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 92   ■2009年版の手帳売場
 

今年も、熱い手帳シーズンがはじまった!!
手帳ファンにとって、一年の中で最も楽しい季節である。
雑誌等の出版物も、すでにダイム、プレジデント、日経アソシエ、エイ出版社ノート&ダイアリースタイルブックが出揃い、熱い手帳ユーザー達が、知的物欲を心地よく刺激してくれる。
 
私も、来年の手帳調達のために、約2週間かけて市中の手帳売場を回ってみた。
以下、例年同様の手帳売場の状況記録である。
 
今回の観測地点は、銀座伊東屋本店、丸善の日本橋店、丸の内オアゾ丸善本店、渋谷ロフト、渋谷ハンズ、伊東屋渋谷店、新宿ハンズ、池袋ハンズの8箇所である。
 
■伊東屋本店
昨年同様、手帳売場は5階のみの設定。
昨年との違いは、銀座通り側に設定されていたシステム手帳の売場が、奥に追いやられてしまったこと。
メインは、もう完全に綴じ手帳に移行してしまっていることが伺える。
システム手帳のリフィル数も、思い切り減っているのが悲しい。
 
伊東屋は、このシーズンはいつ行っても、ものすごい人だかりだが、年々その状況は過激さを増している気がする。
あらかじめ購入する手帳が決まっている場合は良いが、あの場でゆっくり選ぼうとすると、後ろで次のお客が待っていたりして、落ち着いて選べない。
 
表側の階段をのぼってくると、まず、国内手帳メーカーの伊東屋オリヂナル版が置いてある。
オヂサン手帳の高級版である。
伊東屋のネームが入るだけでカッコよくみえるから不思議である。
 
その裏には、ridoのミニプランナが置いてある。
日経アソシエの手帳特集にも、一番の売れ筋が、このリド・ミニプランナーと出ていた。
 
ここで、初めて2009年版のモールスキンのダイアリを、ゆっくりと眺める。
最近は、近所の文房具店でも分をわきまえずに、平気でモールスキンを取り扱ったりしているのがムカつく。
早い時期から、近所の文具店の店頭にダイアリが並んでいたのは知っていたが、ささやかな抵抗で、ダイアリは伊東屋でじっくりとチェックすることにしている。
 
なんだか知らないが、2009年版は滅茶苦茶バーヂョンが増えている。
2008年版は赤表紙が新登場というだけであったが、ハードカバー版が今年は増殖していた。
例えば、わたしの愛用しているポケットデイリーなんかも、従来のハードカバーに加えてソフトカバーもそろっている。
 
これは、しっかり告知しておかないと、買って帰って開封したら、カバーがやわらかい!!
とショックを受ける人が多いのではと心配してしまう。
実際、わたしも手に取ってレジに向かおうとしたら、ソフトカバーと書いてあったのに気が付いたからよかったが、知らずに買って、今まで硬かったものがフニャっとなったときのショックは大きい。
 
最近、2回ほど本店に行ったが、2回ともポケットデイリのハードカバーは品切れだった。
品目が増えた分、一品目当たりの取り扱い数が減ったのだろうか。
 
 
今回、伊東屋での最大の検討事項は、日記をモールスキンから他社の製品に移行するかどうかである。
候補は、あらかじめLettsの12Xという、モールスキンのポケットとほぼ同じサイズの製品を考えていた。
しかし、現物を手にしてみて、罫線が細すぎることと、紙の質感もモールスキンの方が良かったため、そのままモールスキンで行くことにした。
裏写りが激しく筆記具を選ぶモールスキンではあるが、やはりあのクリームがかった風合いは捨てがたいものがある。
 
伊東屋での購入品は
・リド ミニプランナ ライトグリーン、黒シボを各1冊
・リド ミニプランナ 伊東屋オリヂナル革カバー 茶×2冊 黒×1冊
・ファイロファックス 年間リフィル(コットン紙)
・Letts 32suj
・アシュフォード 新作リフィル
 
 
■丸善 日本橋店
あまりスペースは広くない。
種類も、場所柄かビジネス系が中心。
 
昨年は、眼鏡コーナーの前に手帳コーナがつくられていたが、今年は地下鉄連絡口の方に移動していた。
手帳に関してはあまりやる気がなさそうに見える。
 
昨年は、モールスキンダイアリを、こちらで購入してみたが、今年は購入なし。
そのかわり、アソシエの手帳特集はちょうど発売日だったのでこちらで購入。
 
 
■丸善 丸の内本店
例年と同じく、文具売場前のスペースに特設会場が設置。
 
ビジネス系の手帳を選ぶのであれば、こちらの売場が国内No.1だと思う。
伊東屋でも見たことがない手帳に、こちらではめぐり会うことができる。
 
特設売場には、システム手帳は置いておらず、綴じ手帳のみ。
システム手帳は、いつもと同じ文具売り場の奥に置いてある。
 
種類が多いのは見ていて楽しいのだが、こちらで1点だけ気になるのが、証明が暗いこと。
レッツの手帳など、あの証明のしたでは、黒と紺を間違えてしまいそう。
レッツで思い出したが、丸善に置いてあったものには、伊東屋では入っていなかった祭日シールが添付されていた。
見た目、なんとなく伊東屋のシールに似たものだったが、あれは代理店が作成しているのだろうか?
 
