【功名が辻】遠州掛川城往還ディズマラニック

 2006年新春よりNHK大河ドラマで司馬遼太郎原作の山内一豊の妻千代を主人公とする【功名が辻】が放映されることになっています。一豊は信長、秀吉、家康に仕え、最後には掛川6万石から土佐24万石を領しますが、その陰には、千代夫人の功績が大であったといわれています。
 このたび、萩田氏の呼び掛けで功名が辻にちなんだマラニックが開催されると聞き、恐らくは楽しいコースを設定しているに違いないと思い、ちっち&さり〜♪の2人喜び勇んで参加してきました。11月26日(土)は山の道54km、27日(日)は海の道65kmと2日で119kmと短くもなく長くもなく丁度良い距離だと思いました。

005年11月26日(土)午前4時に起床し、南町田駅の始発電車に乗り、中央林間経由藤沢駅でJR各駅電車に乗り込み、掛川駅には午前9時10分に着きました。

午前10時、駅前のからくり時計の大名行列の奴さんが踊り終えるのを見て、15人の参加者はそれぞれ徐にスタートしました。

掛川城を横目に見て、2kmも走るともう田園地帯に入ります。地元のS木さんや
H健さんと四方山話をしながら進みますと、5km辺りから段々と山に入って行きますが、なだらかな坂で歩くほどではありませんでしたし、天候もよく暑くもなく走るには丁度いい気温でした。
あまり気持ちいいので、8km過ぎから先頭になり、14km地点にある【ならここの里】のキャンプ場のエイドに駆け込みましたが、すぐにS木さん、H健さん、姫、ちっち等続々とやってきました。

ここのエイドでは、呼び掛け人萩田さんの友人の方2名がカレーライスを作って待っていてくれました。米は萩田さんの自家製でしかも前日精米したとのことで、釜の中で米がキラキラと輝いていました。
しかも、ビールは出てくるし、イチジクのワイン煮も出てくるわで腰を落ち着けそうになるのを振り切って、ここを後にしました。
何せ後まだ40km残っていますし、これからまだまだ山が続くそうですし、明るいうちにゴールに着きたいですからね。
地図ではエイドを出てすぐ近くの商店を左折とありましたが、戸は閉まっており、商品もあまり見えず、これが商店かなと思いながら左折し、この道で間違いないのかなと迷いながら歩いていますと、先行していたH健さんが「あの農家の庭にイスノキという珍しい木があるよ。」と教えてくれました。

イスノキはアブラムシが葉身に寄生し虫えい(虫こぶ)を作るものですが、木の実がなっているのかと思うほどいっぱいありました。アブラムシが出た後は穴が空き、その穴に息を吹き込むとヒョウ〜と鳴りますのでヒョンノ木とも言うそうです。
H健さんもこれほどの木は珍しいというので、写真を撮ったりしていますと農家の方が帰ってきて
バケツにいっぱいためていたその虫えいを何個か頂きました。
左の写真の左下が【虫えい】でアブラムシが出た後の穴が空いています。

H健さんとしばらく走っていますと、w穂井さんが追いついてきて、32km地点の【森の石松の墓】に一緒に着きました。石松の墓の端っこは縁起かつぎのお守りにするのか心無い人によって持っていかれ欠けていました。

また、ここから3kmほど離れた所に小国神社がありますが、そこの紅葉が素晴らしいと前日に地元中日新聞に記事が出ていたためか、ここはもっと観光客でごった返していました。また、観光バスだけでなく乗用車で来る人も多く、大渋滞になっていました。
小用をしているうちに、1人になり掛川市内で道に迷い若干焦りましたが、どうにか明るいうちにゴールの旅館【桃源郷】に16時46分に着きました。“ちっち”も同じく迷いながらほどなくゴールしました。
昨夜は美味しいビールを呑み、同室の萩田さんと布団の中で話しをしているうちにいつの間にか寝てしまいました。

2日目は掛川城からスタートですが、朝がまだ早かったのか通常は入場料が必要のようですが、城の入口には誰も居らず天守閣の入口まで行き写真を撮りました。
また、今日のお昼あたりは御前崎灯台になりますが、何か昼食を用意してくれるとのことなので、これも大変楽しみです。

午前8時にスタートしましたが、皆さん快調に飛ばして行きます。最後尾から愛知のT藤さんやk澤さんと話をしながら追いかけて行きました。
23km地点から浜岡原子力発電所横を2kmほど走り、26km過ぎから遠州灘に出ましたが、海岸寄りの雑木林に阻まれて、時々青い海が覗くだけでした。
ようやく、30km付近から、前方に白い御前崎灯台見えてきました。近くにドーム上の建物が見えていましたが、自衛隊のレーダー施設のようです。
御前崎灯台下の駐車場付近で突然チアリーダーの仮装をした男女二人が現れ手を振って歓迎してくれましたが、男性の女装したチアリーダーにはギョエ〜です。
しかし、彼らスタッフの作ってくれた海鮮丼、味噌汁に、丁度腹が空いてきた時でもありましたし最高のご馳走でした。
また、ここでもビールが振舞われ、普段飲まないk澤さんも一口飲み、美味いと一言発し、後はお願いしますと缶を私に寄こしました。
海岸線をk澤さん、k井さん、さり〜♪、T藤さんの順で走っていましたが、50km辺りからの上り坂では、いつの間にかK澤さんと二人で走っていました。
そのうち、地元のN目さんが追いついてきて、牧の原の茶畑の真ん中を3人前後しながら、この調子ですと太陽が沈まないうちに菊川駅にゴールできますねと話をしていました。
しかし、この時期の陽の落ち方はつるべ落としですから、目の前でどんどん落ちていきます。“ちっち”と第1回モロカイ100kmに参加したときも残り1kmで太陽が海の中に転落したことがありました。【走れメロス】とばかりN目さんとスピードを上げましたが、ゴール500m手前で太陽は山の陰に隠れてしまいました。ア〜ッ!友は再び打ち首になってしまった!
それでも、午後4時22分にゴールしましたが、ちっちは残り10km、これから下り坂という所で、他の参加者3人とともに萩田さんの車に乗って先にゴールにいました。頑張れば午後5時の制限時間には十分間に合ったと思いますが。
帰りは新幹線は高いので各駅で帰りましょうとO野姫と約束していましたが、汗をかいた後の夕方の風は冷たく、風を引いてもいけませんので携帯メールを出してお先に失礼しました。
同乗したS原さんと小田原で別れ、小田急で帰宅したしましたが、新幹線利用と鈍行とでは料金が半額以下ですし、マラニックに急ぐ旅はありませんからね。

この2日間、スタッフ、参加者の皆様、また、天候にも恵まれ楽しいマラニックを頂ました。
皆様ありがとうございました!