2006年    




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 三連休は山の紅葉の最盛期とあって撮影も兼ねた山行を計画した。行者還林道(国道)の紅葉は去年5日に美写門カルテットで撮影に行き、教室で先生から「遠い所ご苦労さんだが、奈良の生徒の写真でもっとシャキッとしたのを見てるから・・」との評だったので、リベンジを計る為には早朝に行かないと・・、大阪から3時間もかかるので、トンネル東口でテント泊して撮影後に行者還岳に登ろうと決めた。その前にもう一箇所気になっている所が・・、芽だしの撮影に失敗したあのブナの木の黄葉も見たい! と明神平も決定。後は、この前有志の撮影会で野迫川の雲海と十津川の笹ノ滝があったのをパスしたので、廻ってみようと計画した。

 3日【明神平〜明神岳〜桧塚奥峰】
 アパートを7時前に出発、途中のコンビニでお昼のおにぎりや、テント泊の食料を買う。テント装備を山に担いで登るわけでないので気楽なものだ。10時10分に大又林道終点の駐車場に到着。既に44台停まっている。通行禁止の看板を無視して入ってくる車もあり、登山口までに6台あったから50台になった。

大又林道終点の駐車場 はしごが架けられた岩を登る 明神滝
 この時期、水量が減っているので渡渉を繰り返すと言う感じはない。大岩に架けられたハシゴも難なくクリア、11時に明神滝が見える所で休憩した。元気な女性が休まず登って行く後を、おじさまがあえぎながらついて行っている。女性が娘なのか、奥様なのか・・不明(笑)。


紅葉真っ盛りの登山道 見上げれば真っ赤な紅葉 もう少し
 滝を過ぎると、広い気持ちのいい登山道となり、紅葉も逆光に映えて綺麗だ。あそこも写したら、ここもいいよ〜とコンパクトデジカメのおっちゃんに声をかけつつ歩く。

明神平に到着 2月にテントを張った場所
 11時50分に明神平に到着。テントが3張り、あちこちでお弁当を食べたりしてグループが和んでいる。あたりの木々は既に葉を落としていたので、ブナの木のもないかな〜とがっかり・・。例のブナの木まですぐそこなのに、おっちゃんが休むと言うので2月にテントを張った分岐のあたりで休憩。

黄葉が残っていたブナの木 ブナに抱かれた紅葉
 そして、例のブナの木は、私が来るのを待っていてくれたかのように葉を残してくれているのが、遠くから見えた。ヽ(^。^)ノ
今日は、この木の撮影だけと決めて67判のカメラとレンズを1本だけザックに入れて登ってきた。太陽の位置が高いので太陽を入れないとゴーストが出るので枝の間に太陽を入れて写した。おっちゃんがブナが紅葉の木を抱いている木を見つけたので、それも写した。(画像はおっちゃん撮)


明神岳 稜線の紅葉が綺麗
 お昼と撮影で一時間費やし、13時になったのでどこまで行くか相談して一応明神岳まで行ってみようと出発。15分で明神岳に着いたので、桧塚奥峰まで行く事にした。急坂の下からご夫婦が登って来て、「綺麗でしたよ〜、急坂はここだけですよ」、「山は暗くなるのが早いので気をつけてね」と奥様が声をかけてくれた。


桧平奥峰頂上 時々日差しが射すのを待って
 登山道はブナや紅葉がいい感じ、稜線から見える斜面もやさしい色合いだ。頂上までで帰って来る人には4,5グループすれ違ったが、今から行く人はおじさま一人だけだった。40分後、頂上から「カメラはも持っとるか〜」とおじさんが叫んでいるので周りを見回したが人はいないので、見晴らしのよさに私に言ってくれているのかと思ったら、同行者がバテて途中にザックを置いて登って来たらしい。木屋谷川の林道から登ってきたとの事で、シャッターを押してくれた。雲の切れ間から時々日が出て光が当たると綺麗なので少し待ったが、時間がないので下りる事にした。

気持ちのいい広場 綺麗、綺麗の連発 寂しくなった駐車場
 来る途中に見つけておいた広場のような場所でしばし撮影。下りる頃に登ってきた若い男女と前後しながら急いで降りた。途中の渡渉のあたりで団体ツアーの方々が足が痛そうにゆっくり降りていた。私も久しぶりの山だったので右足の膝が少し痛んだ。16時35分に駐車場に着いた。

