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議員日記  2004年2月
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   2004年2月1日(日)                                        
腹立たしいこと2題(その2)
 
   大阪岸和田市の実父と継母による中学三年生の息子虐待事件は、あまりに悲惨で息を声も出ないような出来事です。
   両親(二人とも丸々と栄養たっぷり)が、何故こんな残虐なことを出来るのか、全く理解を超えていますが、学校と児童相談所の対応もまことに腹立たしいものです。

   学校側は「一応家まで行ったけれど面会を断られ、プライバシー侵害で訴えるなどと言われたのでそれ以上何もしなかった。児童相談所に連絡したので後は任せた。」一方児童相談所では「正式な要請がなかったので動いていない。中3ともなれば、いざとなったら自分から助けを求めるぐらいのことは出来ると思った。」などと、それぞれが勝手な思いこみを述べています。まさに「役人の無責任天国ニッポン」を象徴するような対応です。

   確かに虐待についての相談が急増していて、人手が足らないということはあるようです。
   しかし2002年度の厚生労働省の調査でも、大阪府では立ち入り調査はゼロ、逆に最も多かった熊本県は38件です。この違いは何でしょうか。「親と相談所の関係を壊さないように維持する」「虐待防止法には強制力がない」などと大阪府は言い訳していますが、結局は在任中大過なく過ごし、問題を先送りするだけという、事なかれ主義の表れに過ぎません。熊本県では職員5人の虐待専従班を作り、「子どもの安全確保を何よりも優先」というポリシーのもとに成果を上げてきたということです。
   
   児童相談所が役に立たなかったという事件は枚挙にいとまががないほどです。最近だけでも、
      ・2003.10月 名古屋           「勇樹ちゃん虐待死事件」
      ・2003.10月 愛知・春日井  「龍空ちゃん虐待死事件」
      ・2003.11月 福岡               「憂那ちゃん虐待死事件」
      ・2003.11月 千葉・柏        「加織ちゃん虐待死事件」
   など、残念ながら沢山あります。

   児童相談所側でも、専門的な知識を身につけた職員の増員を要求しているようですが、現場では福祉系大学の卒業生など役に立たないという声があります。社会的常識を持ち、やる気と行動力のある普通の人のチームワークこそ求められているのではないでしょうか。 今後も子どもを見殺すような悲惨な事件がなくならないようなら、現在の児童相談所の存在自体を根本から見直し、全く別の組織を作るなど、もっと実効力のある方法を考えた方がいいかも知れません。





  2004年2月5日(木)                                        
視察について(1)

 
自分のまちの状況を客観的に知るため、他の自治体のやり方を具体的に調べて比較することは大切な方法の一つだと思います。
 今回は1/30と2/3に文教委員会で行った「中学校給食の視察」についての報告です。

   昨年請願と陳情が出た中学校給食について、文教委員会で2回に分けて、他の自治体の状況を視察に行きました。
   1/30は立川市・八王子市、2/3は練馬区・西東京市を訪ねました。文教委員会所属の市議(7名)以外も大勢の参加(約14名程)があり、貸し切りのバスは2回とも満員でした。武蔵野市として大きな検討課題であることを、ほとんどの市議が認識しているせいかもしれません。今回は立川市・練馬区のランチを皆で試食するというオマケ(食事代は自分持ちですが、その他の経費は全て市の予算から出ています)がついているのも、人気になった一因でしょうか?

◎今回、訪れた自治体の中学校給食・弁当あっせんの概要は下記の通りです。

1.立川市 立川第2中学校で試食と説明、質疑応答。
弁当併用デリバリーランチをH9年から試行、H15年は全校9校で完全実施。平均喫食率65.5%。(注:喫食率・・・食べている生徒の割合) 
 
