すとり:?????? 登場キャラ:8名 |
(魔導騎士シン) 時間まであと2時間。ブツはどこだ〜〜(焦) (魔導騎士シン) 砂糖と小麦粉とベーキングパウダーとグラニュー糖とバターと味噌と生卵と牛乳はどこだ!? (魔導騎士シン) 時間内に帰らないと・・・(涙目) (アルビノの少年) あ〜・・・サトウサトウ、コム・・・コム・・キ? (魔導騎士シン) (少年とぶつかる)あうっと・・・ご、ごめん。よそ見してたよ・・・それじゃ!(走り出す) (アルビノの少年) あ〜あう・・・(シンのマントを掴んで泣き出す) (魔導騎士シン) (掴まれて体勢を崩して転ぶ)イデ〜ッ、ん〜どうしたんだい? (アルビノの少年) ぱぁ〜ぱ、ぱ〜ぱぁぁ!(<しっかり掴んだまま) (魔導騎士シン) え・・・・パパ??パパは僕じゃないよ・・・(汗汗) (アルビノの少年) あぁ〜ん、びえぇぇぇ!(<聞いちゃいない) (魔導騎士シン) あ〜よしよし、パパを探してあげるからね。お名前はなんていうのかな? (アルビノの少年) う・・・えぐ・・・。り・・リキ・・エル・・・ (魔導騎士シン) リキエル君か〜。パパとママのお名前とかどんなご洋服着てるかはわかる? (アルビノの少年) ぱぱ・・・・・・・・・うっ、うう・・・ぱぱ、ぱぱ〜〜(再び大泣き) (雑貨屋ミオ) あ…子供を泣かせてる!こら〜!(駆け寄る) (魔導騎士シン) ち・・・違うんだけどな・・・>泣かせてる (雑貨屋ミオ) どうしたのかな、ボク?このお兄ちゃんに何かされたのかな? (アルビノの少年) (ピタっと泣き止む)・・・・・・・・・。ダレ? (魔導騎士シン) ミオさん・・・それは酷いな(涙) (雑貨屋ミオ) だってねぇ…これだけ泣いてれば。一見誘拐犯…(ぼそ) (雑貨屋ミオ) 私はミオっていうのよ、よろしくね。 (魔導騎士シン) ・・・さいですか(引きつり笑) (リクィエル(=アルビノの少年)) ユーカイハンって何? (雑貨屋ミオ) 子供を遠くにつれて行っちゃうこわ〜い人のことよ。このお兄ちゃんはそうじゃないけどね。 (リクィエル) きゃはっ、ユーカイハン、ユーカイハン! (謎の声) …そ〜……そぉ〜〜…みぃ…そぉ〜 (雑貨屋ミオ) それで…どうして泣いてたの?>リクィエル (リクィエル) そ〜そぉ〜〜み〜そ〜♪(<真似) (魔導騎士シン) パパとママとはどこで逸れたのかな・・・この辺は人通りも多いしな (リクィエル) ・・・・・ぱぱ、いないの。 (謎の声) みぃぃぃぃぃぃそぉぉぉぉぉぉぉぉ!! (雑貨屋ミオ) パパいないの…それじゃ、ママは? (雑貨屋ミオ) み…みそ? (リクィエル) サトウ〜コム〜キ〜♪ (リクィエル) まま? なぁに〜、それ〜?? (魔導騎士シン) サトウさんっていうのかな・・・・? (謎の声) 味噌お〜遅いねぇ〜味噌〜(近くの樽がカタカタ動いている) (雑貨屋ミオ) さとう…砂糖かな?こむき…?突然どうしたのかしら、この子は; (リクィエル) たる〜、たるたるたる!(動いている樽に突進) (魔導騎士シン) 自分を生んでくれて育ててくれた人をパパとかママとか言うんだよ。おうちではパパママって言わないのかな。 (魔導騎士シン) なんか、ものすごく嫌な予感が・・・その樽に。 (謎の声) 砂糖と小麦粉とベーキングパウダーとグラニュー糖とバターと味噌と生卵と牛乳〜〜! (謎の声) クックック(樽は怪しげな妖気を放って転がっている) (リクィエル) サトウ、コムキ〜、ベークパウダ♪ グラヌ〜バタ〜♪ (リクィエル) ・・・・・・・えいっ!(樽を突き飛ばす) (魔導騎士シン) その挙動不信な行動と誰が聞いても聞き間違えない声は・・・・まさかっ (謎の声) (樽は粉々に砕け散ったが中には何もない) (雑貨屋ミオ) な…なんなの?! (謎の声) 挙動不審とは失礼な!(次は近くの木箱の中から声がする) (魔導騎士シン) やっ、やはり貴方は・・・貴方様は!! (謎の声) と言う訳でさらにマンドラゴラと人面樹と世界中の葉追加。(箱からお金が出てくる) (リクィエル) アナタサマはぁ〜? (リクィエル) わ〜い、キラキラだぁ〜。