議員日記  2003.8.19〜9.7

9/7(日)
9/5の市民の陳述で浮き彫りになった「市議会議員の責任の取り方」


   5日(金)の議会運営委員会では「外環道路問題」について2つの陳情が出されました(こちらの第47号)。内容はどちらも市議会の特別委員会の名称から「反対」の言葉を取らないで欲しいという内容でした。以前にも書きましたが、3/14の「特別委員会」に陳情が出され、「外環道路”反対”特別委員会」の名称は今後も存続することが全会一致で決議されていました(委員会の中で与党各会派の3人の市議もキチンと理由を上げて採択に賛成されています。市議会会議録検索で2003年の外環道路反対特別委員会を指定してください。33番発言以降で陳情が審議されています)。
  「外環道路反対特別委員会」の設置について、市議会が揉めた経緯は私の6/28の日記をご覧頂くことにして、今日は5日の議会運営委員会で、住民の方が陳述された内容をご紹介しましょう。
 
*6/28の日記の中で陳情が審議されたのは3/28と書きましたが、3/14の誤りでした。国と都が大深度で建設するという方針で正式に合意したのは3/14ですが、すでに1月から国土交通相の閣議後会見など、新聞他で方針が発表されていた( 毎日新聞1月10日    東京新聞1月17日  など)ので、正式合意発表と同じ日に委員会で陳情を審議するときには、各委員は最新の状況が十分に分かっていた筈です。


議員は過去の発言・行動に責任を取らなくて良いのでしょうか?

   与党会派の議員等は今回の特別委員会の名称について今年の3月に決まったことを反故にして、一昨日、委員会の名称に”反対”をつけるという陳情2件を不採択にしました。3月の全会一致の決議やこの6月の決定とは180度違う投票行動を取った訳です。今回、出された2件の陳情を一括して陳述した方は、長年の間地域の中で活動・努力されている方で、説得力のある内容でした。   この方は沿線7区市の関係者、地元区市、国及び都で構成されている「PI協議会」の住民側の代表者でもあり、陳述の中で議会運営委員会の市議等に次のような質問を投げかけていらっしゃいました。

陳述内容(陳情書を出した市民は委員会に出席して説明することができます。ただしその間は休憩時間という扱いにされ、議事録には残らないという変なきまりになっています)

@6月の「代表者会議」で一旦決まったことが後から反故になりました。「代表者会議」とは法令や条例の明確な規定はないと聞いていますが、この会議での決定は紳士協定に基づく重要なもので、今までずっと武蔵野市議会の中で尊重されてきたと聞いています。皆さん、武蔵野市での「代表者会議」とは一体何なのでしょうか?

A3月に選挙後の新しい議会でも「外環道路反対特別委員会」の設置することが全会一致で決議され、住民はそう信じてきました。選挙前の公約を議員の皆さんは反故にして良いのでしょうか?

B6月に市長から”特段”の(”反対”という言葉を取るようにという)働きかけが議会運営委員会にあった時、市議の皆さんから私たち住民に何故話がなかったのでしょうか?武蔵野市の市議会とは住民のための市議会ではないのですか?何故、住民に説明がなかったのか?議員の皆さんのご意見を伺いたい。



   この後、2件の陳情を採決することになり、自民・市民クラブの会派の議員からは「不採択」の趣旨発言が、共産・市民の党の議員からは「採択」の趣旨発言がありました(民主の議員も発言しましたが最後に退席しました。公明党は「不採択」に賛成のはずですが、副委員長のため意思表示を免れました)。
   私はこの自民・市民クラブの議員等の発言を聞いて、議員としてとても恥ずかしくなりました。   自民の議員は用意した原稿を読み上げるだけ、市民クラブの議員は場当たり的な言い訳を続けただけの中身のないもので、陳述者の質問に対して何も回答していなかったからです。一度決定したことを覆すのなら、委員会の場でキチンと説明し、謝るべきだと考えます。少なくとも、陳述者の問い掛けに対して誠意をもって回答するのが議員としての態度だと思います。