デリバリーランチについては、市販されているお弁当よりも随分材料など工夫されていると感じました。普通の給食ではよく出される汁物の供給が、容器などの点で困難だということで、その点だけ残念でした。味は割と濃いめに感じましたが、全体的に上々だと思いました。
2.八王子市 八王子市役所で担当部署からの説明と質疑応答。
H11年から弁当併用デリバリーランチを試行したが、全校での実施は財政的に困難との判断でH14年から弁当斡旋方式に切り替える。
(平均喫食率4.8%・・・約95%の生徒は弁当持参かその他)
3.,練馬区 光が丘第4小学校で親子調理方式の試食と説明、質疑応答。
練馬区では中学校全校で給食が実施されていて、内訳はセンター調理方式が2カ所(25校)・単独調理方式(66校)・親子調理方式(12校)となっている。また、保護者からセンター調理方式でなく、単独調理方式で温かい給食を供給して欲しいという要望が高かったため、長期計画にも盛り込まれ、H15にはセンター調理方式から親子調理方式(民間業者委託)に移行した学校もある(旭町小・豊渓中学校 )とのこと。今回の親子調理方式はS50年代にスタートした。

 注:親子調理方式---調理場を隣接する小・中学校のどちらか一方だけに置き                                      一つの調理場から2つの学校に同じ給食を提供する方法。                                  中学生の食事の量は小学生の1.3倍。
4.西東京市 西東京市役所で担当部署からの説明と質疑応答。
H14年から2校で弁当斡旋(1食400円)開始、H15から全校で実施。
(平均喫食率3.9%・・・約96%の生徒は弁当持参かその他)
                                                       
弁当斡旋の人気がない理由は?
   八王子市・西東京市共に「弁当斡旋」を利用する生徒は全体の3%〜5%と低調です。
   西東京市の担当者等は、利用者が当初の予測10〜20%程度より下回っているので、保護者・生徒へのアンケートを実施し、弁当斡旋を利用しない理由として
  1)頼む人が少ないので自分だけ注文するのが恥ずかしい。(注文はクラスで1〜2人)。
  2)ご飯の量が多すぎる、量を選べると良い(特に女子)。
  3)現金よりチケット制が良い。
  4)給食の方が良い(量の調節ができる・温かい・安全・みんなが同じ物を食べる)。
などがあることがわかりました。
   知り合いの西東京市の保護者の方に聞いたところ、味の点もイマイチとの厳しい意見で、業者にとってはかなり無理しての400円という価格も、保護者から見れば「給食より負担が大きいし、給食ほど美味しくない」ということで、利用が少ないのかもしれません。

練馬区のユニークな取り組み
   この中で、印象に残ったのは練馬区でした。説明して下さった栄養士の方がとても生き生きしていてご自分の仕事を心から楽しんでいる様子でした。こういったことがわかるのも「視察」ならではです。この栄養士の方はメニューの工夫、練馬区独自のコーヒー牛乳(牛乳分約95%のオリジナルのコーヒー牛乳をメーカーに依頼し独自に供給。生徒にも好評で、この牛乳だとほとんどの生徒が残さないそうです)などいかにも楽しげに説明して下さいました。財政難で給食が実施できない2つの自治体の職員の方達のちょっと元気のない様子と、練馬区の栄養士の方の元気さが実に好対照でした。
   しかし、うまくいっているように見える練馬区にも「民間委託」という波が確実に押し寄せていることも事実です。これからの「財政難」の時代の中でも、どうやればバランスの取れた、温かい給食を作っていけるか、職員や栄養士の方々の腕と真価が試されるのではないかと思いました。




   2004年2月7日(土)                                        
視察について(2)

 
今回は委員会で行く視察とは別の、個人的な「視察」についてです。
   
   昨年からいくつかのテーマについていろいろ調べています。そのためには個人的な「視察」が欠かせないものとなっています(自分一人で行くのを”視察”と呼ぶのはちょっと大げさな感じで、実態は”見学”と言った方がよいかも知れません)。委員会などで大勢で行く「視察」ももちろん大切ですが、自主的に小さなグループ・個人で行くことには別の観点からとても意味があります。

   まず、議会事務局がセッティングしてくれる委員会視察と違って、自分で企画する場合にはまず能動的に”知りたい”テーマがはっきりしていなければなりません。人が行くから自分も行こうかな、という他人任せではダメで、主体的に何を知りたいのかをはっきりさせておくことが大切です。
 次に、自分で行く場合には目的地に公共交通機関を利用して行きます。委員会などの場合は大体がマイクロバスで目的地まで連れていってくれるので、立地条件など案外気がつきにくいことがよくあります。ところが自分で交通機関を利用し探しながら行くと、歩いている間にここら辺は古い一軒家が多いな、とか商店街が活気があるとか気がつくし、視察場所が学校の場合は住宅街にあるのか、自然環境に恵まれた立地かなどを身体で感じることができます。これが先方の話を伺うときに参考になるし、後々情報をまとめる際に訪れた場所の印象が強く残り、役に立ちます。

