手帳のページ

■手帳とカバンのホームペーヂ
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~techou_bag/

 96   ■Lettsの手帳
 

いつか使ってみたい、あこがれの手帳の一つに、レッツの手帳があった。
昨年あたりから、その物欲がだんだん強まってきていたのだが、今回、思い切って購入してみた。
 
直接のきっかけは、今まで当たり前のように使ってきたVIASAZABYのシステム手帳リフィルのフォーマットが変わってしまったこと。
来年は、とりあえずフォーマット変更後のリフィルをメインに使用するが、いずれサザビーのリフィルから卒業することも視野に入れて、次の手帳の候補を並行試用しておくことにしたのだ。
そうした中で、システム手帳のリフィルに、使い慣れたサザビーのフォーマットを代替するものが無いことと、「能率手帳の流儀」を読んで、綴じ手帳もいいかなと思い出したことも大きい。
 
このレッツの手帳は、ある意味、システム手帳の対極にある手帳だと思う。
最近はデブ手帳は流行しないが、そうは言っても、システム手帳はある程度の収納容積を誇る手帳。
その収納量は、リフィルが差し替えできることと同等以上に、システム手帳を使う大きな魅力であろう。
 
実際、私もシステム手帳の後半にはクリアポケットを3枚セットし、いろんな資料をB5に縮小コピーしたものを挟み込んでいたりしている。
綴じ手帳では、こういう手帳の使い方は難しい。
 
一方、レッツの手帳は無駄を徹底的にそぎ落としたそのスリムさが、大きな魅力となっている。
縦長で薄い手帳。
角の金具や側面が金色というのは、一歩間違えればオヂサン手帳の必須キャラだが、レッツの手帳は、同じものをまとっても暮ったさは感じられない。
そのスタイリッシュな雰囲気は、ある意味、モールスキンと同じく、使う喜びと併せて所有する喜びを感じることができる、数少ない手帳ではないだろうか。
 
   ◇
 
手帳の中身を見てみる。
これがまた外見同様に、いたってシンプル。
私が入手したのは、32SUJという型番の、見開き一週間タイプだ。
 
カレンダ以外に記入できる部分は、2009年と10年の年間プランナと9ペーヂ分のアドレス帳のみであり、メモペーヂはない。
スケジューリングに特化した、手帳本来の目的に沿った手帳といえよう。
 
昨年あたりから、レッツ購入モードが非常に高まってきていたと最初にも書いたが、我ながら、よく昨年の手帳シーズンに我慢できたと思う。
多分、昨年の手帳シーズンは、ペリカンの廃番になったM250という万年筆を手帳シーズンに追いかけ回していたため、レッツ購入までに至らなかったのかなと今となっては思う。
 
 
手帳は、その名のとおり手に取って使うもののため、持ったときのホールド感や質感は大切なもの。
なので、手帳を買うときはサンプルを手にして、実際に確認した上で購入したい。
 
ということで、さっそく伊東屋に向かい、大量のサンプルを前に吟味する。
伊東屋のサイトにも、大量のレッツの種類が出ているので、あらかじめ下調べした結果、週間見開きにあたりを付けていたのだが、店頭で見てみると、これが縦に見るものと、手帳を横にして見るフォーマットがある。
 
記入スペースを見ると、横にして見るものの方が余白部分を有効に使い、記入面積が広い。スペースを取るか、使い慣れた左右に開く感覚を取るかでしばらく悩んだが、手帳は上下に開くより左右に開く方が慣れているため、縦型に決定。
 
後の選択は、革表紙か紙表紙か。
革はやわらかく手触りがとてもよい。
紙表紙は、モールスキンが近い雰囲気か。
 
悩ましいのが、革表紙の手帳の中身の紙はクリーム色であるが、紙表紙の方は真っ白なものであること。
雰囲気は、どう見てもクリーム色の方がいいのだが、こちらは4,000円もする。
 
さすがに、メインでない手帳に投資する金額としては少し高いような気がする。
(まあ、紙表紙も2,500円と、そこそこのお値段なのだが・・・)
これから使ってみて常用になりそうだったら、次回は革表紙に挑戦してみようということで、今回は紙表紙のものを選ぶ。
 
表紙の色は、定番は3色。
紺、バーガンディ、黒とあるが、こちらは以前からレッツの手帳を買うならば紺と決めていたため、迷うことなく決定。
これがまた、上品な紺なのである。
 
   ◇
 
実際に購入した手帳の中身を開いて、記入部分を見てみる。
 
一日あたりの記入スペースは縦4.5cm×横7cm。
休日は縦が半分の高さになる。
平日は、時間軸がバーチカルに8時〜18時で引かれている。欲を言えば、夜がもう少し欲しいところ。
紙質は、薄くザラッとしており、万年筆で書くのに相性は良い。
 
12月からカレンダが付いているので、実はもう使いはじめているのだが、コレまでに使ったインキの種類は次のとおり。
・ペリカン ローヤルブルー
・ワラマン ブルーブラック
・パイロット ブルー
・モンブラン ボルド
・セーラー インキ工房ロディアオレンヂ
 
いずれも裏写りせずに、発色も良い。
裏写りということで、LamyスイフトのM66リフィルも試してみると、こちらはアウト。
正直、モールスキン以上に裏写りが激しく、常用するには少々きつい。
 
 
と、こんな感じで入手してみたレッツの手帳。
並行試用と言いながら、サザビーの月間リフィルに記入している内容の詳細版として活用している。
スケジュールを俯瞰するには、やはり月間ブロックに代わるものはないが、日々の詳細な内容は、このレッツのスペースくらいがちょうど良い。
 
並行試行として入手したが、このまま2本立ての手帳術としていくか、レッツに一本立ちするかは、ゆっくりと使いながら決めていこう。
 
最後に、レッツの手帳の魅力の一つとして、毎年のフォーマットに大きな変更がないことである。
こうした毎年同じ手帳は、長年使い続けたときに、自分の歴史を感じることができる。
同じものを並べる図は、モールスキンもそうであるように、やはり美しい。
 
http://www.funkygoods.com/schwarzschild/2005_11/2005_11_16.html
 
いずれは、こちらのサイトのように大量のレッツを積み上げてみたいものだ。
 
(08/12/23)



前のページ 目次 次のページ




tetyou_bag@hotmail.comtetyou_bag@hotmail.com