Last Modified : 8 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.1 "The Mother Dulcet Wind".
ブブリム半島でレベル上げとスキル上げを兼ねた狩りをしてみるが、どうも思ったように進められない。効率が悪く、ほんの少ししか経験値を稼げない。シーフのレベルが19になって以降、レベル20への距離がなかなか縮まらない。なんだかさっぱりだ。
そんな中、ログインしてフレンドリストを確認すると、ダンディMmさんとFlさんがタロンギ大峡谷にいると出た。これはパーティを組んでいるなと思いながらFlさんに挨拶すると、予想を超えた答えが返ってきた。パーティを確かに組んでいるのだが、Flさんのフレンド・Nmさんもそこにおり、今回はこの方のサポートジョブ習得用のアイテムを取りに行くのだという。そしてそのアイテムはマウラ近辺の海岸で集めるとのこと。つまりNmさんのサポジョブ習得クエストは、私達と異なりマウラ側で受けたものだったのだ。
以前、1月17日の記事で触れたように、マウラ側のクエストでは強敵・ボギーを倒さなければならない。そしてドルシネアやFlさんのレベルでは到底ボギーに敵わない。今回はMmさんのメインジョブ、シーフの力を借りることになったのだ。Mmさんのシーフのレベルは30を超えている。加えてやはり30超のレベルである赤魔道士・Rbさんも加わって、充分ボギーと渡り合えるということらしい。
またさっぱりな狩りをするのもつまらない。面白そうなので、これに加えてもらうことにした。既にブブリム半島に入った彼等を、ウィンダスから急いで追う。ちなみに今回は、サポートジョブにモンクを付けた。パーティなら他のメンバーに回復をお願いできる。モンクのジョブ特性であるHP増強と格闘の攻撃間隔短縮を加えてみたのだ。
ドルシネアがマウラ近くの海岸まで辿り着いたのは、ちょうど日が落ちようとしていたところ。これから夜の間に、海岸にボギーが現れる。気合いの入るメンバー五人。早速ボギーが二匹出た! 勢いよく走るパーティメンバー。しかしその視線の先で、二匹のボギーを引きつけ、まとめて相手する冒険者が一人……。ため息を付くドルシネア達。「隠し海岸に行きましょうか」とのMmさんの提案に頷いて、皆でさっさと移動した。
ボギーを相手に出来るのだから、明らかに高レベルの冒険者だ。彼にサポジョブ習得用のアイテムなんて必要ない。ボギーの出す、他のアイテムを目的に狩りを行っているのだ。高レベル冒険者によるモンスターの「乱獲」は、時と場所を選ばなければ他の冒険者の迷惑になる。特にサポジョブ用のアイテムの大切さは誰しも知るところだ。厳しい人であれば、あの冒険者にキツイ言葉を投げかけたかもしれない。少なくとも我々は、幻滅してその場を去ったのだ。
さて、隣の隠し海岸へ移動したパーティ。早速ボギーを見つけてどっと駆けつける。
FlさんやNmさん、そしてドルシネアの与えるダメージは余りにも僅か。やはり大きなダメージ源はMmさんとRbさんだ。最後にMmさんの攻撃が決まり、ボギーは倒れた。と、早くもサポジョブ取得用アイテムが出たっ! 思わず声が上がる。Nmさん以外のメンバーがアイテムをパスして、無事Nmさんがこのアイテムをゲット。アイテムが全て揃った!
あっさりとアイテムが出てしまい、高まった気分が治まらない。カニやらサカナやらをしばきつつ、マウラに戻った。Nmさんが無事にクエストをクリアし、サポートジョブをゲット! 皆でお祝いしてからその場で解散。私とFlさんは、シャクラミでちょっとだけ狩りをしてから帰った。
二日後。昨日も今一つパッとしない、効率の悪い狩り。自然とテンションが下がってくる。やーっぱ、パーティ組まないとイカンのかなぁ……。
攻撃力増強を狙って、サポートジョブを白魔道士から戦士にチェンジしてみる。しかし、ステータス上はHPも攻撃力もほとんど上がらない。この組み合わせ、ダメ……? いやいや、数値に表れない強さがあるのかもっとか思い、そのまま出撃してみる。ブブリム半島でウサギ&ゴブリン狩り。
ケアルで回復できないから、戦闘後には座りっぱなしにならざるを得ない。そしてこの座り時間がかなり長い。戦闘の回転がとても悪い。数値に表れない強さって、どこにありますか……? 座っていて、通りすがりの魔道士さんに辻ケアルII&プロテスを掛けてもらったりする。とても有り難い。魔法を持たない冒険者がヒーリングしていたら、いつもケアルを掛けていた私。やはりこれからもそれを続けていこうと思った。
何気なくブブリム半島のマップを見ていて、いつも通り過ぎる道に脇へと伸びる分岐があることに気付く。その先にはちょっとした空間があるようだ。試しに入ってみる。
そこは段差のあるワリと広い空間で、ピクミン、ウサギ、トリ、そしてゴブリンが適度に分散していた。あまり冒険者の姿も見当たらない。……いい狩り場かも。更に細い道が続いていたので、その先へ足を運ぶ。そこには小さな空間が。絶壁の下には海が見える。釣りポイントだ。ブブリム半島で海釣りといえば、マウラかマウラ側の海岸しかないと思っていたのだけれど、タロンギ側にもこんな場所があったのだ。今度竿を持ってこよう。
その広場の段差の下で、「丁度よい強さ」のウサギやゴブリンを狩ってみた。その後、段差の上を帰路に就いていると、そこにはレベル13前後のパーティがピクミンを狩っているのに出くわした。タルタルかわええなーとにやけながら横を通り過ぎると、入れ違いにゴブリンがパーティに接近して行くではないか。そして戦闘中のパーティに絡んでいくではないかっ!
ゴブリンを「調べる」と、その強さはドルシネアと「同じ」と出た。「おなつよ」か……敵わないかも。ここのところ「丁度よい」までとしか戦ってないし。一瞬躊躇したものの、絡まれた彼等を放ってもおけない。死を覚悟して歩み寄り、ゴブリンに不意打ち攻撃を叩き込んだ。
こっちを向いたゴブリンを引き寄せながら、パーティと少し距離を取る。ゴブリンと戦っていると、パーティのメンバー達から次々と感謝の言葉や「/emote」コマンドによるお辞儀が飛んでくる。悪い気分じゃない。こちらからも微笑み返す。パーティ達は無事に戦いを終えたようだった。
そしてこっちの戦いも無事に勝利で終えた。というか、思っていたよりも楽に勝てた。絶対回避の発動を用意していたが、何も死を覚悟するほどでもなかった。なんだ、「おなつよ」いけるじゃん。強い敵を相手にしたお陰で、武器スキルや盾スキル、回避スキルもメキメキ上がった。そして経験値は普段より多い100も手に入った。……おいしい、おいしいぞ!
ウィンダスに戻って、サポートジョブを白魔道士に変える。そして再びブブリムでゴブリン狩り。もちろん標的は「おなつよ」だ。スキルがぐんぐん上がる。格闘スキルは青文字表示、即ち現時点での上限にまで達した。経験値を示すバーが、ぐんぐんと伸びていく。
楽しい。狩りが楽しい。ここ数日の鬱憤が晴れていく。また一つ、壁を越えられた。シーフのレベルが遂に20になった。