   応対してくれるのは殆どの場合、自治体の職員の方たちです。こちらが市議会議員だと最初は少し警戒される場合もありますが、元々誰かに言いたいことが一杯たまっていたのか、長時間親切にいろいろ教えてくれることが多いです。やはり自分で足を運ぶと、得るものは少なくありません。


   2004年2月12日(木)                                        
最近の小中学生の少食化傾向について
 
  ・・・  1/30と2/3に文教委員会で行った「中学校給食の視察」で気になったこと

 立川市・練馬区で給食を試食し、栄養士の方とお話をしました。まず出るのが、最近の生徒は少食だという話題です。練馬区の栄養士の方は仕事を始めた頃は、残渣(食べ残し)が余りに多くショックだったそうです。最近は生徒の食べる量が大体把握できるようになったので、量を少な目に作り、食べ残しを減らすよう努力しているとのことでした。どこの自治体でも同じような話を聞きます。武蔵野市でも例外でなく、担当の方から同じことを聞きました。

 特に問題なのは、女生徒の少食化です。保護者の方に聞いたところ、幼稚園児並の小さなお弁当箱を持ってくる中学生の女生徒が目立つそうです。今から12〜3年前に私の息子が高校在学中、女の子を持つお母さん数人から「ダイエットして食事を摂らない」との悩みを聞き、びっくりしたことがありました。その後、細身のタレントがもてはやされる風潮がますます進み、今や小中学生にもダイエット志向が進んで、問題が更に深刻化しています。

 また、どこの学校でも生徒の食事時間は15分から20分と短いようです。休み時間に遊びたい一心で、食事をかき込んで食べる行動パターンは私たちの時代にもありました。しかし、ファストフード店やコンビニが私達の生活に深く定着してしまった今、子ども達の食事の取り方自体が昔と大きく変質していることも確かです。夜遅く、塾帰りの子ども達がコンビニで数人で立ち食いしている場面などもはや見慣れた光景となりました。親も学校も、食事の内容だけでなく、ゆったりとした食事の取り方を教えることも今や大きなテーマではないでしょうか。

 「牛丼販売中止」がイラク問題よりも話題になる今の日本、業者任せ、大企業任せの食環境を、大人達がもう一度じっくり考え直すことが必要だと思います。



   2004年2月15日(日)                                        
市長のメールマガジンのこと(その1)

  月2回発行されている「武蔵野市長メールマガジン」を情報源の一つとして購読しています。
大半は市長の公式日程・行動を、所々に自慢話を交えて日付順に並べたもので、記録としての意味はそれなりにあるかも知れませんが、特に面白いものではありません。
   ただ、時たま政治やマスコミに対する市長の個人的な意見や批判が述べられていることがあり、本音が垣間見えてちょっと興味を引かれることがあります。
   2/5発行のメルマガには、珍しく2件(NHKのドラマと新聞の1コママンガ)のマスコミ批判が載っていました。

   残念ながら市長の意見に共感することはあまりないのですが、今回のNHKのドラマ「新撰組」についての批判は当たっていると思いました(マンガについては次回書きます)。
   市長の批判は「坂本竜馬と桂小五郎と近藤勇や土方歳三が一緒に黒船を見る、などという設定はどう考えてもありえない、歴史考証がなっていない」 というものです。
   脚本を書いた三谷幸喜氏は新聞の連載コラムで「史実に反するという批判があるが、ドラマはドキュメンタリーではない。史実通りに書いたら登場人物がやたらに増え、ストーリーもよく分からなくなって、ちっとも面白くなくなる」というような自説を展開していました。

   たしかに実在の人物を主人公とするドラマでも歴史に100%忠実である必要はないでしょう。しかし史実のどの部分を生かし、どこをフィクションとするかというところで、作家のセンスや歴史観が問われるのではないでしょうか。「面白いことが第一、史実は軽視して構わない」という、吉村昭さんなどとは対極の創作態度では、ソッポを向く視聴者も多いのではないでしょうか。