(お金を手に取る) (謎の声) あ……まあ良いや、この子に取られた分のお金はシンの財布から出して置くこと。良いね。クックック(箱が怪しく光る) (魔導騎士シン) ガーーーン!ってその前にこの子の保護者を一緒に探してくださいよ・・・ (謎の声) 保護者はそのうち見つかるんじゃない?よっと!(箱から出てくる) (王子) 待ちぼうけって言葉があるじゃないか。(意味違) (リクィエル) ね、おかいものするの? (雑貨屋ミオ) あら、王子さまでしたか。お買い物ならお付き合いしましょうか? (魔導騎士シン) うん、お買い物するよ。そうだ、ミオさんところに材料売ってなかったっけ? (リクィエル) タルにんげんだぁ〜〜(<何か感心しているらしい) (王子) 樽転がし人間だぁ〜(妙な対抗心) (リクィエル) タルころがしじゃないもん!(さらに対抗) (雑貨屋ミオ) お菓子の材料ならたくさんありますよ。自分も作るし。 (王子) 僕だって最終的には箱だよ!(ムキになる) (リクィエル) じゃ、ハコにんげんだね〜 (リクィエル) お菓子?!(目が輝く) (王子) あ、そうそう…ミオさんのところはアイテムの買い取りしてる?ちょっとどこかのお店に売ろうとしてる物があるんだ。 (魔導騎士シン) 砂糖と小麦粉とベーキングパウダーとグラニュー糖とバターと味噌と生卵と牛乳とマンドラゴラと人面樹と世界中の葉ってあります?>ミオさん (雑貨屋ミオ) アイテムの買い取りですか?一応してますけど、物によるかなぁ… (雑貨屋ミオ) マンドラゴラ以下の物はないです;マニアックな…。おまじない屋さんかなにかに行ったらあるんじゃないですか? (リクィエル) オマジナイ? それ、聞いたことある〜 (王子) 禁断の召喚魔法が載った本の「最強召喚術666」とレベル測定器の「チェック君」って言う物。 (魔導騎士シン) おまじない屋さんか・・・・行ってみるかな。ちょっと行ってきます。 (雑貨屋ミオ) 召喚魔法の本とレベル測定器…。う〜ん、ちょっと難しいですね; (王子) 「最強召喚術666」は素人でも強い召喚銃を666種類呼び出せるって言う便利な本なんだよ!あとレベル測定器は使うと相手のレベルが見れるわけ。 (王子) チェック君を使ってみせよう。このボタンを押すだけワンタッチ☆ (チェック君) ピ…職業:王子…名前:レタス…レベルは…4デス。 (リクィエル) 押す〜、僕押させて! (王子) 良いよ〜でも名前を入れずにやるとレベルを教えてくれるだけだからね〜 (チェック君) ピ…職業:不…明……………解析不能デス。 (雑貨屋ミオ) これは・・・私では値段のつけようがないです; (王子) じゃあ卵一個分で良いよ〜いらないし… (雑貨屋ミオ) それで良ければ。でも卵1個じゃなんだか申し訳ないから小麦粉もおまけしときますよ。 (リクィエル) もいっかい押す〜〜(ぽちっ) (王子) あ、ありがとう〜♪それじゃあ大切にしてね☆僕はまた勉強しないと〜また怒られる〜 (リクィエル) ばいば〜い、ハコにんげんさん〜♪ (王子) それじゃ、また何か良い物があったら売らせてね!てれぽ〜と!(消える) (セレスティア) 今日の夕食は何にしようかしら・・・。 (雑貨屋ミオ) お勉強がんばってくださいね〜。>王子様 (リクィエル) はう・・・消えた?? ハコにんげんって、すごいね〜〜 (雑貨屋ミオ) ボクは、おうちに帰らなくていいの?>リクィエル (リクィエル) ユーショク・・・?(<また真似) (セレスティア) 市場で美味しそうな物があったらそれにするんだけど、何か出てるかしら。 (リクィエル) おうち・・・分かんない。 (雑貨屋ミオ) わかんないの…。どうしたらいいかしらね; (リクィエル) あのね、歩くの。きっと見つかるよ〜 (セレスティア) こんにちは♪<目があったので取り敢えず挨拶 (リクィエル) こんにちは♪ (雑貨屋ミオ) こんにちは。 (リクィエル) ねえねえ、ユーショクって何? イチバって食べれる? (セレスティア) そうね、夕食って言うのは夕方に食べているご飯の事よ。