世田谷静坐会

深田 淳先生 語録



平成29年3月7日更新
この語録は、世田谷静坐会の世話役・故田中春勝さんと坐友の故鈴木起男さんが静坐会に於ける深田先生のお話をまとめられたもので、深田先
生静坐六十年記念出版「静坐六十年」に掲載されているものです。

静坐を志す方々の参考になればと思い、抜粋して掲載することに致しました。
これから、折を見て掲載内容を更新してまいります。
語録その1

◇頭のてっぺんと両膝小僧と尻とが結びついて、立体三角形を作ったような恰好になったときがはじめて正しい静坐の姿勢です。
  頭のてっぺ んが三角形の頂点、その頂点から、おもしをつけた糸を振子にしてさげて、腹の上にピシッとおさまる時、これが静坐の姿勢です。

◇ 一息、一息を楽しむことが大事です。そのためには息を細く長くすることです。

◇ 息を吐くとき、止めてはいけません。どこまでも吐くのです。吐き終ったときは、吸いが始まります。

◇ 急いではいけません。腰をたてると、息はひとりでに入ってきます。そして、ゆるめると、息はでてゆきます。

◇ 手足の温くならない人は体をゆすって下さい。背筋はこれ以上伸びないというところまで伸ばして下さい。

◇ 静坐では、腹の一点に集中するようにというのですが、その一点がどこなのか、なかなかわからない。臍下三寸というけれども個人差というか、
   感覚の差があり。それとてなかなかわからないものです。そこらあたりで、これだなと感じるところがあれば、それでよいのです。

◇ 大気に負けてはいけません。寒いからといって背をまるめて小さくなっていると、人間は萎縮してしまいます。
   大気にたち向う気持が大切です。それは力ではありません、呼吸です。一息一息が大切なのです。