   私はテレビドラマは殆ど見ないのであまり大きなことは言えませんが、NHKの大河ドラマには問題が多いと思います。台詞を読むのがやっとというような、その時々のアイドルや人気タレントを起用して、1年も続くドラマをダラダラと続けるという安易な制作姿勢に加え、題材が極端に偏っていることも問題です。無名の主人公やあまりポピュラーでない歴史上の人物、あるいは現代劇では視聴率が取れないという経験を重ねたからなのか、取り上げる時代・テーマは戦国時代(特に信長・秀吉・家康)か、源平、忠臣蔵、幕末に集中していて、この傾向は近年ますます強まっているようです。来年も滝沢秀明・上戸彩などを起用して「義経」をやるのだそうです。

  「水戸黄門」に代表される、超マンネリのドラマを安心して見たいという視聴者は少なからず存在するのでしょうが、それに迎合するだけでは新しいものは生まれないと思います。




 2004年2月17日(火)                                        
市長のメールマガジンのこと(その2)

   2/5発行の「武蔵野市長メールマガジン」でのもう一つの批判は、1/30付朝日新聞に載った山田紳氏の1コママンガに対するものでした。
   私はこのマンガについて全く記憶がないので、何とも評価することができませんが、市長は「アメリカを用心棒呼ばわりするとはけしからん」という風で、真剣に怒っているようです。

   朝日朝刊の1コママンガは、針すなお、やくみつる、小島功、そして山田紳の4人が交代で描いているようですが、私の個人的な感想では、山田紳さんのものはアイディアも絵も面白くないことが多いと思います。かと言って本気で腹を立てるほどのことはこれまではありませんでした。ついでに書くと朝日夕刊の4コママンガは本当につまらないですね。
   一方朝刊の「ののちゃん」は面白い。最近出色だったのは2/4のものです。「イラク復興のために」「国際社会の一員として責任を果たす」などという美しい言葉のもとに行われようとしている自衛隊のイラク派遣ですが、いくら首相が否定しても、何か胡散臭いと感じるのは私だけではないと思います。このマンガはそこのところをズバリ言い当てていて大きなインパクトがありました。  
   自衛隊派遣について小泉首相の演説しているさまを、ののちゃんのおばあさんの「あれはアンタどこから見ても出征やで」というセリフで締めるマンガでした。  作者いしいひさいちさんの許可を得ていないので、見ていない方のために載せられないのが残念です。




 2004年2月21日(土)                                        
委員会・審議会の報告 2/16〜2/20(その1)

   3月の市議会(H16年第1回定例会)の前哨戦とも言える各常任委員会・審議会がスタートしました。ざっと内容をまとめましたのでご覧下さい。今週は、中学校給食の請願と陳情が出ている「文教委員会」(私も所属)が注目を浴びたようで、市民と市議の傍聴席は満杯でした。

2/16(月)総務委員会
 8名の市議が委員です。7件の陳情と「武蔵野市防災センター」設置について審議されました。陳受15第35号(市庁舎における分煙対策の完全実施を求めるもの)と36号(公共の場所における喫煙と煙草の投げ捨てをすべて禁止することを求めるもの)は全員一致で採択。その他の陳情は継続となりました。

   その後の防災センターについては、委員からの意見は出ないのかなと思っていたら、O委員がおっとり刀で手を上げ口火を切り、市長と丁々発止で、しかもO委員が押し気味のやり取りになったのにはちょっとびっくりしました。それに刺激されてか、T委員・K委員も続きました。K委員はなかなかポイントを衝いたユニークな質問をしていました。こんな風に一人が問題提起することで他の委員へも伝染していく感じが見ていて伝わってきました。活気のある委員会は見応えがあります。

2/17(火)都計審(武蔵野市都市計画審議会)
 常任委員会ではありませんが、私が委員になっている都計審が開かれました。私の記憶に間違いなければ、欠席者が3名(清水氏・嶋田氏・高橋氏----いづれも1号委員。1号委員は学識経験者・専門家と都議1名の計7名で構成されています。市議6名は2号委員です)もいました。今回は市民の傍聴者はいませんでした(前回は2名)。

