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 105   ■ノート術D
 
前回は、ノートに記入する場合、必ず日付とともにナンバリングすると書いた。
今回は、その続きで、ナンバリングの活用例を示していきたい。
 
わたしは、元々ノートにナンバリングする習慣を持ち合わせていなかった。
ナンバリングを実施しはじめたのは、今年の四月にVol.6のノート使いはじめてからだ。
 
その時、採番はNo76からスタートした。
別にNo76が、わたしにとってのラッキーNoというわけでもないし、好きな番号というわけでもない。
でも、意味がある数字なのだ。
 
実は、このナンバリングの数字、エクセルで要件・TODO管理を行っていた時に振っていた連番の続きなのである。
前回紹介したとおり、エクセル1行に1案件(記入は、セル内で改行して入力していたので、本文の行数は20行近く入力されていたと思うが・・・)、管理する情報を入力していた。
 
この時、入力シートに行を追加して、追加のたびにNoをカウントアップしていた。
これと同時に、振ったNoをKeyに、目次を別シートに作成していた。
そして、定期的にこの目次をプリントアウトして、インデックスとしてノートに挟み込んで活用していたのだ。
 
この目次は、発生日、タイトル、中味のキーワード2〜3個を列記した簡単なものである。
完了案件には、完了日を入力すると共に、行に網掛けを付与しておいた。
 
このNoを継続することで、過去のエクセル情報とこれから先のノート情報に連続性をもたせることができると考えた。
このため、ナンバリングのスタートをNo74から開始したのだった。
 
ちなみに、このインデックスは、ノートで管理する情報についても入力し続けている。
 
時系列に情報管理を行うというのはすばらしいもので、ノートを繰るだけで、ほぼ100%に近い目的の情報への到達を実現してくれる。
 
しかし、問題は、ほんのたまにだが、情報が行方不明になってしまうことだ。
いったい、あの件をどこに記入したかを全く思い出せない状態が、年に数回は起きる。
 
そういうときに、「タイトル+2〜3個のキーワード」を入力していたものが役に立つ。エクセルの検索機能を活用するのだ。
記憶からふっとんだ情報にも、瞬時にアクセスすることができる。
 
 
ただ、正直なところ、情報をエクセル管理からノート管理に移したときに、インデックスを含めてエクセル入力を中止することを考えていた。
 
このとき、何か参考になる方法はないかと、過去の雑誌のノート術のスクラップ記事を眺めていた。
そして、目についたのが、「情報は一冊のノートにまとめなさい」の著者である奥野宣之氏のインタビュー記事。
 
その記事の中で、索引データをPC管理する手法が紹介されていた。
奥野氏はテキストエディタに1冊のノートを使い終わってから入力するとあった。
この記事が目に留まったので、エクセルでのインデックス管理を引き継ごうと思ったのだった。
使うソフトの種類は違うが、目的は同じだ。
 
私の場合、エクセルシートには2週間に一回程度の割合で入力するようにしている。
 
記憶に残る検索であれば、絶対にPCより時系列でアナログ検索する方が便利で早い。
しかし、記憶から吹っ飛び、本当に行方不明になってしまった情報の検索は、やはり電子データに勝るものはない。
そのための、電子インデックスの作成である。
 
   ◇
 
一方、電子データの検索以外に連番を振ることのメリットとしては、情報に絶対アドレスを付与できることがある。
むしろ、わたしのノート術の場合、こちらのメリットの方が大きいかもしれない。
 
これまで、ノート内での情報の所在を示す方法としては、日付で示すしかなかった。
 
たとえば、ある会議の事前メモノートを作成するとき、その場で自分が発言しようとする情報が、ノートの過去のペーヂに書いてあったとする。
このとき、従前であれば、会議の事前メモには「詳細はYYMMDDに詳細」と補記していた。
 
しかし、一日に数案件の記載がある場合がほとんどで、その日付のペーヂを開いた後、中味を確認しながら情報の再検索をしなければならなかった。
 
しかし、インデックスNoとしての連番を案件ごとに振っておけば、矢印を書いてその番号を記載するだけで、そこに目的の情報があることが一意に判別できる。
 
 
ちなみに、以前、TODOや要件はシステム手帳のリフィルに、一枚一案件で記入していると紹介したが、今年度になって、このリフィルにも連番を振っている。
このシステム手帳のリフィルに付与する連番は001から順番にメモ内でユニークになるように採番している。
 
そして、このリフィル内の情報をノートに示すときには、リフィル内の連番と意味するようにM(メモの頭文字)を付けて、「M001」とか「M034」などと記載。
 
同様に、リフィル内にノートの情報を記載するときは、「ノ089」とか「ノ125」などと頭にノートの意である「ノ」を付けている。
(最初は、Nとしようと思ったが、慌てているときはMと書き間違える恐れがあるため、こちらはカタカナにした)
 
このように、連番の前に情報を管理する簿冊を判別できる記号をつければ、複数のノート間でも、容易に情報の関連付けが可能となるのだ。
 
 
ハイパーリンクではないが、分散する情報の所在が一意に決まるというのは、ノートを活用して仕事を進めていく上で、本当に便利である。
情報に絶対アドレスを付与するだけで、情報間の連携がとてもスムーズになるので、ぜひ皆さんにも試して欲しい。
 
ちなみに、このやり方、かなりのお気に入りで、最近はプライベート用のノートにも導入して活用している。
 
(09/11/16)



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