住まいの絵本の魅力 第22回

タケノコごはん


 文:大島 渚
 絵:伊藤 秀男

 出版社:ポプラ社

 タケノコごはんの絵本は大島渚の息子が小学校3年生の時、担任の先生が「お父さんかお母さんにたのんで、こども時代の思い出を作文に書いてもらってください」と、大島武少年は多忙な両親(父大島渚、有名な映画監督、母は、女優・小山明子)は作文を書いてくれるだろうか悩んで、「まあパパの方がマシかなあと思って、おそるおそるたのんでみたら、「よし、わかった」と軽くうけあい、翌々日に作文を書いてくれました。

 内容は、少年時代におこった出来事、そのときに感じたことをたんたんと書いたのでしょう!

 大島少年は、小学校入学時は日本と中国が戦争しており、4年生の時、アメリカ、イギリス、オランダ、フランスなど世界中を相手に戦争をはじめていた!ある日、同級生のお父さんが戦死!担任の先生も兵隊になって戦争に行く。

 兵隊に行かれる前の日曜日先生のお家へ!おおきなお百姓さんのお家で、タケノコごはんがたけるところでした!先生のお家のたけやぶでできたタケノコのごはんは、おいしくってむちゅうでたべました!おとうさんが戦死したさかいくんは先生が戦争に行く事ばかりかんがえて、さいごまでたべてましたが、しゃくりあげながらいいました。

 「先生、戦争なんかいくなよ!」

(植松 曄子 記)

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