議員日記 2003.6.05〜17

                              

6月5日(木)

◎大変ご無沙汰してすみません。市議になってあっという間に1ヶ月が過ぎました。

これまで、事務所の引き上げや戻ってきた荷物の大整理、選挙の収支報告書の提出など、初登庁と重なりばたばたやっていました。ここでやっと余裕が出来てきたので、市議会の様子などなるべく頻繁に

HPに書いていこうと思っています。楽しみにしていて下さい。

◎5月7日が初出勤でした。正面玄関でうやうやしく議員バッチをつけてもらったり、市長の前で一人一人が挨拶したり、いくつもの儀礼的な行事がとり行われました。

 

◎私は会派には入らず、一人でやることにしました。会派に所属しないと不利な点があります。予算委員会・決算委員会には出られません。議会運営委員会にも出席できず、オブザーバーとしての参加です。しかし、一人でやりたいことをやっていく、その方が自分の性格にも合っているし、今までやってきたことを貫けると考えています。それぞれの会派構成はこちらです。

常任委員会は文教委員会に入りました。各委員会のメンバーです。

各種委員会委員は希望を出し、定員を超えた場合はくじ引きで決まります。私は「都市計画審議会委員」と「福祉公社評議員」になることができました。

◎6/10から始まる本会議の一般質問の締め切りは6/4に終わり、15人が質問することになりました。一般質問の日程は6/16(月)・6/17(火)の2日間です。私は14番目なので、たぶん17日の最後の方になると思います。今回から代表質問・一般質問の様子はインターネットで生中継するそうですが、約300人以上が同時にアクセスすると見づらくなるそうです。

6月11日(水)

一般質問のテーマを次のように決めて6/4議会事務局に通告しました。

1)大野田小学校改築計画について

2)学校の図書室のIT化計画について

3)市長交際費と情報公開について

の3つです。持ち時間は20分(再質問は10分)なので時間内に全部できるか自信はありません。どこまでちゃんとした答弁を引き出せるかも分かりませんが、とにかく頑張ってみます。


6月12日(木)

市議会の中の不思議な力学

 ◎初めて市議会の中で、驚かされることがしばしばあります。理解できなかったのが5月初めの議長・委員長などの決め方です。議会を休憩にして、延々と調整が行われました。私は会派に入らず一人なので、蚊帳の外です。会派間で調整が終わると、候補者が「よろしく」などと各会派の控室に挨拶に回ります。この後の投票は形式的なもので、議長・副議長だけでなく、委員長や副委員長、監査委員などもこのような形で決まります。就任挨拶で議長・副議長が「身の引き締まる思い」などと言ってましたが、随分白々しい感じです。もっとも以上のようなことは、国・地方を問わずあらゆるレベルの議会で行われていて、ベテラン議員にとってはごく当たり前のこと、あるいは生きがいなのでしょう、きっと。

  ◎6/10にも奇妙なことが代表者会議(私は傍聴のみで発言は許されません)で起こりました。今年3月に陳情が採択された「外環道路反対特別委員会」の名称から「反対」という言葉をとるという提案が自民党の市議から突然出され、市民クラブ・公明などの会派の市議も追随しました。

    しかし、今年3月28日の本会議で「新議会での外環道路反対特別委員会設置に関する陳情」(陳受15第6号)が満場一致で採択されていたため、民主・共産・市民の党の各議員は反対しました。モメにモメていたら、11:30頃突然自民党の市議が「休憩!」と叫び、中断しました。この後、内々の調整が7時間も行われ、決着がついたのはなんと夕方の6:30でした。結局、1年間はこのままの名称で行き、1年後に委員会の中で再討議するということになりました。選挙前の議会は与野党が伯仲していましたが、今回与党がやや増えました。「過半数を取れたから何でもやるぞ」ということでしょうか?とにかくわずか3ヶ月前に決めたことを平然と反故にしようとする神経は全く理解できません。こういう実態こそ、もっと市民に知らせる必要があるのでは?

