまいと、時期を考えていたが、来週の土日は写真クラブの年1回の撮影旅行、再来週の土日は同窓会と写真クラブの講評会があるので、今週の日曜日しかない。クサタチバナには少し早いようだが仕方がない・・。


登山口 まだ普通の登山道 滑り易い道になって来た シロヤシオが咲いてきた
 登山口は東口からと思っていたが、今回たまたま見たhpでは、トンネル西口から橋を渡って直ぐの所に行者還岳への分岐があり・・ となっていたので、そこを登る事になった。

 アパートを5時30分に出発。行者還トンネル西口の駐車場には、愛媛ナンバーのバスが2台停まっている。登山口を8時に出発。雨か、霧か・・、小雨が降っているのでカッパを来た。登山口の階段の直ぐには左に踏み跡があったが、橋を越えてと思っていたので違うと橋まで来たが、弥山への登山道しかなく・・、地図を確認すると、破線のショートカットの道がある。やっぱり、あの踏み跡だったと引き返した。
 登山道は、急で雨に濡れて滑り易い。30分ほどでシャクナゲが見えてきたが、花は終わっている。シロヤシオが咲いてきたので撮影タイムとなった。雨と風の中、おっちゃんは辛抱強く傘を差し掛けてくれた。

倒れても生きているブナ 稜線に出ました
 撮影に時間をとられ、奥駈道に着いたのが9時30分になってしまった。

岩を抱く木 シロヤシオが続く シロヤシオのトンネル 
 奥駈道は東から吹き付ける風雨が強く、寒い。岩陰で風を避けれる所があったので、そこで休憩しておにぎりを食べた。そこからはシロヤシオのトンネルが続き、何度か撮影タイムとなった。

ヤマシャクヤクとバイケイソウ ヤマシャクヤク クサタチバナ
 30分程で、登山道が花崗岩になってきて、ヤマシャクヤクが咲いているのが見えて来た。♪ 雨に濡れて綺麗だ。クサタチバナもあたり一面にあるが、残念ながらまだチラホラしか咲いてない。お花畑の中程に柵と網で囲ってある所があるが、中と外でそんなに変わったふうではない。なんの為に囲っているのか・・、ここも鹿が食べるのかな〜?

行者還小屋 木のハシゴ 頂上
 お花畑を過ぎて、やっと1人の登山者と出会った。10時55分に行者還小屋に到着。中は小部屋と、大部屋があり綺麗だ。先程の登山者が座ったのだろう、床が濡れたままだったので、新聞で拭いておいた。ザックをデポして頂上へ行こうかと思ったが、やはり大事なカメラが入っているので、三脚だけ置いて背負って行く事にした。

 頂上までは、木のハシゴがかけられていたりするが、危ない所はない。途中、奥駈道と頂上へ行く道を間違えさえしなければ迷う事はない。頂上近くになると、シャクナゲが丁度見頃だった。11時30分に頂上に着いた。

シャクナゲ2 シャクナゲ
 こんなにシャクナゲが咲いているのを知っていたら、三脚を小屋に置いてこないのに・・ 残念〜!!  仕方ないわ〜 (-"-) 暗いけど、手持ちで撮るしかない・・。

慎重に下りる バイケイソウの群落
 頂上から行者還小屋に戻る途中で、清掃登山の方達が登ってきた。「あの方達が下りて来るのなら、小部屋の方でお昼にした方がいいね」と言いながら小屋に戻ると、前で中に入らずにお弁当を食べているグループがいたので、「中に入れますよ」と言うと、「中はいっぱいで・・」との事、中に入ってみると、満員だった。今日は静かな山歩きだわ〜と思っていたのに・・。^_^; 小屋の裏の方で、お湯を沸かして味噌汁とお寿司でお昼とし、食べたらすぐ下山した。


山が見えてきた 撮影会 木の根がある所はいいのよねぇ〜
 行きで見つけておいたポイントでも、何度か撮影。楽しそうにシロヤシオのアップをを写したりしている6〜7人のグループと前後しながら歩く。分岐では、弥山へ行くグループが休んでいて、「撮影にはあいにくの天気でしたね」と声をかけてくれたので、笑っておいたが、願ってもない天気なのよね〜 (^^ゞ
 それにしても、分岐からのヌルヌルのぬかるんだ急勾配の下山路には閉口したわ〜、よく転ばなかったものだわ (^_-)-☆ それでも、カッパのズボンと靴はドロドロ、トンネルの近くの用水路みたいな所で洗った。