   選挙で選ばれた議員の中には、地元の外環道路反対住民達からも応援を受けて当選した与党会派の議員も少なからずいるはずです。このような「議員の変節」について、私はもっと問題提起をしていかなければならないと思います。一時的なこととして見過ごさないで、今後もこのような議員の発言・行動をチェックし、市民に対して発信し続けていきたいと考えています。



   これまで長々と揉めてきた、「外環道路反対特別委員会」の名称から「反対」を取る取らないという問題を別にしても、外環道を大深度にすれば大きな問題はなくなるのかというと、決してそうではないようです。これについては改めてレポートします。



9/6(土)
一般質問の裏側・・・


   5日(金)の議会運営委員会に出された「武蔵野市議会において『外環道路反対特別委員会』を存続させることに関する陳情」が不採択とされてしまいました。外環道の問題については何度かお伝えしましたが、6月市議会で、一旦全会一致により「反対特別委員会」の存続が決まっっていたものを、市長の横車で白紙に戻されたという経緯がありました。今回与党各会派はその流れに沿い、おおやけには何の説明もすることなく、180度態度を変えて反対に回り、不採択とされたものです。この問題については近く問題点を整理してお伝えする予定です。



   今日は、本会議の裏側では実際にどんなことが行われているのかを少しご説明します。
まず、議場の正面には議長(自民クラブの田中節男氏)がびっくりするような背もたれの高い椅子に座り、その左右には、行政側から市長・助役(2名)・収入役・教育長と各部長クラス及び秘書室の担当者が並んでいます。議会事務局の議会担当の職員約4名も議事進行をサポートするためにいます。この方々に対峙して、反対側の席上には29名(議長以外)の議員がいます。
   また、真ん中にいる議長の隣りには議会事務局の局長がいて、議長をサポートしています。議長は議会事務局があらかじめ作った「台本」を読み上げることがほとんどですので、議会事務局の事前の準備で当日の大体の議会の進み方は決まると言っても良いと思います。

   ここまでが傍聴席から見える本会議の姿です。しかし、実はこの他に沢山の職員が裏で待機しています。議場の隣の広い会議室には、本会議の開かれている間中、各課長クラスが待たされています。議員の一般質問は事前の通告書が出されるので、あらかじめ各担当課でその回答を準備しているのですが、当日、予定以外の質問が出た時に、資料などを市長・教育長に渡すためです。この間を取り持つのが秘書室の担当者です。よく見ていると、この担当者が本会議中、市長から呼ばれたり、メモや資料を渡すために走り回ったりしています。

   つまり、沢山の職員達が本会議での議員の一般質問に向けてエネルギーを傾け、市長らの答弁をサポートしていることになります。この行政側のピラミッド型のバックアップ体制に比較すると、質問する市議たちの体制は大変貧弱です。市長の応援団の会派(自民クラブ・市民クラブ・公明など)は、行政側のバックアップをある程度は享受できているようですが、他の市議達はほとんど一人で準備しなければなりません。しかし一般質問は、市議にとって年に4回だけ、市政を正面から問い質すことのできる貴重な機会です。都議会の一人会派が与えられている一般質問の時間は、1年間にたった3分だそうです。それに比べると武蔵野市議はまだ恵まれているので、より充実した一般質問になるよう努めたいと思います。



9/4(木)
雷鳴の中で、2回目の一般質問

   昨日(9/3)、通告した議員19人中の一番最後に一般質問を行いました。質問が終わって席に戻ったら急に雷鳴がとどろきました。
   私の一般質問の内容については、市議会速記録の配布を待たず、私なりの要約を近くUPするつもりですので暫くお待ちください。今日は全般的な感想を書きます。

