今年も、熱い手帳シーズンがやってきた。
みなさんはもう、来年の手帳は入手されたであろうか?
昨年と同じく、いつも行っている文具店の手帳売場の調査に出かけてみた。
今年の調査地点は、伊東屋、ハンズ、ロフト、丸善。
以下、その結果を順次紹介していきたい。
■伊東屋本店
ここは、なぜか私が使っているサザビーの製品を全く置いていないのだが、わたしの手帳シーズンのスタートは、この銀座本店から始まる。
一つには、この時期にスタートするカレンダーフェアがあるのだが、伊東屋に行けば、今まで知らなかった外国製の手帳などに巡り会えることができるからだ。
やはり、色々な意味で日本一の文具店というだけあり、品揃えは他を圧倒する貫禄がある。
今年は、この伊東屋に大きな変化があった。
システム手帳と綴じ手帳の売場フロアが分離してしまったのだ。
4階がシステム手帳、5階が綴じ手帳のフロアになっていた。
4階がシックにリニューアルされていたとのことで、それも楽しみの一つにしていたのだが、最初4階まで階段を上りきった時に、???、4階を飛ばしたのかな?と一瞬わけがわからなくなってしまった。
4階改装後、初訪問なので、改装時にシステム手帳売場が4階になったのかどうかは不明。
手帳シーズンが終わったら、また確認しにいってみようと思う。
昨年は、同じフロアで、綴じ手帳エリアにシステム手帳売場は圧倒されている感があったのだが、こうしてフロアが分かれてみると、かなりの人がシステム手帳売場にいることがわかる。
クマガイ本などの影響で、システム手帳人気が復活したのか?
舘神さんの本も、このフロアの入り口のところに置いてあった。
モールスキンやクレーヌフォンティーヌなどのオシャレなノート類も、この4階の取り扱いになっている。
この4階のフロアで、驚いたことがもう一つ。
実は、今回、伊東屋は2回に分けて訪問してみたのだが、4、5日後にもう一度訪問してみると、雰囲気が全く変わっていた。
リフィルをディスプレイ販売している棚が、今まで低いものだったのが、天井までのパイプを使った、結構背丈のあるものに変わっていたのだ。
多分、平日の閉店後、手帳メーカーの営業が狩り出されて、模様替えをしたのであろうが、リフィルの種類が、結構増えていたのにビックリ。
ますます充実という感じである。
伊東屋のリフィル売場の魅力は、種類の豊富さに加え、きちんと見本が置いてあり中身が確認できることだ。
今年も、このスタイルはしっかりと踏襲されていたので、迷っている候補があったら、伊東屋なら見本が置いてあるかもしれない。
また、別コラムで紹介を予定しているが、わたしは伊東屋でKnoxの年間12カ月が一枚(三つ折)になったリフィルを購入した。
一方、5階は全フロアが綴じ手帳売場。
昨年同様の熱気があふれ返っている。
システム手帳とフロアが分かれてはっきりしたのだが、システム手帳売場は、40前後の人が圧倒的に多いが、綴じ手帳はお年寄りから若いOLまで、年齢構成のばらつきがあまりないような気がする。
ただ、OLは奥の能率手帳コーナーにはあまりいなかったような気がするが・・・。
モールスキンのダイアリは、4階ではなく、この5階に置いてある。
最初、4階にモールスキンが大量に置いてあるのに、ダイアリが一冊もなかったので、ひょっとして完売?
