「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


12/31 (日) の進歩 輝かしい初仕事
暁子と一緒に、秘密調査に出かけた。私が気に入った物を見て貰うのだ。暁子も満足の様子であった。
 昼食に、まる讃の讃岐うどんを頂いた。この店、とても美味しいけれども、メニューがわかりにくいという難点がある。初めての人が見たら、品を選ぶのに苦 労するであろう。私たちで新しいメニューを作って、密かに置いてくるかと話し合った。

夕方、あんが布団に粗相をした。何で、床を走っている時でなく、布団に上がった時にわざわざするのか?  憤然だ。

夜は、紅白歌合戦を見ながらのんびりと過ごした。踊り手が(男女とも)上半身裸になっている歌があり、「NHK やるな」と思って見ていた。30 分後、「先ほどのは裸ではなく、ボディースーツを着ていました」とわざわざ釈明をした。苦情が殺到したらしい。ボディースーツを着ていれば良いという問題 でもないと思うが。それと、苦情が来ることくらいわかっていただろう。なんで始めから、対策を練っておかなかったのか?

年が明けた。初詣に行って、甘酒でもタダ飲みしてやろうと支度をしていた。その時にあんが、またしても布団に粗相をした。初仕事が、布団を洗って干すことという、輝かしい新年を迎えたのであった。
 それにしても、一日に二回も布団で粗相とは。我が家に来て七ヶ月で、布団での粗相は十回を軽く超える。じゅりは、生涯で二回ほどしか布団で粗相をしな かったというのに、どうなっているのか。

12/30 (土) の進歩 年の瀬の凶行
朝起きてみると、蕎麦殻の枕が無惨な遺体となって発見された。


左下部分が食いちぎられ、多量の蕎麦殻が飛び出すという痛ましい姿であった。こうなっては助からないと診断され、この枕は手厚くゴミ箱に捨てられた。

犯犬:階下にて反省中。
推定犯行時刻:12 月 30 日午前 0 時 30 分から 午前 7 時 30 分。
犯行の動機:無し。がじがじ遊んだだけと推察される。

今日も朝からお節料理作りに勤しんだ。
 煮物が一区切りついた所で、再び朝市に行った。大混雑で、動くのも大変であった。馴染みの店で、大間の本鮪中トロとタラバガニを購入。スーパーにも寄っ て、細々した物を買い足した。これで正月の買い物は終了だ。
 帰宅後もお節料理作りをした。頑張った甲斐あって、夕方には終わってしまった。

暁子が帰ってきた。豪華カニすきをいただきながら、秘密打ち合わせの報告をしたのであった。
12/29 (金) の進歩 お節料理作り
お節料理作りのため、昨日の帰りがけに朝市に寄って材料を買い込んだ。まずは野菜類が中心だ(魚介類は 30 日に買う予定)。買う物を書き込んだ紙を持って、買った物にどんどん鉛筆で印を付けていった。紙と鉛筆と財布と買った品を同時に持つのに苦労した。朝市 は相変わらず、「値段半分、量は倍」である。金華山(朝市の馴染みの店)に行ったら、「あら、先生」と声をかけられた。この店で「先生」と呼ばれたのは初 め てだ。陸女寿司(私の行きつけの寿司屋。仙台で一番美味しい)も金華山と親しいらしいの で、私のことを聞いたのであろうか(先日に陸女寿司に 伺ったときに、金華山のことを話した)。
今日は朝から、お節料理作りに励んだ。どれから作ろうかと考えることなく、料理の本の端から順番に作っていくという感じだ。相変わらず右手が痛い ので(12/24 の進歩参照)、裏ごしとか、力の入る作業には苦労した。栗の甘煮の瓶の蓋を開けるときには、 これは絶望かと焦った。蜜で蓋が固まっているというのに、右手が痛くて力を入れられないのだ。学生を呼ぼうかと本気で思った。「瓶の蓋を開けに来て」と頼 んでも来てくれないだろうけど、「修論について重大な相談がある」と言えばやって来るに違いない。でも、呼ぶまでもなく、奇跡的に自力で開けることができ た。
夕食後、かとぅの修論の Materials and Methods の章と Results の章を読んだ。英語がうまくて吃驚した。こんなに英語が出来るとは知らなかったよ。もっと早く教えてくれたら良かったのに。

天皇杯準決勝、コンサドーレ札幌 1-2 ガンバ大阪。J2 代表として、札幌に決勝に進んで欲しかった。残念。元旦は、浦和対大阪。J の二強が順当に駒を進めた。浦和の二冠なるか?

12/28 (木) の進歩 良いお年を
出がけに、お節料理の献立を考えた。お節作りも三年目だ。以前ほど燃えていないことも確かであるが、「作業が大変」という思いが減っていることもまた確か である。ま、あまり気張らずにやろう。

イタポンの博士論文にコメント。イントロの構成を変えてはどうかと助言した。それと、第一花と第二花の種子数の相関を個体レベルで調べたデータを 載せるべきと思う。「相関がなかった」という結果は、「良い」結果である。
朝、秘密打ち合わせをした。たいへんお洒落だ。しかし予想を超える額であった。うーーむ。
研究室に出てくるのは、年内は今日で最後の予定である。仙台の自宅に籠もっているので、博士論文・修士論文の原稿はメールで送っておくれ。
 それでは皆様、本年もいろいろお世話になりありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。

12/27 (水) の進歩 すっきり
「これからレポート・卒論を書く若者のために」の、「レポート・卒論とは何か」 と「一つ一つの文をわかりやすくする技術」の章を完成させ、共立出版に送った。想像以上に難航した。我ながらよくやった。コメントを下さった、竹中さん・ 友蔵・暁子にも感謝したい。それにしても、このすっきり感は何か。爽やかな秋空のような気分だ。全体の 1/4 しか完成していないという事実は、どこへ消えてしまったのであ ろうか。消えてないっつーの。

モリナガの博士論文にコメントした。総合イントロも形が見えてきた。頑張れ。
 イタポンも、博士論文の第二章の原稿を持ってきてくれた。お節料理を作りながら頑張って読む。年内には返答するからね。

滞っていた、食害の影響の論文を Evolutionary Ecology Research に投稿した。アブストラクトがわかりにくいと、編集長にずいぶん迷惑をかけてしまった。「アブストラクトに数週間苦悩した」ってメールにあったけど、本当 でしょうか。ごめんなさい。
 ほっておいた、編集委員の仕事も片付けた。