   今回も8/27に事前通告書を出してから実際の原稿を大分手直しし、若干質問項目を増やしました。「質問」を考えるという作業は実際なかなか大変です。結果としてボリュームが増えすぎ、本番で一部省略するなど反省点も多かった気がします。

   武蔵野市議会の「一般質問」のやり方は一括質問方式と言って、最初にすべての質問を話し、市長等からの回答はまとめて返ってくる、というやり方です。一問一答方式のように議員と市長等のやり取りが丁々発止とはいかず、質問している側も(きっと傍聴者にも)すっきりとはわかりづらい仕組みになっています。私の場合はその方式に慣れていないということもありますが、こういう場所に立つこと自体の経験が不足しているので、十分な回答を引っ張り出すことは出来ませんでした。まだまだ未熟ということでしょうか。それでも傍聴した方から、「私の質問の時には、議場にピリピリした空気が感じられた」という感想をいただきました。


   土屋武蔵野市長は小泉首相同様に相手の質問をはぐらかす名人です。相手の質問のポイントをずらすために彼がしばしば使う手は、●過去の経緯・歴史的なうんちく●自分の実績をひけらかす●相手の過去にやったことを揶揄したり・言葉尻をとらえて嫌味を言う、などのパターンに整理できるのですが、特に「はぐらかし」は嫌らしい手法です。というのは、議員側は市長側と違って時間・質問回数に限りがあるので、なかなか最後まで攻めることができないからです。
   まあ相手も、正面から答えることができない場合は、苦し紛れにわざと核心をはずして長々と言い逃れをするのでしょうが、市長の場合は、どうやら生来身に付いている特技のようで、極めて巧妙です。

   私の場合に限らず、他の議員の提案や要望に対して、市長は自分が音頭を取って始めたこと以外には実に素っ気ない答弁をします。これほど自画自賛を手放しにやる人、自己顕示欲の強い人は今の政治家の中にもそういないと思います。市長の応援団であるはずの議員達でさえも、「何でも自分がやっただから・・・」「全国で初めてが好きだな。」とヤジを飛ばすほどなので、時々「裸の王様」を見ている気分になります。20年以上も市長をやっているとこのようになるのでしょうか。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の反対で、今にも後ろにひっくり返りそうです。

   今回は三鷹市の高山小学校建築の「市民参加」方式と進行中の武蔵野市の大野田小改築事業との取組みの違いについて質問したのですが、市長の発言でびっくりしたのは
「市民にまちづくりを任せて、責任が取れるのか?」との言葉です。
   どうやら市長の考えでは、役人は"責任が取れる人"、市民は"責任が取れない人"という分類になっているようで、何だか市長が頂点に君臨し、役人はそれに従い、市民はその下部に属する無責任な集団、と言われているような気がして、いい気持ちはしませんでした。

   私は「30年前の大野田小建設で問題があったために、今回大慌てで建替え事業を進める事態になった。このことについて、行政の責任は誰が取るのか」
とちょっぴりやりこめましたが、市長の答弁は「百年も持つような立派な建物を作ることが責任を取ることである」というもので、全くひとごとのようでした。何十億円という税金を急に注ぎ込むことになったことについて、行政を代表して市民に謝るわけでもなく、こうなった原因を追及するわけでもありません。官公庁が不祥事を起こしたときの常套句「当時の担当者はもういないので分からない」という、誰も責任を取らないお役所の体質そのままです。
   しかも、普通のお役人にはない”ざっくばらんさ”や”単純化してしゃべるわかりやすさ”を武器に市長選挙で6回も勝っています。この市長を選挙で選んでいるのも武蔵野市民です。
   
   市議会という小さな村の中で、日々どんな言葉が飛び交っているのかを外に向かって、もっとドンドン発信していかなければ、と改めて感じました。
    昨日、武蔵野市に鳩山邦夫氏が挨拶にやってきたそうですが、もしかしたら鳩山氏も、”選挙戦に勝利するためのうんちく”を聞かされたかも知れません。


