すとり:鳥籠 登場キャラ:6名 |
(放浪者ユウ) (肩に鴉を乗せて入ってくる)おーい、ミオさん、居るか? 頼まれた仕入れの品を、持ってきたんだが。 (雑貨屋ミオ) は〜い…(奥から出てくる) (雑貨屋ミオ) こんにちは。わざわざありがとうございます。 (放浪者ユウ) あ、そうだ。この店、鳥かごを置いてないかな? (雑貨屋ミオ) 鳥かごですか。ちょっと待ってくださいね。(ごそごそ) (放浪者ユウ) (肩の鴉を指差して)こいつを入れとけるくらいの大きさが欲しいんだ。 (雑貨屋ミオ) 結構大きいですね…。こんなのはどうです?(木でできた大きめの鳥かごを持ってくる) (放浪者ユウ) 大きさは、これで良さそうだな。しかし、もうちょっと頑丈そうなのが無いだろうか? (雑貨屋ミオ) 頑丈そうなの…じゃあ、これは?(彫り物の形がうっすらある少し錆びた金属製のかごを持ってくる) (放浪者ユウ) へえ、これはちょっと変わってるな。装飾もけっこう細かいし。 (雑貨屋ミオ) でしょう?磨いたらもっと綺麗でしょうね。 (放浪者ユウ) うん、気に入った。ひとつ気合を入れて磨いてみるか。 (雑貨屋ミオ) ホントは私が手入れしとかなきゃいけないんですけどね…大きいからちょっと大変。 (放浪者ユウ) それにしても、こんな良い品、どこから手に入れたんだい? (言いながら、布で装飾部分を磨いてみる) (放浪者ユウ) こ、これは! ミオさん、こいつは案外な掘り出し物だぞ。 (雑貨屋ミオ) あら…なかなか素敵な装飾ね。 (放浪者ユウ) となると、俺なんかが買うにはもったいないかな。これなら、もっと良い買い手が居るだろう。 (雑貨屋ミオ) これは、いかにも「怪しげ」な露店で買ったの。他にも占いに使いそうな道具とか、いろいろあったわ。 (放浪者ユウ) 怪しげ・・・(汗)。そうすると、単なる「綺麗な飾りのついた鳥かご」じゃないってことかな。 (雑貨屋ミオ) かもしれないわね…たしか、どこかの富豪の持ち物だったとか… (放浪者ユウ) 試しに・・・・(と、鴉を籠に入れてみる) (鴉) ナンダイ、コノ狭イ場所ハ! (雑貨屋ミオ) しゃ、しゃべった?!(後ずさり) (放浪者ユウ) 鴉が・・・この籠の力なのか・・・?! (鴉) 出セヨ、窮屈ジャナイカ! (雑貨屋ミオ) こっちの言葉もわかるのかしら?ねぇ?(鴉に向かって話しかける) (放浪者ユウ) やあ、すまんかったな。(鴉を籠から出す) (鴉) アリガトヨ。ソリャモチロン、アンタラノ言葉ダッテ分カルサ。 (雑貨屋ミオ) へぇ…面白いわね。でもなんでこんな… (鴉) コノ籠ニ入レラレタラ、ナンカ変ナ声ガ聞コエテサ・・・ (放浪者ユウ) そしたら、言葉が通じるようになったわけか。 (雑貨屋ミオ) どんな声だった?(わくわく) (鴉) ナンテイウカ・・・若イ女ト、老人ミタイナノト、混ジッテタヨ。 (放浪者ユウ) 前の持ち主と、何か関係あるのかな。 (青流輝想士ショウ) ん?何か騒がしい…………って、ああっ!?※1 (長老) 変な声じゃと…<ひょっこり登場(笑) (雑貨屋ミオ) 前の持ち主、ねぇ…私も詳しいことはわからないのよね。 (鴉) ヤア、客ダヨ! (長老) 助さん、格さん、懲らしめてやりなさい!>ユウ&ショウ (雑貨屋ミオ) いらっしゃいませ〜。 (青流輝想士ショウ) 鴉が…………喋っている!? (長老) おっとすまんのう。最近地球の時代劇を見すぎてのう。 (長老) わしのびゅーちふるぼいすを変な声という奴は…、 (夢見ミスティ) う〜ん、なんとも見つけやすい連中というか・・・・世界観違うわね。ココだけ(笑) (雑貨屋ミオ) この彫り物が関係あるのかしら?(彫り物をまじまじと見つめる)……私にはわからないわ。 (長老) もう一度聞かせてやる! (青流輝想士ショウ) ふむ、難しい事をおっしゃいますね。 (夢見ミスティ) ああ、ミオちゃん。どうしたの? (雑貨屋ミオ) おじいさんの声のことじゃ…ないわよね(笑)>鴉 (夢見ミスティ) げげ、さっきのスケベじじぃ (青流輝想士ショウ) おや?また誰かいらっしゃいましたね。 (長老) 宇宙にきらめく星々を旅し、ヘッドライト(ハゲ頭のこと)が平和を灯す! (長老) ムッ?その声はさっき触り心地の良かったねーちゃん! (雑貨屋ミオ) 誰かこの彫り物の意味がわかる人、いないかしら… (夢見ミスティ) 殺すわよ・・・じじい・・・ (放浪者ユウ) なんだか、騒がしくなってきたなあ。 (鴉) スケベジジーダナ、コイツ・・・(ぼそ) (雑貨屋ミオ) はいはい、お店の中で暴れないでね; (夢見ミスティ) あ、ユウ君助けてよ。このセクハラじじぃの魔の手から・・・・ (長老) ふーんだ!>ミスティ (青流輝想士ショウ) うわぁ…………そんな事したんですか?※2 (放浪者ユウ) どうしたんだい、ミスティさん。 (夢見ミスティ) 彫り物の意味・・・・?ちょっと見せてもらってもいいかしら?ミオちゃん (雑貨屋ミオ) はい、この辺りなんですけど… (長老) はあっ!(煙幕を投げた。長老はその場から消えた) (放浪者ユウ) そっちの爺さんも、あんまり妙なことすると怖いぞ、この人は。 (夢見ミスティ) このじじい、侮れないわ。さっきもどこからともなく現れて・・・・ユウ君、油断しちゃだめよ!このじじい、モンスター・・それも上級クラスに違いないわ! (鴉) 逃ゲ足ノ速イヤロウダナ! (夢見ミスティ) って、消えたわね。でも油断しちゃ駄目よ!(警戒中) (雑貨屋ミオ) けほけほっ、店の中で煙幕投げるなんて…今度お掃除してもらおうかしら。 (夢見ミスティ) あ、はいはい、え〜っと・・・・(彫り物を見る) (放浪者ユウ) う〜む、人間離れした爺さんだな。 (青流輝想士ショウ) 消えた!? (雑貨屋ミオ) わかります?>ミスティさん (放浪者ユウ) で、この彫刻、何か意味があるのかな。 (夢見ミスティ) コレって本当に古い物ね。一万年ぐらい前に見た事あるような気がするけど・・・何だったかしら。ユウ君、パス (青流輝想士ショウ) どれどれ? …………う〜ん、僕には分からないですね。 (放浪者ユウ) そうだな。様式は、かなり古い。東の大陸のレランドル国あたりで見かけるかな。 (夢見ミスティ) レランドル・・・レランドル・・・・え〜っと(思い出している) (雑貨屋ミオ) へぇ…聞いたことあるような、ないような… (鴉) れらんどる国? アンマリ聞カナイ名前ダナ。 (夢見ミスティ) あ・・・・ (放浪者ユウ) (そりゃそうだ。今は、もう滅んでるもんな・・・(ぼそ)) (青流輝想士ショウ) そういえば昔聞いたような…………※3 (放浪者ユウ) まあ、その国で、500年前くらいまで見られたものさ。 (鴉) 見テ来タヨウナコト言ウナ、アンタ。本当ナノカ?>ユウ (夢見ミスティ) (心の声:レランドルって丁度500年前私がむしゃくしゃしてぶっ潰した国じゃない;どーしよ)(焦ってる) (放浪者ユウ) 本当だよ。ついでだが、レランドルといえば、「魔法の国」という別名の方が有名でな。魔道具も多く産出したらしい。 (雑貨屋ミオ) へぇ、そんな昔の… (雑貨屋ミオ) じゃあこれも魔道具のひとつかしら? (夢見ミスティ) (汗)(汗) (雑貨屋ミオ) どうかしました?>ミスティさん (夢見ミスティ) べ・・・べつに何でもないわ。そう!何でもないのよ! (雑貨屋ミオ) そ、そうですか。…で、なにかわかりそうですか? (鴉) 詮索ハ身ヲ滅ボスヨ、オ嬢チャン。 (放浪者ユウ) さあ。