こうまで色々すっきりすると、もうすっかり仕事納めの気分である。でも明日も、研究室に来るつもりだ。明後日以降は、お節料理作りに没頭する予定 である。

12/26 (火) の進歩 ベガルタ仙台の選手寮完成
ベガルタ仙台の新しい選手寮が完成するらしい(ベガルタ仙台オフィシャルページよ り)。敷地面積 149.37 坪、建物面積 203.29 坪という立派な物である。ユース選手用の二人部屋が 7 室、トップチーム選手用の一人部屋が 14 室あるらしい。各部屋に、浴室とトイレが付いているみたいだ。ユニットバスでは無いことを祈りたい。ユニットバスでは、疲れた身体を休めることなど出来や しない。大浴場はないのかな?  泉パークタウンのどこかにあるようだけれど、押し掛けてはいけないからね。静かな環境を保ってあげよう。

仙台を戦力外となった MF 村上が、川崎フロンターレに移籍することになった(ベガルタ仙台オフィシャルページよ り)。「J1 クラブに移籍されたらむっとするので、J2 にしてくれ」と頼んでおいたのに(12.2 の進歩参照)、J1 の、しかも優勝争いをするクラブに行ってしまうとは。いきなり見上げる存在になってしまって、なんか面白くない。ともかく、森の首根っこ掴んで、カード を減らすようにしたまえ。注;森:元仙台選手。現在、川崎のレギュラー。カードが多いという理由で仙台を解雇された。川崎でも相変わらずカードが多い。仙 台時代、相手に突っかかろうとし て、仙台 DF 小村(当時)に首を絞められて止められた(記憶違いかも)
 村上の別れの言葉。「 6年もの長い間、昇格、残留、降格を経験させて頂き」とさりげない。6 年間ずっと、昇格・残留・降格をし続けたわけではないのだが。

モリナガの博士論文にコメント。本文はもうほとんど完成だ。残るは、総合イントロと総合考察である。総合イントロを読んだけれど、着眼は良いと思 う。しかし説明不足だ。それと、主張をもう少し整理できる部分があるのではないか。
「これからレポート・卒論を書く若者のために」の「レポート・卒論とは何か」の章の改訂をほぼ終えた。うまくいけば、「レポート・卒論とは何か」 と「一つ一つの文をわかりやすくする技術」の章を明日にも共立出版に送ることが出来そうだ。しかしまだ、全体の 1/4 くらいしか完成していないという不気味な予感がある。

12/25 (月) の進歩 出版前にいきなりいなくなる?
J リーグは、移籍市場が動きつつある。ベガルタ仙台がらみの気になる噂として、萬代と梁のどちらかが移籍するという話が流れている。梁は絶対に必要な選手 だ。何としても引き留めるべし。萬代の移籍はあり得るだ ろう。似たタイプの中原が新潟から戻って来たので(新潟に期限付き移籍していた)、「萬代君はいらない」となってしまうかもだ。そうか。って、重大なこと に気づいた。「これからレポート・卒論を書く若者のために」の「一つ一つの文をわかりやすくする技術」の章では、萬代を使った例文をふんだんに紹介してい るのである。「菅井が、叫びながら走る萬代にパスを送った」とか。ベガルタ仙台の期待の若手選手というノリで萬代を出しているのに、出版前 にいきなりいなくなっているのか?
 一方、大阪に出張している間に仙台は、ブラジル人二人の獲得を決めたようである(日 刊スポーツより)。「ブラジル・クルゼイロのMFジョニウソン(28)とブラジル・ボタフォゴのFWウィリアン(23)の2人」だそうである。 ジョニウソンはボランチらしい。ブラジル人を絶対に獲るべきポジションだっただけに、良かったと言うことか。ウィリアンは長身 FW らしい。マルコスの再来と期待したい。二人とも、仙台の寒さと J2 の激しい当たりに気をつけて、しっかりと活躍して貰いたい。

みっちーの修論の、「材料と方法」「結果」の章にコメントした。構成は問題ないと思う。文章表現の問題だけだ。さっそく直して頂戴ね。
「これからレポート・卒論を書く若者のために」の「レポート・卒論とは何か」の章を改訂中。竹中さんと暁子に頂戴したコメントを参考に、いろいろ 直しているのだ。この章と、「一つ一つの文をわかりやすくする技術」の章を年内に共立出版に送ってしまうつもりである。今さら言うまでもなく、全部分を年 内 完成など夢のまた夢であった。しかし、この二つの章さえ、共立出版の御用納めに間に合うかどうか怪しくなってきた。
 博論生・修論生が論文を持ってこなければ、間に合うとは思う。しかしセンセは、とても悲しがると思います。

12/24 (日) の進歩 大掃除第一弾
気づくと年の瀬である。大掃除をしなくてはいけない。今日はまず窓掃除に取り組んだ。あんのせいで、右腕が慢性的に痛いこの頃である(下記の注を参照)。 この右腕で窓ふきは辛いが、やらなくてはいけない。しかし今年、高圧洗浄機という利器が導入された。高圧で水を吹き付け汚れを落としてしまう、ついでに外 壁を欠けさせてしまうという恐怖の兵器である(11/5 の進歩参照)。これを使えば、窓の 外部の汚れ落としは楽に出来る。ノズルの先を回転ブラシに替えると、水を噴射しながら拭き掃除も出来る。難点は、水の跳ね返りを浴びることか。冬にやるの は辛いけれど仕方がない。ヤッケを着込み、高圧洗浄機の噴射ノズルを持って、一階部分の窓に順繰りに噴射していった。汚れは痛快に落ちた。こちらもびしょ 濡れになった。冷たさに耐えながら、外部の掃除を午前中に終えた。着替えて昼食。その後、窓内部の掃除をした。高圧洗浄機を使っては室内が大洪水になるの で、内部は手作業だ。でも、内部の汚れはさほど酷くないので楽だった。三時頃に突然秘密調査に出かけるなどの余裕の態度で、夕方には窓掃除を終えたので あった。

注;右腕が痛い原因は二つある。第一に、あんの粗相の始末である。思い返すと、5/1 に我が家にあんが来て以来、雑巾がけを何百回したことであろうか?  右腕の回転数は何千回に至るか?  右腕の手首が異様に酷使されている日々である。第二に、運転中にあんが右腕に乗っかることだ。外を見ようと、ハンドルを握っている右腕に前足をかける。重 いので振り払っても、すぐにまた乗ってくる。おかげで腕がすっかり怠くなった。