9/2( 水 )
またもパークシティTV「中学校給食の番組」放映中止に

  市議会の一般質問が始まりました。今日2日に10番目まで進みましたので、私の質問(19番目)は、多分明日3日の最後になると思います。
一般質問予定者の質問順序及び質問項目   ライブ中継

   8/22の日記で、パークシティTVの「中学校給食の番組」の番組が9/1から放送されるとお知らせしましたが、またも圧力を受けて無期延期に追い込まれたようです。昨日チャンネルを合わせてみると、全く違った番組に差し替えられていました。私たちはこんなに物を自由に言えないまちに住んでいることを、改めて思い知らされました。
   パークシティTV(武蔵野三鷹ケーブルテレビ)が見られる環境にある世帯は市内でどのくらいでしょうか。3分の1程度でしょうか。見られる家庭でも、パークシティTVの視聴率は決して高くはないでしょう。なのに市長などは何でそれ程、放送されるのを恐れているのでしょうか。それとも側近たちが、殿のご機嫌を気にして抑えにかかっているのでしょうか。中学校給食への賛否とは別に、ある意味ではそれ以上に、これはとても重要な問題だと考えますので、しっかり対応したいと思います。

8/31(日)
スポーツ中継を考える


   連日TBS系で中継されてきた「世界陸上」もいよいよ大詰めのようです。
   末続選手は素晴らしい頑張りでした。短距離で日本人初のメダルの陰には、高野コーチの存在が大きかったと聞きました。日本人の体型にあった走法を二人三脚で実践してきたということで、長い間の努力の成果に拍手拍手!

   ただテレビ画面にしばしば割って入ってくる、猿顔のアノ男何とかなりませんか。与太話ならその辺の飲み屋か喫茶店ででもやってくれと言いたくなります。何でも前回起用して視聴率が良かったということで、担当のプロデューサーは大威張りで局内を闊歩しているとか。イヤな話です。
   
 「世界陸上」といい「世界水泳」といい、むやみやたらなショーアップと、アナウンサーの絶叫ばかりが目立ち、肝心の中身を落ち着いて見せてくれません。こんなやり方では、本当にスポーツ好きな人達をテレビから離れさせるばかりではないでしょうか。最近問題となった、フジテレビの「水10!ワンナイ」とかいう番組について、王監督は記者会見で、スポーツを娯楽化させている現状を批判していたようですが、全く同感です。
   
   それと現在韓国大邱(テグ)で行われているユニバーシアード応援に現れた、北朝鮮の「美女軍団」の洪水のような報道、あれは一体なんでしょう。日韓のテレビ局が煽り、一部のマニアックなオヤジが騒いでいるだけではないのでしょうか。その一方で競技の結果報道など殆どありません。韓国人の多くが、ただ同胞というだけで、本当にあんなのにうつつを抜かしているとしたらそれこそ異常です。

   民放のスポーツ中継が限りなく芸能番組化、幼稚化してきたのはいつ頃からでしょうか。こんなことならNHKに放映権を獲得してもらって、大人の鑑賞に堪える、「普通の」番組にしてほしいと思います。せっかく受信料を払っているのですから。


8/29(金)
お知らせなど

   レポート「大野田小学校改築工事 入札結果を検証する」はこちらでご覧ください。
  9月市議会日程が市議会HPにアップされました。
   また6月に開催された第2回定例会の議事録もアップされています。
   先週あたり武蔵野市役所、市議会のHPは接続が非常に不安定でした。原因はMSブラストの影響か、住基ネット接続の準備のためか、他の原因か分かりませんが、こちらのパソコンに問題はないことは確かです。しかし市役所内部ではイントラネットでつながっていてチャンと見えているようで、気が付くのも対応も遅いようです。かく言う私のHPも、トップ画面のアクセスカウンターが故障しています。原因はカウンターを提供してくれているプロバイダーのサーバーの不調にあるようです。困ったものですが無料で提供してくれているので文句は言えません。