市場は、食べられないけれど・・・どんなものかは行ってみれば分かるわ。 (リクィエル) イチバ行きたい〜、ドコ、ドコ? (セレスティア) おうちの人にお願いしてご覧なさい・・・保護者の方?>雑貨屋さん (雑貨屋ミオ) ち、違いますよ。なんだかおうちがわからないって…迷子なのかと思ったんですけど。 (リクィエル) あのね〜、おうち分かんないの。ぱぱ・・・いなくなっちゃったの。 (セレスティア) まあ、迷子・・・おうちの方が心配しているわね、それじゃ。 (雑貨屋ミオ) じゃあパパを探さなくちゃね。どんな人かしら? (セレスティア) いなくなっちゃったの?困ったパパね〜。 (セレスティア) どんな人なのかしら?どの辺りで居なくなったか、分かる? (リクィエル) あっち〜(と、道路の伸びた先を指差す) (リクィエル) でね、ぱぱはね・・・んーと・・・んーとね・・・大きいの! (雑貨屋ミオ) 大きい人、ね。大きい人なんてそこら中に…(汗) (セレスティア) じゃ、そっち行ってみましょうか。ね?(雑貨屋さんはどうするか目で訊ねる) (リクィエル) えっとぉ・・・・そだ、大きなカタナ持ってる! (セレスティア) 戦士系の人ね。目の色とか髪の色とか、分かる? (雑貨屋ミオ) 大きな刀を持っている、と。これで少しは絞られますね。済みませんけど…お願いしてもいいですか?>セレスティアさん (雑貨屋ミオ) 私、買い付けに行くとこだったんですよ;急がなきゃ。それではよろしくお願いします〜〜!(走り去る) (リクィエル) 目はね、ボクの右目とおんなじ。ミドリ色。髪の毛はぁ・・・・・ (セレスティア) 分かったわ、さようなら。(雑貨屋さんに手を振る) (セレスティア) 緑色の目ね? (リクィエル) あ〜、ばいば〜い。 (リクィエル) んー・・・髪の毛は、こんな感じ!(路傍の食器店の銀食器を指差す) (セレスティア) 緑の目に銀髪ね? (セレスティア) ・・・ひょっとしてユウさんかしら・・・まさかね、ご結婚していないって話だったもの。 (リクィエル) ギン? そうそう、それ〜 (リクィエル) ぱぱ、知ってるのっ?! (セレスティア) いえ、知ってる人に緑の目で銀髪の人が居るのだけれど、その人はあなたのパパじゃ無いと思うの。 (青流輝想士ショウ) ん、おや? (リクィエル) そか、チガウんだ・・・ (セレスティア) ・・・。えっと、パパのお名前、分かる? (リクィエル) ユウ! (セレスティア) ・・・・・・(汗)。そ、そう・・・人って見かけによらないものね。 (青流輝想士ショウ) どうしました? (セレスティア) あなたは?>青流輝想士さん (青流輝想士ショウ) え〜っと、僕はショウと申します。何かあったんですか? (リクィエル) ぱぱ探してるの! (セレスティア) ショウさんね、私はセレスティアというの。 (青流輝想士ショウ) あれ、さっき聞こえたんですが、もしかしてそのパパってユウさんの事ですか? (セレスティア) この子のお父さん、私の知っている人みたいなんだけど・・・私もその人が何処に住んでいるか知らないの。 (セレスティア) そう、ユウさん。ご存じなの? (青流輝想士ショウ) ええ、何度かお会いしてますよ。 (リクィエル) ぱぱ、知ってる?? (青流輝想士ショウ) えーっと、確か以前に行った事があるから分かりますよ。 (セレスティア) 良かった!それじゃもう大丈夫ね、おうちに帰れるわよ。>リクィエル君 (リクィエル) うんっ♪ えーと、えっとね、アリガトウゴザイマシタ・・・だっけ。 (青流輝想士ショウ) いえいえ、どういたしまして。それじゃ行きましょうか。 (リクィエル) おにいちゃんがつれてってくれるの? (セレスティア) お願いね、ショウさん。(リクィエルと手をつないで歩き出す) (リクィエル) 〜♪(機嫌よさそうに2人に挟まれて歩いてゆく) (青流輝想士ショウ) ええ、わかりました。 (*) (ショウの案内で、3人はとある宿屋に辿り着いた。「蒼風館」の看板がかかっている。) (青流輝想士ショウ) おっと、ここだここだ。着きましたよ。 (セレスティア) 宿屋なのね。ここでいいかしら?