12/23 (土) の進歩 一日中、秘密調査
朝から秘密調査に出かけた。一昨日見つけた物を見に行ったのだ。しかし ーーーー。完璧な物は無いということか。かなりがっかりして、別の物を見に行った。こちらもさしたる収穫無しであった。

朝市に寄って、馴染みの店で天然ぶりを買った。とても美味しかった。松島海岸の鮮魚屋で買い物をしたとき、「天然ぶりよりも養殖ぶりの方が美味し いですよ」と言っていた店があった(11/24 の進歩参照)。それが大嘘であることが再確 認できた。
12/22 (金) の進歩 3 拠点合同セミナー
「2006 年 京大・阪大共催 3 拠点合同セミナー」で講演するため、大阪大学付属図書館に向かった。全国 8 大学の工学部が共同で開催している催しらしい。「京大・阪大(2 大学)」「 3 拠点」「8 大学」という微妙な不一致はようわからない。学生が企画したとのことなので、参加者はみんな学生と思っていた。ところが、蒼々たる教授先生方が 10 人くらい参加なさっていた。心の準備が出来ていなかった。「なかなか論文を書けない若者のために」を中心に、論文書きに臨む姿勢の話をしたけれど、受けた のか不安だ。今一つ、反応が掴めなかった。
 参加者に、「論文にならないデータなのに、論文を書こうとする学生はいるのでしょうか?」と質問された。それは珍しいタイプだけれど、一人知っている。 学生時代の私。
 講演の後、工学部の研究室を案内して下さった。10 人ほどの学生が、私一人のために待機していた。そして、入れ替わり立ち替わり、いろいろ説明してくれた。それを、一人で椅子に座って聴いている私。殿様気 分であった。
 招待して下さり、いろいろ世話をして下さった澤田さん、どうもありがとうございました。

会場を後にし、ついつい昨夜のホテルの側まで戻ってしまった。秘密調査の続きをしたかったのだ。十分に満足して、夕方の五時過ぎに伊丹空港へと向 かった。
仙台に戻って、あんを迎えに行った。係りの人に連れられてトコトコ歩いてきたあんは、私の姿を見ると、猛烈ダッシュして抱きついてきた。可愛い子 だ。
 留守中の記録を見ると、丸 24 時間、トイレをしなかったみたいである。あんは、自分がくつろいでいる所(ケージ内とか)ではトイレをしない。なのになぜ布団ではするのかと疑問が残るが。散歩中にするだろうと思っていた ら、見知らぬ場所に興奮して、トイレをすることを忘れたようだ。これはじゅりもそうだった。知らない場所で散歩をすると、トイレをしたいはずなのに、周り を見るのに夢中になってしまう。一度に一つのことしか考えられないの かと思うのであった。
12/21 (木) の進歩 大阪へ
午前中、秘密打ち合わせをした。果たしてどんな提案をしてくれるのか楽しみだ。その後も秘密調査を続けたところ、良い物を見つけてしまった。
午後 1 時過ぎに、あんと一緒に車で空港へと向かった。とは言ってもあんの航空券は無いので、空港近くのペット屋に預けていくのだ。ペット屋で係りの人に会って も、あんはさほど怖がらなかった。しかし、私が去っていく姿を、不安そうにじっと見つめていた。係りの人があんを抱き寄せようとすると、怯えてしっぽを丸 めながら後ずさりしていた。うーー、つらい。
 大阪に着いて、万博公園前のホテルに向かった。ホテルのすぐ側にうってつけの物があったので、ついつい秘密調査をしてしまった。いや立派。心が動いた。
 ホテル内の温泉に入って、同じくホテル内の割烹で豪華会席料理を頂いた。前菜が、クリスマスを意識した物になっていた。馬小屋なんとか・十字架なんと か。日本料理の素材で、クリスマスっぽい形にしていたのだ。不味かった。
 疲れていたので 10 時前に寝た。こんなに早く寝るのは久しぶりだ。家にいる時は、11 時過ぎにあんがおしっこをする。その前に寝てしまうと布団の中で粗相をされるので、早く寝るわけにはいかないのだ。久しぶりに、ぐっすり寝ることが出来 た。

12/20 (水) の進歩 ああ、わかりにくい
ベガルタ仙台の年間指定席を購入しようと、ローソンチケットから送られてきた案内を読んだ。「2007Jリーグディビジョン2ベガルタ仙台ホームゲーム年 間チケットのご案内」という文書と、下のような「2007年間チケット申請書」が入っていた。

2007年間チケット申請書
申込者の氏名の記入欄
連絡先の記入欄
お持ちの年間チケット内容の記入欄
【席移動ご希望されるお客様へのご案内】(案内文が続く)
(以下略)

「・・・年間チケットのご案内」の文書には、席を移動したい人は、「別紙【申請書】に必要事項をご記入の上、(中略)FAX にてご申請ください」(注;申請書とは、「2007年間チケット申請書」のことであろう)とある。ついで、「継続購入方法のご案内」(注;席を移動しない 場合)とあり、「年間チケットお支払いについて」「ローソン〈Loppi〉お支払方法」「クレジットカードお支払方法」の説明があった。どれもが、代金の 説明方法の説明である。さてここで問題だ。席を移動しない場合は、「2007年間チケット申請書」をファックスする必要があるのか?  「2007年間チケット申請書」という文書なのだから、やはりファックスするように思う。しかし、「・・・年間チケットのご案内」の文書には、そのことは 一言も書かれていない。ローソンチケットに電話したところ、席を移動しない場合はファックス不要とのことであった。
 怒。どうして、こういうわかりにくい文書を書いて平気でいられるのか。「席を移動する」「席を移動しない」という二つの選択肢の内の、片方の説明だけを して終わり。もう片方のことは一言も触れない。それに加え、「2007年間チケット変更申請書」ではなく、「2007年間チケット申請書」にしてしまう。 この文書を作った人は、わかりにくいと思わなかったのか? 文書を読んだ同僚も、わかりにくいと感じなかったのか? 私には、信じられない世界である。
こじこじの論文セミナー。環境変動が移動分散に与える影響を理論的に解析した論文を紹介してくれた。説明がわかりやすかった。大状況から小状況へ という技術を実践していた。しかしモデルの方はちょっとだった。時間的変動の影響を見ているようで、実は見ていないのではないか、あれでは。
 こら、無断欠席はいけないぞ。

