大野田小学校改築工事 入札結果を検証する |
8/5大野田小学校の工事入札(指名競争入札)がありました。私が落札結果を知ったのはほんの数日前ですが、興味深い結果が出たようです。このHPのレポートの中で概算金額43億円は高すぎるのではないかと主張してきました(もっともこの金額には旧校舎解体費7,035万円、仮校舎リース費用4億4,100万円、新校舎設計費4,655万円などの合計約6億円が含まれていることが分かりましたので、実際には新校舎建設概算見込額は約37億円でした)。 千川小学校のようなバカ高い金額(工事費47.1億円 平米単価48.3万円/u)ではなく、世間相場を念頭においた金額で建設するべきだと言ってきましたが、かなりその線に沿った結果になったようです。レポートで比較した三鷹市立高山小(平米単価26.2万円/u)と同程度の平米単価26.7万円/u、工事総額32.2億円です。 私は6月市議会(第2回定例会)の一般質問で、千川小学校に引き続き、大野田小の新校舎も非常に高コストのものになりそうなことに反対しました。またこのHPで大野田小改築問題を重点的に取り上げてきました。しかし新米議員の細々とした活動に影響されてコストが下がったとは考えにくいことです。積算の結果、たまたまこういう予定価格が計上されたということでしょうか。それとも千川小の高額工事費が多くの市民や野党から批判され続けてきたこと、千川小の構想段階から深く関わった学校建築専門家が、自らの著書で千川小の高コストを認めていることなどから、市の幹部や担当者が建設コストを強く意識せざるを得なくなった、ということの表れでしょうか。いずれにしても常識の範囲の金額でそれなりの要求を満たした校舎が建設されるのであれば、喜ばしいことです。 浮いた費用をどうするのかも気になります。以前書いたことですが、千川小や大野田小学校のような新しい校舎とそれ以外の古い校舎の学校では、施設面で非常に大きな格差が生じています。古い学校のリフォームにもっと予算を回すために使われるのなら賛成です。 ところで大野田小改築工事4分野の全てで、落札率は非常に高率になっています(単純平均97.1%)。 土屋市長の口癖は「落札率が高いということは見積もりが正確な証拠である」というものですが、こんな言い分は全国的には全く通りません。落札率の高さは「談合の結果である」と見るのが研究者や各地のオンブズマンなどの間では常識となっています(1 2 3)。このことについても今後勉強していきたいと思います。 |