チョッとあせったが、5階に上がると、大量とはいかないが、まだ置いてあった。
ディスプレイの関係か今年は、少し店頭に出して、売れたらまた補充している様子。
わたしもこちらで、モールスキンのポケットダイアリを購入。
帰りに店頭を見ると、写真のように、しっかりとフロア案内がしてあった。
■伊東屋渋谷店
銀座から渋谷に移動するときは地下鉄の銀座線を利用するのだが、この銀座線、先頭の方から改札を出ると、いきなり伊東屋になる。
なので、本店からの帰りに銀座線を利用すると、あれだけ本店で文具三昧したにも関わらず、この渋谷店にも寄ってしまうから不思議だ。
渋谷店の手帳売場は、本当に改札をぬけた正面に設けられていた。
(結構、小さい売場)
■渋谷ロフト
昨年との大きな違いは、地下にフロアに文具フロアが移ったことだろう。
昨年は綴じ手帳売場だけ分離して2階に特設会場が設けられていたが、今年は、地下の文具売場に手帳コーナーが設けられていた。
当然といえば当然だが、伊東屋と客層がちがうので、若い人が好みそうなデザインがポップな手帳が数多く揃えられている。
あと、最近、何かにつけ話題の多い「ほぼ日手帳」が、このロフトでしか買えないということ。
わたしが行った時には、まだ大量に全色、山のように積んであった。
昨年末、家族が急に「ほぼ日」が欲しいと言い出したとき、広島ロフトにいってみたら、色があまり残っていなかったので、ほぼ日を狙っている人は、早めに好みの色を入手しておいた方がよいかも。
モールスキンダイアリは、伊東屋よりこちらの方が店頭に並んでいる数は多かった。
システム手帳のリフィルはファイロファックスと迷ったが、結局いつもと同じサザビーの月間見開きマンスリータイプを、昨年と同じく、この渋谷ロフトで購入した。
あと、家族に頼まれていた「ほぼ日」のサーモン色もこちらで購入。
今回の渋谷ロフトの注目点は、ファイロファックスの限定品、「fILE OF FACTS」が、ポンと展示してあったこと。
伊東屋では厳かにガラスケース展示だったので、実際に手にしてみたい方は、この渋谷ロフトのシステム手帳売場が狙い目かも。
加えて、ポーターとレシーフのコラボレーションのモールスキンカバー(縦型のレポータという種類専用)が、袋に入った状態ではあるが、モールスキンのコーナーに置いてあり、実際に手に取って見ることができる。
年々、ロフトの手帳売場は増殖しているような気がする。
■東急ハンズ渋谷店
久しぶりに行ってみてビックリ。
あまりにも手帳売場に人がいなかったからだ。
とくにロフトに先に行って、こちらに来ると、余計にそう感じてしまう。
昔は、渋谷に出たときは、ロフトに寄らなくてもハンズは必ず寄っていたが、いまはロフトは寄ってもハンズに寄らないというパタンが多い。
綴じ手帳は確認していないが、システム手帳のリフィルの種類は、ロフトとそんなに大差はない様子だったので、ゆっくり静かに選びたい時は、ハンズの方がいいかも。
夏ごろ、わたしの使っているサザビーのリフィルが赤札で売られていたので、今年は取り扱いがないかな?と思ったが、ちゃんと2006年版も置いてあったので安心。
こちらのお店は、サザビーのバインダが充実しているので、やはり取り扱いは続けてくれるのだろう。
個人的には、手帳売場にたどり着くまでに、長い時間エレベータを待ったり、いつも出口がわからなくなるあの建物構造に面倒くさくなったのが、人が少なくなった大きな原因のような気がする。
■東急ハンズ新宿店
こちらは、渋谷と違って、いつもどおりの活況。
不思議なのは、同じハンズでも渋谷店はサザビーの取り扱いが充実しているのに、新宿店は、ほとんど取り扱いがないこと。(昔はたくさん置いてあったのに・・・)
その代わりといってはなんだが、アシュフォードが昔のサザビーの地位を新宿店では奪ってしまったような気がする。
展示スペースをみても、アシュフォード製品が良い場所を占領している。
リフィルの種類は、渋谷店と大差はないような気がした。
新宿店の特徴としては、何といってもフランクリンの取り扱いがとても多いことだ。
リフィルはもちろん、バインダの種類がとても多い。デザイン面が強調された製品も展示されていたので、フランクリンファンにとっては選ぶ範囲が増えて嬉しいかも。
モールスキンダイアリは、伊東屋と同じ程度の数が並んでいた。
■丸善本店
4階の万年筆売場の向かいに、手帳売場が設けられていた。
場所柄、こちらの取り扱いはビジネスパーソン向けの製品に絞られている。
そのせいか、売場の華やかさがなく、とても落ち着いた雰囲気。
ちょうど、渋谷ロフトの対極にあるイメージだ。
こちらの特徴としては、ハンズの新宿店同様にフランクリンの取り扱いが充実していること。
モールスキンのダイアリもまだ、けっこうな数が残っていた。
ところで、以前、コラムや掲示板でも触れたが、ここの文具売場、モールスキンのボラントという、薄いのが三冊セットになったやつが面白い。
3冊セットを分解して、一冊だけをラッピングして、普通の厚いモールスキン一冊分の値段が付いているものが、店頭にあると紹介したが、何と今回訪問した時も、まだあった。
それ以上に驚いたのは、今までは大きいもの一冊だけだったのが、今度は小さいタイプのやつが、同じように一冊ずつラッピングされたものが3冊、その一つ一つに、厚い普通のモールスキンと同じ値段が付けられていた。
こうなると、間違いではなくそう思いこんでいるとしか思えない。
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以上、このような感じで、いつも行っている文具店の手帳売場を回ってみた。
どの売場でも、みなさん真剣に来年の手帳を選んでいる姿が見られた。
手帳ファンにとっては、まさに至福の季節である。
あくまで手帳はツールであり、それをどのように活用するかは、使う人しだいだが、どうせ使うなら、ぜひお気に入りの一冊を手に入れ、楽しく使いたいものだ。
後になればなるほど、品切れ等で選択肢が少なくなってくる。
まだ、来年の手帳を選んでいない方、お気に入りの一冊は、お早めにどうぞ。
(05/10/22)
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