論文の書き方の講義のため、明日明後日と大阪に行く。更新はしばらくお休みだ。
12/19 (火) の進歩 ネタを考える暇がない
早朝に秘密調査。昼休みにもついつい秘密調査。おかげで、日記のネタを考える暇がない。
ひじりが、卒業研究の様子を見せに来てくれた。16 通りの場合分けをするというややこしい計算であるが、地道にやった模様だ。食害を知らせるシグナルが有利となることはないのなら、それはそれで面白い。む ろん、ある条件ではシグナルが有利となることがわかれば、それはまた面白い。要は、正確に解を求めることだ。

「これからレポート・卒論を書く若者のために」の第一部「レポート・卒論を書く前に」の改訂をした。暁子の意見を取り入れて、いろいろ書き加えた のだ。もう一回読んで貰おう。
12/18 (月) の進歩 来季のチケット価格決定
ベガルタ仙台の、来季のホームゲームのチケット価格が決定した(ここ)。年間チケットが、ますま すお買い得になった。ホームゲーム 24 試合分の料金が、昨季は 19.5 試合分の価格であったのに、今季は 18.5 試合分の価格となった。5.5 試合もタダで見られるということである。こんなお得、ありえない。それに、年間チケットを買っておけば、毎試合確実に見ることが出来る。来季は首位を独走 する予定であるので、チケットが入手困難になることは必定である。みなさん、是非とも年間チケットを購入しよう。
 「来季は首位を独走」という記述に引っかかった不届きな方へ。その要素はたくさんある。まず第一に、望月監督が就任したこと。オシム流の走るサッカーを 目指しており、大いに期待できる。第二に、ずいぶん前に書いたように、東京ベルディのラモス監督の留任が決定したこと。これでベルディは来季も苦戦必定 だ。さらにはここに来て、大いなる朗報が舞い込んだ。セレッソ大阪の来季の監督に、仙台の元監督である都並さんが就任するらしいのだ(サンスポよ り)。「J2での経験も豊富なことから招へいを決めた」そうだが、経験の中身を問わなくても良いのか疑問は拭えない。降格クラブは、翌季の J2 で昇格争いに加わるのが常である(2003 年あたりに降格したこのクラブを 除く)。これで、セレッソの復帰は厳しくなったと、全 J2 サポは口を揃えるのであった。それにしても、なぜに 都並さんを起用するのか、その理由を心底知りたい。
ちのの修論の、「材料と方法」「結果」の章にコメントした。解析方法を一部改良する必要があるのではないか。それと、言葉の係り受けを気にするよ うに。「○○は」が、どれにも係っていない文がけっこうあった。
 夕方になって、かとぅもやっと相談にやって来た。もう、使うデータを決めないといけない。花序内で同時に咲いている花における、蜜量の変異と蜜濃度の変 異のどちらが大きいのか。このデータを加えて執筆することになった。

「これからレポート・卒論を書く若者のために」の執筆。第一部に対して暁子からコメントを貰ったので、改訂に勤しんだ。
12/17 (日) の進歩 病院に行って、病院に行く ことになったのか
(昨日からの続き。昨日の進歩を先に読むべし)
朝のうんちも、ゆるい血便であった。一部、ケチャップみたいになっている。何か堅い物を食べて、腸に傷が付いているのか?  レントゲンを撮ったら画鋲とかが写っていて、緊急手術?  どんどん不安が増していく。朝食後すぐに、病院に連れて行った。
 昨日の今日で慣れたのか、看護士に抱きついて甘えるあん。こちらの心配をよそに、元気いっぱいであった。検便・聴診などをして、診断が下された。

「大腸炎と思われます。大腸の粘膜が剥がれて出血しているのでしょう」

それは悪い病気なのか。

「よく起きることで、数日で直るでしょう」

ほっとした。ストレスが原因であることが多いという。ストレス?  うんちが変になったのは昨日の夕方だ。それまでの行動を思い起こすと ………。病院で爪を切ったことがストレスとなったのか?  病気でも無いのに病院に連れて行って病気になり、病院に連れて行くことになった?  今日の治療費 4650 円+爪切り処置代 525 円 = 5175 円とは、「なんとセレブな爪切りであるか」と思うのであった。注;動物医療は保険が利かないので高い。

病院から戻ってから、暁子と一緒に秘密調査に出かけた。当然のことではあるが、完璧な物など存在しない。それぞれに気になることがある。ほんとう に、秘密作戦を決行すべきかという疑問も拭えない。いっぽう、やはり耐えられないという気持ちもある。焦ってはいけないことは確かである。
12/16 (土) の進歩 あんが病気になる
今日は暁子が帰ってくる。「あんの爪を切っておいて」と頼まれたので、病院に連れて行った。「何で病院に?」と思うかもしれないが、私が一人で(暁子と二 人がかりでも)あんの爪を切ることは不可能である。いくら押さえつけても、じたばたされて一本も切れないのだ。医者を詰め切りがわりに使って良いのかと思っていたが、「爪切り処置 525 円」とあるのを知り、良いのだと知った。あんは、病院は怖い所と学習してしまっていて、待合室に入った途端に、私に登ろうとして(抱きつこうとしている) 大変だった。診察台に乗せると恐怖は最高潮に達し、おしっこを漏らした。ついでに耳の具合も診て貰って、なんとか無事に帰宅した。

帰仙した暁子に、あんは大興奮。しばらくまとわりついていた。暁子に秘密調査の報告をして午後を過ごした。
今夜は陸女寿司へ行く。むろん、あんも連れて行く。バス停へと歩く途中、あんがうんちをした。血が混じっていてゆるい。どうしたというのか。引き 返すわけにも行かないので、強引にそのまま陸女寿司へと向かった。
 あんにとっては、初めてのバス・地下鉄である。不安なのか、籠の中で「ひんひん」鳴いていた。近い将来、新幹線にも乗ることになるであろう。それまで に、少しでも慣れさせないといけない。
 あんは、ヨーロッパのクラブチームみないた子で、ホームとアウェーではまるで態度が変わる。初めて連れて来られた陸女寿司で、すっかり萎縮してしまっ た。食事の間中、私の膝に抱かれてずーっとおとなしくしていた。我が家では、ボールを追っかけたり縫いぐるみをかじったりと、絶好調に過ごす時間帯であ る。家でもこんななら、私の苦労も無いというのに。
 陸女寿司は、いつも通り豪華で美味しかった。どうもごちそうさまでした。

