肌着を着たくなった時、腎臓には冷えが溜まっている。
「肌着」
夏になると、女性の薄着が目立ち、肌着を着ていない人が多いのが気になる。ワイシャツを素肌に着ている男も多い。ハワイや沖縄のように、汗をかいてもすぐ乾く環境ならまだしも、ジメジメした環境では、体の冷えを招く。
体の表面に汗がついたまま、冷房した室内に入れば、尚更、体に冷えが入り、寒さを感じるはず。
女性の場合、ブラが肌着の代わりになるとも思えない。肌着を着ていない女性の顔色がくすむのは、冷えが腎臓に入って、機能が落ちているから。腎臓が弱り顔色が黒っぽくなっている人は、冷え性で、腰痛もちで、生理不順で、肩こりだろうと想像出来る。
ワイシャツを素肌に着ている患者は、何度も肌着を着るように忠告しても聞き入れない人が多い。特に、冷房の利いている職場の人は、どんなに、冷えを抜いても、すぐまた、どっと冷えた体で、黒い顔をして来院し、腰痛、腹痛を訴えるので、治療する側も気が滅入る。
逆に、肌着を着るようになった患者は、血色も良くなり、症状も改善して、周りにいる同僚に、「肌着を着なくちゃだめだよ」なんて言うようになる。
冷えた体で、中高年になると、自律神経失調症や手足のしびれ、痛みなどに苦しむ人も多い。「だから、今からでも、肌着を着て、腹巻をすれば、速く良くなるよ」と口癖になるほど、繰り返している。