「腰痛」

腰痛治療で、重要なのは、肝臓、腎臓、膵臓(脾経)の冷えを抜くこと。これで、腰痛のほとんどは、痛みが半減する。冷えて、ゴリゴリにこっていた腰も柔らかくなり、痛みの中心部分のコリが浮かび上がる。そのコリを解せば、だいたい満足のいく効果が出せる。つまり、内臓痛としての腰痛と整形外科的腰痛の混合型が多いと言うこと。だいたい腰痛は腹巻をしていれば、防げるのに、腰痛もちに限って、言うことを聞かない。 某大学の整形外科の権威が「椎間板ヘルニアは、1週間も安静にしていれば、引っ込むので、手術は、できるだけ避けたほうがいい」と言っていたのを思い出す。
 腹筋、背筋、腸腰筋が弱った状態で、腰痛を引き起こす原因は、同じ姿勢を続けること。歯磨きする時や台所でねぎを切る時、洗面台や流し台によっかかると腰痛予防になる。因みに、ねぎを切る時は、右腰を前に出すと切りやすい。
 車を長時間運転する人は、座布団を一枚二つ折りにして、ドアと腰の間、左腰とシートベルトのフックの間、腰の下に入れたり、体を捻って運転しないように補助する。首を左に曲げて運転する人も腰を安定させると首も真っすぐになり、肩こりも防止できる。ゴルフ肘の人は、腰の回転が悪くなっているので、次は腰痛になる。いすに座って右左に腰を回す。足首も回す。準備運動をしっかりすれば飛距離も復活する。
 女性の腰痛は、子宮筋腫などの場合が結構多いので、1,2ヶ月以上痛みがあったら、念のため、産婦人科などの医師に診て貰おう。特に、顔色がくすんで黒っぽい時は、早急に。胃など内臓の腫瘍が原因の腰痛は、鍼を打っても指圧をしても、自分の指先に絶望感を感じるほど重い感覚、いやな感じがする。医師の診断を勧める。後日、病院で重篤な疾病が発見されたと知らされたことも数回ある。

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