8/28(木)
一般質問の通告書を提出しました。


   9月2日〜3日に市議会本会議(第3回定例会)の一般質問が行われます。昨日「質問通告書」を提出しました。午後5時締切ギリギリで、最後の19番目でした。
   
   質問のテーマは次の3つとしました。

     1)大野田小学校と三鷹市立高山小学校の学校作りの違いについて
     2)情報公開条例改正後の市の事業の透明性について
     3)施設建設における市民参加について

   提出順となるので、私の質問の順番は一番最後になります。その時の議事の進行状況により変わってきますが、9月3日(水)午後か、4日(木)午前中になると思います。興味のある方は是非傍聴にお出でください。前日議会事務局に電話すれば大体の時間を教えてくれます。また6月定例会に続き、一般質問はインターネットでも生中継されます。前回、画像・音声ともマアマアの水準だったということですので、昼間パソコンでご覧になれる方にはこちらもおススメです(詳しくは市議会HPのこちらで近々発表される筈です)。

注:「質問通告書」とは本会議の質問で、各議員が市長と教育長に何を質問するのかを事前に知らせるために提出する書類です。

   一般質問の通告書の提出は前回6月に続いて2回目になります。事前にテーマは決めているのですが、調べている内に次々に新たな疑問が起こり、調べる範囲が拡がってくるのが悩みの種です。さらに、「通告書」としてコンパクトにまとめるのも一苦労で、今回は締め切り10分前の提出になり、かなり焦りました。
   一般質問の裏側ではこんな苦労もあるのですが、他の議員は私よりずっとスムーズに提出しているようなので、私が特別不器用なだけかもしれません。また前回は通告書提出から本番の質問までの間、いろいろ考えている内に、質問の内容がだんだん通告書からズレてしまうということもありました。

   一般質問のこと、それに9月2日からの本会議に先駆けて、8/20から始まっている各委員会の審議もあって、このところなかなかHPの更新ができません。
   私が委員になっている文教委員会は8/20(水)午前10:00〜午後2:30頃まで開催されました。「子ども関連施設におけるシックハウス症候群対策」の陳情が提出され、この案件について12時半くらいまで審議されました。他の委員会に比べ長い審議だったので、午後1:30からの再開で行政報告が数件ありましたが、議員傍聴席はほとんどカラでした。市長もお昼頃約束があったらしく、一時退席されました。
   他に、総務委員会、厚生委員会、建設委員会、鉄道対策・農水省跡地利用特別委員会があり、傍聴しました。自分の所属する委員会以外の委員会を傍聴する議員は新人が中心で、ベテランになる程あまり傍聴しないようです。傍聴しなくても全部分かっているからでしょうか。私にはいろんなことが発見できて大変参考になります。
   一般市民の傍聴はあまり多くありません。しかし市民の傍聴の人数が多いほど、質問する側も答弁する側も真剣味が増すのがよく分かります。市議会の日程はこちらに出ていますので(9月分は未だですが)、市長や議員の生態を観察する位のつもりで傍聴されると面白いかも知れません。



   毎月原則として第1水曜日に開かれる、教育委員会の定例会も傍聴できます。次回は市議会と重なるということで、9月10日(水)午後1:30からだそうです。場所は市役所5階の教育部の委員会室です。事前の予約が必要で、受付窓口は市の教育企画課です。
   但し、不祥事や教員の人事について定例会とは別に臨時会で審議され、こちらは非公開とされています。公開されている定例会にしても、開催の告知は、市のHPのトップ画面から何階層も奥の分かりにくいところに出ています。一般の市民向けには、市役所の掲示板1カ所に掲示されるだけだそうです。しかもHP上では、今朝(8/28)確認のために問い合わせするまで、次回開催日が9月3日となったままでした。開催される時間も場所も書かれていません。

