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■手帳とカバンのホームペーヂ
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 37   ■モールスキン考
 
最近の一番のお気に入りのモールスキン。
一度きちんと整理しておきたいと思っていた。
 
この手帳、以前からハンズに行くたびに気になっていた。
真っ黒い表紙にカラフルな帯が付いたものや、表紙自体がグリーンや紫の派手なものある。
いずれにも特徴的なラバーバンドが装着されている。
 
手帳の脇の説明書きを見ると、
「元々はフランスで作られ、200年近い歴史をもつモールスキン。ゴッホやマティス、ヘミングウェイなどの世界的に有名な画家や作家に愛用され、ゴッホの『ひまわり』がこのノートから生まれた話は特に有名」
というようなことが書いてあった。
 
なにやら意味深な説明書きである。
なぜ、こんな有名なアーティストたちがこの手帳を使っていたのだろう?
疑問に思い、サイトなど色々とで調べてみると、映画などの小道具でも使われているようだ。
一番有名なのは、「インディージョーンズ・最後の聖戦」。
ちょうどTV放映があったので注意して見てみると、ハリソンフォードが確かにモールスキンを手にしていた。
 
色々と調べたりしながら、いつも心の片隅にあったモールスキン。
ハンズの文具フロアに行くたびに手にとってながめていたのだが、定価を見ると1,500円とある。
使ってみたいが、ただの手帳に1,500円である。高いというのが正直なところだった。
そんな状態が数年続いていたのだが、この3月にひょんなことから3冊購入した。
実際に手にして、モールスキンの虜になってしまった。
 
 
 
ここで、ちょっとモールスキンについてのおさらい。
 
手帳の中の罫線の種類から分類すると、無地の「プレーン」、横罫の「ルールド」、方眼の「スクエア」がある。紙の質感は淡いクリーム色で罫線の印刷はグレー系。
ロディアと比較すると落着いた感じがする。
これらの裏表紙の内側には、モールスキンのもう一つの特徴であるポケットが付いている。
 
また、形状から分類してみると次の種類がある。
 
■メモポケッツ
これは、ノートではないが、もう一つのモールスキンの魅力を広げる逸品である。
厚手の紙でできた6つのポケットが装着されていて、名刺やカードを入れたり、レシートを保管したり、用途は無限に広がる。
 
わたしは、このメモポケッツを旅行の時の切符ケースとして活用している。
行きと帰りを分類して収納することも出来るし、乗換えする時もポケットがたくさんあるので、きちんと整理して収納することが出来る。
その他、チケットの半券などの旅の思い出もこのポケットに収納。
 
■インフォブック
このノートは特に『旅』を意識した形状になっている。横罫線で、『BED・FOOD・PEOPLE・SIGHTS・FACILITIES』という5つのインデックスがついている。
旅行中の出来事を項目別(ベッド、食事、人、景色、施設)に記録することが出来る。
 
わたしは1冊購入したが、まだおろしていない。
早く旅行に行く時に使ってみたいと思っている。
 
■スケッチ
厚口のスケッチ用紙が綴じ込まれ、タイトルどおりスケッチ用のノート手帳として作り込まれている。
こんな、小さなスケッチブックをもって、ぷらっと旅に出るのも楽しいかもしれない。
 
■アドレスブック
横罫線に、A〜Zまでのインデックスが付いた住所録。
中身は罫線だけで、項目の設定が無いので、住所録以外にも、A〜Zの項目を利用した分類ノートとしての活用もできる。
 
■ジャパニーズポケットアルバム
蛇腹タイプの手帳。
厚い紙を使用しているので、アルバム的な使いかたなど、用途は色々工夫できそう。
なんだか、贅沢な一冊である。
 
 
あと、ダイアリーや新作でストーリーボードや音楽の五線紙が印刷されたミュージックブックも追加されたと、雑誌等でも紹介されている。
 
これだけでも、かなりの種類だが、代表的なものには大きさもラージサイズとポケットが用意されていて用途は無限大に広がる。
 
 
<使う喜びを教えてくれる手帳>
実際にモールスキンを使い始めたのは、方眼のスクエアからだった。
元々、記入するところを選ばない方眼が好きということもあって、選択は悩まなかった。
使用目的を色々と考え、「旅とグルメの手帳」として使うことに。
いまでは、街遊びには常に携帯。
以前meadが担っていた街遊びマスターは、すっかりモールスキンに移ってしまった。
 
固い表紙が、外出先での記入をとても容易にしてくれる。紙の質も悪くない。
使い始めにラバーバンドを「パチン」と外して記入するのが、一つの儀式のようで心地よい。
 
また、ある程度の書き込みが溜まってきたので、それをパラパラと見返すのがまた楽しい。
情報源としてだけでなく、過去の書き込みから、また新たな閃きが生み出されて記入する。
とにかく、書き込むことが楽しくなる手帳である。
 
すっかり、モールスキンの虜になってしまったわたしは、来年2005年の日記もモールスキンでいくことにした。
日記用ということで、選んだのはルールド。
ダイアリーもかなり迷ったが、一日の記入分量にかなりの差があるので、分量調整が可能なルールドにした。
 
片岡義男の「文房具を買いに」でも、このモールスキンは一番最初に紹介されている。氏は月1冊ペースで使い込んでいるとのこと。
さすがにそこまでのハイペースで書き込むことは、わたしには無理だが、自分の人生の履歴が、モールスキンの中に残されていくことをイメージしながら、この手帳を使っている。
 
(2004/09/26)



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