お買物手帖
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 89   鉛筆補助軸「伊東屋×月光荘」
UPDATE:
2009/3/8 (Sun) 

鉛筆という筆記具は、削らなくては使えないということを無視すれば、構造がシンプルなゆえに、製品としての信頼性は非常に高い。
筆記具としては優等生だと思うのだが、そんな鉛筆を使うにあたって、なじめないことの一つに軸の細さがある。
丸や6角形と形はバラバラだが、その太さはそんなに変わらない。
 
万年筆を使い慣れてくると、太い軸でチカラをいれないでスルスルと書けるということが、どれだけ思考をアウトプットさせる助けになるかがわかる。
これを鉛筆で実現しようと思うと、チカラを入れないで書くというのは、鉛筆でも濃いくて柔らかい芯をつかえば可能だ。
しかし、太さだけは、どうしても鉛筆だけでは解決できないのだが、直接手に触れるものだけに、その感覚は大事だ。
 
そんな時、Webで、鉛筆使いの達人の記事をあれこれ探していると、オールアバウトの「男のこだわりグッズ」を連載している納富氏の記事が目についた。
 
http://allabout.co.jp/mensstyle/mensfashionitem/closeup/CU20080621A/
 
五十音オリジナルの鉛筆補助軸「ミミック」の紹介記事なのだが、ペンシルホルダを使うことで軸がちょうど良い太さになり、普通に鉛筆を持ち歩いて使えるようになったと紹介されていた。
 
これまで、鉛筆補助軸といえば短くなった鉛筆の長さを補完するグッズという概念しかなく、納富氏のいう太さをかえるという発想はなかった。
何か、わたしの頭の片隅にモヤモヤとしたものが浮かんでくる。
これは、何か企みを思いつく前兆だ。
 
このモヤモヤを形にすべく、さっそく、所有する鉛筆補助軸を机の上に並べてみる。
コレクションから出てきたのは、LYRAの木軸、伊東屋オリヂナルの木軸とラバータイプの3種類。
この中で、稼動しているのはLYLAのものだけで、まさに短くなった鉛筆の長さを補完する使い方をしていた。
 
ここで、鉛筆補助軸の形状に2種類あることに気が付く。
まず、木軸タイプのものは先に口金がついていて、そこに鉛筆をジョイントする形式。
なので、鉛筆の長さは補完できるが、太さはほとんど変わらない。
 
一方のタイプは、補助軸内部に鉛筆を格納するタイプ。
こちらは、あまり短くなっていない鉛筆に対しても使用することができ、伊東屋のラバータイプや五十音のミミックはこのタイプになる。
構造上、鉛筆を包むことになるため、補助軸は鉛筆本体より太いものとなる。
このタイプの補助軸を使えば、軸の太さの問題は解決できるのだ。
 
いろいろと調べてみると、包み込むタイプの補助軸、大抵は金属の本体に収納するタイプで、見た目があまりよろしくない。
ちなみに、ミミックはこの金属タイプのものをセルロイドでくるんだもので、強度が充分確保できたうえに、見た目もカッコイイと一石二鳥なのだが、なにせ値段が高い。
あとは、デザイン的に耐えうるのは、やはり伊東屋のラバータイプの補助軸。
こちらは、グッドデザイン賞も受賞しているだけあって、なかなか洗練されたデザインだと思う。
 
鉛筆の太さ変換器として、この伊東屋のラバータイプの補助軸を活用してみることにした。
 
そうなると、次に気になるのは鉛筆キャップ。
わたしは、自宅のペン立てに収納している鉛筆には全てキャップを付けている。
シャープペンシルやボールペンはペン先を下に向けて収納しているが、鉛筆は先を下に向けてペン立てに収納する人はあまりいないであろう。
尖った芯を上に向けた鉛筆は、ある意味、凶器である。
なので、キャップは必需品なのだ。
 
しかし、補助軸で握る部分を太くすると、通常のキャップは使えない。
ということで、いろいろと考えて思いついたのが、月光荘のオリヂナル鉛筆専用のキャップである。
ヌメ革製で、月光荘のマークが押し型されているやつだ。
 
ということで、先週、伊東屋にLamyのオレンヂを買いに銀座に出たついでに月光荘にも立ち寄ってみた。
ちなみに、初「月光荘」である。
地図で見て、遠そうだなと思っていたが、モンブランの銀座本店の角から少し入ったところだった。
 
まず、月光荘では一つ555円のキャップを4個入手。
キャップにしては中々のお値段であるが、ミミックより安いやという意味のない比較で納得。
そして、そのまま伊東屋に引き返して、サファリのオレンヂとあわせて、7Fでラバータイプの補助軸「黒」を入手。
すでに赤の補助軸は持っていたのだが、ヌメ革には黒の方が合うかなと思っての判断。
 
自宅に戻り、さっそくキャップと補助軸を組み合わせてみると、不思議なくらいにジャストフィット。
見た目も、なかなか良い。
これならば、自宅で使うだけでなく、ペンケースに忍ばせて外で使ってみてもいいかなと思った。
 
<参考 一本あたりの費用 934円>
月光荘オリヂナルヌメ革キャップ 555円
伊東屋オリヂナル鉛筆補助軸   379円






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