お買物手帖
■手帳とカバンのホームペーヂ

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 85   シャチハタの赤と黒
UPDATE:
2008/8/31 (Sun) 

仕事に欠かせないというか、使用頻度の高い事務用品の一つに印鑑がある。
わたしが使っている仕事用印鑑は3本。
 
2本は朱肉を使って押す、通常のハンコ。
一本は職場の引き出しの中、もう一本はオレンヂ色のケースに入れて、常にカバンの中に入れて持ち歩いている。
最後の一本は、シャチハタ印で、使用頻度からすると、圧倒的にこのシャチハタが勝っている。
職場の決裁は、全部、このシャチハタで行っているが、壊れることもなく確実に印影を紙に転写し続けてくれている。
 
元々、ハンコは朱肉で押す方が好きだと思っていた。
そんな私からみれば、シャチハタなどは、邪道である。
なので、社会人になってもシャチハタ印を買うことはなかった。
 
転職して、立場が上になると、それに比例して決裁の押印回数も増加していったが、回ってくる書類には、すべて朱肉を付けて押印していた。
朱肉を押すのが、万年筆にインキを吸入するのと同じく、一呼吸置く儀式のようなものと思っていたので、面倒くさいと感じることはなかった。
 
しかし、面倒くさいと感じなかった本当の理由は、単にシャチハタの便利さを知らなかっただけだったのだ。
 
   ◇
 
朱肉派のわたしが、シャチハタを使うようになったのは、出張時に印鑑を忘れたため。
そのため出張先で購入した印鑑が、シャチハタだった。
 
転職してしばらくしたころ、広島のリーがロイヤルホテルで外部の会議があった。
このときは、相手に参加を請われての立場だったため、交通費は相手さん持ちだった。
今ならば、こうした交通費支給ほとんどが銀行振り込みで、現金の受け渡しということはあまりないのだが、この当時は、まだ現金支給というケースも多く、受領印を持ってきてくださいと案内文書にあった。
 
新幹線のなかで、その日の会議で話すことを整理していて、念のため案内文書で話す時間を確認していたら、受領印を忘れたのに気が付いた。
なので、リーガロイヤルに向かう途中、本通の多山文具に立ち寄り、初めてシャチハタ印を購入してみたのだった。
 
これが、使ってみるととても便利。
朱肉を押すのが儀式などとは言っていられない。
もう、仕事中に朱肉を使ったハンコに戻ることはなかった。
 
   ◇
 
ただ、このシャチハタ印、使っていて便利なのだが、デザインが野暮ったいというか、美しくない。
黒色で、ビジネスで使うには、まあ、問題がないのだが、文房具としてみると、やはり物足りない。
しかし、黒いシャチハタしか見たことがなかったので、他の選択肢などは考えたこともなかったのだが、先日、広島ハンズで面白いものを発見したのだった。
 
シャチハタのキャップと本体カバーだけ、いろいろな色のものが着せ替えパーツとして売られているのだ。
値段を見ると、キャップが157円、本体カバーが262円。
色も、緑や赤など、結構な種類が用意されている。
 
まさに、わたしが求めていたものが、ポンと目の前に現れた状態だった。
早速、赤のキャップと本体カバーを購入。
せっかくなので、10数年ぶりにシャチハタ本体も新調することとした。
 
自宅に戻り、ワクワクしながらの着せ替え。
今までの、黒一色で野暮ったかったものが、急にシャープに見えるから不思議。
 
あと、ポイントが高いのは、見た目だけでなく、まわりに、同じものを持っている奴が一人もいないことだ。
ハンコ一つ押すのも楽しくなってくるから不思議だ。
小額投資で、かなり今までと違った雰囲気を楽しめることができるので、ぜひ、皆さんにもオススメしたい。
 
ちなみに、今まで職場で使っていたやつは、自宅での受領印として第二の人生を歩んでいる。
今度は、こちらのシャチハタも、赤以外の目立つ色に着せ替えしてみようと思っている。






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