「職業と冷え」

 水道工事や土建工事、道路工事、建設工事などの外仕事は、気温だけでなく立っている場所、地面、コンクリートなどの温度差に足からやられる。気温35度、路面40度とか、気温10度、路面5度と言う状況にさらされると、最終的に一番ダメージを受けるのは腎臓。自律神経もやられるので、妙に足の裏に汗をかいたりする。
 よく、外仕事の人は、腰痛になる。力仕事のせいではなく、腎臓などの内臓の冷えが痛みとして出ていることが多く、内臓の冷えを抜く治療をすると本人も驚くほど、痛みが取れることも多い。
 夏の暑い時期に、若いやつらが腰痛で倒れても、飲んだくれのおっさんは、元気に働いているの見ていて、気づいたのは、赤とか紫の派手な腹巻をしている事。そこで、倒れた若いやつらに腹巻をさせたら、元気になり腰痛も少なくなった。こんなこと教えなければ、もっと、商売繁盛なんだけど。
 室内のデスクワークの人は、座りっぱなしで、下半身に血が下がった所に、夏はクーラーの冷たい風がいつもあたりっぱなし、冬は暖房を入れても足元は冷たい。腎臓だけでなく、胃潰瘍、十二指腸潰瘍にもなりやすい。
 運転手の場合、外仕事と内仕事の両方の症状が出る。振動もあるので、大型トラックの運転手は、辞める頃には、やせて体が小さくなると聞いたことがある。

 調理師の場合は、足元寒く、上半身は火であぶられで、一番腎臓をやられる職業だと思うし、治療も大変。腰、膝を壊しやすい。
 いろんな患者さんを診てきたけど、もちろん、主婦や高齢者もだけど、一番簡単で安上がりな冷え予防と言うか、健康法は、腹巻だよね。

偏西風と天気図がおもしろい
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