 
■渋谷ロフト
あいかわらず、伊東屋とは別の雰囲気で混雑しているお店。
たぶん、国内で一番にぎやかな手帳売場だろう。
 
客層が若く、品揃えはカジュアルなものがほとんど。
 
他店同様、綴じ手帳がメインなのだが、なかなかこちらではシステム手帳の種類も多い。
それに併せてリフィルの種類も多く、眺めていてもたのしい。
 
昨年は入手に手間取った、愛用のVIASAZABYの月間ブロックタイプのリフィル。
今年は、無事こちらで入手できた。
しかし、残念なことに、レイアウトが普通のSAZABYと同じものになってしまっている。
こちらについては、また別途レポ予定。
 
渋谷ロフトが他店と違う大きな特徴は、「ほぼ日手帳」の旗艦店としての役割をになっているところ。
正面入り口のディスプレイも、ほぼ日前面広告となっており、力の入れようが充分伝わってくる。
 
勢いのある手帳売場である。
 
 
■東急ハンズ渋谷
渋谷ロフトと比較すると、少しさびしい雰囲気。
ハンズオリジナル手帳が置いてあるが、やはりほぼ日までの集客力はなさそう。
オリジナル手帳の中身をみても、レフト式とバーチカルがあるだけで、クオバディスの亜種にしか見えない。
ハンズ独自の工夫が欲しいところである。
 
ただ、渋谷ロフトと客層が違うのか、若い人向けに偏っていない品揃えとなっている。
 
その昔、手帳といえば、いつもこちらで購入していた時期もあっただけに、ハンズのオリジナリティをもう少し引き出した品揃えをしてもらいたいものである。
 
 
■伊東屋渋谷店
銀座線を降りて、いつも通り抜けで店内を通過しているが、手帳を買うという目的で訪れたのは初めて。
 
理由は、本店で入手できなかったモールスキンのハードカバーを買うため。
こちらには、まだ大量に在庫があった。
 
昨年と同じく、日本橋丸善で購入しようかと思ったのだが、丸善だと休日シールがないので、伊東屋の新宿か渋谷で買うことにしたのだ。
 
本店では、気にしなくても勝手に入れてくれる休日シール。
渋谷では、欲しいと言わないと入れてくれないので注意。
 
レジでバイトちゃんに商品を渡すときに嫌な予感がしたので、休日シールを入れて欲しいと伝えると、それが何かを理解できていない様子。
後ろで、レジスタを売っていた店員に確認して、やっとなんのことか理解した様子だった。
 
ということは、私が購入する以前に、彼女が応対した海外製の手帳やカレンダには休日シールが添付されていないということだろう。
危ないところだった。
 
 
■東急ハンズ新宿
こちらの特徴は、モールスキン、クオバディス、フランクリンプランナの数が多いこと。
それぞれが、特設コーナーっぽい展示となっており、在庫も豊富にある。
 
システム手帳も置いているが、こちらは平素と同じ萬年筆コーナーの方にひっそりとあるだけ。
やはり、こちらも主流は綴じ手帳となっている。
 
 
■東急ハンズ池袋
通常、この時期に池袋ハンズまで徘徊することは少ないのだが、今回は渋谷で入手できなかったマグライトのパーツ在庫を調べてもらったら、池袋にあるということだったので、こちらまで足をのばした。
 
せっかくなので、そのついでに手帳売場ものぞいてみたのだが、こちらも新宿まではないにしても、そこそこの大きさのフランクリンコーナーがあった。
客層に学生が多いのか、雰囲気としては、渋谷のロフトとハンズの中間的雰囲気。
 
こちらでは、フランクリンのカタログをいただいた。
 
   ◇
 
以上、有名どころの文具店の手帳売場を回ってみた。
今年は、完全にシステム手帳から綴じ手帳に、売場もお客の流れもシフトしてしまっている。
システム手帳ファンにはさびしくもあるが、綴じ手帳にもシステム手帳とはまた別の魅力がある。
 
わたしの場合は、やはりメインはシステム手帳となるが、2009年版はリドに加えて、綴じ手帳としてはじめてLettsの手帳を入手してみた。
今は、そのレッツの手帳の活用方法を色々と詰めているところである。
 
購入した手帳達については使いこなしを含めて、順次、この手帳のページで紹介していきたいと考えている。
 
(08/11/03)



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