手帳のページ

■手帳とカバンのホームペーヂ
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 38   ■ロディア考
 
前回のモールスキンに続いて今回はロディア。
東急ハンズやロフトに行くと、たくさんのメモやノートが置いてある。
カラフルなものやモノトーンの落着いたものなど、行くたびに眺めていても飽きない。
でも、そんなにたくさんあるメモパッドの中でもわたしにとってRHODIAは別格の存在。
 
このオレンジの魅力について今回はチョッと考えてみたい。
 
ロディアは1920年、フランス第2の都市リヨンで産声をあげたヴェリヤック兄弟社がルーツである。
リヨンを流れるローヌ川からブランド名の「ロディア」が名付けれる。そして、ヴェリヤック兄弟の絆を表すマークとして2本のモミの木が採用され、これは現在まで受け継がれている。
 
ロディアの魅力については非常に多くのものがあるが、わたしにとっての一番はデザインである。とにかくあのオレンジがカッコいい。
ロディアのように持つ者を満足させる美しいデザインは、モノを所有する喜びを感じさせてくれる。
 
これに加えての高機能。
良質な用紙、表紙の撥水加工、表紙の3本の折り目によるジャストサイズの折り返し、切り取りやすいマイクロカット加工、裏面の芯紙、多様なサイズ・・・。
高機能とデザインの融合が、このロディアというメモの中で実現している。
 
わたしの、ロディアの用途は主としてアクティブなメモ&TODOである。
すなわち、さっと取り出してさっと記入できるメモ。
これまでも手帳のページで何度も書いてきたことだが、手帳としてシステム手帳をずっと愛用してきたが、システム手帳でのメモは俊敏さに欠けるとずっと思っていた。
この状態を解決すべくわたしの前に現れたのがロディアであった。
 
カバンの外ポケットや洋服のポケットに忍ばせておけば、お買い物の途中で見つけた情報や、街中で見つけた面白いことなど、サッと取り出してメモすることができる。
そして、人前にロディアを出すことが何となく優越感を感じられるのも幸せだ。
 
他人に何かを説明書きするときも、ロディアに書いたものをマイクロカットにそって、サッと切り取って渡すのも、ある種の快感を覚える。
また、使い込まれたロディアの、マイクロカットの美しい切断面を眺める快感は、他のメモでは味わうことができない。
 
街中で収集した情報で、保存価値のあるものは、自宅に戻って切り離したあとシステム手帳やモールスキンに貼り付けてストックする。
わたしの手帳術にとって、ロディアは欠かせないツールの一つとなっている。
 
 
人前にロディアを出すことに優越感を感じると書いたが、それに相反する魅力として多くのカバーが用意されていることもロディアのもう一つの魅力である。
 
革製のものを始め、わたしのお気に入りの吉田カバンのPORTERのものまで実に多くのブランドや工房から様々なデザインのものが用意されている。
こうしたカバーと組み合わせることで、裸のロディアとはまた別の使い方を楽しむことができる。
特にカバーを装着するとポケットが付いている場合が多いので、ちぎったメモやポストイットを挟んでおけるのは便利だ。
 
以前はロディアを入手しようと思ったら、街中の大きなお店に行かないと手に入りにくかったが、最近は近所の雑貨屋などでも見かけるようになった。
「ロディア」をキーワードに設定して検索してみると、文具以外のテーマを取り上げた個人のサイトなども多くヒットするようになった。
ロディアユーザーの裾野が広がってきているのであろう。
色々な立場の方の、様々なロディア活用法を見ていくのも、最近のロディアの別の楽しみ方でもある。



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