株式投資とFXのアノマリー
★十二支のアノマリー
「辰巳=天井」「午尻=下がり」「未=辛抱」「申酉=騒ぐ」「戌は笑い」
「亥=固まる」「子は繁栄」「丑はつまずき」「寅=千里を走り」「卯は跳ねる」」
辰年、巳年に株価は天井を打ち、
午年は下落相場。
未年は辛抱を強いられる調整含みの相場展開。
申年と酉年の2年は、年初と年末の株価はほぼ同水準ながら、年央には乱高下があって騒がしくなる。
戌年は相場参加者が揃って笑えるような上昇基調。
亥年相場は株価が底堅くなり、
子年相場は株価が上昇。
丑年相場に入ると、利食い売りに押される相場展開。
寅年相場は、上昇するにしても、下落するにしても、虎が千里を走るように大きく株価が動く。
そして卯年相場は跳ねる。
★月ごとのアノマリー
1月〜3月
1月は、前年12月に節税のための損失確定売りが多いため、比較的株価は安くなった状態から始まります。
よって底をついた1月は買いのシーズンだと言われています。「1月の株高」
2月は「2月上旬の節分天井」(理由不明)
3月は決算対策の売りが多い時期で「3月下旬の彼岸底」「決算対策相場」
4月〜6月
4月は、「4月の株高」「新年度相場」
5月はGW前までは安くなりやすく、GWから夏に向けては株高になると言われています。
「鯉のぼりをおろしたら、株は売り」
6月はボーナスで、個人投資家の資金が流入するため株高
7月〜9月
7月は「夏は開放的になるから」という「サマーラリー」
8月は薄商いになり、乱高下しやすいと言われています。「お盆の閑散相場」
9月は中間決算が多いので「9月下旬の彼岸底」「決算対策相場」
10月〜12月
10月は、9月の中間決算売りが落ち着いてきてはいますが、上値は重いと言われています。
「稲穂相場」(頭が重いため)
11月はヘッジファンドの決算により乱高下することもあるようです。「ヘッジファンド相場」
12月は、1月でも触れましたが節税対策のための損失確定売りがあり、
株安になることが多いようです。「12月の株安」「餅つき相場」
★株式市場の循環物色アノマリー
1月〜3月 低位株、内需株物色
4月〜6月 値がさハイテク株、輸出株物色
7月〜9月 低位株、内需株物色
10月〜12月 値がさハイテク株、輸出株物色
株式市場を3ヵ月サイクルでみると、1月〜3月相場は低位株、内需株、
4月〜6月相場に入ると、低位株、内需株に代わって値がさハイテク株、輸出株、
7月〜9月相場では再び低位株、内需株が買い直され、
10月〜12月相場では、値がさハイテク株、輸出株物色される傾向にある。
(中村光夫/著 「株はアノマリー投資で儲けろ!」より)
★その他のアノマリー
「二日新甫は荒れる」
1日が日曜日で、取引が2日から始まる月は、相場が荒れる。
「戎天井・戎底」
1月9日頃に、株価は底を打つか天井をつける。
「天神天井・天神底」
7月下旬に行われる大阪天満宮の天神祭りの頃に、株価は底を打つか、天井をつける。
「火事買い、地震売り」
取引所の近くで火事がおこると、相場が燃えるとして買い。
地震については、直後は復興需要をはやして買われるものの、買い一巡後は株式市場は調整色が強まるため売り。
「甲に当たるときは天災あり。夏中決して油断すべからず。」
相場の神様と謳われた本間宗久の言葉。甲にあたる年回りは、大災害が起こりやすい。
「太陽黒点アノマリー」
太陽黒点の数が増え始めたら、経済活動は活発になり、株価は上昇する。
太陽黒点の数が減り始めたら、経済活動は鈍くなり、株価は調整力が強まる。
尚、太陽黒点の主要な変動周期は約11年。
「景気を反映する流行色」
黄色やオレンジ色などの明るい色が流行する年は、景気拡張局面に当たることが多く、株価は上昇する。
黒色などの暗い色が流行する年は、景気後退期のことが多く、株価は下落する。
(宅森昭吉/著 「ジンクスで読む日本経済」より)
「景気と女性の髪の長さ」
景気が悪いと女性の髪は長くなり、景気が良いと女性の髪は短くなる。
総務省統計局の「家計調査」結果のうち、パーマ代が増えると、株価は上昇傾向があり、
パーマ代が減ると、株価は下落傾向にある。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「新幹線が込んでくると景気が良くなる」
東海道新幹線の旅客数が増えると、株価は上昇する傾向がある。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「巣鴨駅の乗車人数が増えると株価は上がる」
JR山手線の巣鴨駅の乗車人数と日経平均は連動性が高く、
巣鴨駅の乗車人数が増えると、株価は上昇する。
反対に、巣鴨駅の乗車人数が減ると、株価は下落する傾向がある。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「首都高の通過台数」
首都高速の通過台数が増えると、株価は上がる。逆に、通貨台数が減ると株価は下がる。
首都高の通過台数は、株価に約1か月先行する傾向が強い。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「大河ドラマと日経平均」
大河ドラマの視聴率が上昇するときは、日経平均も上昇する傾向がある。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「結婚と離婚と株式市場」
結婚が増えると株高、離婚が増えると株安。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「落とし物と株価」