行者還岳 洞川温泉の玄関のオオヤマレンゲ
 朝は、愛媛ナンバーのバスだったが、今度は徳島ナンバーと香川ナンバーのバスが停まっていた。「四国から、高知ナンバーだけがなかったね」と車を走らせていると、雲が晴れて来て行者還岳が見えた。洞川温泉に入湯、玄関には、オオヤマレンゲが咲いていた。


 24日【カツラの谷】
 新緑のカツラの谷が呼んでいるんだけど、6月2週の週末は写真クラブ(リタイヤの人が多い月曜日の写真教室と違い、働いている人が多いので日曜日が例会)の撮影旅行、3週は土曜は同窓会、日曜は写真クラブの講評会と行けなかった。
 23日(土)は、いい天気だったのに車検が遅れて・・。やっと、日曜日に行ける事になった。


ヤマボウシ カツラの谷への入口
 天気予報はくもりのち雨だったのに、名神高速の京都東を出る頃には雨になった。いつものコンビニでおにぎり等を買って、登山口の“滋賀県立朽木いきものふれあいの里”に8時に着いた。さすがにこんな雨に山に行く物好きはいないのか、一台も駐車してない。
 準備をして出掛けていると、ふれあいの里の職員の方から「蛇谷にのぼられるのですか?記入して行って下さい」と言われた。用紙は、人数と、簡単な住所(市町村まで)と、蛇谷ヶ峰か、カツラの谷に○を入れるものだった。うーん? カツラの谷は通行禁止なのに・・。前に記入されている方はカツラの谷に○を入れていたので、waiwai隊もカツラの谷に○を入れた。

ふれあいの里のヤマボウシが雨に濡れて綺麗だ。8時13分、通行禁止のロープを乗り越える。(^^ゞ


崩壊場所 分岐の標識
 8時22分、ロープから9分で崩壊場所に着く。踏み跡も明瞭で、それ程危険は感じない。次の向こうからの通行禁止のロープがある場所あたりで、単独の男性が帰って来て、「カッパも持っているけど、ふれあいの里センター1、3q、カツラの谷1、2qの標識があったので、こんな天気だし帰って来た」と言って引き返して行った。

そこから、階段状の道を登るようになり、8時41分にその標識の所に着く。辺りは靄が出ていい雰囲気だが、目的はただ一つ! 
2月3日に来た冬と違い、楽にカツラの谷に9時過ぎに着いた。2月の雪道は2時間弱かかったが、今回は50分弱だった。

手前の大桂 雨がフラッシュで光っています  ツチアケビ
 カツラの谷は真っ暗で、持って来たマミヤ7Uは暗いのは苦手(シャッタースピード4秒しか計れないから)・・。スポットメーターを買おうと思っているんだけど、今ひとつどれがいいのか・・、高いし・・で間に合わなかった。(-"-)

 こうなったら、いちかぱちか、EV値で計算する方法で表にしたのを持って来たので、やってみるしかない。f5、6ではダメだけど、f4、5ではOKだから、表で見てっと、EV値は2だから、f8だと、16秒か・・・等と、いろいろ失敗を繰り返しながら撮った。その間、おっちゃんが傘をさし掛けてくれていたので、よかったけれど・・。<(_ _)>

後から見た桂の木
 カツラの木の後に回ったりして、格闘の末、撮影が終わった(まだまだ撮りたかったけど・・)のは、おっちゃんの「水流が濁って来た、危ないぞ」との声がかかった1時間30分後だった。それでも、フイルム二本しか写してないのよね〜。 (^^ゞ  お茶で大福を食べて、11時にカツラの谷を後にした。

 駐車場には、センターの中の催しに来たのだろうか、たくさん車が停まっていた。帰り支度をしていて、私のズボンに山ヒルが付いているのを見つけ取ったので、私は無事だった。おっちゃんは、運転を始めてから手の平に黒い物を見つけて・・ 大騒ぎ!! (@_@;) 
腕には吸われた血の跡、手の平のは吸われている途中で、引き剥がしたら血が止まらなくなり、てんくう温泉でバンドエイドを貰って入湯したが、なかなか血が止まらなかった。おっちゃんは、朽木には山ヒルはいないと、なぜか思っていて油断したわね。


鹿
てんくう温泉でお昼を食べ満腹で眠くなったので、途中の茅葺きの家がある所の駐車場で少し寝ようと行くと、鹿が草を食べていた。で、写真の露出の結果は、暗い時のは良かったけれど、帰る間際(測れたので写そうとすると、エラーになった)のはオーバーだった。これも経験。(^^ゞ


 30日〜7月1日【一の森】剣山

トトロの森「山に恋する」’07一の森(U)へ