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 81   ■2008年の私の手帳(rido mini planner)
 

昨年から使いはじめた、ドイツの手帳「リド・ミニプランナ」。
伊東屋は、この数年、リドの手帳の宣伝に力を入れていて、今年は、1階入り口のショーウインドでも、一番目立つところに、このリド・ミニプランナをディスプレイしている。
 
だが、わたしがこの手帳を初めて入手したのは、銀座の伊東屋ではなく、神戸・三ノ宮のナガサワ文具センターだった。
例年、私は翌年の手帳を10月の初旬に入手しているが、一昨年も同じように銀座伊東屋と渋谷のロフトで必要なものは購入していた。
このときの伊東屋では、このリドを手に取ってみたが、買うまでの物欲は沸いてこなかった。
 
その後、11月になって神戸で従兄弟の結婚式があり、その帰りにナガサワ文具センタに立ち寄ったときに、このリドの手帳と再会した。
伊東屋で見たときには、あまりピンとこなかったのだが、場所が変わるとまた別のものに見えるから不思議。
この年は、伊東屋も特に力を入れていて、リドの専用PRサイトまで立ち上げて宣伝していた。
それにまんまと乗せられてしまったのも大きいかもしれない。
 
あの、3人の登場人物がリドを使うシーンを示したPRサイトは名作だったのに、単年度で終了してしまった企画のようで残念。
個人的には、ぜひ復活して欲しいのだが・・・。
 
この手帳の独特のレイアウトは、活用の仕方が色々とあると思うが、私が感じた第一印象は
「エクセルと同じ」である。
 
日付が縦に並ぶのが、まさにエクセルの行。
時間軸が横方向に広がり、一時間毎に点線で区切られているのが、エクセルの列。
一つ一つの升目が、まさにエクセルのセルである。
 
私が仕事で、単純な日程管理表を作成する場合も、このリドと同じ日付軸が上から下に移るフォーマットで作成している。
私の頭の中にある時間軸と同じため、第一印象にまったく違和感を感じなかった。
 
私のリド・ミニプランナの用途は次の3点。
 
@プロジェクト管理(プライベートの)
Aホームページのプランニング
B日々の食事の記録
 
わたしは、2冊使用しているので、@のプロジェクト管理とAのHP関連で一冊、Bの食事の記録に一冊を割り当てている。
 
今年はBの食事の記録をずっと取りつづけてきたが、記録データを活用することができなかっため、来年はやめようと思っている。
そして、プロジェクト管理とHPのプランニングでそれぞれ一冊のリドの手帳を割り当てようと考えている。
ちなみに、来年用の2冊はすでに確保済み。
 
例年、統一して購入している青表紙に加え、もう一冊をライトグリーンにしてみた。
 
   ◇
 
ここからは、もう少し具体的に、どのように手帳に情報を記入し活用しているかを紹介していく。
 
まずは、プライベートのプロジェクト管理について。
 
私のプロジェクト管理の多くは、自己研鑽のための勉強か、資格試験関連の勉強の管理。
管理といっても勉強の進捗管理ではなくは、やったところの記録的使い方をしている。
 
勉強の場合、なんらかのテキストや問題集を活用して進める。
しかし、一日に何ページという目標について、勉強期間で単純に総ページ数を除した数値は設定するが、この日にこのページという日々の割り当てまでは行わない。
 
社会人の勉強の場合、突発の用件が入ることも多く、予定通りに進めることは至難の業である。
そうした無意味な管理をするよりも、わたしは仕事を抱えた中で、勉強に対するモチベーションを維持する方が大切だと考えている。
 
そのため、計画ではなく、実際にやった実績をリドの手帳に記入している。
手帳を開けば、びっしりと書き込まれた自分の勉強の実績を見ることができる。
細かいセルに記入された、これまでの努力の記録を眺めることで、ここであきらめたら、これまでの努力が無駄になると思うし、これだけやったのだから、あともう少しがんばろうと、自分を奮い立たせるのだ。
 
ちなみに、このリドの手帳にはメモ欄がない。
このため、コクヨのキャンパス・オン・ホリディというシリーズのメモ帳を、巻末に挟みこんでいる。
 
資格試験の場合、過去問を繰り返し解くことがポイントとなる。
このため、巻末にセットしたメモ帳に、過去問毎に1回目に何点、2回目に何点だったと、時系列に点数を記入して、管理している。
 
   ◇
 
続いて、ホームページのプランニングについて。
 
こちらは、更新日にどの記事をUPするかの割り振りと、サーバーに更新データをUPするまでの進捗管理を行っている。
 
わたしのHPの記事を作成する場合、
@記事の作成
A作成記事のデータパンチ
B必要に応じて写真撮影
CHPソフトに、記事データの複写および写真の割り当て
Dアップロードおよび、タグの直接修正
が、基本的な作業内容。
 
