昨年、２００６年末のことになるが、１２月２３日付け日経新聞の土曜版、Ｎｉｋｋｅｉプラス１に、使い終わった手帳の活用をテーマにした記事が掲載されていた。

なかなか興味深いテーマだったので、今回はその記事の紹介と、便乗して、私の使い終わった手帳の活用術を紹介したい。

 

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まずは、記事の中に登場されている方の一人、実務教育出版の「受験ジャーナル｣編集長、飯川氏の活用法。

 

社会人になって２５年間に自分で決めた記念日を、翌年の手帳に書き写しているとのこと。

この記念日というのが、普通の記念日ではなく、誰かに初めて会った日や、過去に失敗をした日を設定しているとのこと。

こうすることで、人脈をキープし、また、過去の失敗を繰り返さないようにしているとのこと。

 

要は、記念日として引き継いでいる情報はインデックス部分で、実データは自分の頭の中。

忘れてしまったものは、過去の手帳を探るという手法らしい。

 

記念日の数が増えすぎると、手帳を見ても何のことやら？となりかねないが、インデックス部分だけ、実データと分離して引き継ぐ手法は面白いと思った。

 

 

二人目は、博報堂ＤＹメディアパートナーズ主任研究員の榊原氏。

この方は、最近よく目にする。

手帳・メモ・ノート２００％活用ブックを「本のページ」で紹介したときに、私が一番面白いと思った方だったので、あああの人とすぐに一致した。

 

ちなみに、能率手帳のサイトでも登場されていた。

http://bt.jmam.co.jp/koyomi/haiken/interview39.shtml

 

榊原氏は手帳を日記と位置づけ、その時の気分も記入しているとのこと。

こうした手帳を振り返ることで、過去の出来事だけでなく気分まで思い出せるようにしているとのこと。

 

その当時、自分が何を考えていたのか思い出すことは、次の発想のネタにつながることも多いので、私も手帳ではないが、モールスキンの日記にその時の気分を書き込むことにしてみよう。

 

 

あと、記事の中にある、伊東屋本店の小山氏のコメント。

「手帳は仕事より、個人生活のツールとしての比重が高まっている」とのこと。

この言葉は、手帳を楽しく使う上でのキーワードになると思った。

 

私自信、手帳の活用は仕事よりもプライベートをいかに充実させるかに重点を置いている。

なので、手帳にあれこれ書き込むのが楽しいのだ。

 

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最後に、私の「過去の手帳」活用法を紹介したい。

 

私の場合、過去の手帳で使用する頻度が高いのは、過去２年分。

利用法は、月初に月間の予定の大枠を決める時に、前年同時期の予定を確認している。

ものによっては、前々年まで遡ってプランの参考にすることがあるため、２年分は、書斎ですぐに参照できるようにＢＲＥＥのシステム手帳に挟んでいる。

 

ちなみに、こうした過去の手帳から、毎年、定期的に行う必要があるもの、例えば税金関係の手続きや、各種申請の準備などは、別途、年間定例行事としてまとめている。

 

 

あと、過去のデータが役に立つのが、行事に関連する情報だ。

旅行の準備などがこれに当たる。

 

例えば海外に行く場合、いつ頃から何を準備したという情報は、その当時の手帳に書き込んでいる。

なので、類似したプロジェクトがある場合、その先例を探して今回の計画立案の参考にするのだ。

 

この時、あとから気が付いたことを手帳に追記しておくことが大切。

この「追加の書き込み」が、後で役に立つのだ。

 

例えば運動会で考えてみる。

お弁当を作るのに、ご飯を何合炊いて、どういう具でオニギリを作ったという記録をメモしておく。

この情報を記録しておくだけでも、翌年の運動会の準備の参考になるであろう。

 

しかし、さらに一歩進んで、運動会が終わったあと、オニギリの量が多かったとか少なかった、具は何が人気があったとかをメモに書き加えておく。

この後から書き加えた情報こそが、翌年の準備の時に生きてくる。

 

書き込んだ情報により、次のアクションは改善を反映できるからだ。

 

これをＰＤＣＡサイクルに当てはめてみると、何を準備したかの情報をメモするのは、Ｐ（プラン）の記録。

加えて、Ｃ（チェック）として結果を記録する工程を取りいれることで、次回のＡ（アクション）立案時は、書き込みをした過去の手帳を参照・活用するのだ。

 

こうして、手帳の活用をＰＤＣＡサイクルに乗せることができれば、過去の情報は一つの財産になるであろう。

 

（07/01/07）