Making of TOPCAT - Chapter.3 |
- 第3章 拒絶するケースとマザー -
さて、そろそろ実際の組み立ての段階に入ろうと思うが、その前に。
ケースやマザーボード等を買った時にこれらを手で持って帰ったのだが、これが地獄。ケースが死ぬほど重い。ミ、ミドルタワーなのに…まさかケースがこれ程重いものとは知らなかった(^^; 汗だくになりながら「これをオレが無事に持ち帰らなければ、宇宙の平和が云々…」と、”番長流・仮想戦闘法”(注1)を用いることで、何とか我が家まで運ぶ事が出来た。
■組み立て開始。参考資料として、「自作の手引」みたいな記事が載っている雑誌を2冊ほど並べ、それを見ながら組立を行っていった。
まずCPUを取り付けて上からCPUクーラーを設置するのだが、ここで初めてシリコングリスを使う。どのくらい使えばいいのか良く分からなかったのだが、パッケージの説明書には「添付のシリコングリスの半分の量」と書いていたので、多分そのくらい使った(アバウト)。次にパッケージ付属の金具でもってクーラーとCPUソケットを固定するのだが、これが結構きつかった。特に、マザーボード上にあるコンデンサが邪魔で金具が取り付けにくかったのが、このマザーボードの難点か。
次にCPUのクロックを設定。GA-586ATX2はディップスイッチでこれが設定できる。マニュアルには各CPU別に1ページごとに設定の仕方が書いてあり(例えばPentium 120MHz、133MHz、150MHz…といった具合)、私のような初心者には非常にありがたい。もちろん、更に詳細な設定の仕方もマニュアル後半には載っている。会社のマシンはマザーがASUSのもので、マニュアルは(初心者にとっては)結構とっつき難いものだったため、なかなか感動した。おかげでCPUクロックの設定は一瞬で終わったため、マザーボードをじっくり見ることなく次のステップに行ってしまい、後々大変な苦労をすることとなる。
CPUソケット隣のクロック設定用ディップスイッチ
(その上には「DRAM & SDRAM MIX POSSIBLE」の表記が見える)
■メモリの取り付けはささっと終わり、次にマザーボードに合わせたI/Oパネルをケース付属の物から探しだす(注2)。でもってマザーボードをケースのバックプレーンに合わせてネジ止め…と、ここでケースに付いていたネジにはマザーを取り付けるための六角ビスが3つしかない事に気付いた。…少ない。少ないが、まぁ仕方ない(^^; 3つで取り付ける。続けてI/Oパネルをケースに取り付けて、マザーボード付きバックプレーンをケースに取り付ける事とする。が、入らない。グイグイ押してみるが入らない。どういう事か? マザーボードがぎしぎし悲鳴を上げるに至って、冷静に判断しようと全体を観察して見る事とする。
すると分かった。I/Oパネルの穴が小さくて、マザーボードの端子部分が引っ掛かっているのだ。ぐはぁ。穴を大きくしようにも、そんな芸当は拙者には不可能でござるよ! …結果的に、I/Oパネル無しで組み立てることとなる。
この作業では他にもバックプレーンとケースの接合点が安っぽい作りとなっていて、そこもえらく苦労した原因の一つ。個人的にはこのケースでの一番の不満点がそこで、まぁ安いだけのことはあるかなといったところか。
問題のI/Oパネル この穴が一回り小さい