警察に届けられた拾得届金額が増加した年の日経平均は、6割以上の確率で上昇する。
逆に減少した年は、7割以上の確率で日経平均が下落する。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「初詣の人数と株価」
明治神宮の初詣の人数が増えると、年末の株価が上がる傾向にある。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「グアム旅行と株価」
日本人のグアム訪問者数と日経平均の相関関係は強く、
グアム訪問者数が増えると株価は上昇し、
グアム訪問者数が減ると、株価は下がる傾向がある。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「冬季オリンピックと株価」
冬季オリンピックのメダル獲得数が増えるにつれて、株価は上がる傾向にある。
ただし、メダル獲得数が4個以上だと、株価が下がった年が多かった。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「サッカー・ワールドカップと株価」
日本代表の勝敗と株価の関係は、予想を裏切る結果が株価を動かしている。
ワールドカップで日本が予想に反して敗北した場合は、株価は下落。
事前の予想に反して勝利を挙げた場合は、株価は上昇する。
(吉野貴晶/著 「株のジンクス」より)
「天気晴朗ならば株高し」
2004年3月、当時の慶應義塾大学大学院の高橋大志准教授と
名古屋大学大学院の加藤英明教授は、気圧と株価に関する仮説として、
「天気晴朗ならば株高し」という論文を発表した。内容を端的に示すと、
「天気が良い→投資家の気分がポジティブ→投資姿勢が積極化→株価が高い」
という仮説を大量のデータで検証したものである。
「倒産する会社」
倒産する会社には共通項がある。
倒産する会社は、すべて駐車場や庭にゴミが散乱している。
★FXのアノマリー
<1月>
米ドル円では1月の相場の方向感がその1年全体のトレンドになりやすい。
つまり、1月の相場が下がればその年は下げ相場となり、上がれば上げ相場になりやすい。
また、これに加えて、1月の相場がその年の年間の高値又は安値となることが多い。
<2月>
2月は、1月の反動で戻りが入りやすい。
これには米国債の償還や利払いがあるため、受け取ったドルを円に換える動きや、
ヘッジファンドの決算に関連した45日ルールなどにより、ポジション解消に向けた動きも影響している。
従ってドル円に関しては下落する可能性が高く、特に月初めから月末にかけての下落傾向が伺える。
<3月>
日本企業の多くが年度決算に向け、リパトリエーション(リパトリ)を行うため
保有外貨を円に換える動きが見られる。
そのため、ドル円に関しては下落する傾向が強い。
<4月>
4月は外貨投資に新規の資金が流れてくるため、為替が大きく動きやすい。
ドル円でいえば、ドルが買われて円が売られる傾向にあるためにドル円は上昇しやすい。
<5月>
5月は「SELL IN MAY」が世界的に有名な相場格言となっている。
「SELL IN MAY」とは「Sell in May and go away; don't come back until St Leger day」の略で、
「5月には全てを売って、Leger day(9月第2土曜日)まで相場に戻って来るな」という意味。
マーケット全体に売りムードが漂い、株式もドル円も下落の方向感が漂う。
利益確定売りも増えて、ドル円は相場の大きな方向転換点となりがち。
<6月>
5月に引き続き、相場の転換点となりやすい。
この月も1月や5月と同様、その年の高値あるいは安値をつける可能性が高い。
<7月・8月>
7月・8月は夏休みが近くなり、月とともに夏枯れ相場となりやすい。
ドル円に関しては、7月ではドル高、8月にはドル安となりやすい傾向がある。
特にお盆休みのある日本のマーケットは、実需を中心に売り相場となり、円高ドル安を助長する。
<9月・10月>
9月は大相場を形成しやすく、9月で発生したトレンドは10月ないし11月まで継続する。
また日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる。
米国では「10月効果」と呼ばれるアノマリーがあり、株価が底を付けやすく、時に大暴落する可能性もゼロではない。
ドル円も米国株の影響から同様に底を付ける傾向がある。
<11月>
9月から継続したトレンドがこの月でポジション調整により終焉を向かえる傾向にある。
そのため相場は月末にかけて反転する可能性が高い。
<12月>
12月は荒れる相場となりやすい傾向がある。
これはクリスマス休暇に向け、マーケット市場がポジション調整のための売りを呼び、
さらに市場が徐々に閑散としてくることから取引参加者が大幅に減っていくため。
取引参加者が減れば、おのずとボラティリティが高くなり、トレンドが出にくい。
<水曜日スワップ>
マーケットが休みとなる土日分の金利が、毎週水曜日にまとめてスワップ金利として付託されるため、
金利の低い円を売って高金利通貨が買われる傾向がある。
<ゴトー日(5・10日)>
日本の輸入企業などドル決済が必要な企業は、ゴトー日(数字の5と10が付く日)に円を売って、ドルを購入する。
すると、金融機関はドル不足のために外為市場からドルを購入するので、ドル円は上昇する傾向がある。