スポーツ選手と足首

 腰痛、肘痛、膝痛を訴えるスポーツ選手の足首は、硬いことが多い。つま先に体重が乗らず、スウェイした状態では、剣道、柔道では、踏み込みが遅く切れがない。野球やテニスなども、腰の回転が足首で止められて、腰痛になる。ゴルフは、歩くのが辛いうえに、腰の動きが悪いために、飛距離が出ず、腕の力を入れすぎて、肘を痛める。
 腰痛、肘痛の患者の足首を解して、全身の調整をしておくと、大体後で、大喜びしている人が多い。簡単に言うと、足首が柔らかいと、腰の動きも良くなり、体重移動もスムーズで速くなるので、現状の筋肉でも前より、格段のスピードのある動きができる。
 足首が硬いと、体重は踵に乗り、靴の踵の外側が減る。踵に体重が乗っているとO脚になり、足が外回りするので、歩くのが遅くなる。
 足首の柔らかい高齢者が元気で飛び回っているように、スポーツ選手の寿命を大きく伸ばす基本は、足首だということを、知っている人はあまりいない。マリナーズのイチロー選手が絶えず関節を動かしているのが、足首など関節の柔軟性の重要性を示すいい例になっている。

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