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Last Modified : 8 JANUARY 2004


解説・サポートジョブ

これまでの日記の中で数回出てきたFFXIの用語に、「サポートジョブ」というものがある。このサポートジョブというのは、メインのジョブにもう一つ、別のジョブの能力を付け加えるというシステムだ。

例えばメインジョブが戦士の時に、サポートジョブとして魔道士系のジョブを付ければ、魔法が使える戦士が誕生する。サポートジョブにシーフを付ければ、不意打ちを放つことの出来る戦士になる。モンクをサポートジョブに付ければ、体力と格闘能力に秀でた戦士となる訳だ。一方、黒魔道士と白魔道士を組み合わせれば、膨大なMPを持った、多くの魔法を唱えられる魔法特化の冒険者となるだろう。

ただし、サポートジョブはその名の通りサポート止まりとなる。サポートジョブの能力には制限があり、メインジョブのレベルに対してサポートジョブはその半分のレベルまでしか能力を発揮できない。例えば、今のドルシネアはシーフのレベルが17だが、赤魔道士のレベルは12である。メインジョブにシーフ、サポートジョブに赤魔道士を設定すると、シーフ・レベル17+赤魔道士・レベル8の冒険者となるのだ。

さて、このサポートジョブ、最初から使えるシステムではない。このシステムは、二つ用意されているクエストの内、片方をクリアすれば習得できる。そしてこれらのクエストを受けることが出来るのは、レベル18になってから。……ドルシネアは今、全ての冒険者が迎える大きな節目となるサポートジョブの習得を、目前に控えていた。


砂丘に逃げまどう者

既にMhさんは数日前にサポートジョブを習得していた。仲間内で未習得なのは、ドルシネアとFlさんだ。というか、二人はまだレベル17だ。レベル18にならなければ受けられないサポートジョブ用のクエストではあるが、それを受ける前にそれをクリアするためのアイテム集めをしておくことは出来る。今夜はそのアイテム集めと経験値稼ぎを兼ねて、セルビナへと皆で向かっていた。

画像・セルビナ行きの船内にて。
真ん中で写ってしまったドル猫、早死に確定ですよ……。

Mhさんと、セルビナで合流したMmさんはドル猫とFlさんの手伝いをしてくださった。感謝感謝。

サポートジョブのクエストは、マウラとセルビナの両港町で受けられる。わざわざ船に乗り海を渡って来たのは、セルビナのクエスト用のアイテムを集めるためだ。つまり、私とFlさんはセルビナのクエストを受けることにしたという訳。

両クエストとも、クリアのためにはそれぞれで決められたアイテムを三つ集める必要がある。セルビナのクエストは、レベル18前後のパーティで全て集めることが出来る難易度だ。問題はマウラ側のクエスト。こちらでは三つの内の一つだけが、とんでもなく強いモンスターから取らなければならない。そのモンスターは、悪名高きオバケ系モンスターの「ボギー」。レベル18前後では、パーティが集まって大きな集団となる「パーティのパーティ」、アライランスを組まなければ敵わない相手だという。

ボギーは確かに強い。しかし高いレベルの冒険者でなら、一人で倒すことの出来るモンスターだ。強い冒険者をパーティに加えて、その方に取ってもらうという手もあった。だが、私はその手段を取らなかった。「取ってもらう」では納得できなかったからだ。「自分の手で全て獲得する」形でなければ、満足できなかった。

画像・セルビナにて。
狩りを前に、打ち合わせ中の四人。

セルビナを出ると、そこは白い砂が地平線まで広がる「バルクルム砂丘」。Mmさんの案内で、セルビナの出口から左手に行った海岸で狩りを行うことにした。ここで経験値を稼ぎつつ、まずは一つ目のアイテムをカニから奪う算段だ。

なかなかカニが現れず、探索範囲を広げていく。と、現れたホネ系モンスターのグール(しかも「とてもとても強い」)に絡まれて逃げまどう。最も経験豊富なMmさんがグールを引きつけて走るが、白魔道士にそんなことをさせては前衛の恥だ。何とか「ぬすむ」でグールをMmさんから引き剥がそうと、必死こいてMmさんとグールを追う。運良くグールがMmさんの追跡を諦めたため、犠牲者は出なかった。

その後も四人で固まって話をしていると、寄ってきたゴブリンが(白魔道士の!)Mhさんをぼこりと殴る。慌てて皆でセルビナまで逃走。時間も遅くなったので、結局そこで終了となった。クエスト用のアイテムは、一つも集まらず。Mhさんは予定よりも遅く付き合ってくれた。有り難くも、申し訳なく。

二回の逃走で敵を引きつけたのは、どちらもMmさんだった。二度目の逃走の後で、一人Mmさんはゴブリンを倒してくれた方にお礼を言っていた。グールに狙いを付けていた時に、一人カニに向かおうとしていたメンバーがいた。Mhさんの背後にゴブが忍び寄っているのを見つけていたのに、私はそれを伝えきれなかった。

パーティプレイの経験を積むことを出来たが、未熟さをも痛感した狩りだった。

本日のまとめ

画像・バルクルム砂丘。
晴れた日などは、一面の砂が白く眩しい。

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