帰宅後も、あんのうんちの様子は変わらなかった。夜中に、ゆるい血便をした。明日、病院に連れて行こう。はたして、あんに何が起きたのか。
12/15 (金) の進歩 自信を持った
朝から秘密調査があった。豪華な所を見せつけてあげた。話を聞いて自信を持った。最も懸念していたことがうまく行きそうな気になった。
ちのが、修論の「材料と方法」「結果」の章を持ってきてくれた。さっそく読んで、18日にはコメントを返す。
 かとぅも、新たな視点から解析したデータを持ってきてくれた。議論の厚みが増しそうな予感がする。月曜日の朝に、素晴らしい図表が出来上がっていること を期待しよう。

「これからレポート・卒論を書く若者のために」の第一部「レポート・卒論を書く前に」を書き終えた。コメントをよろしくお願いします。
うーー、直後の現場を通ってしまった(気分悪くなりたくない方は読まないように)。生協で昼食を摂ろうと研究室を出た。研究棟の玄関を出たところ で、数人 の学生が左方向を見ていた。「皆さんお揃いで誰をお待ちか」と思った。学生の横を過ぎて、彼女達が見ていた方へと身体を向けた(そっちに生協がある)。 と、前方に人だかりがあり、救急車が来ていた。交通事故か?   構内でスピードも出さないのに事故とは。人だかりの所まで歩いて来て気づいた。研究棟と道路を挟んで向かいのプレハブの横で、何かに毛布が被せられてい た。そして 下から血が流れていた。見ると、プレハブの屋根が一部壊れている。「内の職員ではない」という話し声が聞こえた。研究棟(13 階建て)から飛び降りたのだ。昼食後は、別の道を通って研究棟に戻った。現場を遠くから覗いてみると、警察が来ていて立ち入り禁止になっていた。とりあえ ず、研究室に早く戻って、学生が全員いるか確認したくなった。しかし、午後にならないと出て来ない学生ばかりだ。昼前に自殺なんかするかとも思うのであっ た。

12/14 (木) の進歩 講演準備
12/22 に大阪大学で、論文の書き方の講演をする。「三拠点合同博士セミナー」という、工学系の催しに呼んで下さったのだ。そのための資料を作成し、主催者に送っ た。
 来年の 1 月には、山梨大学医学部で「レポート作成指導法」の講演を行う。2 月には、つくばの森林総合研究所で「論文の書き方」の講演を行う。さらに 10 月には、犬山の霊長類研究所で「論文の書き方」の集中講義をする。チンパンジーのアイちゃんに教えるのではない。でもアイちゃんに会いたい。
 今年は、国立情報学研究所と大阪大学で「レポート作成指導法」の講演をし、国立感染症研究所で「論文の書き方」の講演をした。私の専門(植物生態学)の 講演が一つも無いことが特徴的である。すっかり、「論文書きの人」になってしまった。望むところだ。
 これからも、論文やレポートの書き方の講演依頼があったら、あんをほって、ほいほい出かけるつもりである。どうかお声が けを。

ぶっちーの論文セミナー。生態的モザイク(面倒なので説明しない)が時間的にも生じていることを示した論文を紹介してくれた。個人的には、共生関 係から競争関係(あるいはその逆)といった変化が時間的に起きていることの意義が今ひとつわからなかった。1-2 年での変化では淘汰圧にならないだろう。となると、生物の側が進化的・生態的に反応するのか?  1-2 年での変化は、単なる「ぶれ」でしかないのでは?

「これからレポート・卒論を書く若者のために」の執筆。第一部がもうすぐ終わる。となると、本論である第二部(レポートの書き方)に突入できる。 私が一番得意な所だ。書くのが楽しみである。
12/13 (水) の進歩 爽やかな気分
修士論文と博士論文の審査員を決めるように言われた。修論生・博論生一人につき五名の審査員がつくのだ。生命科学研究科の教官にメールを送って審査員とな ることを依頼。私の研究室の学生の審査員を決めた。そして、中静さんに報告した。小さな事とはいえ、事務仕事を片付けるとすっきりする。さっぱりした気分 になって、「これからレポート・卒論を書く若者のために」の執筆にかかった。そこへ中静さんからメールが来た。「森長君の審査員も決めて下さい」。イタポ ン・ちの・みっちー・かとぅの審査員を決めて、一点の曇りも無い気分に なっていた。すまん。
ベガルタ仙台の望月新監督は、来季に向けて、「攻撃的でアグレッシブなチームを作りたい」と語ったそうだ(サンスポよ り)。同じ事を二度言うでない。
「これからレポート・卒論を書く若者のために」の執筆。昨日停滞した部分を一挙に書き上げた。一日置いておくと、書こうという気になる。停滞も無 駄ではない。
 ひょっとして、年内に原稿が完成するかという気にもなっている。しかしカレンダーを見ると、そんなわけないと思い直す。でも、一月中には完成するかもし れない。その可能性は誰にも否定できないのだ。

12/12 (火) の進歩 迷惑メール
迷惑メールが酷い。一時間に 10 本近く来ている。メールソフトがある程度は振り分けてくれるけれど、30% くらいは振り分けをくぐり抜けてしまう。さらには、非迷惑メールが迷惑メール扱いされてしまうこともある。なので、迷惑メールの郵便箱を定期的に見て、非 迷惑メールが無いか調べないといけない。迷惑メールのせいで、どれだけ時間を無駄にしていることか。怒り心頭だ。
 それにしても、メールソフト(Eudora)の振り分け機能はもう少し何とかならないものか。迷惑メールを出す連中は、そういう商売に落ちているだけ あって頭が悪い。メールアドレス・差出人名・サブジェクトを見れば、迷惑メールと即わかる。なのに Eudora ちゃんの識別能力はあんまりである。
 ただし過去に一種類だけ、迷惑メールかどうか迷った物があった。「イントロダクションの高木です」というメールだ。いちおう「これ論」の著者なので、こ う書かれると真面目なメールかと思ってしまうのであった。