魔法は正規に教わったわけでないし、よく分からんな。 (放浪者ユウ) 魔力のようなものは、あまり感じないが。 (雑貨屋ミオ) ふぅん…不思議ね。気になるわ… (夢見ミスティ) 力的には魔力より霊力に近いかしらね。 (鴉) ユーレイ、ユーレイ! (夢見ミスティ) あの国、魔法だけじゃなくて霊力も研究してたみたいだし。 (放浪者ユウ) 霊か。魔法的な力のある道具に、何かがとり憑いているってとこかな。 (放浪者ユウ) そうだな。魔力でなく霊力を込めた、というのもありか。 (夢見ミスティ) そう!鴉君良い所に気づいたわね!その手の事でいろいろいけない事してたのよ!(だから私は正義の鉄ついを・・・(ぼそ)) (雑貨屋ミオ) これにも…?(触ろうとするが手を引っ込める) (青流輝想士ショウ) 霊力ですか………… (夢見ミスティ) 流石ユウ君察しが早いわね。先生鼻が高いわー (放浪者ユウ) (誰が先生だ。う〜む、誰かに似てると思ったら・・・) (鴉) 違ウ、違ウ! ユーレイヲ見タンダヨ! (雑貨屋ミオ) 見た?! (青流輝想士ショウ) え、幽霊? (鴉) 籠ノ中デ、変ナヤツガ振リ向クトコヲ見チマッタノサ! (放浪者ユウ) 話が見えんぞ、鴉君。その変な奴ってのは、どこに居たんだ? (鴉) ダカラ、ソコデ・・・(嘴で、籠の前辺りを指す) (夢見ミスティ) げげ、霊体までいるの?あいつらしつこいから苦手なのよね・・・・ (夢見ミスティ) あ・・・あはは、じゃあ後よろしくー(逃走) (青流輝想士ショウ) え!? (雑貨屋ミオ) うわ…そんなものを店においてたのね…怖い怖い;; (放浪者ユウ) さよなら、ミスティさん。(意外なものが、苦手なんだな。) (鴉) アンタタチニハ、見エナイノカ? (雑貨屋ミオ) ミスティさんさようなら。また来てくださいねー。 (雑貨屋ミオ) 私は霊感がないから全然…。 (放浪者ユウ) 細工は綺麗なんだが、惜しいな。気に入ったのに。 (青流輝想士ショウ) 僕にも見えないですね………… (雑貨屋ミオ) どうしようかしら、この籠…ここに置いておくのはなんだか怖いわね。 (放浪者ユウ) どうするかな。妙な霊力さえなければ・・・(<考えているらしい) (青流輝想士ショウ) 僕の力ではどうしようもないですからねぇ………… (放浪者ユウ) ・・・・・やっぱり、買うよ。飾りが気に入ったしな。 (鴉) オマエ、コレニ俺ヲ入レル気ナノカ? 俺ハ嫌ダゾ! (雑貨屋ミオ) そうですか…?それじゃ、どうぞ。 (青流輝想士ショウ) 勇気がありますねぇ。 (放浪者ユウ) 不平の多い奴だな。羽の傷が治るまでだ、我慢しろ。それじゃ、代金を。 (放浪者ユウ) 俺のところは、いろいろ変な物が多くてな。部屋に結界張ってあるから、大丈夫だろ・・(諦めたような笑い) (雑貨屋ミオ) 言い値でいいですよ。なんだか悪いし。 (放浪者ユウ) それじゃ、手持ちの範囲で。悪いな。(<<清算) (雑貨屋ミオ) はい、ありがとうございました! (青流輝想士ショウ) へぇ…………そうなんですか。 (放浪者ユウ) ああ。商売柄、どうも妙なアイテムが増えていかん。 (雑貨屋ミオ) ユウさんのお部屋って、面白いものがたくさんありそうですね。 (放浪者ユウ) 面白い・・・まあ、確かにな(笑)。 (青流輝想士ショウ) 一度見てみたいですね。 (放浪者ユウ) さて、それじゃそろそろ行くよ。またな、ミオさん。 (放浪者ユウ) それじゃ、これから一緒に来るか?>ショウさん (雑貨屋ミオ) はい、ありがとうございました。今度いろいろ見せてくださいね。 (青流輝想士ショウ) ええ、お願いします。 (〆) 鳥籠は、正体不明のまま、放浪者の手に渡った。 (〆) 商店街を去ってゆく二人。いつもと変わらぬ、秋の一日であった・・・(完) |