  東京都の「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」(市の担当課では「整開保」と呼んでいますが、要するに都市計画の方針)が改正になるということで、今回はその中身のチェックです。武蔵野市の都市計画なら武蔵野市で作らせてくれればよいのに、東京都は各自治体の都市計画までも叩き台を作ってくれて、その案でOKかどうか都計審の意見をまとめ、市長に提出するというわけです。
   しかも、その叩き台を見せられたのは前回の会合(1/27)の少し前でした。意見を出す期限が2/26のため、2/17に審議していては間に合わないということで、各委員が自分の意見書を1月末までに担当課に提出し、それを都計審としての公式な附帯意見の参考にするということになりました。結果、提出したのは都議の小美濃委員と市議の本間・小林・山本委員と三宅の合計5人だけでした。
   都議以外の1号委員は誰も出さず、2号委員(市議)も未提出が2名いました。私にとってはよくわからない点も多かったのですが、せっかく委員になった以上、自分なりの意見をまとめて出すのは最低限の役割だと思い、頑張って何とかまとめました

   都議以外の1号委員には2/17に欠席者が3名いたばかりでなく、出席した委員から当日の発言も殆どなかったことは残念でした。賛成にしろ反対にしろ、委員である以上しっかり意思表示はしてもらいたいものです。


 2004年2月22日(日)                                        
委員会・審議会の報告 2/16〜2/20(その2)

2/19(木)文教委員会委員の構成
  請願・陳情と行政報告の審議をしました。中学校給食に関する請願・陳情が審議されるということでか、朝から市民・市議の傍聴席は共にぎっしりでした。
   請願・陳情は請受15第1号・陳受15第58号の中学校給食の実施に関するものと、陳受15第66号の私立保育園の都の補助金がカットされることに対して、武蔵野市議会として都に現水準の保持を要望する意見書を提出して欲しいという内容のものです。結局この日はすべての請願・陳情は継続となりました。

行政報告(※)は
 1)武蔵野市と三鷹市両市が「中近東文化センター」に対する補助金を出す。
 2)南保育園の涼環境創出事業の成果について(クーラーでなく屋根散水などのやり方で涼しくするシステム・・・2,000万円くらい掛かった)
この2件でした。
       
※ 行政報告 市町村長が法令に基づいて議会に報告しなければならない案件や、請願・陳情等の経過や結果の報告は通例文書で行われる。それ以外に、行政執行上重要な案件についてその概要や処理経過などについて市町村長等から行われる報告は「行政報告」と呼ばれる。行政報告は執行機関が進んで行うこともあるし、議会側の求めによって行われることもある。
                                                                   -------議員必携(学陽書房刊)より抜粋  (一部改)

   「中学校給食」と「私立保育園の都の補助金削減問題」で委員長を除くすべての委員が質問をし、白熱した論戦が交わされ、すべての審議に10:00〜15:30頃まで掛かりました。委員長は終了時間が気になったのか、1番目の質問に立った女性のY委員に、途中から「質問はまとめてやるように」と指示を出し始めました。どの常任委員会でもそれぞれの委員は自由に質問ができるはずです。一般質問ではあるまいし、質問をまとめてやるようにというような指示を委員長が勝手に出せるとは思えません。たとえ終了時間が遅くなったとしても、それは熱心に審議した結果で、野球の審判が試合進行を早めるのとは訳が違うということを認識するべきです。

2/20(金)厚生委員会委員の構成
   陳受15第64号は継続となり、下記3件の行政報告もありました。今回は市民の傍聴者は1名、市議の傍聴者は私を含め6名程でした

 1)「戸別収集」及び「家庭ごみの有料化」への取組みについての経過報告
 2)多摩地域の都保健所の再編について
 3)全国市長会介護保険対策特別委員会の概要について

   専らM委員とS委員の女性2人の議員から、1)と2)について質問がありました。特にS委員はごみ問題について、NPO的に活動を続けている市民と市が協働し、他の市民をサポートする取り組みを実現させてほしいと熱心に主張していました。  
   最後に珍しく委員長のY議員から2)についての質問が2件ありましたが、19日の文教委員会とは違って他の委員からは殆ど質問が出なかったので(F委員からも短い質問がありましたが)、委員会は12:00頃に終了しました。



 2004年2月25日(水)                                        
一般質問の通告書を提出しました。

  3月市議会(平成16年第1回定例会)で行う一般質問の質問通告書を一昨日提出しました。今回の定例会ではH16年度の予算案が審議されます。3/1に市長の「予算編成方針の説明(施政方針演説)」があり、3/3に各会派の「代表質問」があります。翌3/4は各議員の一般質問です。私は会派に所属しないので代表質問はできません。一般質問の通告書の受付は3番目でしたので、私が壇上で話すのはおおよそ、3/4(木)の午前10時半過ぎから12:00の間くらいになると思います。

