本文へスキップ

 
石榴之図 ざくろのず


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
設立の趣旨 全作品目録
精選作品目録 絵画作品目録 編者  












(水墨画) (素描)


パステル画。 昭和53年。 1面。 縦24cm 横27cm。


柘榴が行儀よく自然な形で並んで、同じ上を向いています。これは皆が仲良く同じ夢の方向に向いています。丁寧に何度もパステルの色を重ねて水墨画では表現出来ない重厚な質感と存在感を表現しています。灰色の卓上に薄い陰影で微かな情趣を感じます。上部の背景が僅かな色面の変化で実在感を増しています。。作者の色彩感覚には潤いのある中間色を緻密に表現しています。水彩画に於いても絵の具に僅かに墨色を混ぜています、油彩画に於いても僅かに青、茶色を混ぜ深味ある中間色を用いています。
墨画淡彩の柘榴は瑞々しい清涼感が、パステル画では神秘的な重厚感がある異質な作品となっている事に驚かされます。kiseiのサインも可愛いです




林檎は林檎の個性があり、性格があります。梨とは個性も性格も違います。個性を大切にする事が、性格を形成する事になります。性格の違ったものが、同じ夢を観る事に調和のある秩序(美)が生まれます。

この絵には詩があります、詩とは言葉ではなく、その人の内なる詩心です。描いていて酔っていますから、絵が詩になっています。

存在感とは、実在感を宗教的な合掌という姿にしなければなりません。遠近法では存在感の夢がありません。

色は一人で居る時は、真っ白です。人が来たら、相手との関係がある色が生まれます。男子と女子の純粋な出会いは美しい色に成ります。動物的でなく、人間的な世界にのみ美しい色があります。






  • ホームページの著作権は熙生紫花美術館に属します。無断で転用しないで下さい。