   事前の予約が必要な事といい、本当は市民には傍聴に来てほしくないのかも知れません。
   しかしエスカレートする一方の少年犯罪、切れ目なく発生する教師の不祥事・ハレンチ行為、コロコロと変わる学習指導要領等々、今日ほど教育不信が高まったことはないのではないでしょうか。教育委員会不要論を公然と唱える自治体首長もいます。土屋市長が親しくされているという片山鳥取県知事も、現在の教育委員会のあり方に疑問を呈しておられます。
   そんなこともあるので、教育委員会ではどんなことを話し合っているのか、是非傍聴してみたいと思います(残念ながら次回は別の会議(都市計画審議会)と重なるので、私個人は傍聴できそうにありません)。市内在住のシンガーソングライターのみなみらんぼう氏も教育委員の一人ですので、先ずは興味本位の軽い気持ちで傍聴されてはいかがでしょうか。



8/24(日)
「スローライフ」の本を読む

 

「スロー・イズ・ビューティフル」(辻信一著・平凡社)、「スローフードな人生」(島村菜津著・新潮社)の2冊の本を読みました。

 

子育てしながら会社に勤め、「ファスト・ライフ」の日々を過ごしてきた私にとって、“のんびり”“ゆったり”という感覚は夢のまた夢のユートピアでした。最近、イタリア発祥のスローフード運動が拡がっています。もっと詳しく知りたいと思い、2冊の本を読んでみました。

特に面白かったのは「スローフードな人生」の方です。島村菜津さんはこの本を著すために4年間イタリアでスローフード運動に関わるさまざまな人々に直接会って取材したそうです。イタリア語が堪能な為か、自分らしい問いかけを繰り返し、このユニークな運動の本質にぐいぐい迫っているのには、感心させられました。

スローフード運動とは、ファストフード店に象徴されるような食のグローバル化が進む一方で、その土地独自の食材や料理がどんどん忘れられていることに危機感を覚えた人達が、郷土料理の風味と豊かさの再発見を提案している活動だということがわかりました。

 

よく勘違いされるのですが、スローフード運動とは、“ファストフード反対”運動でもなく、“食事をゆっくり食べよう”運動でもないというのが、実に具体的に説明されています。特に、中心になっているイタリアのワイナリーやチーズ作りの人達等の「生きることは食べること」のこだわりや日々の生活を楽しむスタイル、そしてそれを多くの人に伝えようとする熱意に、共感を覚えました。

 

街に行けば、無数のファストフード店が並んで賑わっています。でもメーカーが工場で作ったものをただ口に入れてしまうのではなく、一回一回の食事で、自分が食べている素材や調理法にもっと関心を深め、食事をより楽しくすることが大切ではないか、と改めて思いました。


8/22(金)
パークシティTV「中学校給食の番組」放映中止事件 その後


   8/5(火)の日記でお知らせした、中学校給食についての番組が武蔵野市の圧力により放送中止に追い込まれようとしている問題で、その後動きがあったようなのでお知らせします。

   私のホームページを見てくれた方を含め、何人かの人がパークシティTV(武蔵野三鷹ケーブルテレビ)に問い合わせをしたり、抗議の電話をしたりしてくれたようで、9月1日から13時からと20時からの時間帯でこの番組が放映されることが決まったと聞きました(中身が元のままで、変更されていないかどうかなどということは分かりません )。まだその時になってみるまで、本当のことは分かりませんが、まず間違いなさそうです。

   武蔵野市と三鷹市はパークシティTVの株主になっているばかりでなく、武蔵野市は毎年千数百万円、三鷹市も数百万円、番組制作費という名目で補助金を出しています。金を出していること、それに地域のニュースの情報源であることを背景に、武蔵野市は放映中止の圧力をかけたようです。 補助金は勿論税金から出ています。市長などのポケットマネーから出ているのではありません。改めて書きますが、そういう意味でこのテレビ局は市長などの私物ではなく、武蔵野・三鷹市民みんなのテレビ局なのに、彼等は大きな勘違いをしていると言うほかありません。