こうした一連のJOBフローを、リド・ミニプランナで管理しているのだ。
 
ついでなので、もう少し、具体的に手順を説明しよう。
この方法は、HPの作成に限らず、仕事やその他プライベートな事項の発想にも活用している方法である。
 
   ◇
 
まず、手帳のメモページ(又はノート)の見開き一ページを、アイデア専用ページとして確保。
ここに、思いついたネタをどんどん記入していく。
この時、一つのネタで一行を割り当てる。
今回のように手帳のページにリド・ミニプランナのことを書こうと思ったら、「手帳のページ 来年の手帳 リド」と記入。
 
当然、このように記入すれば、普通、「手帳のページ 来年の手帳 システム手帳」や「手帳のページ 来年の手帳 ○○の手帳」、来年つながりで行けば「来年のカレンダ」など、一つの項目から、イモヅル式にどんどん連想でネタが出てくる。
 
こうしてイモヅル式に思いついたものも、一行一項目としてどんどん記入していく。
この時点では、一人プレインストーミング状態なので、取捨はせず、とにかく記入。
 
あと、週末に伊東屋などでお気に入りのものを入手できた場合、HPで紹介しようと思ったら、これも、このアイデア専用ページに記入していく。
 
この時点では、リド・ミニプランナはあまり関係ないが、だいたい、常時3月分の更新に困らない程度のネタが、このページにストックされている。
 
   ◇
 
次に、アイデア専用ページを見ながら、リドのスケジュール帳に、何日の更新にどのネタを割り当てるかを仮置きしていく。
要は、何日にどのネタをUPするかを決めていくのだ。
 
更新日が決まったら、アイデア専用ページの該当ネタの行に、更新日を記入。
こうして、各項目の後に管理事項を追記するために、一項目一行としているのだ。
 
更新日が決まったら、記事の作成→データパンチ→写真撮影の順で作業を進める。
 
原稿作成については、私の場合、手書きでノートにラフ原稿を書いていく。
自宅であれば、伊東屋のオリヂナルノートに記入するが、外出先で書くことも多いので、この場合はモールスキンに記入している。
 
このため、記事の作成に着手したら、どの媒体(ノート・モールスキンの別)に何月何日から書きはじめたかをリドの手帳に記入しておく。
時間がまとまって確保できる場合は、一気に書き上げることも多いが、わたしの場合、ほとんどを隙間時間で原稿作成している。
そして、いくつかの記事を平行して記述することが多いので、モールスキンに途中まで書いたのを忘れて、ノートにまた最初からとなりかねない。
 
なので、まずリドで原稿の状況を確認して、それから記述にかかるようにしている。
 
ちなみに、このリドの手帳に関する記事については、着手は約2週間前。
その間に、万年筆を買いにの原稿を書いたり、ダラダラとそのときの気分で筆を進めている。
 
こうして書き進めた原稿が上がったら、リドの手帳には「入力マチ」と記入する。
データパンチ待ちの状態であることを示すためだ。
暇を見つけては、この「入力マチ」状態の原稿をテキストエディタを使って、テキストファイル化していく。
 
あわせて、写真が必要なものについては、写真撮影をして、リドの手帳に、どのフォルダに写真データを格納しているかを記入。
私の写真データの管理は、撮影日付をフォルダ名の一部にしているので、写真+日付を手帳に記入しておけば、更新日にはすぐに写真データの格納場所に到達できるのだ。
 
 
更新日になったら、HPソフトに原稿及び写真データを反映し、サーバにUPする。
この時、状況を見て、予定の原稿をすべてUPすることもあるし、一部保留することもある。
そうした、保留データは、また次回以降の更新日に割り当てをするのだ。
 
   ◇
 
使いはじめて、今年でまだ2年であるが、私には欠かせない手帳となったリド・ミニプランナ。
この手帳の蛇腹の俯瞰性は、私のプロジェクト管理には欠かせない重要な要素となっている。
 
予定を書き込む手帳は、管理を一元化するためにも、絶対に一冊に絞った方がよい。
しかし、プロジェクト管理に手帳を活用する場合、思い切ってプロジェクト毎に手帳を割り当てる方が、使いやすいのではと実感している。
 
定価500円弱の手帳であるが、使いこなしは無限に広がる手帳である。
モールスキン・ダイアリを買って、使わなくなってしまったら少しもったいない気がするが、500円弱の投資ならば、まだ、自分に合わなくても、ショックは少ない。
 
ぜひ、管理人としてはオススメの手帳であるので、興味のある方は、ぜひ一度使ってもらいたい手帳である。
 
(07/11/25)



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