第90回　カレー日和

はじめに

　今年は例年に比べて開催がやや遅いような気もしますが、秋のストロベリーキャンドルイベントがすでに始まっています。で、そのタイトルが「ある土・日曜日〜おいしい笑顔が?つ並んでいる何より今日はカレー日和」というもの。もちろん、「カレー日和」のラストのアレンジです。まーちゃんは、この曲を作っているかできたかした時にはもう今回のイベントの内容を考えていたような節は、夏のライブなんかで見えましたが、本当にやっちゃいましたね…（苦笑）。
　そういうことなんで、今回は「カレー日和」でいってみましょうか。

愛のカタチ

　好きな人のためにカレーを作って、それを一緒に食べていることが、この歌の中で愛を確認する術になっています。歌詞の中でも「いつもの」って言っている通り、別に、どっかにデートしに行ったり、キスして抱きしめあったりっていう、何か特別なことをしているわけじゃないんですよね。ただ、張り切って料理して、それを食べてる、そんな日常によく見られるはずの光景を歌っているこの歌が、心をしっかりと暖めてくれるように感じます。
　実際、（うまくいっている場合のことですが）気合を入れてどっかひとつの場面にかける時間より、ただ二人でそばにいる時間のほうが長いはずでしょう。だから、林原めぐみさんが「ふたりぐらし」の中で毎日の積み重ねのほうが記念日よりも大切だって言ってたり、折笠愛さんが「退屈なドラマ」の中で好きな人が足の爪を切ってるのを見ているのだけで幸せになれるって感じてたりするんだと思います。
　まーちゃんの歌だと…あれ?　ちょっとそういうのが浮かんできませんが…。何でかって言うと、これは私の解釈なんですが、「カレー日和」の場合、二人が同居してるイメージがあるんですよね。そういうイメージを浮かべさせてくれる曲って、まーちゃんには「デュエットでラララ」ぐらいしかないんじゃないか、と思います。まぁ、まだその段階じゃなくっても、二人がそばにいる幸せっていうのなら「SALAD DAYS」とか「ドライブしようよ!」、「さんきゅっ」ってあたりが出てくるんですけどね。ただ、この辺の歌だと、まだ歌われているようなことをしているのがちょっと「特別なこと」って雰囲気もあるような気がしないでもなくて…。
　ともあれ、好きな人と過ごしている時間が長くなるほど、その表れ方は穏やかになっていくのかもしれないな、と感じます。

好きな人と食事して

　さっき、「張り切って料理して、それを食べてる、そんな日常によく見られるはずの光景」って書きましたけど、実はそれと同時に、この歌の場合「小さな小さなパーティ」っていう雰囲気も感じてたりしてます。理由は簡単で、カレーを作ってるからです（笑）。以前（第69回）にも書きましたが、私のところは小学生ぐらいの子供が誕生日を迎えると、カレーを大量に作って近所に振舞うっていう習慣があったんですよね。そうしたこともあって、私はカレーって聞くと今でも心が少しだけ浮き立つんです。それに、私ぐらいの年齢って、まだカレーがけっこうご馳走のうちに入ってたころじゃないかと思うんですが…どうなんでしょ?
　それはさておき、この歌や「SALAD DAYS」で歌われているように、「好きな人のために何かを作る」ことや、「好きな人と何かを食べる」ことって言うのは、とても楽しいことのはずですよね。そうした楽しさっていうのは、友人を招いたホームパーティにつながるものがあるんじゃないかな、と思います。その辺の楽しさは「Funky kitchen〜スローフードのすすめ〜」を聞いても解るかな、と思います。
　…あ、そーか。好きな人と何か食べるのが楽しいから、デートコースには食事するところが入ってくるのか（笑）。もちろん、デートっていったら少なくとも数時間がかりになるから、その間なにも食べないともたないってのもあるかもしれませんけど（笑）。まぁ、「そよ風とカフェオレ」だと出かける前にちょっとカフェに寄ってますが。

最後に

　な〜んか、最後は目一杯話が逸れたような気がしますが…。まぁ、ここはまーちゃんの歌をキーにして、私の雑感を書くところなんで、お許しくださいな。
　でも、今度のFCイベントって、ある意味では確かにパーティですからねぇ。食事は自分たちで準備しないといけないんですが（笑）。やっぱり、まーちゃんの中にもカレーはパーティ料理ってイメージ、あるんですかね?　まーちゃんってそうとう庶民的だし。でなきゃこういう歌詞は書けないんでしょうか、やっぱり。

　次回の更新のころには、もうそろそろ晩秋っていう言葉がぴったりはまるようになってて、夕焼けっていう季節じゃないのかもしれませんが…。次は「SWEETEST」でいってみたいと思います。