手帳のページ

■手帳とカバンのホームペーヂ
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 11   ■手帳の選び方A〜手帳の種類あれこれ
 
 前回、手帳選びのポイントとして、スケジュール欄に、どんな情報を書き込んでいくのか、ボリュームやサイクルを、まず整理して、その条件を満たすスケジュール欄のある手帳を選ぶということが一つのポイントと書きました。(スケジュール欄の種類については、また、一つの項目として取り上げていきます)
 今回は、もう一つの大きなポイントである、手帳本体の種類について取り上げてみます。
 
 手帳の種類と聞いてみなさんはどのようなものを思い浮かべますか?
 
・システム手帳(ミニ5穴、ミニ6穴、ナロー、バイブル、A5サイズ等)
・システムダイアリー(SD)
・フランクリンプランナー
・超整理手帳
・能率手帳などの、いわゆる普通の綴じ手帳
・sazabyなどの、革カバー使いまわし、中身交換系の綴じ手帳
・Palm、ザウルスなどPDA
・WEBやイントラネット上のスケジューラー
 
 わたしが、ざっと思いつくものを書き並べてみました。
 
 これだけをみても、手帳の種類って色々ありますよね。
 わたしの周りを見ても、使っている手帳は「アナログ派」、「デジタル派」、両方共用の「デジタル・アナログ ハイブリッド派」と、バラバラです。
 
 ここで、それぞれの手帳の特徴を整理してみましょう。
 
【PDA、スケジューラー等デジタル系】
メリット:
PCとのデータ連携がしやすい。SORTや抽出処理が早い。検索性が高い。バックアップが取りやすい。アラーム機能がある。周りから見ていてかっこいい。
デメリット:
入力に手間がかかる。電話メモ等、早く書く場合に対応できない。一覧性が低い(パラパラとめくるような検索ができない)。値段が高い。落としたら最後(機械なので)。
 
▼PDAの一覧性を解決する方法にはまだお目にかかったことはないですが、速記性を補う方法としてはメモが一緒にセットできるPDAケースを利用されている方をよく見かけます。
 
【システム手帳、SD、フランクリンプランナー等リフィル活用系】
メリット:
好みや目的にあわせてカスタマイズしやすい。リフィルをカードイメージで活用できる。
デメリット:
重たい。持ち運びに不便。PCからの印刷をそのまま利用しにくい。
 
▼記入量や収納量を抑えることができるのならば、これまでのバイブルサイズと比較してスリムで軽いKNOXBRAINのナローサイズや、ミニサイズを利用することで、重たさを解消することができます。
 
【超整理手帳】
メリット:
蛇腹を広げることによる一覧性。「A4横四つ折り」規格で、PCからの印刷をそのまま利用しやすい。(折り目は考慮する必要があるが)
デメリット:
量が増えると蛇腹シートがバラバラになりやすい。サイズが中途半端。
 
▼超整理手帳はわたし自身が使ったことがないのに加え、周りにもユーザーがいないので情報不足です。野口先生のHP(http://www.noguchi.co.jp/)のBBSではユーザーの活発な情報交換が行われています。
 
【綴じ手帳】
メリット:
軽くて持ち運びに便利。ポケットに入る。安い。
デメリット:
記入したものの並び替えができない。固定式でカスタマイズしにくい。情報が単年度で完結(必要があれば転記しなくてはならない)
 
▼西村晃氏や福島哲史氏が「綴じ手帳+ポストイット」の組合せを活用することで、綴じ手帳にカスタマイズ性を持たせる方法を提唱されています。
 
 
 本や雑誌の手帳特集などにのっていた、それぞれの手帳のメリット、デメリットの代表的なものを書き出してみました。
 紙面の都合上、雑誌などでは、「PDA等デジタル系 VS アナログ手帳系」の比較でまとめられていることが多いですが、アナログ手帳だけでも実に多くの種類があり、それぞれの特徴を持っています。
 
 ここでの基本も、手帳でどのような情報を書き込んでいくのか、そのボリュームやサイクルを、自分の仕事を分析して、まず把握することが大切だと思います。
 あと、これらに加え、どのようなシーンで使うことが多いかを想定してみることが重要なポイントになるのではないでしょうか。
 
 仕事が、デスクワーク中心か、打ち合わせや営業等で外に出ることが多いのか、出先から連絡することが多いのか、取材などで急いで書くことが求められるか・・・、いろいろなシーンが想定されます。
 例えば、営業で外に出ることが多いのであれば、かさばるシステム手帳より、綴じ手帳の方が使いやすいでしょう。
 しかし、ストック情報を多く参照する必要があれば、システム手帳の方が便利ということもあると思います。
 また、企画立案等の非定型業務が多い方は、メモ欄の充実したものや、大判でアイデアの書き込みがしやすいものが良いかもしれません。
 
 管理する情報と、使うシーンの組み合わせにより、手帳の形式やサイズはおのずと決まってくると思います。
 手帳で、どのような情報を管理し、それをどのようなシーンで活用するのか、自分の行動パターンを、まず振り返ってみてはいかがでしょうか。
 
 ちなみに、日本能率協会マネジメントセンターのHPの中に「手帳診断」というコーナーがあります。いくつかの質問を選択していくだけで「あなたにぴったりの手帳は・・・」ということで、どういったタイプの手帳が向いているかたどり着けるようになっています。
 最後にたどり着く商品一覧は、当然、能率手帳の綴じ手帳になりますが、それを割り引いても結構参考になるコーナーだと思います。
 
手帳診断のアドレス→http://bt.jmam.co.jp/bizstyle/lookup/index.html
 
・参考文献:大勝文仁「差をつけるメモ術・手帳術」
 
(03/12/13)
 




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