かとぅと、修論の方針について議論。もう一解析必要か。蜜の分泌パターンが種間で異なる理由を説明したいのだが。今日議論した解析をしてみて、ど ういうことが言えそうか考えてみて。これ以外にも、自分で思いついたことがあったら解析してみるべし。
「これからレポート・卒論を書く若者のために」の執筆。進んでいるような停滞しているような。新しい章に取りかかる時は、筆が乗るまでが大変であ る。「こういうことを書こうか」という漠とした思いはあるのだけれど、なかなか書き出すことが出来ない。パソコンの前で悶々とするばかりで、一行も進まな い。
12/11 (月) の進歩 幸せな手袋
研究棟のエレベータに、手袋の捜査願いが張り出されていた。推定紛失場所・時刻、手袋の特徴が A4 の紙一枚にびっしりと書かれている。失踪した犬猫の捜査願いよりも詳細である。「なぜそこまでして」という思いは拭 えない。「どうして探すのか」を書いていれば説得力が上がったであろう。たとえば、「思い出の品なのです」とか、「物を粗末に出来ない性分なので、どうか ご理解下さい」とか。でも、エレベータに乗るたびに張り紙を見るので、「見つけてあげたい」と思うことも確かである。生協に向かう道すがら、右左を見て手 袋を探しながら歩いているのであった。

「これからレポート・卒論を書く若者のために」の「レポートとは何か」の章を執筆した。有り難いことに、この章で紹介したいレポート(東北大の学 生が提出した物)は全部、著書から引用許可を頂戴することが出来た。どうもありがとう。エクセルに書き込んだ、氏名・連絡先を見ながら携帯に電話をしたの で、ついつい行を間違えてしまうこともある。「山田君のレポートを引用させて下さい。よろしく山田君」という電話に引用を快諾してくれた佐藤君、誠にありがとう。
ここ数日、自宅からのメール送信(東北大学の mail.tains のメール)が出来なくて困っていた。送信用サーバの設定が変わったそうである(牧へ、教えてくれてありがとう)。ポートを、25 番から 587 番に変更する必要があるそうだ。送信が出来なくなって困っている方はこ こを参照しよう。
12/10 (日) の進歩 秘密調査なので詳しく書けない
秘密調査に出かけた。収穫があった。第一感で悪い印象を持っていた物の印象が好転した。豪華仕出し弁当を頂いただけのことはある。
トイレに入れても、お座りしてじっと見ているだけ。トイレから出すと、部屋の中を遊び回っている。それでなぜ、布団に上げた途端におしっこをす る、あん(怒)!
 この数週間のうちに、二回もふとんをクリーニングに出した。二回目の時には、店の人に「もったいなあーーい」と言われ、対処方法をアドバイスされた。な ので、続けざまに三回目のクリーニングに出すのは気がひけ、浴室で洗ってみた。憤然だ。

12/9 (土) の進歩 収穫
収穫の多い一日であった。
 まずは暁子からの情報。素晴らしい人材を発見したらしい。

「一姫二太郎はわかるんですけど、三なすびはどっちですか?

以下の二つは私自身が見聞きしたこと。
・「人はなぜ我が家を建てるのでしょうか?」

「野生の本能です」

・「あと三日で死ぬとわかったとします。残りの三日間、何をしますか?」

「深い問題です。考えるだけで一日かかります

二日しか残らん!

昨日の夕方、「研究者の情報発信」という講演を聴いた。論文発表に関わることなので、参考になるかなと思ったのだ。しかし、プレゼンテーションの 酷さに呆れた。イントロ無し、これから何の話をするのかの提示無し、話のストーリー無し、何のためにこの話をしているのかの理解不能。適当に作ったスライ ドを映しながら、雑談をしているような感じであった。
午前中、かとぅと修論の方針の相談をした。新たなデータ解析を少々加えることになった。頑張れ。
12/8 (金) の進歩 本論書き始める
「これからレポート・卒論を書く若者のために」の「レポートとは何か」の章を書き始めた。いよいよ本論である。東北大学の学生が提出したレポートを例に出 しながら説明していくのだ。引用するレポートは、書いた本人に連絡を取って許可を得るようにしている。今のところ、連絡が取れた学生に関しては引用を断ら れていない。しかし、悪い例として引用したいレポートを、「どうぞ、どうぞ」と快諾されるとちょっと心苦しいのであった。
みっちーと、修論の方針を相談した。使う図表も決まった。あとは書くだけだ。
明日はかとぅと修論方針の話をする。構想をばっちり練っておいてね。
12/7 (木) の進歩 大発見
ゴミでも何でも、咥え込むと絶対に離さないあんに手を焼いている。昨日も、私の服の袖を咥えて離さなくて困った。唇を剥いてみると、歯をぎゅーっと食いし ばって袖を咥えている。袖を引っ張ってもびくともしない。上下の歯を掴んで口を開こうとしても、ぎゅっと力を込めて抵抗する。おやつを与えて袖と「交換」 することが、しつけ教室で教わった方法である。しかし、あんを袖にぶら下げておやつを取りに行くのは避けたい。袖が切れてしまうかもしれない。「ああ、ど うしよう」としばし放心した。と、(我がことながら)何を思ったのか私は、あんの両前足の脇の下をクチュクチュとくすぐってみた。あんは、吃驚したように 目を見開いた。そして袖を離した。なんと! わざと袖を噛ませて、もう一度くすぐってみると、今度も袖を離した。------------- 偉大なる科学的発見は偶然から生まれる。はたして、くすぐるという方法を思いついた 先人はいるのか。なんか、すごいことを発見した気分になった。
ベガルタ仙台の監督に望月ヘッドコーチが昇格した。オシム監督のごとく、ボールも人も動くサッカーを目指すらしい。それは期待が持てる。これこそ が、J2 を勝ち抜くサッカーだ。
 望月さんが抜擢された理由はいくつかあるのだろう。理由の一つが「安上がり」であることは疑いない。名川社長が経営に失敗し、来季の補強費にこと欠く仙 台である。サンタナ前監督のような大物は呼べない。安く雇えることが絶対条件であったに違いない。しかし、世の中は値段では無い!  「安上がりサッカー」で昇格を目指すべし。