3/3    10:00〜   各会派代表質問
3/4    10:00〜  一般質問  @金子A土屋B三宅C砂川D小野E桑津F深沢G菊池
                                                  H向谷I梶J山本の順

   施政方針と代表質問については、パークシティ(9ch?)で、3/8〜3/12まで毎日午後7時−9時の間、2時間づつに分けて録画で全部を放送するのだそうです(再放送は3/13〜3/17)。
   一般質問はこれまでと同じく、インターネットで生中継されます。こちらです。

    今回私の一般質問のタイトルは「防災センター建設と市の防災施策の方向性について」としました。H16年度に20億余の予算で、建設が正式に決まろうとしている「防災センター」についての問題点を提起するつもりです。1月から数カ所の自治体に個人的な視察にも出掛けました。リサーチした成果がうまく発揮できればと考えています。


委員会傍聴記 2/23(月)建設委員会委員の構成

  今週も委員会がギッシリあります。委員以外の市議には傍聴が義務づけられている訳ではありませんが、極力全部の委員会を傍聴することにしています(一人会派なので、自分が委員でない委員会の様子は実際に傍聴しないと分からない)。
   今日は月曜日に行われた建設委員会の傍聴レポートです。議題は下記の2件の陳情と4件の行政報告で、全委員から質問が出るという、建設委員会としては珍しい展開になりました。市議の傍聴は私を含め6〜7名ほどで、終了は11:25頃でした。
陳情
 陳受15第62号「住宅リフォーム費用助成制度」制定に関する陳情
 陳受15第65号 玉川上水の自然環境と住環境保全に関する陳情
行政報告
 1. 都市計画変更に関する報告:「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」「住宅市街地の          開発整備の方針」「都市再開発の方針」の決定について
 2. 武蔵野市開発公社ビル耐震改修・外装リニューアル工事について
 3. 交通事故発生状況(平成15年中)
 4. 人にやさしいみちづくり・事後調査

   K委員(女性)から、行政報告1の関連で、東京都の方針について、都計審(武蔵野市都市計画審議会)から市長に対してどんな附帯意見が出されたのか、質問が出ました。

都計審の附帯意見とは・・・
   附帯意見の参考にするため、一部の委員が意見書を提出したことは2/21のところで書きました。都計審委員長がまとめた附帯意見には、「東京都の方針の中では外環道路について『10年以内に整備する』と明記されているが、地元の住民の反対もあり、PI協議会でもまだ議論している最中なので、こういった記述は慎重にされたい」という下りがあります。

   これに対し、答弁では市長は「都計審からの附帯意見を尊重する」とのことでした。ただし、この後市長から、「外環道路建築事業はすでに凍結が解除されている」と、最初の答弁とは矛盾する発言が出て、K委員から異議が出ましたが、この件は翌日の「外環道路特別委員会」に持ち越されることになりました。

   外環道路については、それ以上の質問は出ませんでしたが、行政報告4件については興味を惹いたのか、委員から代わる代わる質問が出ました。面白かったのが恰幅の良い男性のK委員から、行政報告とはあまり関係のない質問が出たことです。その内容とは
@ムーバスの新路線はどこ?(新聞で境・中町地区が候補だと出ていたが、中町にムーバスを通すのは自分の公約なので確認したい) A取り壊された大野田小の古い校舎が建設された当時のコンクリートの検査方法と強度について----の2件のでした。

   市長は@のムーバスの新路線については新聞記者とのやり取りなどを説明し、Aについては珍しく「こういった内容は予算委員会などで質問して下さい」などと丁重にお断りしていました。本来委員会では、行政報告以外の質問を委員から行うことはできないこととされています。質問に立った委員のキャラクターにもよるのかもしれませんが、野党側から出た質問ならこんな場合は無視することが多いので、質問者の立場が違うと随分態度も言葉も違うものだなと、ややあきれながら、興味深く傍聴しました。なお、大野田小のコンクリートと強度と検査方法については以前レポートに書きましたので、興味があればご覧下さい。

