1. 番長方面
  2. Dulcet Wind
  3. ドルシネア・ダイアリィ 第三部・目次

Last Modified : 10 JANUARY 2004


獣使いを巡って

コメットオーブを使ったギャンブルに勝った私は、その日の内に再びジュノに上京した。戦利品のリングとプラチナインゴットを売りに出すためだ。二つの内プラチナインゴットの方は早く売れるだろうと予想していた。リングはそれ単体で完成された物であり、それ自身を必要とする人にしか売れない。だがインゴットはそれを用いた合成の素材としての価値である。中間素材は完成品を作るために大抵多く必要となるし、合成スキルを上げるために消費される物でもあるからだ。案の定、インゴットはジュノに滞在している間にあっさり売れた。それも相場通り、7万ギルでである。

翌日ドルシネアはサンドリアにて起床。ポストを覗くとジュノに出しておいた鉱石「紫石」も売れていた。所持金、99,452ギル。10万ギルが目前である。夢のようだ。

Tkさんからメッセージが届いていた。獣使いは一人でLv60までレベルを上げられるそうだ。だからFFのプレイをやめないで……そう私に呼び掛けるものだった。

少し前、この「ドルシネア・ダイアリィ」に私はFFXIのプレイを終えるつもりであることを書いた(5月23日の記事)。それを読んでくれた知り合い数人から、反応や意見を戴いていた。嬉しいことだ。そして確かに、パーティを組んでレベルを上げていくのが性に合わず辛いというのも、やめる要因の一つではある。

だが獣使いに転身してレベルを上げていこうと思うかというと、それはない。獣使いのドルシネアというイメージが湧かないからだ。ドルシネアはシーフであれ……私のイメージはそれなのだ。とんずらで冒険者の危機に辿り着けること。それが私がドルシネアに望むことだなのだ。それが出来なければ、幾らレベルが高くとも私はドルシネアに不満を覚えるだろう。シーフ・レベル25でとんずらを習得した時点でドルシネアは「完成した」。そう言いきれる所以はそこにある。

買物のため、チョコボに乗ってジュノに向かう。Rnさんはクフィム島にて獣使いのジョブを習得するクエストに挑戦中らしい。一人で目的地に向かったのだが、その場で出会った白魔道士さんと協力することになったという。なかなか楽しそうだ。

ジュノにて「ビートルリング+1」を二つ買う。これは近接攻撃の命中率を下げてしまうものの、飛ぶ道具による攻撃の命中率をぐんと上げる物だ。これを装備して銃を放てば、これまでよりも当たりやすくなり、それに伴いスキルも上がりやすくなるだろう。リンクパールを通して、Rnさんが獣使いを習得したとの報告が入る。高レベルの獣使いがその場にやってきて、厄介なモンスターを操ってくれたおかげで安全にクエストを解くことが出来たそうだ。Rnさんの楽しげな報告を聞きながら、のんびりとジュノを散策する。

だがしばらくするとRnさんの様子が変わった。なんでもRnさんに、非難のTellが届いたらしい。

経緯はこうだ。クエストを終えたRnさん達がジュノへの帰途に付いていたところ、モンスターに絡まれてしまった。Sayで「逃げます」と周囲に伝えながらジュノへ逃げ帰って二人は生き残ったのだが、二人を追っていたモンスターは帰り際に近くのパーティを襲い、そこで死者が出てしまったらしい。そのパーティの一員がRnさんを非難し、現場に出向いて謝罪しろと要求しているらしいのだ。

すっかり萎縮してしまっているRnさんに、第三者の立場から冷静に意見を伝える。リンクシェルの仲間はRnさん以外は私しかいなかった。Rnさん一人きりだったら必要以上に落ち込んでいたかもしれない。この場にいて良かったと安堵する。相手側からも執拗な追求はないようだ。向こうも一時的にカーッと頭に血が上っていたのだろう。その後、二人でしばし反省会を開いた。私にとっても、これは良い勉強となった。

ジュノからの帰り際、タロンギ大峡谷にて素材集め。キリンを狩って主食の肉、ハチを狩って売却用の中間素材、タマネギからは栽培用の種集めだ。マンドラゴラからは裁縫に用いるサルタ綿花が採集できる。最初の頃、強力な敵が跋扈する恐怖に満ちたフィールドであったこの峡谷は、今は自然の恵みに溢れているようにドルシネアには見える。

ウィンダスに到着。競売所で銃の弾丸を購入した。また銃を撃って楽しもう。

画像・二人の猫。
ジュノにてRnさんと二人並んで、ル・ルデの庭を眺める。

Record Link