みっちーと、修論の方針を相談した。一部のデータを再解析することになった。頑張っておくれ。
「これからレポート・卒論を書く若者のために」の一部となる、「一つ一つの文をわかりやすくする技術」の章の改訂をようやく終えた。コメント、ど うかよろしくお願いします。
12/6 (水) の進歩 表紙用の写真撮影
「これからレポート・卒論を書く若者のために」の表紙用の写真撮影をした。「これ論」の表紙は こんな感じなので、普通の表紙では世間様が納得しないと私は思いこんでいる。「これ論」の表紙に合わせたものにしよう。「これ論」の表紙は、ユアテックス タジアムで戦うベガルタ仙台をイメージしている。しかし今度の本は、学部生対象にレポート・卒論の書き方を解説するものである。学術の第一線に位置する論 文とは異なる。そこで、ユースチームをイメージすることにした。さらには、スタジアムという豪華な場所ではなく、そこらのグランドで試合をするイメージに した。「これ論」初版の時に撮った未使用写真を流用して新しい表紙を作るか。しかし、「これ論」と同じ選手だと、ユースというより、戦力外になってそこらで試合をしているという感じになってしまう。だから、新し い選手の写真を撮ろう。
 今日はちょうど、生物学科三年生に向け私の研究室を紹介する日であった(三年生が、配属研究室を決める参考にする)。結構たくさんの三年生が集まってく れたので、写真のモデルになってくれるよう頼んだ。モデル料は、「これからレポート・卒論を書く若者のために」一冊謹呈である。寿司食べ放題ではな いからね、そこのキミタチ。おかげで良い写真が出来た。みんな、どうもありがとう。
 このように、「これからレポート・卒論を書く若者のために」の表紙には深いウケ狙いが込められた(新しい本はユースの試合:トップチームの試合である 「これ論」の表紙との対比)。しかし、「これからレポート・卒論を書く若者のために」の読者は誰も気づかないという懸念がある。
で、上述のように、三年生に向け研究室紹介をした。出席者が何人いるか、毎年どきどきする。今年は例年よりも多くて嬉しかった。というわけで、植 物の進化生態学に興味のある方は、是非とも酒井研にお越し下さい。
ちのと、修論の構想の相談をした。だいたい方針が固まった。まずは図表を仕上げよう。そして、「材料と方法」と「結果」を書こう。そこまで書いた ら見せに来て頂戴ね。
 イタポンの博士論文にも意見を述べた。構成を変えて、環境条件の年変動に対する戦略という視点を前面に出す方がよいのではないか。
 ひさしの論文は完成までまさにあと少しに迫った。もう一ひねり、アブストラクトを頑張ってね。

12/5 (火) の進歩 超睡眠不足
今日は、超睡眠不足、というより徹夜明けに近い状態だ。一日中、激しい睡魔と闘いながら生きた。よりによってセミナーが二つ(下記参照)あるというのに。 私が眠そうにしていることに気づいた人へ。真剣に、激しく眠たかったのだ。談話会もモリナガのセミナーもしっかり楽しんでいたので、誤解無きように。
 なぜ、超睡眠不足だったかというと、6 時に起きて秘密調査に出かけたからである。いや、この程度の早起きでここまで睡眠不足になるはずがない。秘密調査のことを考えていたら、頭が興奮して眠れ なくなってしまったのだ。一睡も出来なかった。
 収穫は、ベットの中であんがどんな行動をしているのか、一晩中体感できたことである(私の体のどこに接触しているかで位置がわかる)。布団を、枕元部・ 布団内上部・同中部・同下部と分けると、「上部 --> 中部 --> 上部 --> 枕元部 --> 上部」という移動を繰り返している。ときに、「中部 --> 下部 --> 中部」という移動が混ざることもある。新鮮な空気を吸うために枕元部に移動することは存外少ない。よく息苦しくならないな。
月初めの談話会があった。久しぶりにモリナガが出席した。なぜか、「初めまして」とモリナガに挨拶する皆々。そんなことないだろうに。修論生・博 論生は、使命がはっきりしているのでさほど話すこともない。卒研生も、そろそろ最終スパートの時だ。なにせもう 12 月である。残された時間は少ない。綺麗な結果が出なくても良い。修士課程での研究につながる発見をすることを心がけよう。

モリナガの博士論文構想セミナー。花の形の進化に、生態学的研究とゲノム学的研究の両面から挑んだ物である。話が実にうまくなった。質問への受け 答えもしっかりしていた。さすがだ。
 鍵は、閉鎖花進化のモデルの根拠を出来るだけ明示することだろう。そのためには、マイクロアレーで絞り込んだ遺伝子の機能をレビューすることだ。そし て、「各遺伝子の機能から考えて、このモデルが最も妥当」と示すことだと思う。

そういえば、Evolutionary Ecology Research に投稿打診した論文はどうなっているのか。「要旨を前もって送ることを推奨する」という趣旨のことがホームページに書いてあったので、タイトルと要旨だけ をメールで送った。編集長から、「当誌にあった内容と思う。要旨にちょっと手を加えて返信するから、改訂した要旨と一緒に本文を投稿して」という返信が あった。しかし、気づくと一ヶ月近く音沙汰がない。土松の論文の要旨のスタイルを真 似したことがまずかったか?
12/4 (月) の進歩 タイトル提出前夜
明日は、修士論文と博士論文のタイトル締め切り日である。みな、どんなタイトルにすべきか苦心している。そして私の元に、入れ替わり立ち替わり相談に来て いる。一人、相談に来ない学生がいるのでちょっと心配である。モリナ ガも岡崎から帰ってきて、生命科学研究科の事務まで論文題目の書類を提出しに行った。明日は、モリナガの博士論文構想セミナーである。
ひじりと、卒業研究のモデルの相談をした。場合分けが多くて、すごい計算量になりそうだ。でも、冷静に地道にやれば答えに到達するであろう。頑 張って頂戴ね。

「これからレポート・卒論を書く若者のために」の執筆を再開した。あることを思いつき、すごいことを書いている気分で執筆する。しかし熱が冷めて から読み 直すと、どうでもいい内容に見えてくる。そしてばっさり消してしまう。そんなことの繰り返しだ。一時は完成したと思った「一つ一つの文をわかりやすくする 技術」の解説も、始めから全部書き直しのような状態になっている。苦しい。でも、良くなっていると信じたい。
12/3 (日) の進歩 秘密調査の一日
車にあんを乗せて、朝から秘密調査に出かけた。あんは大はしゃぎ。私の膝の上に座って、ハンドルを握っている私の右腕に前足をかけて外を見ている。最初の 頃は「可愛い子だ」と思っていた。しかしだんだん腕がだるくなってきた。払いのけてもすぐにまた、私の右腕に前足をかける。いい加減、腹が立ってきた。 叱って前足をふりほどき、また乗ってくるという攻防が一日中続いた。腕がすっかりだるくなった。
 秘密調査の結果は上々だった。良いのを見つけてしまった。