   また文教委員会での「涼環境の創出事業」の報告と同様、この日も目玉事業の「人にやさしいみちづくり」の行政報告がありました。市が自慢したい事業については実にマメに報告するので、こういった要領の良さにはつくづく感心させられます。

 



 2004年2月27日(金)                                                        
委員会傍聴記 2/24(火)外環道路特別委員会・鉄道農水特別委員会

この日には午前と午後、2つの特別委員会がありました。

外環道路特別委員会(委員の構成
   この委員会については、発足するまでいろいろ揉めたことは何度かお伝えしました。
2003/6/126/28
   要するに、去年の統一地方選前の市議会で、「選挙後も外環道路反対特別委員会の名称のまま、特別委員会を継続して欲しい」という陳情(陳受15第6号)を全会一致で採択したにも拘わらず、国や東京都が大深度地下方式案を提示したことで、「状況が変わった」として、市長が与党に「反対」の文字を削るように働きかけたことから、市議会がスッタモンダしたものです。
   市民不在のまま、いつまでも問題の入口で揉めているわけにも行かないのは当然ですが、外環道路反対を唱えて当選した与党議員達からは公式には何の弁明もないまま、数の力で押し切って委員会の名称は変更されました。実質的な審議は今回で3回目です。

   この日は、前日「外環道路建築事業は、すでに凍結が解除されている」と、市長が発言して問題になった建設委員会の続きとして始まりました。K委員はこの特別委員会の委員でもあるので、トップバッターに立ち質問しました。市長はやはり、「事業の凍結は解除されている」と、お得意の手前勝手な論理構築でしゃべり続けました。しかし、2番目に質問に立ったO委員から徹底的に批判され、最後の方は少し守勢にまわりました。別の委員に変わり、ホッとしたようでしたが、与党側の若手のY委員からハプニング的に「3・3・6号線(都の計画道路 調布保谷線の三鷹市野崎〜武蔵野市関前間)にも問題がある」と言われて、市長にとってなかなかハードな委員会ではなかったでしょうか。全部で6人の委員から質問が出ました。
市民の傍聴は6名、市議の傍聴は7名ほどでした。終了は11:55頃でした。



鉄道対策・農水省跡地利用特別委員会(委員の構成
   先日行われた農水省跡地「武蔵境新公共施設設計プロポーザルコンペ」の最終選考会の結果などについて質疑が出ました。Y委員から、市長のメルマガ(2月1日)の「意外な選考結果」とのコメントについての質問が出て、市長からは「今回は設計者を決めるためにコンペを行ったので、提案内容自体を採用したわけではない」との答弁がありました。「プロポーザルコンペ」や「設計者コンペ」などとなじみのない言葉を使って、話を丸め込もうとしているようにも感じました。  もっとも、説明した市長自身も、答える前に後にいる職員に、「募集要項を持ってこい」と命じていましたから、この時点ではご自分でも正確には「プロポーザルコンペ」の中身を把握できていなかったようです。
   ところで市長が先のような言い方をしたのには、実は理由があります。
   今回、設計者に選ばれた川原田康子さんの提案は「建物の規模を最小にし、緑を最も多く残す」というものです。選考者の票は割れたということですが、本命と言われていた候補を押さえて選出されました。公開選考会を傍聴した人の話では、ある選考委員から「これ(川原田さんの提案)では50億円(予算額とされているらしい)が使い切れないのではないか?」との質問が出たそうです。選考委員が50億円の予算を消化しなければならないと考えているとしたら驚きですが、これこそ市の本音ということでしょうか(選考委員の顔ぶれはこちらのページの一番下です)。

   市民の傍聴は3〜4名、市議の傍聴は6名ほどでした。終了は午後2:30頃だったと思います。


   
   言葉のことで言えば、最近、聞き慣れない横文字を並べたり、さも知ったかぶりをして素人を煙に巻くやりとりが目立ちます。昨日(2/26)も第4期長期計画の討議要項の説明がありましたが、策定委員からは「ニッチな分野」「スキーム」「マインドセット」「アパシー」など、カタカナ言葉がしばしば発せられました。策定委員の「先生方」は、大学教授・弁護士・公認会計士などそうそうたるメンバーで、普段他人には分かりやすい説明をする立場のはずですが、どうも身近な言葉で説明するのは苦手のようです。最先端の横文字を自在に使うことが、「専門家」の存在感の示し方と心得ているのかもしれませんが・・・