    ※ 外環道路   高速道同士を結ぶというものです。最近では東京都や国土交通省は地下化構想を考えているようです。但し、具体的なプランが提案されている訳ではありません。武蔵野市が特別委員会の名称から「反対」の言葉を取ろうとする裏には、こういった国などの動きをにらみ、地下化なら賛成しよう、という市の判断があるからでしょう。しかし、経済も交通量も右肩上がりの時代が終わった今だからこそ、役所が道路建設を進める場合には、行政や産業界の都合ばかりでなく、犠牲を強いられる沿道住民の声を最大限尊重し、オープンな場で誰もが納得できる迄議論を尽くす必要があると思います。


 

6月17日(火)

初めての一般質問!!

    今日、議会で初めての一般質問をしました。
一人会派では代表質問はできません。しかし一般質問は全員の議員にする権利があり、してもしなくてもよいことになっています。初当選した新人は当然のことながら、全員が一般質問をしました。

    6/4までに出した通告書(一般質問の内容の要約)の中身を自分なりに掘り下げ、また細部を付け加えるなどして臨みました。

   すでに16日に人の質問が終わり、17日の一般質問は午前10:00から残りの6人が質問に立ちました。やすえ清治土屋美恵子川名ゆうじ大野正樹三宅 英子菊池太郎という順番で一般質問が行われました。持ち時間は一人20分(再質問は10分)、答弁に立つのは大部分が市長、教育委員会が直接関わることについては教育長となっていて、答弁にはいくら時間を使ってもいいというのがルールです。

   市長には「武蔵野市のことはすみからすみまで、過去から現在まで、自分が一番よく知っている」という強烈な自負があるのか、朝から夕方まで、聞かれなかったことまで付け加えて自分で喋りまくるので、大変忙しそうです。タフでなければ勤まりません。またクセなのでしょうが、いつも体を揺すっておられます。昔いたお相撲さん「大麒麟」のような感じです。

    後の席から市長に原稿・資料を差しだす秘書課の人も大変です。部長クラスは市長の廻りにずっと座っていますが答弁に立つわけではありません。課長クラスも資料の提供などのため、殆ど全員が別室でずっと待機しているのだそうで、これはこれで、慣れないと難行苦行かも知れません。

   ところで市長以外で何故教育長だけが答弁するかというと、建前上教育委員会は市から独立した組織だからということです。教育長は教育委員会を補佐する事務方のトップという役割ですが、実際には市の教育行政の全てを取り仕切っている人です。

    質疑形式は国会の代表質問と同じで、議員がすべての質問を読み上げてから、市長・教育長がそれに対してまとめて答えるというやり方なので、質問も答弁もだらだら続くという感じでわかりにくいし、再質問もやりづらいです。

    国会で言えば予算委員会の質疑のように一問一答形式にした方が緊張感が湧くし、聞いている方もわかりやすいと思うので、やり方を変えるべきだと感じますが、一朝一夕にはいかないようです。でも例えば島根県議会や逗子市議会(神奈川)、柳川市議会(福岡)、武生市議会(福井)小浜市議会(福井)、豊田町議会(静岡)などでは、本会議での一般質問を一問一答形式に変えたということで、武蔵野市議会でも何とか機運を盛り上げて変更を迫りたいものです。

    さて私の一般質問です。質問項目は6月11日のところにも書きましたように、1.「大野田小改築計画」、2.「市長交際費と情報公開」、 3.「図書室のIT化」の3つの予定でしたが、持ち時間内に収まりそうにないこいとが分かったので、1と、2の一部だけとなりました。
  
  できるだけ具体的なデータをもとに実のある答弁を引き出そうと努めましたが、こちらが未熟なこともあり、市長の方にも勘違い・すれ違い・すり替えの答弁があって、必ずしも十分な成果を上げることは出来ませんでした。特に再質問についてはやり方を工夫する必要があります。でも思ったほど緊張せず、傍聴席を見ることもでき、まあまあリラックスして話せた気がします。

    正式な議事録が市議会のHPに掲載されるのは数ヶ月先ということです。長い議事録そのままでは読みづらいということもありますので、問題点を整理して、簡潔な形にしてアップしたいと思っています。ただ来週には私の所属する文教委員会も含め、各委員会があり、そちらの準備などもありますので、しばらくお待ち下さい。