>リクィエル君 (リクィエル) うんっ、ココだよ! ぱぱ〜、ぱ〜ぱぁ〜〜!! (青流輝想士ショウ) よしよし、それでは僕はちょっと用事があるのでこの辺で……さようなら。 (放浪者ユウ) (2階から駆け下りてくる)どこ行ってたんだ、探したぞ! (青流輝想士ショウ) (そう言って去っていく) (セレスティア) さよなら、ありがとう。>ショウさん (放浪者ユウ) やあ、ショウさん、セレスティアさん。リクィエルが世話になったようで。ありがとうな。 (セレスティア) いいえ、私は一緒についてきただけ。お子さんが居るなんて知らなかったわ・・・可愛いお子さんね。 (放浪者ユウ) いや、俺の子じゃないんだ。それに・・・(さすがに人間外生物とは言い難かったらしい) (セレスティア) そう?目元なんてそっくりだと思ったのだけど・・・? (放浪者ユウ) ・・・それに、どうやら俺が父親だと思い込んでるらしくてな(苦笑)。 (放浪者ユウ) そっくり? そうかなあ?? (リクィエル) ぱ〜ぱ♪(<マントにじゃれている) (セレスティア) ええ。自分の子供の頃、思い出さない? (放浪者ユウ) う〜ん・・・・・・・とすると、擬態かなあ。 (放浪者ユウ) 言われてみれば、確かに似ている気がする。真似られるのは、色だけじゃないってことか・・・(後半は呟き) (セレスティア) 擬態?? (放浪者ユウ) えっ、いや・・・・・・・その・・・・・・。 (放浪者ユウ) まあ、この国じゃ人間以外のものも、ちゃんと市民権を得てるようだから言ってしまうが。 (放浪者ユウ) この子は、実は人間じゃない。ものの形を真似ることのできる不定形生物らしいんだ。 (セレスティア) まあ・・・。<少々驚いている (放浪者ユウ) まあいいさ、この子が実のところ何なのか、俺にも分からないんだし。 (放浪者ユウ) 卵から孵って最初に見たのが俺だったから、俺の形を真似たんじゃないのかな・・・ (リクィエル) ・・・・?(きょとんとした顔で2人を眺めている) (リクィエル) フテーケーセイブツって、なぁに?? (放浪者ユウ) 君が成長して大きくなったら、ちゃんと説明するよ。 (セレスティア) 大きく、か。大きくなったらどんな風になるのかしら?本当にユウさんそっくりになったりして(笑) (放浪者ユウ) そ、それは考えてなかったな。そうすると、この世に俺が2人居ることに・・・(汗) (放浪者ユウ) いや、まったく別物に変わるという可能性もあるかな。 (セレスティア) でも、決まった形がないのよね。それなら沢山のことを見て、経験して・・・きっとこの子なりの”自分のかたち”を見つけるんじゃないかしら? (セレスティア) ね?>リクィエル君 (放浪者ユウ) うん、そうだな、きっと。 (リクィエル) うん♪(<よく意味がわかってないらしいが、素直にうなづく) (セレスティア) いろいろなこと経験させて、ちゃんと育てなきゃ、ね?>ユウさん (放浪者ユウ) ははは・・・結婚もしないうちから子持ちになるとは思わなかったが、これはこれで悪くない。 (放浪者ユウ) とりあえず、この子が俺を必要としなくなるまで、面倒見るさ。 (セレスティア) それじゃまず市場に連れていってあげてね(ニッコリ)。 (放浪者ユウ) 市場・・・? なぜ。 (リクィエル) イチバ、行く〜、行きた〜い! (放浪者ユウ) へえ、市場に興味を持ったか。そういえば、まだ連れて行ったことはなかったな。 (セレスティア) それじゃ、私も市場にお買い物に行く途中だったから。 (放浪者ユウ) 用事の途中だったのか、すまんな。どうせついでだ、荷物持ちくらいには役に立つが・・・ (セレスティア) いえ、一人分しか買わないから大丈夫よ。ありがとう。 (セレスティア) それじゃね、リクィエル君、ユウさん。(去る) (放浪者ユウ) そうか、それじゃな。本当にありがとう。助かったよ。 (リクィエル) おねーさん、ばいば〜い♪ (〆) この日の午後、市場を歩くユウとリクィエルの姿があった。 (〆) 幼いリクィエルがどんな将来を掴み取るのか、その前途には無限の可能性が眠っている・・・(完) |