   更に分かったことですが、この「中学校給食の番組」は「むさしのみたか市民テレビ局」というNPO法人の制作によるものということです。このグループは、1998年にパークシティTVが一部の時間帯を開放して、両市の市民に自由に番組を作ってもらおうと呼びかけて集まったことが発端で結成されたもので、スタッフの殆どはボランティアだそうです。
   こういう経緯から言っても、市民の手作りの番組に、いわば大手スポンサーの存在である武蔵野市が口出しするとは言語道断です。興味深いことに、つい最近のNPO法人取得パーティで土屋武蔵野市長が祝辞を述べているのが分かりました。



8/19(火)
遅れをとった武蔵野市の図書館ITシステム


   本好きの方はとっくにご存じのことですが、市立武蔵野図書館では、約2年前からインターネットで図書の検索ができるようになっています。なかなか便利なのでよく利用しています。また都内の図書館全体の横断検索システムというのも、今年初めから始まっていてこれもよく出来ています(こちら)。


   ところで家から練馬区の関町図書館が割合近いので、こちらも時々利用させてもらっています。特に家族がよく使っています。

   練馬区の図書館で、1人が同時に借りられるのは

・本・雑誌など: あわせて10点 3週間 まで
・CD・カセットテープ・レコード・など: あわせて5点 2週間 まで
・ビデオ:1点 2週間 まで

   となっていて、本・雑誌だけでなく、CDなどの予約もできます。返却期限も一度だけ延長できます(本・雑誌類は3週間まで、CDなど2週間まで)。

   武蔵野市の図書館の場合、1人が同時に借りられるのは

・本・雑誌: あわせて10点2週間 まで
・CD・カセットテープ: あわせて2点 2週間 まで
・ビデオ:2点 2週間 まで

   予約できるのは本・雑誌だけで、CDなどの予約はできません。返却期限の延長は本・雑誌のみ一度だけ2週間 まで、CD・カセットテープ、 ビデオについては返却期限の延長制度はなし。


   こう見てくると、 ビデオを除き練馬の方が利用者にとって借りやすくなっていて、武蔵野市はかなり見劣りします。しかし練馬区の図書館は今年3月まで、インターネットでの利用は全く出来ず、この点が大変不便でした。

   ところが今年4月から練馬では、検索はもとより予約も返却期限延長もインターネットから出来るようになりました。更に現在貸出し中の図書については、今何人予約中で自分は何番目かということまで分かります。また図書が届いたらメールで連絡してくれます。そういうわけで一気に最も利用しやすい図書館になりました。

   近隣を調べてみると、三鷹、西東京、調布などでも既にインターネットから予約もできるようになっていて、武蔵野は杉並などと共に、遅れているグループに入っているようです。
   ただ武蔵野市では4月に公募による図書館長が就任したことですし、現在必死に巻き返しを図っているのかも知れません。しばらく様子を見たいと思います。



   勿論インターネットから利用しやすいかどうかだけで、図書館が評価が決まるわけではありません。しかし今では、このことがかなり重要な指標になっているのはたしかです。

   またインターネットを使えない人のことはどうするのかという声が出るのは当然です。窓口や電話での対応は従来通りとするなど、サービスに差がつかないような配慮が必要です。
   しかし長期的には、IT化の流れは止まらないと思います。市役所だけをとっても、各種施設をネットから予約できるような仕組みが広がっています。今後印鑑証明や住民票などをインターネット経由で入手できるようになるのも、時間の問題かと思われます。
   
   現在ではパソコンの値段もインターネットの通信費用も非常に安くなっています。また自治体主催の無料パソコン講習会や、一部補助の出る民間の有料講習会は結構行われているようですが、初心者の方々に漠然とパソコンを教えるというものではなく、使途をハッキリ絞ったより実戦的な講習会を沢山開いて、取り残された人、苦手な人をなくすることを考えた方がよいのではないでしょうか。