 テント泊予定の行者還トンネル東口まで、169号線に出て行くか、下市から天川村へ出て行者還トンネル西口から行くか、おっちゃんの判断に任せて後者で行ったが、信号渋滞に巻き込まれてしまった。こう暗くなってはと、途中で食事をして行こうと探すも見当たらず、やっと黒滝でラーメン屋を見つけて満腹になって東口まで車を走らせた。

 東口の駐車場には山で泊まっているのだろう車が一台と、車で寝るご夫婦の車が一台停まっていて、灯りがあるからこちらにテントを張ったらと勧めてくれたので近くにテントを張った。「去年、この上の行者還岳で熊が出たとネットで見たので、残飯等は外に出していたらいけませんよね〜」と言ったら、「そうですね」と言いながら、スーパーの袋はそのままだった。(-"-)

 21時にシュラフに入って寝ようとしたら、車が来てドアを何度も開け閉めするので寝そびれてしまい全然眠れなかった。そのうち静かになるだろうと思っていたら夜中の12時になってドアの音がして静かになったので寝たのかと思っていた。ところが、朝5時に起きて外に出たら車はなかった。ということは星でも見に来ただけだったのか・・。(教訓:駐車場でのテント泊は山と違って騒々しくて眠れない)


 4日〜5日【笹ノ滝〜野迫川】

 日の出は6時10分過ぎなので、それまでにポイントに行こうと5時に起きた。コーヒーとパンで朝食をとってテントを片付けようと外に出ると、道路に停めていた車が音をたてないようにゆっくりと駐車場に入ってきてカメラをセットし始めた。ここは朝日撮影のポイントらしい。下の方の道路を車がどんどん来ているのがライトの明かりで見える。


紅葉の尾根 尾根の紅葉2
 撮影ポイントまで降りると既にたくさんのカメラマンがスタンバイしていたが、なんとか場所を確保出来た。それまでは雲ひとつない空だったのに尾根に日が当たる頃になって雲が出て来て・・・、尾根の紅葉も今年はいい色でなく・・・、カメラマンは「色が年々悪くなる」と言っていた。他の人が去っても、しばらく粘っていたが太陽は隠れたままだった。撮影後に行者還岳に登るという計画は右膝が痛くなったのであっさり止めた。

笹滝 撮影中の千代
 十津川村に行くには行者還林道を戻って天川村から入るのが早そうだったが、おっちゃんは新しい道を運転するのが好きだし、と下北山から入る事にした。これが遠かったのよね〜。(@_@;)

 笹ノ滝は細い道を奥まで入らなければならないが、連休という事で初心者マークを付けた女性の運転が多く、何とかしてくれるだろうと止まって動かずの場面が何度もあった。こんな所で練習しないでよね〜!

 観光客が次から次に来るので、手前から広角レンズで撮る撮影ポイントでは邪魔になる観光客が去るのを、カメラマンが気長に待っていた。私は一枚写したのみだ。


   

野迫川の雲海 流れる雲海
 お腹が空いたので寄ったお店から野迫川の宿に電話で予約を入れて野迫川へ向かったが、通行止めが多く迷い易い道だった。昨夜は眠れなかったし、長いドライブだったので温泉に入って食事をしたらすぐに眠くなって8時には眠ってしまった。

 朝5時の携帯のアラームで起きて外を見ると、満月が真っ赤に輝いていたが撮影準備をする間もなく直ぐ雲に隠れた。いつもだと早めに目覚めるのに・・、残念だったわ〜。
 5時半に宿を出て、教えて貰った撮影ポイントへ。スタンバイした頃に同宿のグループもやって来た。宿の人によるとスッキリしない雲海という事だが、朝日も出たしよかった。


渓流 渓流と紅葉
 朝食後、田辺の方から高速で帰る予定と話すと、気絶峡がよいよとの話だったので、渓流沿いの写真を撮りながら、紅葉真っ盛りの高野龍神スカイラインを走り気絶峡に着いた。これが・・、気絶する程、何もない所だったのよ〜。(~_~;)

 今回の撮影旅行では、やっぱり明神平の例のブナの木の黄葉が残っていたのが一番嬉しかった。(*^_^*)