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  梶ケ森かじがもり之図

KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART    ;
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表紙
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色紙。昭和58年。1葉。縦27cm 横24cm。









山岳の稜線を立体感と遠近感ある情景として描いています。 何か動物の背骨を思わせ山が生きて動いて様に観えます。左右に分かれた迫力ある稜線が連山として見事に表現されています。余白の雲界が下から突き上げたように拡がり景観に高山の独特の気配を描写しています。「梶ケ森」と命名されているように森のような山肌に描かれた樹木の直線的な筆致に自然の厳しい美しさを感じます。
下壇に掲示してある山岳は柔らかく暖かい季節を感じます、上壇の色紙は墨色だけで厳しい高地の季節感が有るので比べると情感ある景観がわかります。色紙は昭和55年頃に描かれたものと記憶しています。
美術、文学、音楽等の芸術作品は、観たり聴いたりする五感の感覚で鑑賞するものです。 鑑賞とは、作品を味わう事です。優れた作品の語る心の感情(心機)に触れると嬉しくなり感動(一転)します。優れた作品を選んで作者の心を深く解るには、人柄と品性の無邪気さが肝要です。鐘は打たなければ鳴りません。音の良い鐘を選び、心地よい響きを聴いて下さい。



美は愛と善意を祝福して生命となす。

美は真実を自覚する事です。真実は学問を修める事によっても得る事が出来ます。学問を修める事は自己を明らかにして自覚する事です。人間や自然との調和を保つ事です。

感動したという言葉に感動し、新しい感動が生まれます。このように互いに感動し合う 事により互いに成長していく喜びがあります。

人間生きている毎日の瞬間に三つの事を考えるのです。過去と現在未来に、如何なる目的を持つかという事です。はっきりと自分の目的を持って生きるべきです。