写真のシステム手帳は、わたしがはじめて購入したシステム手帳だ。
学生時代に購入して、就職してからも4年近く使い込み、なかなかいい雰囲気をかもし出している。
ぱっと見、あのブランド風。果たしてその正体は・・・。
最近は見かけなくなったが、その昔、台湾や韓国などのNIES(ニーズ諸国)の製品を扱うニーズショップなるものがあった。
ハングル文字のインスタントラーメンなどを安売りしていた店である。近所にできたので、冷やかしでのぞいてみたら、文房具の棚に箱に入ったこの手帳が1冊だけ置いてあった。
正直、その当時わたしはシステム手帳なるものがどのようなものかよく知らなかった。雑誌などで紹介されているものは多分、2,3万円はしたと思う。
とてもその当時のわたしが手を出せるものではなかった。
「システム手帳=高そうな手帳」という認識しかなかったと思う。
そんな状況で、この手帳の値札を見ると3,000円もしない値札が付いていた。
今では、ハンズなどでも合成皮革のシステム帳は安いもので2千円前後から置いてあるが、その当時3,000円でシステム手帳が買えるなど、信じられないことであった。
(たぶんその気で探せばいくらでもあったのであろうが・・・)
一方、その当時のわたしは、「手帳ごときに3,000円も出せるか!」というのも正直な気持ちであった。
棚の前でしばらく悩んだ末に、わたしはこのシステム手帳を購入した。
大学2年の12月のことだった。
リフィルは自分で日付けを書き込むタイプのカレンダーやメモ、アドレスも一式添付しており、今思えば、システム手帳トライアルキットみたいな感じであった。
その前年に、はじめて文具屋で綴じ手帳をきちんと選んで購入して、ある程度手帳の使い方に興味をもった状態で、このシステム手帳を購入したことは結果としてよかっとと思う。
あれこれ自分でリフィルの使い方を考えながら使うのが楽しかったし、ワープロを購入してからは、自分でリフィルを作ってみたりもした。
とくに不具合を起こすこともなかったこの手帳は結局、6年近く現役で活躍した。(今はストック情報を綴じるバインダとして活用)
就職活動のスケジュール管理や面接情報の管理などもこの手帳が活躍した。
就職してからも、いつもこの手帳を片手に仕事をしていた。
あとで聞いたのだが、わたしの周りにはあまりシステム手帳をつかう人がおらず、このシステム手帳はいろいろな人の印象に残っていたらしい。
前の会社で同期入社だったY君など、彼女にお誕生日プレゼントに何が欲しいかと尋ねられ「ねこJみたいなシステム手帳が欲しい」とねだったらしい。
まさに隣の芝生は・・・の世界である。
でも、あらためてよく見ると、この手帳ってファイロファックス?
(fの刻印はありません。念のため(笑))
(04/01/26)
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