くるくるくるま

線路で使う大型機械類の展示と試乗会(1990年)

あんあん

マルチプルタインバー  平成2年7月29日(日)に大磯保線区主催の「線路で使う大型機械類の展示と試乗会」に参加した。場所は東海道本線辻堂駅の北側で、このイベントは、マルチプルタイタンバー、大型モーターカー、レールスターという機械に乗ることができる。
 当日、僕は9時ごろに家を出発して、自転車で二宮駅に向った。二宮9時21分の普通電車に乗って、平塚まで行く。改札口で三浦君と待ち合わせ、その日は塾があるので荷物をコインロッカーに入れる。なんと200円もした。少々高いと思った。
 その後、切符を買って、9時44分の普通列車で辻堂に向かった。9時53分辻堂着。
 駅の北側に出て、少し歩くとすぐにイベント会場に着いた。目の前には、マルチプルタイタンバーと大型モーターカーが停まっていて、既に人が並んでいた。僕らは比較的空いていたマルチプルタイタンバー乗り場に並ぶ。

◎マルチプルタイタンバー
 略してMTT。僕たちが乗ったのはBM85121号機であった。この機械の働きは、レールの下の石を突き固め、列車が横揺れをしないように線路の段差を直すことだ。この機械は、深夜に使用されるため、ライトは8つも付いていた。
 僕たちが乗るときに、突如、マルチプルタイタンバーが故障してしまった。5分ぐらい保線区のおじさんが2人掛かりで修理をして、ようやく復旧した。
 車内は油臭い。引き出しがあり、そこに細々とした部品がたくさん入っていた。前面には、応急措置のマニュアルが貼ってあり、寒川神社の御守と鶴岡八幡宮のステッカーが貼ってあった。びっくりしたのは、クーラーが付いていることだ。蒸し暑いだろうと思っていたのに、とても涼しかった。
 運転方法は3つのペダルと1本のレバーをあれこれ動かして操作する。かなり揺れた。大磯保線区のマルチプルタイタンバーは、スイスのマルチ社製であった。

 マルチプルタイタンバーから降りて、次は大型モーターカーへ移動する。

◎大型モーターカー
 略してMC。このモーターカーは重さ12.8トンある。働きは機械の運搬だ。レールなら、10〜25メートル、また300トンまでの貨車を運ぶことができる。マルチプルタイタンバーと同様に寒川神社の御守と鶴岡八幡宮のステッカーが貼ってあった。車内にクーラーはなく、こちらは蒸し暑い。
 モーターカーは、主として線路保守用の機材を運搬するために使用する軌道モーターカーと軌道モーターカーに取り外し可能なロータリーを装備して、雪を線路外に投雪するモーターカーロータリーとがあるという。

 大型モーターカーから降りて、今度はレールスターに乗ってみる。

◎レールスター
 レールスターは、災害警備などで主に使用され、地震の直後や電車が走っていないときの夜中にレールを検査するときに使う。レールスターは、自転車のような乗り物で、2人で一緒にペダルをこぐ。これで1日かけて、東京駅から東海道本線をたどってどこまで行けるか実験してみたいと思った。

 レールスターから降りると、「お楽しみコーナー」へ行った。そこで試乗の「認定書」をもらう。アンケートに答えると、記念品ももらえた。記念品をもらって、三浦君はやや嬉しそうだった。ちなみに記念品とは、ペーパークラフトと電車の絵が描かれているゲームであった。
 このイベントでオレンジカードを購入すると、ミニレールの文鎮をもらえるので、1,000円のオレンジカードを1枚買った。三浦君は2枚も買っているので、文鎮を弟にあげるのかと聞くと、違うと言っていた。ミニレールの文鎮をもらって、HAPPYそうな三浦君であった。
 僕は、年末年始になると、よくデパートで売っている福袋のようなものを売っていたので、それを買ってみた。欲を出して最も重い袋を選んでみたが、まあまあの商品が入っていたので満足する。
 こうして、僕らはイベント会場を後にした。

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