12/2 (土) の進歩 素晴らしい試合だった
ベガルタ仙台がヴィッセル神戸に 2-1 で勝った。気持ちのこもった素晴らしい試合だった。一年を通してこういう闘いが出来ていたら昇格できたのに。

午前中は、久しぶりにあんの学校に行った。吠える・飛びかかる・囓るという三悪のあんを鍛え直す必要があるのだ。「普段はケージ内に入れて、ケー ジにすっぽり毛布を被せて外が見えないようにして下さい」と、犬との生活の楽しみを奪うことを平気で言う。「へいへい」と聞き流しておいた。
 学校が終わってから、中山近辺で秘密調査をした。何の調査かというと、「秘密」と今書いたところである。調査終了後、あんを車に残してスタジアムへと向 かった。

昇格が懸かっているとあって、アウェー席は神戸サポで一杯だった。仙台のコアサポ席もほぼ一杯であった。チームを去ることが決まっている、サンタ ナ監督・高桑・大柴・村上・松村を送る試合だから当然だ。なのに入場者数 1,5626 人ってどういうことだ?
 立ち上がりから、神戸のプレスはすごかった。仙台はろくボールを繋ぐことが出来ず、神戸に一方的に攻められる。しかし前半 11 分に、神戸に痛恨のミスが出た。DF からのバックパスを受けた神戸 GK 萩は、背後から迫っていた仙台 FW 中島に気づかず。中島がボールをかっさらって仙台が先制点を上げた。やがて仙台も落ち着きを取り戻し、互角以上の展開となった。何しろ今日の仙台は気迫が 違った。ボールへの寄せに執念が感じられた。戦力外となった選手・退任の決まった監督にために、絶対に勝つという意気込みで戦っていたのであろう。毎試合一人ずつ戦力外にしておけば、どの試合もこれだけの気迫で戦ったのではな いか。後半になると、前がかりになった神戸の裏を突いて、面白いように速攻が決まりだした。しかしシュートを外しまくる。5-6 点入ってもおかしくなかったのに。それでも後半 19 分に、ロペスがロングシュートを決めて 2-0 と突き放した。終了間際に余計な失点をしたけれど、完勝といえる内容であった。
 柏が勝ったために神戸は三位に転落し、自動昇格を逃した。他人を不幸にするため に、これだけ頑張れる仙台戦士達。爽やかな奴らだ。私も、仙台が点を取るごとに神戸サポ席を見て喜んだのであった。性格が良いとは言えな い。
 試合終了後、シーズン終了の式典があった。と、名川社長の退任を求める段幕が出現した。名川社長が挨拶に立つと大ブーイングが起きた。挨拶が始まっても ブーイングは収まらない。やがて、「やめろー、やめろー、名川はやめろー」と、pride of Urawa(浦和レッズのサポ歌)のメロディーで歌い出した。「辞めろとうい声が多ければ辞める」と言っていた名川社長である。客観的に見ても、辞めろと いう声はかなり多かったと思う。その後、退任するサンタナ監督が挨拶。タオルマフラーで涙を拭きながら、仙台への愛を訴えていた。こちらには一転して、暖 かい拍手が沸き起こった。続いて、戦力外となったキャプテン村上が挨拶した。嗚咽しながら、「来季も、仙台のユニフォームを着る選手を応援して下さい」と 叫んだ。聞いていて、目頭が熱くなった。やんちゃで可愛い選手だった。村上の日記をずいぶんとネ タにもさせてもらった。君のことは忘れない。来季は敵として戻ってこい。J1 クラブに移籍されたらむっとするので、J2 にしてくれ。そして大柴。戦力外にはまったく持って納得していない。いぶし銀のプレーは忘れない。高桑は、東京ベルディ戦でのチョンボ(目測を誤って、相 手 GK のキックをゴールに入れてしまった)が無ければ来季も仙台だったのでは。松村。知らないのでコメントなし(仙台での試合出場ゼロ)。

祝、浦和レッズ優勝。熱狂的サポに支えられたクラブが勝つ。なんと素晴らしいことだろう。
12/1 (金) の進歩 明日はすごい一日になりそうだ
日本中が、今からどきどきしていることだろう。明日の J リーグには、すごいことが四つも待っているのだ。第一に、J1 の優勝を賭けた直接対決だ。首位の浦和レッズと二位のガンバ大阪が、最終節に、しかも埼玉スタジアムで戦う。すごい盛り上がりになりそうだ。第二に、アビ スパ福岡とセレッソ大阪の残留争いである。ともにホームで戦う。サポーターの力が勝負を決めるか。第三に、ヴィッセル神戸と柏レイソルの昇格争いである。 自動昇格圏の二位を勝ち取るのはどちらか。そして第四に、ベガルタ仙台とサガン鳥栖 の J2 四位争いである。四位を勝ち取るのはどちらか。四位になっても何も付いてこないという意見は愚かでしかない。明日の試合はすべて 午後二時から始まる。全部見たいのだがそうはいかない。むろん私は、ユアテックスタジアム仙台に駆けつける。では、どれを録画しようか。やはり、ベガルタ 仙台の試合を録画して、帰宅後にしっかり見直すか。それとも浦和対大阪を録画しておくか。でも案外、同時刻に BS フジで放映される「スウィングガールズ」を録画してしまうかもしれない。だっ て好きなのである。

それはさておき、ベガルタ仙台の明日の対戦相手はヴィッセル神戸である。柏レイソルと、自動昇格圏の二位を争っているクラブだ。神戸は二位で、三 位の柏との勝ち点差は 1 である。神戸が勝てば二位が決定、引き分けるか負けると柏の結果次第となる。しかーーし、我がホームで、アウェークラブに歓喜は決して味あわせない。必ず 勝って、退任するサンタナ監督と、戦力外となった、高桑・村上・大柴・村松を涙と共に送ってあげよう。それに、「三位の名人」と謳われる、柏の石崎監督 (過去三回、J2 三位となって昇格を逃した)の定めも見てみたい。神戸が負けても、それでもやはり柏は三位となる運命なのか。

「これからレポート・卒論を書く若者のために」の執筆。「情報の個々の要素を与える順番」という説明を書いている。要は、重要度に応じて語順をど う替えるかということだ。けっこう奥が深い。なんか、わからなくなってきた。